浜松市は静岡県最大の政令指定都市です。街の南部にある市街地には、大型商業施設や娯楽施設が密集しているほか、新幹線や高速道路などの交通インフラが発達しています。
地方への移住先のなかでも利便性が高いエリアなので、移住や定住を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、浜松市の魅力や支援制度、移住する際の注意点を解説します。
移住するメリットやデメリットを理解しておくと、浜松市との相性を判断する際に役立ちます。
※2024年1月に浜松市は行政区再編を行ったため、詳しくは浜松市の公式サイトをご覧ください。
目次
静岡県浜松市の基礎データ
浜松市は静岡県最大の街で、全国第2位の面積を誇ります。
2023年7月時点の人口は、県内最多となる約79万人。土地が広いだけではなく、定住地としても人気があることがわかります。
市内は北側に山間部、南側に市街地が広がっており、自然環境と都市機能がバランス良く調和されているのが特徴です。
市街地には、遠鉄百貨店や浜松アクトタワー、ザザシティ浜松といった多数の大型商業施設があり、日頃から数多くの人で賑わっています。また、市街地を横断する形で東海道新幹線やJR東海道本線、東名・新東名高速道路が通っており、各地にアクセスしやすいのもメリットです。
街の中央から北側にかけて雄大な自然が広がっているため、落ち着いた環境で暮らしたい方にとっても過ごしやすい環境だといえるでしょう。
| 静岡県浜松市の基礎データ |
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| ● 平均気温： 1月/6.4度、8月/27.5度（2021年時点） ● 教育施設数： 幼稚園/105園、小学校/99校、中学校/58校、高校/28校（2021年時点） ● 開設公園数・総面積： 579園、645.24ha（2021年時点） ● 商店数： 7,615店（2016年時点） ● 事業所数： 35,552事業所（2016年時点） ● 事業所数シェア： 1位/卸売・小売業、2位/製造業、3位/宿泊・飲食サービス業 |
浜松市に移住する際の注意点
比較的気候が温暖で、優れた交通インフラを持つ浜松市は、暮らしやすい環境が整っている街です。
ただし、住む地域によって注意すべきポイントがあるため、移住を決断する前に次の要素をチェックしておくと良いでしょう。
- 居住エリアによって気候が大きく変わる
- 街の北部に住む場合は車が必須
居住エリアによって気候が大きく変わる
浜松市は、2023年7月時点で日照時間が全国4位を記録しており、常に上位をキープしています。それだけ日当たりの良い地域だということがわかります。
ただし、浜松市のなかでも、住む地域によって気候が変わりやすい点には注意が必要です。
浜松市の中央から南側にかけて広がる平野部では、冬になっても滅多に雪が降らず、気候も温暖で過ごしやすい環境が整っています。
一方、街の中央から北一帯に広がる山間部は豪雪地帯で、寒さや雪への対策が必要です。
また、平野部のなかでも海沿いに住む場合、遠州独特の寒風が吹き、体感温度がマイナスになる可能性も考えられます。
移住先を考える際は、交通の利便性や周辺環境も重要な要素となりますが、地域による気候の違いにも目を向けると良いでしょう。平野部のなかでも、沿岸部からやや距離がある場所に住むのがおすすめです。
街の北部に住む場合は車が必須
浜松市は、住むエリアによって交通インフラの整備状態が大きく異なります。
市街地のある街の南部は、在来線や新幹線といった鉄道、高速道路が通っており、利便性に優れます。
一方、山に囲まれた北部エリアは、鉄道や国道の本数が少ないため、移動には自家用車が不可欠だといえるでしょう。その代わり、浜松市の北部は、山や川といった雄大な自然環境に恵まれています。
浜松市のなかでも、市街地を離れて落ち着いた環境で暮らしたい方には、北部エリアのうち、JR飯田線が通っている付近を検討するのがおすすめです。
JR飯田線は、北は長野県、西は愛知県とつながっているため、車以外の移動の選択肢が増えます。
浜松市に移住する4つの魅力
浜松市には、ほかの街にはない数多くの魅力的な要素があります。
以下の点を参考に、移住・定住先を選ぶ際の参考にしてみてください。
陸路や空路で日本全国へ移動できる
交通インフラが整っている点は浜松市の大きな魅力の一つです。
陸路としては、街の南側に東名高速道路と新東名高速道路が横断しています。同じく東西を横切る形でJR東海道本線が走っており、名古屋市や静岡市などにアクセスしやすいのがメリットです。
また、静岡県牧之原市の藤山静岡空港まで車で約1時間、愛知県常滑市の中部国際空港セントレアには車で1時間50分ほどでアクセスできます。
このような空路のほか、浜松駅発着の東海道新幹線を活用すると、日本全国へと容易に移動できるでしょう。
出張や帰省、旅行など、思い立った際に各地へと気軽に足を運べるのが特徴です。
高級な食材を手軽に購入しやすい
浜松市では、浜松港や舞阪港から高級な魚介類が数多く水揚げされています。
