北九州市に移住しよう!生活・教育環境や補助金制度を解説

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北九州市に移住しよう!生活・教育環境や補助金制度を解説

豊かな自然環境、充実した生活インフラなど、さまざまな魅力を持つ北九州市は、移住先としても注目を集める街です。

本記事では、北九州市への移住のメリットを生活面・子育て面から解説するとともに、移住を考えるうえでの注意点をお伝えします。

さらに、自治体が行っている移住者向けの支援制度についても詳しくご紹介します。

北九州市での新たなスタートに向けて、この記事を参考にしてみてください。

北九州市の基本情報

北九州市の基本情報

福岡県北部に位置する北九州市は、福岡市に次ぐ福岡県第二の都市として発展してきました。2023年1月1日時点の推計人口は、922,762人です。

新幹線、空港、フェリーといった陸海空の交通アクセスがそろう利便性と、山や海に囲まれた豊かな自然が共存する点が魅力です。

古くからものづくりの街として栄え、臨海地帯には窯業・製紙業・セメントなどの工場が立ち並びます。

さらに近年は保育施設や子育て支援制度の整備が進み、「子育てがしやすい街」としても注目されています。

北九州市への移住で注意したいポイント

北九州市への移住で注意したいポイント

北九州市の魅力や移住のメリットを詳しく紹介する前に、北九州市への移住を考えるうえで注意したいポイントをいくつか押さえておきましょう。

同じ北九州市内でも地域によって利便性に差があったり、本州とは気候が異なる面があったりするため、移住後に後悔しないためにもぜひチェックしてみてください。

市街地から離れるとやや利便性が低い

市の中心地である小倉北区、観光地としても有名な門司区、美しい自然に囲まれた若松区など、エリアごとにさまざまな特色を持っているのは北九州市の特徴の一つです。

しかし同時に、交通アクセスや利便性もそれぞれのエリアによって異なるため、移住先を選ぶ際は注意が必要です。

例えば、鉄道はJR鹿児島本線・JR日豊本線・JR日田彦山線など複数の路線があり、さらに小倉北区〜小倉南区には北九州モノレールも通っています。しかし、これらだけで市内全域はカバーしきれておらず、山間部である街の南西部には駅のないエリアも存在します。

そのため、住むエリアによっては車があったほうが便利だといえるでしょう。

また、バスは西鉄バスと市営バスの2種類があり、市内の広範囲で運行しています。車を持つのが難しい場合は、バスの活用も視野に入れてみてください。

台風などの災害に注意する必要がある

北九州市に移住した方の声として、「九州は台風が多くてびっくりした」という感想を耳にすることがあります。実際に九州は、関東など他の地域に比べて台風の接近数が多いため、九州以外から移住すると、慣れないうちは戸惑うケースも考えられます。

台風が接近・上陸すると、水害や高波の被害が出ることがあります。台風が近づいてきたときは、非常用持ち出しの確認、風で飛ばされそうなものを固定するなど対策をしましょう。

地震に関しては、地理的に日本海側に面した部分が多いことや、これまで地震が多発しているプレート境界から離れていることなどから、大きな地震が発生しにくい地域といわれています。

とはいえ、2016年の熊本地震では北九州市も大きな影響を受けたため、必ずしも地震と無縁というわけではありません。九州は地震が少ないからと油断せず、基本的な災害対策を講じる必要があります。

北九州市に移住するメリット【生活編】

北九州市に移住するメリット【生活編】

北九州市への移住で注意したいポイントがわかったところで、北九州市に移住するメリットを見ていきましょう。

まずは生活編として、以下の3つのメリットをお伝えします。

  • 都会と田舎のいいとこ取りができる
  • 都内に比べて家賃が安い
  • お出かけスポットが豊富にある

都会と田舎のいいとこ取りができる

九州で福岡市に次いで2番目に人口が多い北九州市は、都会の利便性と豊かな自然環境を兼ね備えた街です。

小倉駅周辺などの市街地には商業施設がコンパクトにまとまっており、映画館や美術館など娯楽も充実しています。新幹線、空港、フェリーなど交通手段の選択肢が多く、本州との行き来にも便利です。

また、博多までは新幹線にて15~20分で行けるため、福岡市内への通勤通学も可能です。

一方で、水がきれいな場所でしか育たないといわれている、わさびやヤマメが栽培・飼育されていたり、初夏には市内各地の河川でホタルが見られたりと、豊かな自然環境も備わっています。

政令指定都市でありながら、昔ながらの自然を身近に感じられるのも、北九州市ならではの魅力といえるでしょう。

都内に比べて家賃が安い

都市部の生活コストの高さを理由に、地方移住を考え始めた方も多いのではないでしょうか。

その点、北九州市は都内に比べて家賃が安いため、生活コストを抑えられます。

北九州不動産連合隊」の家賃相場表を参考にすると、2023年6月12日時点における平均家賃は6万5,314円です。これに対し、東京都全域の平均家賃は9万2,357円であることから、北九州市の家賃相場の安さがよくわかります。

北九州市では、移住者向けに家賃や住宅購入費用の助成制度を設けており、制度を活用することでさらに住居費用が抑えられます。

お出かけスポットが豊富にある

北九州市には観光名所がたくさんあります。

市内のおすすめスポットをいくつかご紹介します。

  • 小倉城:
    小倉北区の市街地にあり、街のランドマークとなっている。城内の展望スペースからは小倉の街並みを一望できる。
  • 門司港レトロ:
    レンガ造りの建物や木造の洋館など、ヨーロッパを思わせる雰囲気の港町。ご当地グルメ「焼きカレー」も有名。
  • 平尾台:
    国の天然記念物に指定されたカルスト台地。広々とした草原のなかに、いくつもの白い石灰岩が点在する風景が特徴。
  • 皿倉山:
    市内髄一の夜景スポット。ケーブルカーとスロープカーで頂上まで行き、市内を一望できる。
  • 旦過市場:
    小倉駅から徒歩約10分のところにある市場。鮮魚店や精肉店のほか、飲食店も多数そろっている。

