倉庫のリノベーション事例3選!住宅・店舗・オフィスの用途別に紹介

ポスト シェア LINEで送る
倉庫のリノベーション事例3選!住宅・店舗・オフィスの用途別に紹介

倉庫のリノベーションは、建物の特性から考えると非常に自由度が高く魅力的です。

倉庫は、住宅やオフィスなどの一般的な物件と性質が異なることから、いくつか押さえるべきポイントがあります。

実際に改築する際は、メリットやデメリット、注意点といったさまざまなポイントを押さえておくことが重要です。

本記事では、倉庫リノベーションの事例を3つ紹介します。そしてメリット・デメリットや、リノベーションを成功させるためのポイントまで解説していますので、ぜひ参考にしてください。

倉庫のリノベーション事例|3つのアイデアを紹介

倉庫のリノベーション事例|3つのアイデアを紹介

一般的に倉庫は、物を保管するための空間として設計されているため、用途変更のバリエーションに優れるのが特徴です。そのため、住宅や店舗、オフィスなど、自由にアレンジしやすいメリットがあります。

ここでは倉庫リノベーションの事例として、3つのアイデアを紹介します。

倉庫から住宅へのリノベーション

倉庫は、空間の広さと天井の高さを活かし、広々とした室内スペースを確保できるのが利点です。

例えば、広大なエントランスホールを構築すれば、開放感あふれる空間で気持ち良く来客を迎えられます。さらに天井の高さを活かすことで、吹き抜けやロフトを設置できるでしょう。

また、倉庫の無骨な雰囲気をインテリアに活用できるのもポイントです。

鉄骨が剥き出しのままのデザインを活かして家具を配置するのも良いですし、レンガを敷き詰めておしゃれな空間へとアレンジもできるでしょう。そのほか、外壁をモルタル仕上げにすることで、もともとの無骨な印象に洗練された雰囲気が加わります。

広大な室内スペースを自由にカスタマイズしたい方や、倉庫のラフな印象を住宅デザインに取り入れたい方には、倉庫のリノベーションが向いています。

倉庫から店舗へのリノベーション

倉庫は住宅以外にも、カフェや美容室、アパレルショップなど幅広い店舗へのリノベーションが可能です。倉庫は広大なスペースを幅広い用途に活用しやすいためです。

例えば、天井の構造材を剥き出しの状態にすることで、無骨な雰囲気を残せます。さらに、壁全体をグレーでまとめ、壁の一部やカーテンにボルドーやダークブラウンの色味を合わせることで、隠れ家のようなおしゃれなデザインに仕上がるでしょう。

また、1階部分をカフェ、2階部分をコワーキングスペースといったように、業態をアレンジしやすいのも利点です。

ただし、倉庫には水道・電気・ガスなどのインフラが整っていないことも考えられます。インフラ基盤から整えようと思えば高額な初期投資が必要なので、余裕のある予算設計が重要です。

倉庫からオフィスへのリノベーション

壁を取り払うことなく広大な執務スペースを構築できるほか、倉庫らしいオープンな雰囲気をオフィスに取り入れることが可能です。

倉庫には仕切り壁が設置されていないケースも多く、リノベーション前から広々とした空間が確保されています。そのため、執務スペースを囲むような形で個室を配置しやすい点がポイントです。

例えば、執務スペースを空間の中央に配置し、その周囲にミーティングスペースやリフレッシュルーム、研究室などの個室を並べられます。従業員にとっては、中央の執務スペースから気軽に各部屋にアクセスできるため、業務効率化につながるでしょう。

また、住宅や店舗のリノベーションと同様、倉庫の独特な雰囲気をデザインに活かせるのも利点です。

床に無垢材を取り入れるほか、ドアに金網のフェンスを付け加えるといった工夫が向いているでしょう。天井の構造材を真っ白に塗りつぶし、シーリングファンを設置すると、優雅なミーティングスペースを構築できます。

倉庫リノベーションのデメリット

倉庫リノベーションのデメリット

倉庫リノベーションを成功させるには、複数のデメリットを理解することが重要です。デメリットをもとに対策を考えることで、倉庫リノベーションのメリットを最大限に活かせます。

