北海道伊達市への移住を成功させたい!街の魅力や活用すべき支援制度を解説

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北海道の南西部に位置する伊達市は、雪の少なさや温暖な気候から「北の湘南」と呼ばれており、移住先として注目を集めています。

この記事では、伊達市に移住する魅力や、移住前に確認しておきたいチェックポイント、移住の際に役立つ支援制度についてご紹介します。

伊達市への移住を考えている方や、北海道のどのエリアが良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

北海道伊達市の基本情報

北海道伊達市の基本情報

北海道伊達市は、札幌市と函館市の中間に位置する、人口32,118人(2023年3月31日時点)の街です。

北には有珠山がそびえ立ち、南には内浦湾が広がる、豊かな自然に囲まれています。

また、市域が壮瞥町を挟んで、伊達地区と大滝地区の飛び地になっているのも特徴です。伊達地区と大滝地区で、気候や生活環境がやや異なる点には注意すべきでしょう。

内浦湾に面する伊達地区は、日照に優れる南傾斜の土地で、年間を通して温暖な気候に恵まれています。一方の大滝地区は、伊達地区よりも北側に位置するため、平均気温が低く雪も多い傾向があります。

過ごしやすさでいえば、伊達地区への移住を検討するのがおすすめです。

北海道伊達市に移住する3つの魅力

北海道伊達市に移住する3つの魅力

ここからは伊達市の魅力として3つのポイントをお伝えします。

  • 年間を通して温暖な気候で過ごしやすい
  • 自然を満喫できるスポットが多い
  • 開催されているイベントが多く地域住民と交流がはかれる

年間を通して温暖な気候で暮らしやすい

伊達市は「北の湘南」と呼ばれるほど、年間を通して暖かい日が多い地域です。

気象庁のデータによると、伊達地区の1月の平均気温は-2.9℃。札幌市の-3.2℃、旭川市の-7.0℃と比較すると、北海道の中でも特に暖かいことがわかります。

また、降雪量も少ないため、冬場の雪かきの負担が少なくて済むのもメリットのひとつです。

一方、大滝地区は1月の平均気温が-7.2℃とかなり寒いうえ、1991年から2020年までの1月の最深積雪が97cmと、雪も多く降る地域です。

冬の寒さはかなり厳しいですが、大滝地区には大滝ナイアガラの滝や白絹の床といった大自然の景色があったり、クロスカントリースキーやノルディックウォーキングといった雪国ならではのスポーツが楽しめたりというメリットもあります。

なるべく雪や寒さを避けたい方は伊達地区、大自然を感じながら暮らしたい方は大滝地区といったように、ケースバイケースで検討しましょう。

自然を満喫できるスポットが多い

山と海に囲まれた伊達市では、「白絹の床」「有珠海岸」「大滝ナイアガラの滝」など、広大な自然に触れられるスポットが豊富にあります。

伊達市内の主な自然観光スポットは以下の通りです。

  • 白絹の床:
    北湯沢温泉郷にある長流川(おさるがわ)そばの足湯。林の散策路沿いを流れる温水の中を裸足で歩けます。秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の風景を楽しめる景勝スポットです。
  • 有珠海岸:
    恋人海岸、思い出海岸とも呼ばれる静かな海岸です。目の前には噴火湾が広がり、天気のいい日には向こう岸に駒ヶ岳が見えます。
  • 大滝ナイアガラの滝:
    長流川の支流にかかる滝です。高さは約3メートル、幅は約80メートルと広大なため、迫力があります。大滝総合運動公園の中に位置し、公園の駐車場からは散策コースを歩いて10分ほどで着きます。
  • 善光寺自然公園:
    北海道の記念保護樹木「石割り桜」を始め、1,000本を超す桜が咲き誇る公園です。カシワ、イチイ、イチョウなどの大木も多く、年間を通してさまざまな植物があたりを彩ります。
  • 徳舜瞥山:
    大滝地区にある火山で、すぐ隣にある「ホロホロ山」と双耳峰を成しています。山頂からはニセコ町の町並みや支笏湖、遠くに太平洋などの絶景が見られます。北海道百名山にも選ばれています。

絶景スポットに恵まれた伊達市は、自然に囲まれてのんびりと暮らしたい方にうってつけです。

開催されているイベントが多く地域住民と交流がはかれる

伊達市では例年「春一番伊達ハーフマラソン」「おおたき国際スキーマラソン」「伊達雪まつり冬の陣」といったイベントが開催されていて、地域住民と交流をはかる機会に恵まれています。

