札幌市内では現在、100年に一度とも言われる大規模な再開発が進んでいます。
新幹線の延伸延期や建設費の高騰による計画見直しなど、ネガティブなニュースを目にすることもありますが、街の利便性が飛躍的に向上するという本質に変わりはありません。
本記事では、札幌駅周辺や新札幌などの最新の再開発状況と、移住などで住宅購入を検討されている方への影響を詳しく解説します。
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目次
札幌再開発の最新情報|延期や縮小があっても注目される理由
札幌の再開発は、新幹線延伸を見据えた駅周辺の整備だけでなく、老朽化したビルの建て替えや都市機能の更新を目的に進んでいます。
コスト上昇による計画変更はありますが、都市のポテンシャル自体が損なわれたわけではありません。むしろ、持続可能な街づくりへとシフトしている側面にも注目しましょう。
札幌駅前再開発(エスタ跡地)は2034年度へ延期
JR札幌駅南口の象徴だった「エスタ」跡地の再開発ビル計画は、当初の2028年度完成予定から2034年度へと大幅に延期される見通しとなりました。
主な要因は資材価格の高騰や深刻な人手不足ですが、2030年度を予定していた北海道新幹線の札幌延伸遅延に合わせた工期の見直しでもあります。
しかし、延期によって設計の見直しが可能となり、より時代に即したランドマークが誕生する可能性もあります。
札幌ヨドバシ再開発は?北4西3地区にできる商業施設
札幌駅南口側に位置する「札幌駅北4西3地区」のヨドバシカメラを中心とした再開発計画は、当初予定されていたビルの高さが抑えられるなどの規模縮小が発表されました。建設コストの増大に対応するための現実的な判断とされています。
しかし、駅直結の利便性を活かした、札幌駅の活性化につながる計画であることに変わりはありません。商業フロアや最新のオフィス、高級ホテルといった多彩な面を持つ大規模な複合ビルとして、高い価値があります。
再開発ビルは2025年3月に着工され、2028年7月に完成予定となっています。このような再開発の動きからも、札幌駅の利便性向上への期待は高いと言えるでしょう。
札幌再開発が延期される理由|資材高騰・人手不足・建設費上昇
再開発計画の遅延や縮小の主な背景には、世界的な資材価格の高騰と、建設業界や運送業界における深刻な人手不足(2024年問題)があります。
とくに、札幌のような寒冷地では、冬期間の施工条件も厳しいため、コスト管理が非常にシビアです。
無理に強行せず、計画を精査しながら進めることで、人件費を抑えつつ完成後の運営リスクを低減する狙いがあると考えられています。
札幌再開発一覧|札幌駅前・大通・新札幌の主要プロジェクト
札幌市内では、都心部だけでなく副都心である新札幌など、複数の拠点で同時並行的にプロジェクトが進行しています。
これらの一覧を把握することで、将来的な街の広がりをイメージしやすくなるでしょう。
札幌駅再開発一覧表
2026年現在の最新状況に基づき、札幌駅周辺および大通エリアで進行中の主要な再開発プロジェクトを一覧にまとめました。
| プロジェクト名 | 竣工予定時期 | 規模・主な機能 | 住所 |
|---|---|---|---|
| 札幌ダイビル再開発プロジェクト | 2027年4月 | 地上19階・地下2階。 オフィス、商業施設、ホテル。 | 札幌市中央区南2条西4丁目 |
| 北4西3地区第一種市街地再開発事業 | 2028年度 | 地上33階・地下5階。 商業施設(ヨドバシカメラなど)、オフィス。 | 札幌市中央区北4条西3丁目 |
| 大通西4南地区第一種市街地再開発事業 | 2029年8月 | 地上36階・地下3階。 都市再生事業認定物件。ホテル、オフィス、商業施設。 | 札幌市中央区大通西4丁目1 |
| 札幌駅高架下新商業施設(仮称) ※旧パセオ | 2028年度 | 約16,500㎡(約5,000坪)。 約200店舗出店予定。 | 札幌市北区北6条西2〜4丁目 |
| 北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 ※エスタ跡地 | 2034年度 | 地上43階・地下4階。 マリオット・インターナショナルのホテルが進出予定。 | 札幌市中央区北5条西1丁目、2丁目、3丁目の各一部 |
「100年に一度」と言われる札幌の変貌ぶりは、資材高騰や新幹線延伸延期などの逆風を乗り越え、着実にかたちになりつつあります。
札幌駅再開発の全体像|駅前・南口・周辺エリアで何が変わる?