例えば、ウナギや生桜エビ、ドウマンガニなどが代表的です。
特に市街地は、各港との距離が近いため、地元のスーパーに高級な食材が並んでいるケースも珍しくありません。
魚介類のほかにも、新玉ねぎや三ヶ日みかんなど、全国的に有名な食材が多いのも浜松市の特徴です。
「普段から美味しい食材を味わいたい」という方にとって、浜松市は魅力的な移住先となるでしょう。
さまざまな祭事やイベントを楽しめる
地域や風土に根ざした祭事・イベントが多いのも浜松市の特徴です。
特に、市街地の中心部で毎年開催されている「浜松まつり」では、170以上の地域が参加して凧揚げ合戦や御殿屋台の引き回しが行われます。
また、楽器産業の集積地である浜松市では、「浜松国際ピアノコンクール」や「プロムナードコンサート（まちなかコンサート）」が定期的に開催されています。
住民同士で交流をはかれる機会が多いのは、浜松市の大きなメリットだといえるでしょう。
医療体制が整っており病気やケガの際でも安心
浜松市には、さまざまな診療科目に対応する大病院が7つあります。
「浜松医療センター」や「JA静岡厚生連遠州病院」など、市街地を中心に医療機関が各地に点在しています。
そのため、入院を必要とする病気やケガに遭った際、市外にアクセスする必要がありません。万一の病気やケガの場合でも、近くに大病院があれば安心できるでしょう。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は浜松市医師会ホームページ｜かかりつけ医マップをご確認ください。
浜松市への移住に役立つ支援制度
浜松市へ移住する際に活用したいのが、自治体が提供している支援制度です。条件を満たせば数十万円以上の支援金を受け取れるため、移住や定住にかかる費用を最小限に抑えられます。
その支援制度のなかでも特におすすめできるのが次の3つです。
- 移住・就業支援金
- ハマライフ住宅取得費等補助金
- 浜松市認証保育所保育料負担軽減認定制度
移住・就業支援金
東京圏から浜松市へと移住し、就業・起業した方に支援金を給付する制度です。
単身での移住の場合は60万円、2人以上の世帯で移住した場合は100万円が受け取れます。
また、18歳未満の子どもがいれば、1人あたり100万円が加算されるため、子ども連れでの移住でぜひとも活用したい制度だといえるでしょう。
注意点としては、就職先を探す際に、自治体運営のマッチングサイトで支援金対象求人に申し込む必要があります。事業者の方は、創生起業支援の交付決定を受けることが条件です。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は浜松市移住促進ホームページ「はじめよう、ハマライフ」｜移住・就業支援金をご確認ください。
ハマライフ住宅取得費等補助金
市外から浜松市へ移住する方で、新たに住宅を取得する際に費用の一部を補助する制度です。
新築住宅の工事費や増改築、賃貸物件を契約する際にかかる費用などが対象となります。
補助金額は、対象経費の種類にかかわらず費用の2分の1以内、上限は100万円です。
補助金を受け取るには、年齢が50歳未満、移住日から2年以内に申請といった条件があるため、注意が必要です。
前述した移住・就業支援金と併用することで、移住にかかる経費を大幅に抑えられます。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は浜松市移住促進ホームページ「はじめよう、ハマライフ」｜ハマライフ住宅取得費等補助金をご確認ください。
浜松市認証保育所保育料負担軽減認定制度
認証保育所に入所している0～2歳の子どもを持つ保護者を対象に、保育料を軽減する制度です。
条件は、浜松市内に住み、浜松市の認証保育所を利用していること。さらに子どもの年齢が3歳未満であることが必要です。
条件を満たすと、子ども1人あたり月額最大2万円が保育料から差し引かれます。
浜松市の認証保育所は計10ヶ所（2023年7月時点）あり、東西南北の各エリアに点在しています。
そのなかでも特に旧・中区(現・中央区)には6ヶ所と、数多くの認証保育所があるため、幅広い選択肢のなかから施設を選びたい方は、このエリアがおすすめです。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は浜松市子育て情報サイト「ぴっぴ」｜浜松市認証保育所保育料負担軽減認定制度をご確認ください。
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街の北部には豊かな自然環境が、南部には都市機能に優れる市街地が広がる浜松市。閑静な地域に住みたい方、利便性の高い街で暮らしたい方、そのいずれも満足できるのが浜松市の魅力だといえるでしょう。
浜松市の周辺で物件を探している場合は、「浜松不動産連合隊」を活用してみてはいかがでしょうか。
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