不動産屋といっても、いろいろありまして、この間、取引した東京の業者さんは、
おもに競売物件を自ら落札して、それを転売する。
それも、普通の競売物件ではない、何度も何度も競売に掛かったが、誰も落札しないような、暴力団や右翼などが入居している物件を落札する。
当然、何度も競売に掛かり、だれも落札しないので、価格の方は、超お安くなっている。繁華街に建つ6階建てのビルが、その辺の中古住宅1軒ぐらいの価格ということもある。
落札した後は、暴力団を追い出し、まともなテナントに入居してもらい、まともなビルにして、まともな価格で転売する、いわば、街の掃除屋さん。
暴力団を追い出すのに、当然、お金は掛かるわけではあるが、それを割り引いても、売れた場合の利益はスゴイ。もっとも、暴力団を追い出す、
ノウハウがなければ、成り立たない話ではある。
そんな会社の暴力団担当(ヤクザ追い出し人)の方と、お会いしたのだが、この人がスゴイ!。どう見ても、あんたがヤクザだろ(失礼)、という雰囲気である。
頭は丸刈り、眉間には深いしわ、鋭い眼つき、体全体から、なんとも言えない威圧感が漂っている。このぐらいでないと、ヤクザとは、交渉することは、出来ないのだろう。
彼に話を聞くと、やはり、何度か身の危険を感じるような修羅場を経験したことがあるという。しかし、最近では、ヤクザもゴネルとすぐに、競売妨害等で警察に捕まるので、だいたいはお金で素直に出て行くようだ。かえって、悪知恵を持った素人の方が、手に負えないという。
そんな彼から、「今度、私のホームページを見て下さい」と言われ、ビックリ
!。
ホームページを持っていること自体ビックリなのに、内容をみて、2度ビックリ。
内容が詩である、ポエムである。彼の風貌からは、絶対に想像できない世界である。ボランティア活動も積極的にしている、施設・養老院等を訪問してお手伝いをしている、スゴイ !。
仕事では、ヤクザを追い出し、私生活では、詩を書き、ボランティア活動をする、ギャップが大きいだけに、感動も大きかった。
人を見た目で判断してはいけないという、典型的な例である。
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