北海道で欠かせない車について解説!運転の注意点やフェリーでの移動も

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北海道で欠かせない車について解説!運転の注意点やフェリーでの移動も

北海道の広大な土地では、移動手段として車が欠かせません。とくに、北海道で暮らすとなると、車がほぼ必須となる地域もあるほどです。

都市間の移動や買い物、出勤から旅行まで、車を持っているだけで行動の幅が大きく広がります。

この記事では、北海道で車が必要な理由と運転する際の注意点フェリーで運ぶ方法について解説していきます。北海道での車の保有を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

北海道での移動手段が車メインの理由

北海道での移動手段が車メインの理由

北海道の移動手段は、車がメインとなっています。北海道は土地が広いため、公共交通機関だけでは移動することに不便さを感じてしまう人も多いでしょう。

JRや地下鉄、バスなどの公共交通機関が整っている地域であれば、車以外での移動も十分に可能です。しかし、北海道ならではの理由から、車を持っていた方が便利なこともあります。

ここでは、北海道では車が必要といわれる要因を解説します。

各都市の距離が離れている

北海道は土地が広大であるため、各都市の距離が離れています。そのため、必ず公共交通機関か車などの移動手段の確保が必要です。

例えば、道央地区の札幌から道南地区の函館は約250km離れた場所に位置しています。この距離は、およそ東京都から静岡県、もしくは福島県まで行ける距離と同じです。

また、北海道には電車やバスなどの公共交通機関が充実していない地域もあり、どうしても車で移動しなければならないケースもあります。公共交通機関があったとしても、極端に本数が少ない路線も存在するため、結果的に車で移動した方が利便の高い場合もあるのです。

都市間の移動が多い方や、北海道の各地に行きたいと考えている方は、車を持っていた方が便利でしょう。

公共交通機関が発達していない地域もある

前述の通り、地域によっては公共交通機関が発達しておらず、どうしても車での移動を余儀なくされるケースもあります。また、公共交通機関があっても運行本数が少ない場合もあり、車の方が自由に移動できることが多いです。

さらに、現状では鉄道路線が存在していても、将来的に廃線になる可能性もあります。JR北海道では、利用者の減少に伴う廃線を検討している路線があり、鉄道からバスへの転換が検討されている地域があるのです。

そのため、将来的に北海道で暮らすことを考えるのであれば、車の保有も検討した方が良いケースもあります。

買い物などの生活で必須になる場合も

飲料やお米といった重たいものを買うときや、家電や家具などの大きなものを購入するときは、やはり車での移動が便利です。とくに北海道は、お店までの距離が遠い場所もあるので、自転車や徒歩での移動が難しいこともあります。

なかには週末に買い物へ行くとき、大型の商業施設へ行くファミリー層もいるかと思います。郊外に位置しているショッピングモールへ行くためには、どうしても車がないと行くのも一苦労になるでしょう。

遠くへの移動だけではなく、近場の買い物でも車があると便利です。

子どもの送り迎えに必要になる

北海道で暮らしているファミリー層にとっては、車が必要なシーンはとくに多いです。買い物のほかに、子どもの送り迎えでも車が活躍します。

自転車や徒歩でも子どもの送り迎えは可能ですが、冬は積もった雪で足元が悪く、子どもを連れて歩くのは非常に大変です。

また、複数の子どもを別々の場所へ送迎するときに、自転車で往復するのはあまり現実的とはいえません。寒い時期でも快適に過ごせる車は、子育てにほぼ必須ともいえます。

北海道での車利用の注意点

北海道での車利用の注意点

北海道で車を運転する際には、いくつか注意しなくてはならない点もあります。

ここからは、北海道で車を運転する際の注意点について解説します。北海道で車を運転する前に、しっかりと確認しておきましょう。

雪道の運転

北海道の雪道運転は事故にもつながるため、とくに注意しなくてはなりません。

冬の北海道は、地域によって気温が-20℃前後になることもあり、積雪と路面の凍結にも注意が必要です。必ずスタッドレスタイヤへの履き替えや、タイヤにチェーンを巻くなどの対応をしましょう。

また、道幅が狭い道路は積雪によって歩道がふさがれ、歩行者が車道を歩いていることもあります。雪が降っているときは視界が悪くなるため、細心の注意を払って運転することが重要です。

雪道を運転しなくてはならない場合には、十分な車間距離を保ち、ブレーキを早めに踏むことが大切です。運転中に天候が悪化してきたときには、吹雪が落ち着くのを待ったり、スピードを落としたりするなどの工夫をしましょう。