札幌駅周辺の再開発は、新幹線の受け入れ体制を整えるとともに、北海道全体の玄関口としての機能を強化するものです。
南口の巨大複合ビルや駅高架下の商業空間の拡充など、駅を取り囲むように開発が進んでおり、完成後はエリア全体がシームレスにつながる予定です。すでに、北口の複合商業施設(さつきた8・1)は完成し、賑わいを見せています。
新幹線改札との接続により、本州からのアクセスも飛躍的に向上するため、将来的に周辺のオフィス・ホテル需要の受け皿としての機能が強化されるでしょう。
大通・創成川エリアの再開発計画
大通エリアでは、2025年に竣工した4プラ跡地のビル建設(ビル名称:札幌四丁目スクエア、施設名称:札幌4丁目プレイス)が話題になりました。
これまでにも、ピヴォクロス(2023年竣工)やヴィアインプライム札幌大通(2023年竣工)など、老朽化したビルの建て直しが進んでいます。
今後は、大通西4南地区第一種市街地再開発事業による新ランドマーク「SAPPORO ONE」(2029年8月竣工予定)の開業も控えています。高機能オフィスとラグジュアリーホテルの導入により、大通エリアでのビジネス客や観光客が増えるでしょう。
また、創成川の東側、いわゆる「創成川イースト」では、洗練されたマンションやカフェ、商業施設が立ち並ぶエリアへと変貌を遂げました。
このエリアは歴史的な情緒を残しつつ、最新の都市機能が融合する場所として人気です。職住近接を求める共働き世帯にとって、通勤の利便性と休日の充実を両立できる魅力的な選択肢となるでしょう。
新札幌再開発の最新状況
副都心であるJR新札幌駅周辺の再開発は、すでに一部が完成しており、利便性の向上が実感されています。
新しく誕生した医療モールや大学キャンパスのほか、空中歩廊で結ばれたタワーマンションがあり、雨や雪の日も快適に移動できるのが特徴です。
JR・地下鉄・バスのトリプルアクセスに加え、生活機能がコンパクトに凝縮されたことで、非常に効率的な街づくりが実現しています。
さらなる再開発を模索しており、札幌市の第三セクター札幌副都心開発公社がゼネコンなどへのヒアリングを開始するなどの動きがあります。
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札幌再開発マップで見る住みやすいエリアと街選び
再開発が行われる場所を知ることで、将来的な「住みやすさ」を予測することも可能です。札幌はもともと計画的に作られた街ですが、再開発によって、その機能美がさらに進化すると予測されます。
ここでは、家族構成やライフスタイルに合わせたエリア選びの視点を紹介します。
札幌再開発マップ
「札幌再開発マップ」といった文言で検索すると、地図上で再開発している場所を示してくれるサイトが見つかり、今後発展が見込まれるエリアが視覚的に把握できるでしょう。
また、札幌市でも、完了したものを含めて再開発事業を公開しています。
参考:札幌市 再開発事業(事業地区一覧)
新幹線の延伸延期などの報道もありますが、マップや事業地区一覧で全体像を捉えれば、札幌の利便性は着実に向上していると言えそうです。
物件選びの際は、こうした情報を地図と照らし合わせながら検討してみるのが良いかもしれません。
再開発後の札幌駅周辺は利便性重視のファミリー向き
札幌駅周辺は、共働き世帯や忙しい毎日を送るファミリーにとって、時短につながるエリアの一つです。
主要な百貨店や家電量販店、行政サービスが徒歩圏内に集約されているため、移動負担が軽減されます。再開発後は店舗が増え、バスターミナルの整備によって、さらに利便性が増すでしょう。
家賃や物件価格は高めですが、通勤時間の短縮や教育環境の充実を考えると、満足度の高いエリアの一つです。
新札幌は子育て世代に人気
新札幌のある厚別区は、中央区と比較して治安が良く、子育てに適した公園や育児サポート施設などが充実していたことから、もともと子育て世帯に人気があったエリアです。
地下鉄東西線「新さっぽろ駅」から徒歩圏内には水族館や科学館があり、教育・娯楽施設が充実しているのも大きな魅力です。
再開発によって利便性が向上したこともあり、さらにファミリー世帯からの人気が高まると予測されます。
札幌の治安については下記記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
札幌の碁盤の目はなぜ歩きやすい?再開発との関係
札幌の中心部が整然とした「碁盤の目」状なのは、開拓時代に計画的に都市を作ったからです。一説には京都の町を参考にしたとも言われており、効率的に土地を使えるのが特徴です。
この整然とした区画は、信号待ちが続きやすいというデメリットはあるものの、再開発においては大きなメリットとなります。
地下通路の延伸や歩道の拡幅が計画的に進めやすいため、街全体の回遊性が高まります。
再開発後もこのわかりやすい構造は維持されるため、初めて札幌に住む方でも迷わず、スムーズに街に馴染めるでしょう。
札幌再開発の延期は住宅購入にどう影響する?
