入居者は、30歳男性、建設会社勤務、そのアパートには住んで8年になる。
今までは、家賃の滞納も無く、何の問題もなく住んでいたが、今年に入り、家賃の入金が遅くなり始めた。
性格はいたって真面目、督促の電話をすると、本当に申し訳そうに、丁寧に謝り、自ら直接大家さんに
電話して理由をのべ謝る。遅れ気味ではあったが、一応家賃は入金になっていた。
そのアパートの大家さんから、朝7:00に
私の携帯に連絡が入る。
新聞の死亡広告欄に彼の名前が出ているという、。早速見てみると、確かに彼の名前が載っている、死亡原因が事故とも病気とも書いていない。
直感的に自殺の可能性が大きいと思った。
彼と最後に話したのは、10日前、携帯電話にいつものように、家賃の取立ての電話をしたのが最後である、その時は、普通であった
朝、会社に出てあらゆるルートで彼の事を調べて見ると、サラ金に8社で330万円ほど、借金があることが判った、ますます、自殺の可能性が高い。
とりあえず、彼のアパートを見に行くことにした。
アパートに着くと、部屋の窓はカーテンで閉められ、中を見ることは出来ない状態である。郵便受けは、サラ金の督促状で満杯状態、駐車場には、彼の車は置いていない、車が無いということは、自殺したにしろ、部屋の中での自殺の可能性は低くなった。
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