北海道は熊の出没が多い?マップや気をつけるべき時期・時間帯などを解説!

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地方移住や自然の中での生活を検討した際、気になるのが「熊の出没」ではないでしょうか。とくに、北海道への移住を検討している方にとって、ヒグマは大きな不安要素です。

雄大な自然が広がる北海道ですが、地域によっては頻繁に熊の出没が報じられます。

本記事では、北海道で熊の出没に気をつけた方がいい地域や、マップ・時間帯・対策などについて解説します。

熊の出没リスクを正しく理解し、安全・安心な移住・引っ越し計画を立てるお役に立てば幸いです。

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      北海道は熊が出没しやすい?

      北海道は熊が出没しやすい?

      結論から言うと、北海道に限らず近年日本全国で熊が増えており、各地で出没しやすい状況です。

      国内で唯一ヒグマ(エゾヒグマ)が生息する北海道では、とくに山間部に近い地域で熊の出没が多くなります。
      ※なお、ツキノワグマは本州にのみ生息しており、北海道では確認されていません。

      しかし、広大な北海道全域が常に熊に脅かされているわけではありません。実際には、熊の目撃情報が多い地域と比較的少ない地域があると言われています。

      引っ越しや移住先を検討する際は、自治体が発信する熊出没情報や、「ひぐまっぷ」のようなマップを確認し、出没事例が少ないエリアを選ぶと安心です。
      参考:札幌市ヒグマ出没情報

      ただし、ヒグマは一日50キロメートル以上移動すると言われているので、出没エリアは参考程度にしておきましょう。

      熊の出没が増えた原因は?

      熊の出没が増えた原因は?

      近年、北海道のエゾヒグマに限らず、本州のツキノワグマも出没件数が増加しています。環境省のデータによると、2023年は熊による人身被害が197件を記録しました。
      参考:環境省 クマ類の生息状況、被害状況等について

      また、2025年は熊による死傷者数が過去最多です。

      熊による人身事故は、山間部で遭遇したために起こるものがほとんどでしたが、近年は市街地で襲われる事件も増加中です。

      熊の出没や人身事故が増えた原因として、次のような理由が挙げられます。

      • 山林でのエサ不足
      • アーバンベアの急増
      • 熊の個体数増加
      • ハンターや里山の減少

      熊の主要な食物であるドングリ類は、豊作・凶作を数年周期で繰り返すため、毎年熊の出没状況が変動します。ドングリ類が不作の年には、食料を求めて人里近くまで下りてくる事例が過去にもありました。

      1999年に改正された鳥獣保護法により熊の捕獲上限数が設けられたため、熊の個体数が増加したのも、出没原因の一つです。

      熊の頭数が増えた結果、「アーバンベア」と呼称される市街地周辺の山林に生息する熊も出現し始めました。アーバンベアは人里で生ゴミをあさるなどの行動を繰り返すため、人身被害のリスクが高まっています。

      林業・里山の衰退やハンターの高齢化により、熊が人間を怖がらなくなり、熊の行動範囲が広がったのも理由と言えるでしょう。

      このような複合的な要因により、北海道はもちろん東北地方など各地で熊害(ゆうがい)が増えているため、移住・引っ越しの際には居住地の選び方が重要です。

      移住前に知っておきたい熊に関する基礎知識

      引っ越し・移住する前に知っておきたい熊の出没に関する基礎知識

      続いて、熊が出没しやすい時期や時間帯、対策などの基礎知識を紹介します。より安全に新生活を始めるためにも、熊の習性を知っておきましょう。

      熊の出没時期

      時期熊の生態と活動内容
      春(4月〜6月)冬眠明けで空腹状態にあり、エサを求めて活発に移動する時期。
      山菜採りなどで人間との接触リスクが高まる。
      夏(7月〜8月)繁殖期や子育て時期。
      母熊が子連れでいる場合は非常に神経質になっており、遭遇すると危険。
      秋(9月〜11月)冬眠に向けて栄養を蓄えるため、活発にエサを探す時期。
      この時期に山のエサが少ないと人里での出没が増える。

      一般的に熊は春から秋にかけて活発に行動します。北海道のヒグマも雪解けの頃に冬眠から目覚め、秋まで山野を行動します。

      冬眠前の秋はエサを求めて熊の行動範囲が広がり、人里近くに出没しやすい時期なので、山間部に近いエリアではとくに注意しましょう。

      冬季は熊が冬眠するため、遭遇するリスクが非常に低い時期です。まれに「穴持たず」と呼ばれる冬眠しない熊や、温暖化によって早めに活動を始める熊もいるので、生ゴミなどをしっかり管理して市街地に寄せ付けないようにしましょう。

