宮城県の政令指定都市にあたる仙台市。
仙台市へ移住を考えている人の中には、「仙台市に移住するメリットは何か」「どこのエリアがおすすめか」と、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
仙台市へ移住するメリットやエリアごとの特徴を知っておくことは、移住後の生活をイメージするためにも重要です。
本記事では、仙台市に移住する際のメリットを詳しく解説します。おすすめのエリアや仕事事情も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
宮城県仙台市はどんな街?

宮城県仙台市は、伊達政宗で有名な東北地方の中核都市です。人口は約100万人と多く、東北地方で唯一の政令指定都市でもあります。
仙台市の東側は太平洋に面しており、西側は山脈地帯と、東と西で特徴が大きく変化します。
東側は、牡蠣やホヤといった新鮮な海の幸が取れるエリアです。少し内陸側に移動すると、JR仙台駅や市街地などの仙台市で最も栄えたエリアがあります。商業施設やオフィスビルが建ち並び、観光地としても有名です。
西側は広大な山脈地帯が広がっており、スキーやキャンプなどのアウトドアが楽しめるうえ、山菜などの新鮮な山の幸も味わえます。
このように、仙台市は海と山に囲まれた中核都市であり、都市の利便性と自然が程良く調和されています。
また、仙台市の8月の平均気温は24.4度と猛暑日が少なく、過ごしやすい気候が特徴です。
仙台市に移住する際の注意点

仙台市への移住にあたっては、いくつかの注意点があります。
移住後に後悔しないためにも事前に注意点を把握しておきましょう。
車が合った方が便利
仙台市には、「イオンタウン仙台泉大沢」や「仙台泉プレミアム・アウトレット」などの大型商業施設があります。これらは、都市部から少し離れた場所にあるため、電車よりも車が便利です。
例えば、イオンタウン仙台泉大沢まで公共交通機関で行く場合、地下鉄泉中央駅まで移動し、そこからさらにバスに乗り換える必要があります。
またニトリやカインズなどのホームセンターは、近くに駅があるものの都市部から少し離れています。買ったものを運ぶことも考えると、車があると便利です。
市街地の中心では、交通の便が充実していることから、車がなくても問題なく生活できるでしょう。市街地から離れた場所へ移動する場合は、自家用車を保有するか検討することをおすすめします。
首都圏に比べると冬の寒さが厳しい
仙台市は1月の平均気温が2.0度で、東京の1月の平均気温5.4度と比べると低く、寒さに注意が必要です。
首都圏での生活に慣れている方にとっては、寒さが厳しく感じてしまう可能性があります。
とはいえ、氷点下まで冷え込む日はそれほど多くありません。仙台市に長く住んでいれば、寒さにも徐々に慣れるケースが多いでしょう。
仙台市に移住するメリット

ここでは、仙台市という地域の特性を活かした魅力について見ていきましょう。
四季折々の新鮮な食材が手軽に楽しめる
前述した通り、仙台市は海と山に囲まれた都市です。仙台市に加え、隣接する地域から運ばれてくる四季折々の新鮮な食材を、スーパーマーケットや市場で手軽に購入できます。
仙台市で有名な食材は次の通りです。
- ホヤ:海のパイナップルと呼ばれる海産物
- 牡蠣:松島町の新鮮な牡蠣
- 仙台雪菜:シャキシャキ食感と、濃厚で独特な風味が特徴
- 仙台曲がりねぎ:大きく曲がった形のねぎで、白い部分は柔らかく甘いのが特徴
ほかにも、気仙沼市や石巻市などで取れた旬の海産物が仙台市に集まります。
美味しい食材に囲まれて生活したい人には、ぴったりの移住先といえるでしょう。
平均通勤時間が短く時間にゆとりができる
「仙台市ホームページ|仙台市 住宅白書」によると、仙台市の通勤にかかる平均時間は約29分です。30分以内で勤務先にアクセスする方が多いため、朝に時間的なゆとりが生まれます。
そのうえ、東京都に比べて朝のラッシュに巻き込まれる機会も少なく、通勤のストレスが少なく済むのは大きなメリットです。
起床後を趣味の時間に充てたり、家族との時間に使ったりと、充実した時間を過ごせるでしょう。
子育て環境が整っており安心できる
仙台市は保育施設が多く、2024年4月1日時点での待機児童数は0人です。
東京都全体では、2024年4月1日時点で待機児童数が361人。首都圏の水準と比較すると、仙台市の待機児童の少なさがわかります。
また、小中学校や高校が多いのも仙台市の特徴です。進学先の選択肢が広いことから、子ども連れで移住を検討している方におすすめです。
仙台市移住でおすすめのエリア