「札幌移住を考えているが、再開発の遅れがあるなら、今は住宅・マンションの買い時ではないかも?」と不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、新幹線延伸の延期は、必ずしもマイナス要素とも言い切れません。
建設費の上昇は新築マンションなどの物件販売価格に転嫁されるため、完成を待つほど価格が上がる傾向にあるからです。
将来の完成が約束されているプロジェクトであれば、価格が上がりきる前に購入した方が有利な場合もあります。住宅・マンションは安い買い物ではありません。資産価値も含めて、慎重に検討しましょう。
札幌市では地価公示資料を公開しているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:札幌市 地価情報(地価公示・地価調査)
また、札幌移住に関しては、下記記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:札幌移住で後悔しない!仕事や住宅対策で「最高」に変える方法を徹底解説
札幌再開発でよくある質問
ここでは、札幌の再開発に関して、移住や住宅購入を検討中の方から寄せられることの多い疑問にお答えします。北海道新幹線の延伸や再開発の延期が、実際の生活へ与える影響を正しく理解しておきましょう。
Q1.北海道新幹線の札幌延伸が遅れると生活に影響ある?
A1.新幹線の延伸が数年遅れたとしても、現在のJRや地下鉄の運行に支障が出るわけではなく、生活にはほぼ影響がありません。
ただし、新幹線開通に合わせた札幌駅周辺の整備もスローダウンするため、周辺の賑わいや新しい商業施設の開業を心待ちにしていた方にとっては、影響があると言えるでしょう。資材高騰や人手不足の影響も考え、少し長い目で見守る必要があります。
Q2.札幌駅のエスタが閉店したのはなぜ?跡地はどうなる?
A2.エスタが閉店したのは建物の老朽化と、新幹線延伸に伴う駅周辺の再整備計画の一環です。
跡地には、オフィス・ホテル・商業施設・バスターミナルを含む巨大な複合ビルが建設される予定です。2023年8月に閉店し、2025年9月に解体が始まりました。再開発により複合施設が完成すれば旧エスタ以上の規模と利便性を備えた、札幌の新しいシンボルへと生まれ変わります。
Q3.再開発を手掛けるゼネコンは?鹿島や大成建設も参画?
A3.札幌の大規模再開発には、日本を代表するスーパーゼネコンも多数参画中です。
札幌駅南口や大通西4南地区のプロジェクトには、鹿島建設や清水建設、大成建設などが名を連ねており、耐震性や機能への信頼性を支える大きな要因となっています。大手ゼネコンが多く関わっていることからも、札幌再開発が「100年に1度」と言われる規模であることがうかがえます。
Q4.札幌への移住後、札幌駅周辺で出店するのは難しい?
A4. 札幌駅周辺は再開発によって注目度が非常に高まっており、新規出店のハードルは決して低くはないと言えるでしょう。
ただし、最新の再開発ビル内は賃料が高額になりやすく、大手チェーン店との競合も予想されるため、個人での出店には厳しい面もあります。しかし、再開発の恩恵は駅直結のビルだけでなく、そこから波及する周辺の路面店や既存ビルにも及んでいます。移住後に自分のお店を持ちたいと考えている方は、駅から少し離れた「創成川イースト」や北口エリアなど、人の流れが変化しつつある場所に目を向けることで、理想に近い物件に出会える可能性が高まるでしょう。関連記事「札幌駅周辺のテナント物件・店舗|出店に適した業種や物件の探し方も解説」でも札幌駅周辺での出店について解説しているので、こちらもお役立てください。
札幌再開発は延期があっても住環境の向上が期待できる
本記事では、札幌の再開発はスケジュール面での課題があるものの、着実に前へ進んでいることを説明しました。
中心部のビルが新しくなり、地下通路が整備され、多機能な街へと進化することで、札幌での暮らしはより便利で豊かになると予測されます。
札幌市の最新情報をこまめにチェックしながら、移住のタイミングを見極めましょう。
札幌市内での物件探しを予定している人は、地域に密着した不動産会社が、多数の情報を掲載している「札幌不動産連合隊」をぜひ活用してみてください。
再開発エリア周辺の物件も含めて、幅広く探せます。札幌での理想の生活を支える一助になれば幸いです。
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