伊達市で開催されている主なイベントは次の通りです。

  • 春一番伊達ハーフマラソン:
    伊達地区にある「だて歴史の杜総合公園」からスタートするハーフマラソンで、毎年春に開催されています。2022年に行われた第35回大会には、全種目で合計1,523名が参加しました。
  • おおたき国際スキーマラソン:
    クロスカントリースキーを通して健康増進をはかるため、大滝総合運動公園の周辺常設コースで毎年2月上旬に開催されています。徳舜瞥山やホロホロ山、長流川など、大滝地区の雄大な自然を眺めながらアクティビティを楽しめるのが特徴です。
  • 伊達雪まつり冬の陣:
    寒い冬を楽しく乗り越えようと企画された、伊達市ならではのお祭りです。ストラックアウトや謎解きなどのアトラクション、ダンスのステージなど、大人から子どもまで楽しめる催しが開催されています。

北海道伊達市に移住する前に確認したいチェックポイント

北海道伊達市に移住する前に確認したいチェックポイント

伊達市の魅力について紹介してきましたが、実際に移住を考えるうえで事前にチェックしておきたいポイントもいくつかあります。

「生活環境」「仕事環境」「子育て環境」の3つに分けて、具体的なポイントをご紹介します。

生活環境

移住して新しい暮らしを始めるにあたり、事前に現地の生活環境を調べることは重要です。

伊達市は病院や商業施設など、生活に必要なものが街の中心部に集約されており、生活環境は比較的整っているといえます。

ショッピング施設が揃っている

前述の通り、2023年3月31日時点における伊達市の人口は約32,000人。
人口50万人以上の大都市にあたる札幌市に比べて小さな街ですが、必要な都市機能がコンパクトにまとまっているため、生活に不便さを感じることは少ないでしょう。

全国チェーンの大手スーパーが街の中心部にあるほか、ドラッグストアや家電量販店、100円ショップも市内に揃っています。

地方移住を考えているが、ある程度便利な暮らしがしたいという人にはおすすめです。

ただし、上記は市街地のある伊達地区に限った話で、自然環境に恵まれた大滝地区の生活インフラはやや見劣りします。
地方のなかでも、ある程度都市機能が整ったエリアへ移住したい方には、大滝地区より伊達地区のほうが便利でしょう。

医療施設が充実している

伊達市内にはおよそ40の医療施設があるため、急な病気・事故の際も安心です。

また、すぐ隣の室蘭市には製鉄記念室蘭病院・日鋼記念病院・市立室蘭総合病院という3つの総合病院があるほか、伊達市内にも総合病院伊達赤十字病院という大病院もあるため、医療体制は充実しているといえます。

ただし大滝地区には医療機関が少なく、伊達地区の市街地まで車で40~50分程度と距離があるため、注意が必要です。

大滝地区から市街地の病院に通う際の交通費を助成する制度があるので、大滝地区に移住する場合はこうした制度も活用しましょう。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|市内の医療機関情報伊達市ホームページ|大滝で暮らしてみませんかをご確認ください。

都市部に比べて交通網が発達していない

伊達市に限らず北海道の地方都市の多くに当てはまることですが、札幌市や旭川市などの都市部に比べて交通網が発達していない点は、気に留めておきたいところです。

伊達市から札幌市までは車で約2時間、新千歳空港までは約1時間20分と、出張や帰省などで他都市に移動する際は、それなりの時間を要します。

伊達市ホームページ|北海道伊達市への移住」でも、実際に移住した方の声として、車がないと移動が不便だという意見が紹介されています。

伊達市で生活するには車が必須だといえるでしょう。

伊達市では、60歳以上の方を対象に、会員制相乗りタクシー「愛のりタクシー」を提供しています。
一般のタクシーよりも割安な料金で利用でき、高齢のため車の運転が難しくなった方には便利なサービスです。

いずれにしても、移住を検討する前に交通手段の情報収集をしたり、場合によってはマイカーの購入を検討したりと、事前の準備が必要です。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|伊達版ライフモビリティサービス(愛のりタクシー)をご確認ください。

仕事環境

大手求人情報サイト「Indeed(インディード)」で北海道伊達市の求人を検索すると、2023年6月時点で約8,400件の求人情報がヒットします。
札幌市の約18万件と比べると、求人数はどうしても少なくなります。