動物の飛び出し

北海道は山や野原などの自然が多いため、野生動物との接触にも注意しましょう。動物注意の看板がある場所では、急に動物が飛び出してくる可能性があります。

北海道では、キツネやタヌキといった小動物から、エゾシカやクマといった大きな動物の衝突事故が多いです。動物との衝突は、ハンドル操作を誤ったり、後続車の衝突を招いたりと非常に危険です。

道路に動物が飛び出してきたときは、急ハンドルと急ブレーキは避けて、減速しつつ回避するようにしましょう。

また、夜間や早朝の運転では積極的にハイビームを使うこともポイントです。ハイビームにすると、遠方でも動物の目が光って発見しやすくなります。

しかし、どうしても回避が難しい場合には、速度を落としながら真っ直ぐ走り続けるしかありません。できる限り生き物と衝突しないように、動物注意の看板を見かけた際は、いつでも回避できるように減速しておきましょう。

遠出の場合はガソリンスタンドも要チェック

北海道での運転では、給油をするタイミングにも注意が必要です。都市間が離れている北海道では、道内の移動であっても長距離を運転することは珍しくありません。

北海道は各都市間の距離が離れているため、運転に要する時間や距離についてはあらかじめ把握しておくことが大切です。市街地から離れると、道が続くだけでお店やガソリンスタンドがないという場合もあるので注意しましょう。

ガソリンが減ってからガソリンスタンドを探すのでは、ガス欠に陥る危険性があります。遠出の際には、出かける前にどこで給油するのかを考えておきましょう。

夜間の運転にも注意が必要

北海道の道路は道幅が広く運転しやすい一方で、夜間は街灯が少ないエリアも多いため、運転中の集中力も普段以上に必要になります。走行する場所によっては、対向車や前方後方を走る車がいないことも少なくないので、真っ暗な中で運転しなければならない場合もあるでしょう。

長距離を運転する機会の多い北海道では、できるだけ明るい時間帯に運転するように心がけましょう。

北海道で車移動をするメリット

北海道で車移動をするメリット

ここからは、北海道での暮らしにおいて車移動を選択するメリットを2つ解説します。

高速道路を使わなくてもスムーズに移動できる

北海道は土地が広いにもかかわらず、2023年現在、高速道路は10本しかありません。さらに、道内に住む方は「一般道でも十分スムーズに移動できる」「高速道路は利用しない」という方も多いです。

というのも、北海道は人口密度が低いため、場所によってはほとんど混雑せずに車移動ができます。また、都市間を結ぶ道路では、信号機がほとんどないエリアもあるため、赤信号によるタイムロスが少ないことも高速を使わない理由です。

高速道路利用料金を払わずに移動できるため、電車やバスよりも自由度もコスパも良いところはメリットのひとつに挙げられます。

出典:高速道路ナンバリング路線図 北海道地方|国土交通省

ほかの車が少なく自分のペースで運転できる

北海道の道路は道幅が広く、真っすぐな直線道路が多いため、自分のペースで運転しやすいというメリットがあります。例えば、札幌と旭川を結ぶ国道12号線には、「日本最長の直線道路」とも呼ばれる美唄市から滝川市までを結ぶ約29kmの直線区間があるのも特徴的です。

また、一部の都市を除けば、ほかの車で渋滞するようなケースもほとんどなく、ゆっくりと運転できます。

しばらく運転をしていなかった人や運転に自信がない人でも、北海道であれば運転しやすいかもしれません。

北海道へ車で行くには?車の持ち込み方を紹介

北海道へ車で行くには?車の持ち込み方を紹介

次に北海道へ車を持ち込むときの手段を2つご紹介していきます。北海道への旅行や移住の際には、「本州から車を持ち込みたい」「北海道へ車で行けるのか?」と考える人もいるでしょう。

結論、フェリーで自家用車を運ぶことは可能ですが、時間とコストが非常にかかります。北海道へ車で行きたいと考えている方は、時間やコストについてあらかじめ確認しておくことがおすすめです。

車で北海道に行くときの乗船手順

本州から北海道へ車で行くときには、フェリーを利用しなくてはなりません。乗船手順は下記の通りです。

  • フェリーの予約
  • ターミナル指定の指定場所に駐車
  • チェックイン手続きをする
  • 乗船案内に従い船内に駐車

本州から北海道は、2023年現在、4つの港から6社のフェリーが運行しています。

例えば商船三井フェリーが運営する、大洗港から苫小牧港間を結ぶ、夕方便の「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」と深夜便「さんふらわあ しれとこ/だいせつ」などです。

乗用車の持ち込み1台につき、運転者1名分のツーリスト運賃が含まれています。運賃は時期によって変動がありますが、5m未満の乗用車であれば29,70044,000です。