      熊の出没時間帯

      熊は夜行性と思われがちですが、実際には昼夜を通して活動します。人目を避けて夜間に行動する個体もいますが、日中に目撃されるケースも珍しくありません。

      また、明け方や夕方など薄暗い時間帯は、熊も人もお互いを視認しづらく、出会い頭に遭遇することも多いとされています。熊の生息地域では、早朝や夕方の行動の際とくに注意し、複数人で行動するなどの対策を行いましょう。

      熊の出没対策

      熊の出没を防ぐには「引き寄せないこと」が基本です。家の周りに生ゴミや収穫されていない果樹を放置せず、強い匂いで熊を誘引しないようにしましょう。

      熊が出没する地域で外出する際は、熊鈴やラジオなど音の出るものを携行して人の存在を事前に知らせるのがよいとされています。とくに見通しの悪い茂みや薄暗い時間帯では、静かに歩くよりも意識的に音を立てた方が熊避けになります。

      ただし、近年は熊鈴の音に寄ってくる熊もいるため、熊スプレーを携行するなどの対策も有効です。

      北海道でヒグマが多い地域は?

      北海道でヒグマが多い地域は?

      北海道では、ほぼ全域にヒグマが生息しています。とくに、目撃が多いのは道東や道北の山岳地帯です。

      たとえば、世界遺産の知床半島は高密度な生息地として知られており、大雪山系や日高山脈周辺も頻繁にヒグマの姿が確認されています。

      また、札幌市でも、南区や西区といった山沿いの住宅街付近でも出没が相次いでいます。2025年には緊急猟銃にともなう通行制限が行われるなど、地域住民の生活に影響が出ました。

      北海道ではさまざまな対策が行われており、たとえば札幌市では樹木の伐採や電気柵の設置など、人と熊の住み分けを目指しています。今後は、北海道の住宅街におけるヒグマの出没数減少が期待されます。
      参考:札幌市 ヒグマ対策

      北海道の主要エリアにおける熊の出没情報

      北海道の主要エリアにおける熊の出没情報

      ここでは、リサーチして得られた情報をもとに、北海道の主要エリアにおける熊の出没件数をまとめました。
      ※引っ越しや観光を判断する際は、必ず自治体の情報もご確認ください。

      熊の出没エリア熊の出没件数統計期間
      札幌市362件2025年4月3日~12月7日
      旭川市91件2025年4月2日~11月27日
      函館市148件2025年4月9日~11月28日
      小樽市11件2025年4月12日~11月20日
      千歳市74件2025年4月18日~12月9日
      苫小牧市79件2025年4月17日~12月8日
      釧路市22件2025年5月18日~11月20日
      稚内市23件2025年4月7日~11月21日
      登別市4件2025年5月29日~7月17日
      知床
      (斜里郡斜里町、目梨郡羅臼町)
      1,371件2025年3月~12月
      参考:知床財団 知床のひぐま
      ニセコ町5件2024年7月2日~8月11日
      積丹町37件2025年5月16日~11月19日

      参考:北海道 市町村ヒグマ関連情報リンク集

      熊の出没に関しては、目撃やフン・足跡の確認などが含まれます。

      また、2025年は、北海道の観光地でも下記のとおり熊の出没がありました。

      出没エリア出没件数統計期間
      定山渓
      (札幌市南区)
      42件2025年4月3日~12月7日
      神威岬
      (積丹郡積丹町)
      1件2025年9月20日
      摩周湖
      (川上郡弟子屈町)
      5件2025年5月24日~10月20日
      ウトナイ湖
      (苫小牧市字植苗)
      20件
      ※植苗に出没した件数
      2025年4月21日~10月28日
      ルスツリゾート
      (虻田郡留寿都村)

      ※留寿都村の熊出没件数は7件
      2025年7月30日~11月8日
      汐首山
      (函館市)
      複数件
      ※公式の記録なし
      ※公式の記録なし

      参考:北海道 市町村ヒグマ関連情報リンク集

      ほかにも洞爺湖や支笏湖周辺などの人気の観光地でも、たびたび熊の出没が確認されています。山・森林・湖といった北海道ならではの大自然では「熊は出るもの」と思っておいた方が無難かもしれません。

      また、熊が目撃されると、安全確保のために一定期間、観光地が閉鎖されることもあります。身の安全を守り、観光を堪能するためにも事前に観光地のホームページで熊出没情報を確認しておくとよいでしょう。

      北海道で熊が出ない地域はある?

      熊が出没しないエリアの探し方は?