市内各地のお出かけスポットを訪れて新たな文化に触れることで、地域への理解が深まり、より充実した移住生活を送れるでしょう。

北九州市に移住するメリット【子育て編】

北九州市に移住するメリット【子育て編】

生活面に続き、子育て面における北九州市のメリットを見ていきましょう。

医療機関や子どもの遊び場など、子育てに必要な施設が充実している北九州市は、「子育てしやすい街」として近年注目を集めています。

保育施設が充実している

NPOエガリテ大手前が発表する「次世代育成環境ランキング」では、政令指定都市部門で12年連続1位になる(2022年時点)など、子育てしやすい街として魅力が高まりつつある北九州市。

子育て世代から選ばれる理由の一つが、保育施設の充実度です。

市内には保育所や認定こども園などが多数あり、保育施設の選択肢は豊富にあるといえます。

また、病気で保育所や学校に通えない子どもを、一時的に預かってもらえる病児保育施設も市内各地にあります。県内在住であれば病児保育施設が無償で利用できるため、働きながら子育てをするにも安心です。

※2023年8月に執筆した記事です。最新情報は北九州市ホームページ|病児保育をご確認ください。

医療体制が整っている

北九州市には、小児救急を受け入れる医療機関が複数あり、子どもの急なケガや病気のときも安心です。

24時間365日体制の「小児救急・小児総合医療センター」や「国立病院機構小倉医療センター」をはじめ、夜間・休日も受診可能な医療機関が市内各地にあります。

また、北九州市独自の取り組みとして、「ペリネイタルビジット事業」があります。これは産前産後の期間に、産婦人科医の紹介で小児科を訪問し、無料で保健指導が受けられるという制度です。

子ども連れで楽しめる施設が各地にある

北九州市内には、親子で楽しめるさまざまなお出かけスポットがあります。

代表的な3つの施設をご紹介します。

  • 北九州市立子ども図書館:
    中央図書館に併設された子ども向け図書館。絵本の所蔵数は国内最大級。
  • 子育てふれあい交流プラザ 元気のもり
    子どもの遊び場「プレイゾーン」を中心に、食事スペースや子どもの一時預かり施設も併設した子育て応援施設。
  • 北九州市立子どもの館 HOW!?:
    ボールプールやスポーツコーナーといった遊び場がそろう。季節に合わせたイベントも定期的に開催されている。

北九州市への移住で活用したい支援制度

北九州市への移住で活用したい支援制度

移住を成功させるには、自治体が用意している移住希望者向けの制度もうまく活用したいところです。

ここでは2つの制度をご紹介します。

住むなら北九州 定住・移住推進事業

北九州市では移住・定住を促進するため、賃貸・持ち家・社宅それぞれの条件を満たした移住者に対して補助金を支給しています。

対象者補助金額
【賃貸】
子育て・転入応援メニュー
39歳以下かつ2人以上の世帯で、下記いずれかに該当

・新婚世帯や多子世帯
・企業移転などによる転入者
・最大20万円
・新婚世帯、多子世帯などは最大30万円
【賃貸】
新生活・転入応援メニュー
単身生活者で、下記いずれかに該当

・29歳以下でUIターン応援企業等への就職による転入者
・39歳以下で企業移転などによる転入者
最大10万円
【持ち家】
定住・移住促進支援メニュー
下記いずれかに該当

・市内に居住または転入2年以内の2人以上の世帯
・世帯主または配偶者が、市内に居住かつ市外に勤務する、39歳以下で2人以上の世帯
・最大50万円
・同居近居世帯は最大60万円
【社宅】
社宅建設支援メニュー
下記いずれかに該当

・市外から転入する従業員向けに社宅を新設する企業
・市内または近郊への事業所の新設による、新規雇用者のための社宅を新たに設置する企業
・1戸あたり50万円(単身向けは15万円)
・1企業あたり年間100戸を上限

※2023年8月に執筆した記事です。最新情報は北九州市ホームページ|住むなら北九州 定住・移住推進事業をご確認ください。

お試し居住

お試し居住とは、自治体や民間団体などが用意する住宅で移住生活を短期間体験できる制度です。

一定期間滞在することで、現地への観光やインターネットの情報だけではわからない街の魅力や暮らしぶりを体感できます。

コースは1〜2週間滞在できる「スタンダード」と、3日〜2週間滞在できる「ライト」の2種類があります。

※2023年8月に執筆した記事です。最新情報は北九州ライフ|お試し居住をご確認ください。

「北九州不動産連合隊」で理想の住まいを見つけよう

「北九州不動産連合隊」で理想の住まいを見つけよう

今回は、北九州市に移住するメリットや注意点、自治体の移住支援制度について紹介しました。理想の移住生活を実現するには、自身が納得できる住まい探しをしたいところです。

北九州不動産連合隊」では、北九州市の賃貸物件・売買物件を多数紹介しています。家賃やエリア、部屋の広さなど、細かい条件で物件情報を検索できるのもポイントです。

北九州市の近辺で住まいを探している方は、ぜひ不動産連合隊を活用してみてください。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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