自然豊かで、のどかな田園風景が広がる北海道音更町。
休日にリフレッシュする場所や美味しい食材などに恵まれているのが特徴です。また、子育て支援制度や移住に関してのサポートが充実しているのも魅力だといえるでしょう。
本記事では、子ども連れでの移住にもおすすめな音更町で確認しておきたい制度や子育て環境についてご紹介します。
北海道のどのエリアに移住しようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
音更町(おとふけちょう)の基本情報
広大な十勝平野のほぼ中央に位置する音更町は、豊かな自然に恵まれた、人口42,998人(2023年11月末時点)の町です。
町の南にある帯広市へ車で20分ほどでアクセスできるのも特徴です。帯広市には、大型スーパーや家電量販店、ディスカウントストアなどの施設があり、気軽に買い物を楽しめます。
また、車で約40分の距離に「とかち帯広空港」があり、帰省や出張の際にも便利です。
音更町は、1月になると平均気温がマイナス6.9度を記録しており、寒さが厳しくなるため、寒さ対策が必須の地域です。とはいえ、8月は平均20.3度と過ごしやすいメリットもあります(気象庁の観測所がある帯広市のデータを参照)。
参考:気象庁|帯広 平年値(年・月ごとの値)
この利点を活かし、例えば2拠点生活で避暑地として音更町に住むのも方法の一つです。
音更町の4つの魅力
豊かな自然と夏でも過ごしやすい環境が特徴の音更町ですが、ほかにも魅力的なポイントがあります。
今回は次の4つに絞ってご紹介します。
- 市内のお出かけや買い物が便利になるコミュニティバス
- イベントの種類が多く地元民との交流に適切
- 休日にリフレッシュできる遊び場が豊富
- 酪農や畜産が盛んで美食家におすすめ
市内のお出かけや買い物が便利になるコミュニティバス
音更町にはコミュニティバスがあります。コミュニティバスは、高齢者や障がい者・子育て世代など、移動に不便さを感じる人々を支援するための制度です。
共栄コミュニティセンターを発着点に、「しらかば号」と「すずらん号」が運行しています。音更町の市街地であれば、コミュニティバスで比較的自由に移動できるのが特徴です。
バスは車高の低いノンステップバスなので、高齢者や車いすの方でも安心して利用ができます。
運賃は、乗り降りする場所にかかわらず一律100円です。また、小学校入学前の子どもは無料、小学生は半額で利用できるため、通学の際にも活用できるでしょう。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|コミュニティバスについてをご確認ください。
イベントの種類が多く地元民との交流に適切
音更町では、季節やイベントに合わせたさまざまなイベントが開催されています。以下のように、季節に合わせて楽しめるのがポイントです。
- 春:
春には音更町を代表する桜の名所である鈴蘭公園で「夜桜ライトアップ」が開催され、春の訪れを知らせてくれる。 - 夏:
夏の風物詩「夏まつり納涼花火大会」では、ビアガーデンや縁日が催されて町全体が賑わう。地元の花火師による迫力ある約1,000発の花火が打ち上げられる。 - 秋:
秋になると秋の豊穣を祝う「オータムフェスタin十勝川」が開催される。カボチャをくり抜くジャック・オー・ランタン作りを体験できる。 - 冬:
雪国だからこそ楽しめる冬のアクティビティがたくさん用意されている「ウィンターフェス in エコパ」は、大人も子どもも満喫できるイベント。
1年を通して開催される音更町のイベントや行事は、町民同士の交流の場として地域の活性化にもつながっています。
休日にリフレッシュできる遊び場が豊富
音更町には温泉やゴルフ場、テニスコートなどがあります。休日に気分をリフレッシュしようと思った際は、外に出て気軽にアクティビティを楽しめるのが特徴です。
また音更町には町営パークゴルフ場が6つあり、用具を無料でレンタルできる施設もあります。
ほかにもテニスコートやランニングできるようなスポットも多く、運動不足の解消にも適切な環境だといえるでしょう。
酪農や畜産が盛んで美食家におすすめ
音更町は、北海道内でも有数の牛乳生産地のひとつで、特に高品質な生乳を生産しています。酪農家が作る手作りのチーズやアイスクリームなど、地元の美味しい乳製品を味わえます。
また、「ホクシンうどん」や「十豆撰」、「音更大袖振大豆」などの特産品も豊富です。