街の西側に山間部、東側に市街地が広がる仙台市は、エリアごとに特徴が異なります。各エリアでどのような特徴があるのか、移住先を決める前に把握することが大切です。
ここでは、仙台市のなかでも特に移住におすすめのエリアをご紹介します。
高い利便性と娯楽が充実:青葉区
青葉区は仙台市の中心地で、JR仙台駅や大規模な商店街があるエリアです。
電車やバスなどの公共交通機関が充実しており、JR仙台駅には東京や北海道、秋田方面へ向かう新幹線も走っています。そのため、首都圏や地方への出張が多い方におすすめです。
青葉区内の東側は市街地で、西側が山間部になっています。JR仙山線が青葉区内を横切る形に走っており、山間部からでも市街地へ気軽にアクセスできるのが特徴です。
参考:仙台不動産連合隊 青葉区賃貸物件一覧
参考:仙台不動産連合隊 青葉区売買物件一覧
自然に囲まれて癒されながら生活できる:泉区
仙台市の北側にある泉区は、広大な自然が広がるエリアです。
地下鉄泉中央駅から車で35〜40分の場所にスキー場やキャンプ場があり、季節ごとにアウトドアが楽しめます。また、泉区の東側には大型商業施設があるため、買い物に困るケースは少ないでしょう。
家族や恋人などとともに、自然のなかで自由気ままに遊びたい方におすすめです。
参考:仙台不動産連合隊 泉区賃貸物件一覧
参考:仙台不動産連合隊 泉区売買物件一覧
利便性を保ちつつ静かに暮らせる:太白区
仙台市の南部に位置する太白区は、都市部と山間部が広がるエリアです。
太白区の東側には市街地が広がっています。JR東北本線・常磐線や地下鉄南北線が通っているため、宮城県の南部地域や福島県へと簡単にアクセスできます。
区内の西側には自然が広がり、秋保温泉や神ケ根温泉などの温泉街があります。ゴルフ場も豊富にあり、週末にゴルフを楽しみたい方におすすめです。
自然に囲まれた静かな山間部に住みながら、アウトドアを満喫したいという方にとって、おすすめのエリアといえます。
参考:仙台不動産連合隊 太白区賃貸物件一覧
参考:仙台不動産連合隊 太白区売買物件一覧
仙台市移住にかかわる補助金

仙台市では、移住にかかわる2つの補助金制度を設けています。
- 仙台市移住支援金
- 仙台市木材利用促進支援補助金
移住を検討している方は、自身が対象範囲に含まれるかどうかを確認しておきましょう。
仙台市移住支援金
仙台市移住支援金は、東京圏から仙台市に移住する方を対象に支援金を給付する制度です。
世帯移住の場合は100万円、単身移住では60万円が受け取れます。また、世帯移住の場合は、18歳未満の世帯員がいれば、対象者1人につき100万円が加算されます。
なお、この制度を活用できるのは、あくまで移住後に就業や起業を行う方のみです。就業の場合は、自治体が指定する求人に応募したり、起業では特定の補助金申請を行ったりと、複数の条件が設定されています。
※2025年2月時点の情報です。最新情報は仙台市ホームページ|移住支援金をご確認ください。
仙台市木材利用促進支援補助金
仙台市木材利用促進支援補助金とは、宮城県産の建築材やJAS製品を使用し新築住宅を建てる方に対して、費用の一部を支給する制度です。
林業や木材産業との関係性を深めることや、森林整備に対する意識を高めることを目的としています。県産部材を、建物の主要構造部と内装へ使用する際に補助金を給付する仕組みです。
ただし、年間先着100戸のみが受付対象となるため、注意が必要です。予算が上限に達した段階で受付を終了する可能性があり、なるべく早めに申請を検討しましょう。
※2025年2月時点の情報です。最新情報は仙台市ホームページをご確認ください。
仙台市の仕事事情

