室蘭市への移住を検討する際、人口減少のニュースを耳にして不安を感じる方もいるかもしれません。
かつて「鉄のまち」として繁栄した室蘭ですが、2025年には約7.3万人まで人口が減少しており、街の在り方が変わりつつあります。
本記事では、最新の人口データや減少の理由、室蘭のおすすめエリアなどを詳しく解説します。
理想の生活を叶えるお手伝いになれば幸いです。
\不動産連合隊で検索する/
目次
室蘭市の2025年の人口は?
ここでは、下記の内容について解説します。
- 2025年の人口は約7.3万人|ピークから半減
- 室蘭の人口推移|減少率は北海道内上位
詳しく見ていきましょう。
2025年の人口は約7.3万人|ピークから半減
室蘭市の人口は2025年12月時点で、約7.3万人となっています。
参考:室蘭市住民基本台帳人口統計資料(令和7年度住民基本台帳登録状況)
1970年頃には「鉄のまち」として栄え、人口約16万人を超えていましたが、そこから半世紀ほどで約半分にまで減少しました。
しかし、この人口減少は室蘭市だけに限った現象ではありません。
北海道全体でも人口が減っており、2025年11月には68年ぶりに人口500万人を下回りました。旭川や函館などの都市も減少が続いており、今後は効率的で暮らしやすい都市設計への転換期を迎えていると考えられています。
室蘭の人口推移|減少率は北海道内上位
室蘭市の2016年から2025年までの人口推移を見てみましょう。2016年は87,967人でしたが、2025年は74,107人まで減少しています。
参考:室蘭市住民基本台帳人口統計資料(令和7年度住民基本台帳登録状況)
北海道内の主要都市の中では、室蘭市の人口減少率は高い傾向にあります。2025年の西胆振(にしいぶり)地方において、室蘭市は前年比2.18%の人口減少率でした。
※室蘭市住民基本台帳人口統計資料(令和7年度住民基本台帳登録状況)のデータをもとに、2024年11月から2025年11月までの1年間で計算しています。
とくに生産年齢人口の減少が顕著で、市外への転出による「社会減」と、出生数の低下の両面が課題とされています。
一方で、周辺の登別市や伊達市との連携を強める動きもあり、西胆振地域全体での活性化が期待されている状況です。
室蘭市人口減少の理由3つ
なぜ室蘭市の人口が減少したのでしょうか?ここではその理由を3つに絞って詳しく解説していきます。
理由1.鉄鋼業の衰退
室蘭市は製造業による「ものづくりのまち」として日本の工業を支えてきましたが、産業構造の変化や海外との競争激化により企業の合理化と人員整理が進みました。
鉄鋼業関連の雇用が減少したことが、人口流出の大きな要因の一つとされています。
しかし、現在も鉄鋼業の操業は続いており、既存の技術力を活かした風車製造工場の誘致や新エネルギー分野への転換をはかるなど、産業の多角化を目指しています。
理由2.若者の流出
室蘭市では進学や就職を機に、札幌市や首都圏といった都市部へ若者が転出してしまう傾向です。
室蘭工業大学などの教育機関もありますが、卒業後の受け皿となる職種の確保が課題となっています。
関連記事:室蘭工業大学の下宿や学生寮|自分に合った住まいの選び方
しかし、テレワークの普及により、自然豊かな環境で働きながら都心の仕事をするスタイルも可能になりました。
若年層が地元に残る、あるいは戻ってくるための支援策や環境整備が進めば、流出の波が穏やかになる可能性もあります。
理由3.少子高齢化
日本全体が直面している課題ですが、室蘭市でも出生率の低下と高齢者率の上昇が深刻です。
2024年の室蘭市の高齢化率は約38%となっている一方、子どもの数が減っているため、自然減に拍車がかかっている状態です。
室蘭市では、子育て支援制度の充実や医療・福祉サービスの維持に力を入れており、多世代が安心して暮らせる街づくりを目指す動きが見受けられます。
室蘭市の将来性
ここでは、将来的な人口予測や、室蘭市が検討中のコンパクトシティについて解説していきます。
室蘭の将来推計は?
室蘭市の人口は今後も減少が続き、2050年には約4.7万人になると予測されています。
参考:室蘭市人口ビジョン・第3期室蘭市総合戦略(令和7~令和11年度)
しかし、この予測は現在の延長線上の数値であり、今後の施策や移住者の増加によって状況が変わる余地は十分にあるでしょう。
コンパクトシティ化が進む可能性
人口減少に対応するため、室蘭市では居住エリアや商業機能を一定の区域に集約する「コンパクトシティ」化を検討中です。国土交通省の施策である「地方再生コンパクトシティ」においてもモデル都市に選定されています。
中心部に利便性を凝縮させることで、維持管理コストを抑えた持続可能な街づくりが期待できるでしょう。将来的に、公共交通機関の維持や行政サービスの効率化により、利便性の高い暮らしが実現する可能性があります。
観光都市としての室蘭
室蘭市は「工場夜景」や「地球岬」など、独自の観光資源を豊富に持つ都市です。このような魅力を活かした観光振興により、地域経済の活性化がはかられています。
2024年の観光客数は146万人で、2000年以降最多を記録しました。
観光客が増えることで街に活気が生まれ、それが移住検討者へのアピールにつながるという好循環も期待できます。
北海道全体の魅力を語る上でも、室蘭の個性的な景観は欠かせない要素です。下記記事では、北海道の魅力について解説しているので、あわせてご覧ください。
\不動産連合隊で検索する/
周辺エリアとの比較!苫小牧や登別の人口は?