地元のレストランで新鮮な食材を味わえるほか、自炊することで健康的な食生活が期待できます。美食家の方にとっては、美味しい食材が堪能できる音更町がおすすめです。
音更町の移住の際に活用できる支援制度
音更町には、移住をサポートする幅広い支援制度が用意されています。
ここでは、代表的な制度をご紹介するので、それぞれの特徴を知って有効に活用してください。
移住支援金
東京23区から音更町へ移住した方へ、移住支援金を支給する制度です。単身での移住者には60万円、世帯での移住者には100万円の移住支援金が支給されます。
対象者は、移住後に就業(テレワークを含む)・起業をした方です。
就業の場合は、北海道が開設するマッチングサイトに掲載されている対象求人に応募すること。起業家の方は、地域課題解決型起業支援事業費補助金の交付を受けなければなりません。
いくつか注意点があるものの、高額な資金を得られるため、移住の際にはぜひ活用してください。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|移住支援事業(移住支援金の交付)をご確認ください。
音更町・おびしんキューピット連携事業
結婚相談所「おびしんキューピット(帯広信用金庫運営)」を利用して結婚し、音更町で新生活を送る世帯に祝金を贈呈する制度です。要件を満たせば、5万円分の商品券を受け取れます。
対象となるのは、以下3つの要件をすべて満たした世帯です。
- 「おびしんキューピット」を介して結婚すること
- 音更町に住民票を登録すること
- 市町村民税を滞納していないこと
婚姻日から3ヶ月以内の届出が必要なので、提出の際には注意してください。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|音更町・おびしんキューピット連携事業についてをご確認ください。
結婚新生活支援事業
音更町で新しく結婚生活を始める世帯に向け、生活費の一部を補助する制度です。
特定の期間内に申請すると、新規住宅の賃貸費用や引っ越し代が支給されます。また、新居を購入する場合は、住宅取得費の一部が支給されるのも特徴です。
支給額は29歳以下の夫婦が最大60万円、それ以外の夫婦なら最大30万円。遠方から引っ越す場合は高額な引っ越し代がかかるものの、本制度を活用すればコストを最小限に抑えられるでしょう。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|結婚新生活支援事業をご確認ください。
空き地・空き家バンク制度
空き地・空き家バンクには、音更町内における空き地や空き家に関する情報が掲載されています。音更町への移住で新たな住居や事業所を探している方は、この制度を活用して物件を検索できます。
物件情報を登録したい、あるいは物件を購入したい場合は、両者の間に協力宅建事業者が入り、諸々の手続きや交渉を行ってくれます。仲介業者が入ることで、手間なくスムーズに物件の登録・購入できるのがメリットです。
なお、音更町の物件情報については、当社が運営する「北海道不動産連合隊」でも検索できます。エリアや路線、部屋の広さなど、細かい条件を指定して物件を探せるため、移住を検討している方はぜひ活用してみてください。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|空き地・空き家バンク制度をご確認ください。
音更町の子育て環境
音更町は、子ども連れで移住を検討する方におすすめの地域です。
以下のように、充実した子育て支援制度や教育施設の豊富な選択肢が用意されています。
子育て支援制度の充実
子育て世帯が安心して暮らせる住まいを実現するため、音更町では子育て環境の改善につながるさまざまな支援制度を設けています。
未熟児養育医療給付や乳幼児向けの医療費助成を活用できる
音更町では、早産児や低出生体重児などの未熟児を養育するために必要な、医療費や生活費を一定期間支援する「未熟児養育医療給付」の制度を設けています。
出生体重が2,000グラム以下、一般状態に異常があるなど、一定の条件を満たす子どもが対象です。条件を満たすことで、未熟児の入院に伴う医療費の一部が助成されます。
また、0歳から小学校入学前までの子どもの医療費の一部を助成する、「乳幼児等の医療費助成」も活用してみてはいかがでしょうか。
