事実のお話を致します。その人は平成8年8月位から当社の管理しているマンションに入居していました。年齢は当時68歳でした。私は当初、高齢と言うことであまりその人には貸したくなかったのですが近所の知合いの不動産屋にどうしてもということで、入居の許可を致しました。
その人は、定年前までは、外務省の記者と言う事でしたし、身なりも年齢のわりにはきちんとしていました。そして、何事も無くしばらくは、普通に生活をしていました。しかし一変、平成11年の暮れ位からベランダに枯れた植木鉢が散乱し、隣が臭いと入居者から度々連絡がありました。
私もその人には再三注意はしましたが、いっこうにかたずけては、くれませんでした。また、年寄りなのでかわいそうだと思い、あまりきつくは、言いませんでした。
今思えば後の事を考えて部屋を見ておけばよかったと後悔致します。それから月日がながれ平成12年6月位なのですが、今度は貸主が返済ができず夜逃げをしてしまいました。
それからは、誰もマンションを管理する人もいないので当社で管理していました。その人は、貸主が夜逃げした後も自分は高齢だから部屋を貸してくれる人もいないから何とかしてくださいとよく事務所に来ました。ちなみにその人は賃料を滞納した事はありませんでした。そして、平成12年11月にそのマンションは競売の申立てが決まりました。
競売の開札日は、12月の後半、又、そのマンションは、貸主が夜逃げした後1ヶ月つまり7月に夜逃げした貸主から連絡があり、競売決定後、競落人残金完済日まで家賃を当社で管理し維持管理も一緒にやってほしいと依頼がありました。何故かと言うと返済している銀行に借主が家賃を振込みをしたら自分の所にお金が入らないからです。そして、11月後半ある日、貸主は、破産宣告をしてしまいました。それからが大変でした。破産管財人の弁護士から連絡があり、マンションは弁護士の知合いの不動産屋が管理するので、今後一切、当社は手を引けとの事でした。そうなると、もうこのマンションは、手出しする事が出来ません。しかし、その人(これからAさんと呼びます)は、12月の中頃まで、やれ、廊下の電気が切れた、追い出されては、困ると度々来社しました。まだまだ続きそう・・・・
●まだまだ凄い写真あります 来週、「嫌な予感編」アップします By tamtam
|