片田舎とは?意味や田舎との違い、メリット・デメリットなどを解説!

ポスト シェア LINEで送る
片田舎とは?意味や田舎との違い、メリット・デメリットなどを解説!

最近、地方移住への関心が高まる中で「片田舎(かたいなか)」という言葉を耳にする機会が増えています。片田舎とは具体的にどこなのか、普通の田舎との違いや、実際に暮らす上でのメリット・デメリットが気になるところです。

本記事では、片田舎とは何かをわかりやすく解説し、その魅力と注意点を紹介します。「自然豊かな環境に惹かれるけれど、不便さは大丈夫かな?」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

片田舎とは

片田舎とは

まずは「片田舎」という言葉の意味と、「田舎」との違いについて見ていきましょう。

片田舎の意味

片田舎とは、都市から遠く離れた辺鄙な田舎を指す言葉です(読み方は「かたいなか」)。

「片」は「中心から離れた片隅」という意味の接頭語で、その名の通り生活インフラが十分でなく不便さを感じるような地方・地域を表します。たとえば、山奥の小さな村や最寄りの町までかなり距離がある集落などをイメージすると良いでしょう。

なお、「片田舎」を英語で表現すると「remote countryside(遠隔地の田舎)」などが近い意味になります。

片田舎と田舎の違い

一般的に「田舎」という言葉は、必ずしも奥地でなくても都市以外の地域全般や自分の故郷を指す場合があります。一方、片田舎と言うと田舎の中でもとくに人口が少なく、主要な町から離れた地域を強調した表現です。言い換えれば、「田舎」よりもさらに田舎らしい場所というニュアンスになります。

このようにやや極端な表現であるため、人によっては自分の地元を「片田舎」と言われると少し失礼に感じることもあるでしょう。ただし、言葉自体は客観的に地域の程度を示すものであり、決して悪い意味で使われているわけではありません。

片田舎はどこ?具体例

片田舎はどこ?具体例

「片田舎はどこにあるの?」と疑問に思うかもしれませんが、片田舎は特定の一地域を指すのではなく、条件に合う場所全般を指す概念です。たとえば、日本で言えば高知県の山間部などは、都会から離れ自然豊かな片田舎の代表例だと言えるでしょう。

また海外でも、田園風景が広がるフランスの地方部など、日本人がイメージする「のどかな地方の町」に当てはまる地域があります。要するに、都市部から距離があり人口密度が低い地域であれば、国内外を問わず「片田舎」と呼べるのです。

片田舎に住むデメリット

片田舎に住むデメリット

片田舎には豊かな魅力がありますが、一方で生活上のデメリットも存在します。ここでは、片田舎で暮らす際に注意したい主なポイントを挙げてみましょう。

交通の便が悪い

片田舎では交通の便が悪いケースがほとんどです。電車やバスの本数が極端に少なかったり、そもそも公共交通の路線自体がなかったりする地域もあります。

そのため、日常の移動には自家用車がほぼ必須となり、最寄りのスーパーや病院まで車で数十分かかるケースも珍しくありません。公共交通に頼れない分、ガソリン代や車の維持費など交通費がかさむ点はデメリットと言えるでしょう。

地域のルールが厳しい場合がある

昔ながらの風習や近所付き合いなど、地域のルールが厳しい場合もあります。たとえば、自治会への加入が当たり前で、祭りや清掃活動など地域行事への参加が強く求められるケースもあるでしょう。

また、ゴミ出しの細かな決まりや地域独自のマナーなど、新しく移住した人には負担に感じられることもあります。地域の結びつきが強い反面、慣れるまでは気疲れする可能性がある点はデメリットです。

仕事先が少ない

都市部に比べて仕事先が少ないことも大きな課題です。片田舎では大企業の支店がほとんどなく、選べる職種も限られます。そのため、就職先は農業や地元の中小企業、公的機関などに偏りがちです。

自分の希望する職種が地方ではなかなか見つからないケースもあるでしょう。近年ではリモートワークを活用し、都市の仕事を続けながら片田舎に移住する人も増えていますが、地域によっては通信インフラの問題などで難しい場合もあります。

虫が多い

自然が豊かな分、都会では見かけない虫が多いことにも注意が必要です。夏場には蚊や蛾、カメムシなどさまざまな虫が室内に入り込んで困ることがあります。

また、田畑が近い環境では害虫やクモ、ムカデなども発生しやすく、虫が苦手な人にはストレスになるでしょう。都市生活では気にならないような生き物とも日常的に向き合わなければならない点は、片田舎暮らしのデメリットと言えます。

交通の利便性が高い都会や、ほど良い田舎の物件をお探しなら「不動産連合隊」がオススメです 幅広いエリアの不動産情報を一度に検索できるので、環境面の不安を踏まえて理想に合った移住先を見つけるのに役立ちます。

なお、地方移住の不安や、その解決策について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:地方移住にともなう4つの不安と解消方法

片田舎に住むメリット

片田舎に住むメリット

片田舎で暮らすことには多くのメリットがあります。豊かな自然やゆとりのある生活環境など、魅力的なポイントを確認してみましょう。

生活費が安い

片田舎は都市部に比べて生活費が安い傾向にあります。家賃相場や土地の価格が低く、広めの一戸建てでも手頃な賃料で借りられる場合が多いでしょう。

また、近所から野菜のおすそ分けをもらえたり、自分で家庭菜園で作った野菜を利用できたりするため、食費の節約にもつながります。娯楽施設が少ない分、無駄遣いが減る効果もあり、全体的に毎月の出費を抑えやすいでしょう。