ハローワーク求人情報」で検索しても約390件(札幌市は約2万5,000件)と、やはり大都市に比べて求人件数が少ないのは否めません。

移住後の生活基盤を確保するためには、なるべく早い段階で仕事を見つけたいものです。

伊達市に移住する場合、仕事の探し方は以下の4パターンが考えられます。

  • 伊達市内の求人を探す:
    求人情報サイトやハローワークを利用する方法。
  • 求人件数の豊富な札幌市でテレワークが可能な仕事を探す:
    最近ではオンラインで面接をする企業も増えています。
  • 室蘭市など近隣の都市に通勤する:
    伊達市に比べると求人件数は隣の室蘭市のほうが多く、車で30分ほどと距離も近いので通勤は十分可能です。

子育て環境

子育て中の方が移住を検討する場合、移住先の自治体の子育て支援制度も気になるところです。

伊達市がホームページで公開している「くらし情報」によると、2021年8月時点で伊達市内の小・中学校は合わせて11件、幼稚園や保育所等は12件あり、教育機関の選択肢は豊富にあります。

また、妊娠・出産・子育て支援も充実しているため、子育てしやすい街だといえるでしょう。

伊達市の主な子育て支援制度は次の通りです。

  • 出産・子育て応援事業:
    保健師による伴走型の相談支援、妊娠1回につき5万円の出産応援給付金、子ども1人につき5万円の子育て応援給付金。
  • だてっこ子育てきずなLINE:
    妊娠週数や子どもの月齢に応じた情報をLINEで配信。
  • 栄養教室:
    栄養士による講話や個別相談、調理実習を実施。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|妊娠・出産・子育てをご確認ください。

伊達市移住の際に役立つ支援・補助制度

伊達市移住の際に役立つ支援・補助制度

移住を考えている方向けに伊達市が実施している、支援制度や相談窓口についてご紹介します。

自治体の制度を利用しながらしっかりと情報収集や事前準備を行い、理想の移住生活を実現させましょう。

移住体験「ちょっと暮らし」

「ちょっと暮らし」は北海道独自の取り組みで、自治体が提供する宿泊施設や長期滞在者向け施設を利用しながら移住後の暮らしをお試し体験できる制度です。

伊達市では、市が設けた独自の住宅基準「伊達版安心ハウス」に認定された集合住宅「グランデージ北湘南」のうち、3戸を移住体験用の施設として提供しています。

移住に関する基本的な情報はインターネットなどで調べられますが、その土地の気候や生活のしやすさなど、現地に行かないとわからないことも多いものです。
ちょっと暮らしを利用して、現地のリアルな生活環境を体験してみてください。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|北海道伊達市への移住をご確認ください。

移住相談ワンストップ窓口

移住相談ワンストップ窓口では、伊達市への移住に関する全般的な質問を受け付けています。
生活面や住まいのことなど、気軽に問い合わせてみましょう。

窓口を通じて申し込みをすると、移住関連の資料や観光案内のパンフレットを無料で送ってくれるので、移住を検討する際の情報収集にはぜひ利用したいところです。

また、事前に連絡して窓口を訪問すると、担当者が市内の住宅地や便利な店舗などを案内してくれます。伊達市での暮らしぶりを実際に見て回りたい方におすすめです。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|北海道伊達市への移住をご確認ください。

UIJターン新規就業支援事業(移住支援金)

伊達市では、移住の促進や中小企業の人手不足の解消をはかるため、所定の条件を満たした移住者に対して移住支援金を支給しています。

主な受給資格は次の通りです。

  • 東京圏からの移住である
  • 伊達市に5年以上継続して住む意思がある
  • (新規就業の場合)移住支援金の対象となる求人を行う法人への就業である
  • (起業の場合)北海道の地域課題解決型起業支援事業費補助金を受けての起業である

支援金額は単身世帯が60万円、単身世帯以外が100万円です。

※2023年6月に執筆した記事です。最新情報は伊達市ホームページ|UIJターン新規就業支援事業(移住支援金)をご確認ください。

自然に囲まれた伊達市で快適な移住生活を送ろう!

自然に囲まれた伊達市で快適な移住生活を送ろう!

伊達市へ移住を考えている方に向けて、伊達市の魅力や移住前に確認しておきたいチェックポイント、自治体の支援制度などをご紹介しました。

伊達市は、自然豊かな環境でありながら都市機能がコンパクトにまとまった、暮らしやすい街です。
ただし、飛び地である伊達地区と大滝地区では、生活環境が大きく異なるため、あらかじめ移住する地域を明確にすると良いでしょう。

伊達市で住まいをお探しの方には、「室蘭不動産連合隊」がおすすめです。地域密着型のポータルサイトなので、地元ならではの掘り出しもの物件が見つかる可能性があります。

この記事でご紹介した移住体験や支援金などの制度も活用しながら、伊達市への移住を実現させて、快適な暮らしを実現させましょう。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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