釧路は住みやすい?移住のメリットと注意点を徹底解説

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北海道の東部に位置する釧路市は、夏の涼しさや豊かな自然など多くの魅力があり、移住先としても人気です。

この記事では、釧路市の基本的な情報、釧路に移住するメリットや気をつけておきたいポイントについて解説しています。就職支援やお試し移住など、移住を考えるうえでチェックしておきたい制度についてもご紹介します。

北海道への移住を考えている方で、どのエリアに住むか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

釧路市の基本情報

釧路市の基本情報

体験移住の利用者が11年連続で道内1位!

北海道では、他地域からの人口流入を促進するため、移住や長期滞在を促進するさまざまな取り組みが行われています。

中でも「ちょっと暮らし」は、自治体が用意した家具・家電付きの住宅や長期滞在用施設を利用してお試し移住ができる、移住を考えている方にはうれしい制度です。

釧路市は「ちょっと暮らし」利用者数・延べ滞在日数ともに11年連続で道内1位を獲得しており、人気の高さがうかがえます。

申し込みは各自治体で受け付けています。利用条件や申し込み方法など、詳細は北海道移住交流促進協議会のホームページからご確認ください。

体験移住「ちょっと暮らし」|北海道への移住・定住を応援|北海道で暮らそう!

夏は涼しくて快適!

釧路市の魅力といえば、なんといっても夏が涼しいことです。

夏場の平均気温は18℃と全国的に見てもかなり低いうえ、真夏でも30°Cを超えることはほとんどありません。冷房が必要ないほど快適で過ごしやすく、朝晩は半袖でも肌寒く感じるほどです。

夏には霧フェスティバル・くしろ港まつり・くしろ市民北海盆踊り・釧路大漁どんぱくなど、イベントも数多く開催されています。

暑いのがとにかく苦手という方にとって、釧路市の夏の涼しさは大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

釧路移住5つのメリット

釧路移住5つのメリット

花粉が少ない

釧路市にはスギやヒノキが自生していないため、花粉症の心配がほとんどありません。

毎年花粉症に悩まされている方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

移住後は目のかゆみや鼻水といった不快な症状から解放され、快適な生活を送れます。

雪が少なくて雪かきが楽

雪国のイメージが強い北海道ですが、その中でも釧路市は雪が少ない地域として知られています。
積雪が少ないため、雪かきの回数も比較的少なくて済みます。

同じ北海道内でも、豪雪地帯になると「雪かきしてもどんどん降ってくるから追いつかない」といったこともあるようですが、釧路市では雪かきが必要なほど積もることはあまり多くありません。

冬場は晴れの日が多く、日照時間は札幌よりも長いです。

子育て支援制度が充実している

子どもを連れての移住の場合、子育てのしやすさは気になるところです。
釧路市は子育て世帯のための支援制度や、子どもの遊び場などの施設が充実しています。

釧路市地域子育て力推進事業 せわずき・せわやき隊

市内に住む子どもや子育て世帯を地域全体で応援しようと結成された、地域住民によるボランティア団体です。

登下校時の見守りや子どもの遊び相手のほか、子育てに悩む親の相談に乗るなど、地域ぐるみで子どもを育てていくためにさまざまな取り組みをしています。

参考:釧路市地域子育て力推進事業せわずき・せわやき隊

どさんこ・子育て特典制度

北海道に在住する妊娠中の方、または小学生までの子どもがいる世帯向けの制度です。
買い物や施設を利用する際に特典カードを提示することで、協賛店舗からさまざまな特典を受けられます。

釧路市内では飲食店やドラッグストアなど、84の施設が対象となっています。

※2023年3月に執筆した記事です。最新情報はこちらのページからご確認ください。

子どもの遊び場

自然豊かな釧路市では、公園など子どもの遊び場も豊富です。

また、屋内でも子どもと一緒に出かけられる施設がたくさんあります。

週末ごとに市内のさまざまな施設を訪れてみるのもよさそうです。

代表的な施設は以下の通りです。

【屋外施設】

  • 釧路市動物園
  • 武佐の森
  • 春採公園
  • 山花公園
  • 村田公園
  • 大楽毛海岸
  • 桂恋海岸
  • ボッケ遊歩道
  • 道の駅 阿寒丹頂の里