なお、乗船時間は約1819時間かかります。移動に時間をかけても構わない、船内でゆっくり過ごしたいという方であればフェリーを検討してみるのも良いです。

出典:商船三井フェリー

マイカーを持ち込むには引っ越し業者か陸運業者がおすすめ

前述したようにフェリーで車を運ぶことは可能ですが、時間もコストもかかるため、移動に時間をかけたくない方やコストをできるだけ抑えたい方にはあまりおすすめできません。

マイカーを北海道へ持ち込みたい場合には、引越し業者や陸運業者への依頼を検討してみましょう。

北海道へ移住する方なら、引越し業者に一緒に車の輸送を依頼するのがもっとも手間がかからない方法です。しかし、陸運業者への依頼よりも割高になるケースが多いため、できるだけコストを抑えたい場合には、引越し業者と陸運業者を併用すると良いでしょう。

車を持たずに北海道へ移住するには?

車を持たずに北海道へ移住するには?

最後に、北海道で車を持たずに生活したい方へ向けてポイントを4ご紹介します。

北海道への移住に関心を持っている人の中には、車を所有していない方や、マイカーを北海道へ運ぶことを考えていない方も多いでしょう。

北海道は車がなくても生活していくことは可能です。車なしでも生活を豊かにするためには下記の4つのポイントを押さえておきましょう。

札幌市の中心部であれば車がなくても生活は可能

札幌市は道内で唯一地下鉄があるため、市内を中心に生活をするのであれば車がなくても問題ありません。また、地下鉄なので冬でも雪の心配がなく、電車の遅延や運休などに影響されにくいことも便利なポイントです。

また、都市部であれば生活に必要な施設が中心地にまとまっており、公共交通機関だけでも十分に移動できます。その点でも札幌市は、車を所有せずに北海道へ移住したいと考えている方におすすめです。

北海道は各地に観光スポットも多いので、普段の生活は公共交通機関を使って移動し、遠出をするときはレンタカーを利用してお出かけするといった休日の過ごし方もできます。

参考:札幌不動産連合隊 賃貸物件一覧


    参考:札幌不動産連合隊 売買物件一覧

      カーリースを利用する

      車の維持費が気になる方や、車の購入に悩んでいる方は、カーリースを検討してみることをおすすめします。カーリースとは、定額で車を借りられるサービスです。

      まとまったお金がなくても、定額プランを利用すれば、車検費用やタイヤ交換などの車の維持費を含めながら車を利用できます。

      カーリースは、ガソリンスタンドを展開する企業やレンタカー会社、カーディーラーなどがサービスを提供しています。例えば、コスモ石油が提供する「コスモMyカーリース」では、初期費用を一切かけずにカーリースが利用でき、自分に合ったプランを選ぶことが可能です。

      コストを抑えたいのか、アフターケアを重視したいのかなど、自分の利用用途に合ったカーリースを検討してみてください。

      出典:コスモ石油販売株式会社「コスモMyカーリース」

      ネットショッピングを活用する

      ネットショッピングを活用することで、車なし生活の実現だけでなく、買い物の負担を減らすことが可能です。

      例えば、北海道全域が宅配エリアとなっているコープさっぽろの「トドック」は、雪が降っていても玄関先まで届けてくれるため、天候に左右されずに日用品や食料品の購入ができます。

      車なし生活の人だけでなく、小さなお子さんのいる家庭でも、ネットショッピングを活用すれば不便なく北海道での暮らしを実現できるでしょう。

      参考:コープさっぽろ|トドック

      電車やバスが発達している地域を選ぶ

      北海道で車を所有せずに暮らす人は、電車やバスなどの公共交通機関が充実しているエリアに住んでいます。とくに札幌市は地下鉄も通っているだけでなく、バスの本数も多いです。

      さらに、自転車や徒歩で移動しやすい場所にもスーパーなどのお店が並んでいるため、車がなくても不便なく生活できます。車を持っていないことを理由に北海道への移住をためらっているのであれば、まず電車の多い札幌市エリアの移動手段や、周辺店舗について調べてみることから始めましょう。

      電車やバスでの移動で生活ができるエリアであれば、車がなくてもさほど不便を感じることは少ないでしょう。

      北海道での生活エリアに合わせて車の所有を考えましょう

      北海道での生活エリアに合わせて車の所有を考えましょう

      この記事では、北海道での暮らしにおいて車がなぜ必要になるのかと、車を所有するメリットと本州から車を運ぶ際の手順について解説してきました。北海道は他都府県と比較しても土地は広大であり、隣町へ移動するにも時間がかかってしまいます。

      札幌といった電車やバスの本数が多い地域がある一方で、JRが廃線している地域もあることから、生活エリアによって、車の有無については慎重に考える必要があるといえるでしょう。

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      この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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