地方移住において、その地域の仕事に関する情報を確認しておくことはとても大切です。
では、仙台市の仕事事情がどうなっているのか、見ていきましょう。
仙台市の平均所得は352万円
総務省による調査を元に計算した仙台市の平均所得は352万円と、首都圏に比べて低い水準です。
ただし、2021年度の消費者物価指数を見ると、全国平均を100とした場合の仙台市の物価指数は99.6(東京都23区は105.3)と低いことがわかります。特に宮城県全体の住居費の物価指数は94.5で、東京都の131.9と比べると、住居にかかる費用が大幅に低くなっています。
つまり、仙台市への移住で所得が減るかもしれない一方で、家賃をはじめとする費用を抑えられる可能性が考えられるでしょう。「移住後に生活が苦しくなるのではないか」という方は、過度な心配をする必要は薄いといえます。
※平均所得は、総務省ホームページ|令和3年度 市町村税課税状況等の調(第11表)を参考に、「課税対象所得 ÷ 所得割の納税義務者数」の計算式で算出しています。
仙台市の仕事に関する支援制度
仙台市では、仕事に関する支援制度をいくつか実施しています。就職・起業・農業の3つのカテゴリに分け、仙台市や宮城県独自で行っている支援についてご紹介します。
就職支援
仙台市では、就職に関するいくつかの支援を行っています。そのなかの一部を紹介します。
支援制度 | 概要 |
---|---|
奨学金返還支援事業 | 仙台市で就職した新卒者を対象に、日本学生支援機構の貸与型奨学金のうち、年間最大18万円を支給(最長3年間)。 |
仙台市移住支援金 | 東京圏から仙台市への移住者へ、単身60万円、世帯100万円を支給する制度。 |
みやぎIJUターン就職支援オフィス | 宮城県での就職を希望する学生が就職相談や就職活動サポートを受けられる制度。 |
みやぎ移住サポートセンター | 宮城県での仕事の探し方や子育てについて相談可能な窓口。 |
仙台市や宮城県では、特に学生を対象にした就職支援を手厚く行っているのが特徴です。子どもの就職時でも、安心できるサポートが充実していることは大きなメリットといえます。
※2025年2月時点の情報です。最新情報は各リンク先をご確認ください。
起業支援
仙台市と宮城県が行なっている起業に関する支援は次の通りです。
支援制度 | 概要 |
---|---|
新事業創出支援融資 | 新たに創業する方を対象に、運転資金や設備資金を融資する制度。 |
仙台市起業支援センター「アシスタ」 | 起業に関する相談を行う支援センタ―。起業家セミナーや交流会も開催。 |
みやぎUIJターン起業支援補助金 | 宮城県に移住して起業をする方を対象に最大200万円、補助率2分の1以内を補助する事業。 |
※2025年2月時点の情報です。最新情報は各リンク先をご確認ください。
就農支援
仙台市では、農業に関する支援もいくつか実施しています。
支援制度 | 概要 |
---|---|
仙台市新規就農者農業用小規模機械導入事業補助金 | 新規就農者に対して機械購入費の2分の1(最大10万円)を助成。 |
パイプハウス設置助成 | 野菜や花きを栽培するパイプハウス設置費用の一部を助成。 |
新規就農の相談窓口 | 新しく農業を始めたい方を対象に新規就農相談会を実施。 |
※2025年2月時点の情報です。最新情報は各リンク先をご確認ください。
「仙台不動産連合隊」で理想的な住まいを見つけよう

仙台市は、政令指定都市としての機能と自然環境の両方を兼ね備えた街です。本記事を参考に、仙台市に移住して理想的な生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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