自然が多い

片田舎の魅力の一つは、何と言っても自然が多いことです。周囲を山や川、田畑に囲まれ、四季折々の美しい景色を身近に楽しめます。空気が澄んでいて、夜には満天の星空が見える地域もあります。

自然の中でのびのびと子育てをしたり、アウトドアの趣味を思い切り満喫したりするには絶好の環境です。都会では味わえない季節の移ろいや野鳥のさえずりに癒やされる日常は、自然志向の人にとって大きな喜びとなるでしょう。

静かな環境が手に入る

人口が少ない片田舎では、静かな環境が手に入ります。車や電車の騒音、人混みのざわめきとは無縁で、自宅で過ごす時間も穏やかです。夜も静寂に包まれるのでぐっすり眠れるため、喧騒から離れて心身ともにリラックスしやすいでしょう。

周囲のペースに急かされることなく、自分たちのペースで生活できるのも片田舎ならではの利点です。ゆったりとした時間の流れの中で暮らせることに魅力を感じる人も多いでしょう。

治安が良い

一般的に治安が良いことも片田舎のメリットです。人口密度が低く、住民同士がお互い顔見知りなので、不審な人物がいればすぐに気づかれます。玄関に鍵をかけなくても平気──という極端な例が語られるほど犯罪が少なく、安心感のある地域もあります。

子どもをのびのび遊ばせられる安全で落ち着いた環境を求める人には、大きな魅力と言えるでしょう。地域ぐるみで見守り合えるため、家族で暮らすにも安心感があります。

地域の交流が活発

片田舎では地域の交流が活発で、人と人とのつながりを強く感じられます。近所では挨拶や世間話が日常茶飯事で、困ったときにはお互いに助け合う風土があります。たとえば、子育て中の家庭や片田舎の専業主婦にとっては、周囲から手厚いサポートを得られる心強い環境です。

お祭りやイベントなど地域ぐるみの行事も盛んで、参加を通じて強い絆を築けます。人との温かいつながりを求める人にとって、こうした地域交流の豊かさは大きなメリットになるでしょう。

なお、地方移住のメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:地方移住のメリットとは?理想の生活を実現させるコツを解説

片田舎が向いている人

片田舎が向いている人

ここまで片田舎の特徴を見てきましたが、では実際にどのような人が片田舎暮らしに向いているのでしょうか。いくつかのタイプをご紹介します。

自然が好きな人

自然が好きで、日々を緑に囲まれて過ごしたい人は、片田舎暮らしに適しています。

山や川でのアウトドアを趣味にしている方や、庭いじり・家庭菜園を楽しみたい方にとって片田舎は理想的な環境です。季節ごとの美しい風景や野鳥のさえずりに癒やされる日々は、自然志向の人に大きな喜びをもたらすでしょう。

リモートワークが中心の人

仕事がインターネットで完結するリモートワーク中心の人にも、片田舎は魅力的です。通勤に縛られず、ネット環境さえ整っていれば好きな土地で働けます。都市より広い住居を安く借りて在宅オフィスを構えることもでき、静かな環境は仕事に集中しやすいでしょう。

リモートワーカーにとって、片田舎は快適なワークライフバランスを実現できる住環境と言えます。

生活費を抑えたい人

家計の負担を減らして生活費を抑えたい人にも、片田舎は向いています。都会に比べ家賃や物価が安いため、同じ収入でも貯蓄がしやすく経済的な安心感が得られるでしょう。とくに子育てやマイホーム購入で出費がかさむ世代にとって、地方の低コストな生活は大きな魅力です。

無理なくやりくりしながら生活の質を維持できる点で、節約志向の人に適した環境と言えます。

地域の交流を重視する人

地域の交流を重視し、ご近所とのつながりや人情を大切にしたい人には、片田舎の環境が合っています。

顔を合わせれば挨拶を交わし、地域行事で協力し合える関係は、人付き合いを大事にする人にとって心地よいでしょう。都会のような孤独感がなく、コミュニティの一員としての充実感を得られます。

地域社会に溶け込み、人との絆を強めながら暮らしたい人には、片田舎暮らしがぴったりです。

なお、地方移住の失敗例や、成功させるためのポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:地方移住で失敗する理由とは?失敗例や成功させるポイントを紹介!

片田舎の物件をお探しなら「不動産連合隊」!

片田舎の物件をお探しなら「不動産連合隊」!

「片田舎に住んでみたい!」と思ったら、まずは希望エリアの物件を探してみましょう。全国の不動産情報を扱う「不動産連合隊」なら、片田舎の穴場物件も含めて豊富な情報の中から理想の住まいを見つけられます。

不動産連合隊は都会から田舎まで全国の物件を一括検索できる便利なサイトです。「やっぱり都会やもう少し便利な地域のほうがいいかも…」という方も、一度にさまざまな地域の物件を比較できます。

片田舎暮らしに興味がある方も、別の地域を検討中の方も、ぜひ「不動産連合隊」を活用して自分にぴったりの物件を探してみてください。

Avatar photo

この記事を書いた人: ラルズネット編集部

関連するキーワード

この記事に関連するタグ

〈 PICK UP 〉

北海道での暮らし、北海道不動産連合隊探してみませんか?