ここでは、次の3つのデメリットについて紹介します。

  • インフラ設備が整っていないことが多い
  • 設備の新設や建物の補強が必要
  • 立地条件や周辺環境が合わない

インフラ整備が整っていないことが多い

倉庫は人が住むことを目的として設計されていないことから、ガス・水道・電気などのインフラ設備が整っていないケースも珍しくありません。断熱や防音、インターネット設備などが整備されていないこともあります。

このような設備を新調する場合、高額な費用がかかってしまいます。

そのため、事前に物件を内見し、新規導入が必要な設備の種類や数を把握しておきましょう。内見で得た情報をもとに、適切な予算を設定することが重要です。

設備の新設や建物の補強が必要

どのようなパターンでリノベーションするにしても、設備の新設や耐震補強工事が必要になる可能性があります。

例えば、住宅にリノベーションする場合、浴室やキッチンなどを新たに設置しなければなりません。

飲食店にリノベーションする場合でも、大型のキッチンや空調設備などが必要です。そのほか、採光を確保するために窓の設置や、耐震基準が満たされていなければ補強工事がいるでしょう。

このようなデメリットに対しては、あらかじめ物件の選定段階で必要な設備をリストアップしておくことが大切です。また、耐用年数をもとに設備の買い換えのタイミングも想定しておけば、より具体的な予算を組めます。

立地条件や周辺環境が合わない

倉庫は商業地帯や工業地帯に物件が構えられていることもあり、用途によっては立地条件が合わないことも考えられます。

周囲の喧騒が気になる場所に家を建てたくない場合は、商業地帯や工業地帯は不向きです。周辺の騒音や臭いが激しいと、店舗やオフィスとして活用するのも難しいでしょう。

そのため、契約前に現地視察を行い、周辺環境をじっくりと調べておきましょう。

騒音や臭いなどの要素だけでなく、駅からの距離や周辺施設なども確認するのがおすすめです。倉庫を店舗へとリノベーションする場合は、あわせて競合調査も実施しておくと効率的です。

倉庫リノベーションのメリット

倉庫リノベーションのメリット

倉庫のリノベーションにはデメリットがある一方で、その難点をカバーできるようなメリットも数多く存在します。ここでは、次の4つのメリットについて詳しく解説します。

  • 自由な間取りを組みやすい
  • 倉庫らしいテイストのリノベーションが可能
  • スケルトンリフォームを行いやすい
  • 鉄骨造で設計されているため基本的には耐久性が高い

自由な間取りを組みやすい

倉庫には間仕切りが少ないため、間取りの自由度が高くなります。そのため、自身が思い描く間取りの希望を実現しやすいのが魅力です。

例えば、倉庫の広いスペースを活かし、1階部分を広大なガレージスペース、2階部分を居住空間として構築するのも一案です。そのほか、倉庫の天井の高さを活かせば、自宅にボルダリング用のクライミングウォールを設置できるでしょう。

また、リビング・ダイニング・キッチンなどの間仕切りを極力少なくすることで、大家族でも家事や子育てをしやすい生活動線が生まれます。

倉庫らしいテイストのリノベーションが可能

倉庫ならではの柱や梁をそのまま活かすことで、一般住宅にはあまり見られない特徴的な内装が実現します。

鉄骨の柱や天井の構造材などをあえて露出させるデザインは、倉庫リノベーションの定番だといえます。

さらに倉庫には、建物の耐震性を高められるよう斜め方向に走る筋交いがあります。この筋交いを、そのままデザインとして活かすことも可能です。

スケルトンリフォームを行いやすい

スケルトンリフォームとは、天井・壁・床をすべて取り払い、骨組みの状態にして間取りをいちから構成し直す工事方法です。老朽化した建物を根本から強化し、耐震・断熱・気密などの機能を刷新できるメリットがあります。

