この家の所有者は、鉄工所を経営していたが、昨年末、不渡りを出し 会社倒産。
その後すぐに夜逃げをして現在、行方不明。
今回、債権者でもある取引銀行の売却依頼で、家を査定するため、調査に出向くと、
上の写真のように「氷の館」のような状態。
家の所有者が夜逃げしたと思われるのが1月初め。
夜逃げする奴が、水道凍結防止のため水落としや元栓を止めるなどの作業をするはずもなく、
当然のことながら、水道管が見事に破裂していた。
破裂個所は、2階トイレ付近。噴き出した水は、1階トイレに流れ出て、そのまま廊下を流れ、
玄関まで達し、見事な氷の川が家の中に出来ていた。
調査に行った時には、既に連日の寒波のため、破裂個所も凍っていて、ほとんど水は噴き出していなかった。それにしても、見事な氷の芸術。しかし、このままでは配管がズタズタで売り物にはならない。
※逃げる時には、水道凍結防止のため水落としも忘れずに、やり方は下
水道凍結防止(水道の水抜き・水落とし)
水道凍結防止(長期不在・寒い地域編)
●後日談●
この家の所有者は、倒産する2ヶ月前に家の外装を全面改装していたため、
見た目は非常にキレイになっていた。債権者である銀行も修理すると売れるであろう思い、
便器交換・配管修理など120万円ほどかけ直し、売却。
すぐに、買い手が決まった。 それにしても、可哀想なのは、改装した建築屋さん、
代金は全額未回収、逃げられたまま。
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