      北海道はヒグマの主要な生息地ですが、すべてのエリアで出没が多いわけではありません。利尻島・礼文島・天売島・焼尻島・奥尻島などの離島では、熊が生息していないことが確認されています。

      また、札幌や函館のような都市部でも熊が出没することはありますが、基本的に山林に近い地域や郊外が多い傾向です。山間部から離れた市の中心部を居住地に選べば、格段に熊と遭遇するリスクが低くなるでしょう。

      移住先を探す際には、熊出没マップをチェックするのも重要です。Googleなどの検索ツールで「北海道 クマ出没マップ」といった文言を入力すると情報が表示されるので、熊の出没が少ないエリアを探してみましょう。

              熊が出没するエリアに引っ越すときの注意点

              熊が出没するエリアに引っ越すときの注意点

              熊の生息地域へ引っ越す際には、日頃から熊に関する情報収集と対策を心がけることが大切です。

              自治体や警察が提供する熊出没情報(ウェブサイトやメール配信など)に登録し、周辺で出没があればすぐに把握できるようにしましょう。

              たとえば、札幌市では公式LINEでヒグマの出没情報を配信しており、すぐに情報が得られます。
              参考:札幌市公式LINEで「ヒグマ出没情報」を配信しています

              子どもの通学路が山際にかかる場合は、地域で見守り体制を作ったり、車で送迎したりといった安全対策の検討をオススメします。

              また、熊を寄せ付けない生活習慣を意識し、ゴミ出しや庭の管理を徹底して、熊とのトラブルを未然に防ぎましょう。

              日本で熊がいない場所はある?

              日本で熊がいない場所はある?

              九州と沖縄は、ヒグマまたはツキノワグマの生息が確認されていない地域です。

              九州では2012年に環境省が熊の絶滅宣言を出しました。また、沖縄はもともと熊が生息していません。熊以外の獣害(イノシシなど)はありますが、熊を避けたい方は九州・沖縄を移住先として検討するのもよいでしょう。

              また、四国は熊の頭数が少なく、絶滅の危険性もあるエリアです。環境省が統計を取り始めた1980年以降、熊による人身被害の報告はないと言われており、熊と遭遇するリスクは低いでしょう。

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                  熊の出没に関するよくある質問

                  熊の出没に関するよくある質問

                  熊の出没や駆除を行うハンターについてなど、さまざまな疑問・質問に対してQ&A形式で解説します。

                  Q1.都内に熊は出没しない?

                  A1.東京23区など都市中心部には野生の熊は生息していません。

                  ただし、東京都の山間部にはツキノワグマが生息しており、目撃情報が出ています。また、熊の増加状況によっては、出没しないとは言い切れません。「東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ ~TOKYOくまっぷ」や「クマダス」のような熊出没に関する情報サイトがあるので、確認してみましょう。

                  Q2.雨の日は熊が出没しやすい?

                  A2.活発になるとは限りませんが注意は必要です。

                  小雨程度であれば熊は普段と変わらず行動するため、天候に関係なく出没の可能性があります。むしろ雨音や霧でお互いの気配に気づきにくくなるため、雨天時は人間側が熊に接近を許してしまうリスクがあると言われます。天候にかかわらず熊の生息地域では基本的な対策を徹底しましょう。

                  Q3.熊に遭遇したらどうしたらいい?

                  A3.大声を出したり、背を向けて走ったりせず、静かに立ち去りましょう。

                  熊を驚かせると、防御のために攻撃してくる可能性が高くなります。一般的には、熊の動きを見ながら、じりじりと後ずさりして距離を取るのがよいとされています。また、熊を目撃した場合は110番通報をしてください。

                  Q4.北海道に猟友会はある?

                  A4.北海道猟友会は道内に71支部(2025年11月の情報)あり、ヒグマやエゾシカなどの鳥獣駆除や管理活動を担っています。

                  猟友会は狩猟者を会員とする民間組織で、狩猟免許の普及や新人ハンターの育成、狩猟安全の啓発活動を行っています。猟友会の会員は趣味で狩猟免許を取得した人も多く、行政に雇用されているわけではないため、熊を駆除する責任はありません。

                  Q5.ガバメントハンターとは?

                  A5.ガバメントハンターとは狩猟免許を持つ公務員(自治体職員など)です。

                  ハンターの高齢化や、熊被害の深刻化の対策として、2011年に長野県小諸市で導入された例があります。北海道でも熊を駆除できる人材の確保を目的として、2025年に環境省へガバメントハンター支援策の緊急要望書を提出しています。

                  Q6.北海道で熊が出ない時期はある?

                  A6.一般的にヒグマは12月頃から3月頃までは「冬眠」に入りますが、すべての個体が完全に眠り続けるわけではありません。

                  近年は暖冬の影響や、何らかの理由で冬眠し損ねた個体が真冬に目撃されるケースもあり、絶対に出ない時期とは言い切れません。また、冬眠明けの早春(4月〜)や、冬眠前の晩秋(10〜11月)は空腹で活動が活発になるため、特に注意が必要です。「冬だから」「雪があるから」と過信せず、山林に入る際は常に警戒心を持ちましょう。

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                  熊の出没リスクはあるものの、北海道の雄大な自然や豊かな生活環境は、移住先として魅力的です。移住や引っ越しを検討する際は、熊の出没に警戒しつつ、信頼できる物件情報サイトで住まい探しをしましょう。

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