倉庫の場合、内装や設備がシンプルなことから、スケルトンリフォームを実施しやすいのが利点です。

解体費用を最小限に抑え、住宅やオフィスなどの間取りをより自由にレイアウトできます。

鉄骨造で設計されているため基本的には耐久性が高い

鉄骨造の建物は、住宅用の耐用年数が47年、事務所用が50年に設定されており、それだけ高い耐久性を誇ります。

倉庫は鉄骨造のものが多いため、頑丈で安全な構造のもと、リノベーションを進められるのが利点です。

ただし、採光を考慮して窓や開口部を設置する場合、建物の耐震性能を計算し直す必要があります。そのため、設計士に相談したうえで、適切な配置や設置方法を考えることが重要です。

参考:国税庁|耐用年数(建物/建物附属設備)

倉庫リノベーションを成功させるポイント

倉庫リノベーションを成功させるポイント

倉庫のリノベーションはメリットが多いものの、場合によっては高額な費用が発生する可能性も考えられます。そのため、次のようなポイントを把握しておくことが大切です。

  • インフラ整備の条件を確認しておく
  • 用途変更の手続きについて確認しておく
  • リノベーションに必要な資金とランニングコストを考えておく

インフラ整備の条件を確認しておく

インフラ設備の有無や状態を確認しておかなければ、最悪の場合は整備ができないことも考えられます。整備箇所によっては、水道管やガス管を新設できないケースもあるからです。

特に電気設備においては、契約容量やコンセントの数など、用途に応じて過不足をしっかりと確認しておくと良いでしょう。

物件探しの段階から実際の使用を想定し、インフラ整備の条件をチェックしておくことがおすすめです。事前に設備状態や整備箇所、工事方法などを想定することで、リノベーションに必要な正確な費用を把握しやすくなります。

用途変更の手続きについて確認しておく

もともと倉庫として利用されていた物件を、別の用途で利用する際は、用途変更が必要になることがあります。基本的に次のすべての要素にあてはまると用途変更が必要です。

  • 倉庫の新しい用途が特殊建築物に該当する
  • 用途変更する箇所の床面積が合計200平方メートルを超える

特殊建築物には、飲食店やホテル、自動車修理工場などの種類があります。

例えば、倉庫リノベーションによって新たに飲食店として開業する場合、対象となる床面積によっては用途変更の手続きが必要です。また、倉庫から住宅にリノベーションする際も、用途変更が必要になる可能性が高いでしょう。

事前に自治体の窓口などで相談しておくことをおすすめします。

リノベーションに必要な資金とランニングコストを考えておく

物件の購入価格はもちろん、用途に合わせて発生するであろうランニングコストを確認しておくことも大切です。購入価格が安くてもランニングコストがかさむと、事業用途の場合は継続的な運営が困難になる可能性があります。

また、リノベーションを実施することで固定資産税が上がることもあります。そのため、初期費用・ランニングコスト・税金など、さまざまな観点を踏まえて予算設定を行うことが大切です。

場合によっては費用を抑えるために、中古設備の導入や補助金の活用も視野に入れると良いでしょう。

倉庫のリノベーションは多種多様!用途に合わせた物件を探そう

倉庫のリノベーションは多種多様!用途に合わせた物件を探そう

倉庫のリノベーションは、多種多様な用途として活用できるのが強みです。幅広い選択肢のおかげで、自分好みのリノベーションを実施できる可能性が高いでしょう。

倉庫をリノベーションする際は、何よりも物件探しが重要です。そこで、ラルズネットが運営している「テナント連合隊」で好みの物件を探してみてはいかがでしょうか。

テナント連合隊では、賃料や部屋の広さなどの条件をワンクリックで指定できるほか、より詳細な条件で物件情報を絞り込めます。また、希望条件をリクエストすることで、不動産会社から物件情報を受け取れるのも特徴です。

リノベーション用の物件を探している方は、ぜひ活用してみてください。

テナント物件をお探しの方へ

貸店舗・貸事務所をお探しの際は、地域特化型テナント物件探し専門ポータルサイト『テナント連合隊』を活用してみてはいかがでしょうか。

路面店、居抜き物件コーナーなど、事業者目線で詳細な検索ができるようになっています。
『テナント連合隊』が、これから出店を考えている事業者様のお役に立てれば幸いです。

Avatar photo

この記事を書いた人: ラルズネット編集部

関連するキーワード

この記事に関連するタグ