本制度は、15歳以下の子どもを対象に、健康保険が適用される医療費が助成されます。特に小学校就学前の子どもや小学生の場合、医療費の自己負担がゼロになるのが特徴です。中学生の場合は、住民税非課税世帯のみが自己負担なしとなります。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|未熟児養育医療給付・乳幼児等の医療費助成をご確認ください。
子育て支援センターが用意されている
子育て支援センターとは、音更町が運営している、子育てに関する情報や相談支援などを提供する施設です。子どもたちが安心して遊べるように、絵本やおもちゃなどが用意されています。
さらに、子育てに役立つイベントや講座なども定期的に開催されており、育児や子育てに関する情報を学べるのが特徴です。例えば、乳幼児のお世話や健康管理、子育て中の心理的な支援など、様々なテーマについて講座が開催されています。
子育て支援センターを活用し、安心して子育てができるのは、音更町の大きなメリットです。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|子育て支援センターをご確認ください。
子育て世帯向け民間賃貸住宅家賃補助制度に申し込める
「子育て世帯向け民間賃貸住宅家賃補助制度」は、音更町の公営住宅に入居申し込み中の世帯に、家賃の一部と仲介手数料を補助する制度です。条件を満たせば、最長60ヶ月間の家賃の一部が補助されます。
補助金額は、仲介手数料が最大5万円、家賃が最大1万5,000円です。家賃には管理費や共益費、駐車場使用料などは含まれていません。
本制度に申し込むには、家賃6万円(戸建ては7万円)以下の物件、敷金が家賃の2ヶ月以下といった条件を満たす必要があります。東京都や大阪府などの都市圏に比べ、北海道は比較的家賃の水準が低い傾向にあるため、6万円以下の家賃でも理想的な住宅が見つかる可能性が高いでしょう。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|子育て世帯向けに家賃を補助しますをご確認ください。
教育施設の数が多いので安心
幼稚園から中学校まで豊富な選択肢があるのも音更町の魅力です。
幼稚園の数は12園、小学校が11校、中学校が5校。教育施設が多いと、子どもの送り迎えのために長い時間を移動せずに済むほか、緊急時に素早く現地に駆け付けられるといったメリットがあります。
また、小学校や中学校へ進学する際に、子どもの学力に合わせて教育施設を選び分けられるのも利点だといえるでしょう。
ただし、教育施設は市街地に密集しているため、町の北西部や北東部に住む場合は注意が必要です。
小さい子どもがいる家庭の場合は、市街地がある町の中心付近に住むことをおすすめします。特に、市街地の北部エリアには、遊び場となる多数の公園があるため、伸び伸びと子どもを育てられるでしょう。
音更町への短期移住で暮らしを体験しよう
音更町への移住をよりイメージしやすくするため、短期移住制度を活用してみてはいかがでしょうか。実際に音更町での暮らしを体験しておくと、現地でのリアルな生活感を把握できます。
音更町は、民間事業者が提供する宿泊施設を短期的に利用できる「ちょっと暮らし支援事業」を行っています。
2023年12月時点で利用できる施設は、帯広駅から音更町方面にバスで10分ほどの場所にある、「アルムINオトフケ」という物件です。3泊4日以上の利用で、1泊最低3,700円から宿泊できます(食事代は別途請求)。
ちょうど市街地にあたる場所に位置するため、町内の雰囲気や住み心地を確かめるのに適切です。
※2023年12月に執筆した記事です。最新情報は音更町ホームページ|音更町「ちょっと暮らし施設」についてをご確認ください。
北海道への子連れ移住には音更町がおすすめ
音更町は子育てに役立つサポートが充実しており、子ども連れでも安心して移住できます。また、大自然に囲まれた町なので、落ち着いた環境で伸び伸びと子育てができるでしょう。
音更町の周辺で物件を探している方は、「帯広不動産連合隊」をご活用ください。
帯広不動産連合隊では、帯広市はもちろん、その周辺の音更町や上士幌町などの物件情報も多数掲載しています。希望のエリアや路線を指定できるため、自身にとって本当に住みやすい場所を選択できるのが利点です。
また、本記事で紹介した「ちょっと暮らし支援事業」も活用しつつ、移住の準備を進めましょう。
参考:帯広不動産連合隊 音更町賃貸物件一覧
参考:帯広函館不動産連合隊 音更町売買物件一覧