ここでは、室蘭市の周辺エリアの人口や状況を比較し、解説していきます。人口はいずれも2025年のデータです。
苫小牧市|約16.4万人
室蘭市から約75キロメートルのところに位置する苫小牧市は、新千歳空港やフェリー港に近い交通の要所として、2025年11月時点で164,273人の人口を維持しています。
室蘭市と比較すると製造業の規模が大きく、人口の減少も緩やかです。より都市的な利便性や雇用の多さを求める方は、苫小牧市を選択肢に入れることもあるようです。
苫小牧市については「苫小牧が移住先に選ばれる6つの秘密」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
ただし、室蘭市には独特の地形や歴史的な情緒があり、落ち着いた環境を好む方には室蘭の方が適している場合もあります。エリアごとの特徴を比較することが大切です。
参考:苫小牧市 人口資料・市内町丁別人口
登別市|約4.2万人
室蘭市の隣に位置する登別市は、43,166人(2025年7月)の人口を擁しています。日本有数の温泉地として有名で、観光地としてのにぎわいと静かな住宅街の両面を持っています。
室蘭市まで約17キロメートル、JRで約40分で移動可能なため、通勤圏内と言えるでしょう。
室蘭市での就業を考えつつ、温泉などの観光資源に近い場所で暮らしたい方にとっては、登別市も移住先の有力な候補です。
参考:登別市 令和元年度~令和7年度 登別市の人口及び世帯数
伊達市|約3万人
伊達市は、30,580人(2025年11月)の人口規模ながら、非常に温暖な気候で知られており、「北の湘南」とも呼ばれることもあります。
室蘭市まで約27キロメートルで、車で30分程度の距離です。農業が盛んで新鮮な野菜が手に入りやすく、ゆったりとした時間が流れているのが魅力です。
伊達市については関連記事「北海道伊達市への移住を成功させたい!街の魅力や活用すべき支援制度を解説」でも解説しているので、移住先を検討する際にお役立てください。
参考:北海道伊達市 伊達市の人口・世帯数
室蘭でおすすめのエリア
ここでは、室蘭市の中でもとくに住みやすいと考えられるエリアについて、目的別に紹介していきます。
中島町|利便性高く店舗も多い
室蘭市内でもっとも活気があるエリアの一つが中島町です。JR東室蘭駅から近く、周辺には大型のショッピングモールやスーパー、多数の飲食店が軒を連ねています。
平坦な土地が多いため移動もしやすく、年齢を問わず暮らしやすい環境が整っています。
利便性を最優先に考えるのであれば、このエリアでの物件探しをするのもよいでしょう。
本町・幸町・栄町|子育てに適した施設が充実
室蘭市本町・幸町・栄町エリアは、子育て世帯にとって魅力的な環境になっています。
エリア内には図書館やアリーナといった施設が集まっているほか、電信浜児童遊泳場など子どもが遊びやすい自然もあり、教育や情操教育に役立てやすいのが特徴です。
また、病院や診療所などの医療機関も点在しているため、お子様の急な体調不良の際にも相談しやすい環境と言えるでしょう。
JR室蘭駅まで徒歩20分以内で移動できるのも大きな魅力です。
室蘭の人口に関してよくある質問
ここでは、室蘭のネガティブな噂に関する質問や、移住検討者が気になる疑問について回答していきます。
Q1.室蘭では中古住宅の選択肢が多い?
A1.人口減少の影響もあり、室蘭では中古物件の選択肢は多いと言えます。
広い庭付きの家や、テレワークに最適な静かな環境の物件など、都市部では手の届きにくい条件でも、室蘭なら納得のいく予算で見つけられる可能性が高いのが魅力です。室蘭不動産連合隊では中古物件も掲載しているので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
Q2.人口減少で飲食店集客は厳しい?
A2.室蘭市で人口が減っていることは事実ですが、クルーズ船寄港やイベントによって観光客は増加しており、チャンスがないわけではありません。
室蘭には長年愛されている名店や、地域密着型の飲食店が数多く存在します。SNSを活用した集客やデリバリーサービスの導入など、新しい工夫を取り入れる店舗も増えているようです。また、室蘭市では事業の創業者に対して補助金を助成しており、利用することで初期費用を抑え、広告費にまわすこともできるでしょう。
※2025年11月の情報です
Q3.室蘭市は観光地として有名?
A3.室蘭市は観光地として非常に高いポテンシャルを持っています。
「室蘭八景」に選ばれている絶景スポットや、幻想的に輝く工場群の夜景は、全国から写真愛好家が集まるほど有名です。また、室蘭カレーラーメンや室蘭やきとり(豚肉を使用)といった独自のご当地グルメも、観光客を惹きつける大きな要素となっています。住む場所としてだけでなく、休日を楽しむ場所としても魅力があるエリアです。
室蘭で理想の住まいを探すなら不動産連合隊!
室蘭市は人口減少という課題を抱えてはいるものの、過ごしやすい気候や求人数の多さ、北海道ならではの自然や観光に対する高いポテンシャルを持つ魅力あるエリアです。
移住を検討されている方は、室蘭にどのような物件があるのか、まずはチェックしてみてはいかがでしょうか。
室蘭エリアの賃貸物件や売買物件を豊富に掲載している室蘭不動産連合隊なら、希望や条件を入力できるので、理想の住まいがきっと見つかります。
室蘭での新生活のお役に立てば幸いです。
\不動産連合隊で検索する/