【屋内施設】

  • 釧路市こども遊学館
  • 釧路市立中央図書館
  • 釧路市立博物館
  • 絵本とおはなしの部屋でんでん(釧路短期大学)

待機児童の問題もないため、全般的に釧路市は子育てしやすい街といえそうです。

雄大な自然を満喫できる

雄大な自然に恵まれた釧路市には「釧路湿原国立公園」「阿寒摩周国立公園」という2つの国立公園があり、季節ごとにさまざまな景色が見られます。

釧路湿原は約2万ヘクタールもの面積を持ち、手つかずの自然が残されている国内屈指の景勝地です。

阿寒摩周国立公園の周辺には、霧に包まれ神秘的な雰囲気が漂う摩周湖や温泉郷としても知られる阿寒湖があり、いずれも観光地として定番の人気を誇っています。

国の特別天然記念物に指定されているタンチョウやマリモも生息しているなど、釧路ならではの自然環境は大きな魅力です。

カヌー・ホーストレッキング・ゴルフ・釣りなど、広大な土地と豊かな自然を活かしたさまざまなアクティビティが楽しめます。

また、北海道は都道府県の中でもっとも温泉地数が多く、釧路市内にもたくさんの温泉施設があります。

阿寒湖や釧路湿原など自然の風景をゆっくりと見て回り、疲れたら温泉に浸かって癒される。
そんな週末の過ごし方も移住生活ならではの楽しみです。

独自の食文化が楽しめる

その地域ならではのグルメが味わえるのも、地方移住の大きなメリットです。

釧路市は寒流と暖流が交わる豊富な漁場を有していることから、新鮮な魚介類が手軽に手に入ります。

リーズナブルな回転寿司チェーンでも、食通の方の間ではかなりレベルが高いと言われているようです。

函館の朝市、札幌の二条市場と並んで北海道三大市場と称される和商市場は「釧路の台所」とも呼ばれ、地元の人や観光客で朝からにぎわっています。

市場内の食材を自由に選んで自分だけのオリジナル海鮮丼が作れる「勝手丼」は特に人気です。

また、魚介類を炭火で焼いた「炉端焼き」、にんにくやしょうがの味付けを効かせた北海道名物の揚げ物「ザンギ」などは釧路が発祥の地と言われています。

そのほかご当地グルメとして、「スパカツ」も有名です。スパカツは熱した鉄板皿の上に、ミートソーススパゲッティとトンカツを乗せた料理で、釧路市内の洋食店で生まれたと言われています。

「スパゲティミートソースカツのせ」がいつしかスパカツと呼ばれるようになり、今では子どもからお年寄りまで幅広く親しまれる、釧路市民のソウルフードです。

釧路移住で気を付けたい3つのポイント

釧路移住で気を付けたい3つのポイント

ここまで釧路市に移住するメリットをご紹介してきましたが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

移住してから後悔することのないよう、あらかじめチェックしておきましょう。

車がないと不便

釧路市に限らず地方に移住した人の声として、「車がないと生活できなくて不便だ」という意見がよく聞かれます。

都心に比べると公共交通機関が発達していないため、通勤や買い物などにはやはり車を持っていた方が便利です。家族全員が一台ずつ車を持っているという家庭もあります。

広大な土地を有する北海道には、さまざまな観光地やお出かけスポットがあります。ライブで各地を巡るのも楽しいので、移住をきっかけに車を持つ人も多いようです。

また、冬場は雪道を運転することになるため、本格的な雪のシーズンに入る前の10月から11月に冬用タイヤに交換するなど、雪国ならではの準備も必要になります。

移住には何かとお金がかかるので、車の維持費なども十分に考慮しておきましょう。

冬の寒さは覚悟が必要

釧路市の降雪量は北海道全体でみると比較的少ないとはいえ、ひと冬に数回は低気圧による暴風雨や大雪になることがあります。

やはり冬の寒さは覚悟しておく必要があるでしょう。

真冬の内陸部は放射冷却で冷え込み、気温が氷点下20°Cを下回ることもあります。大気の温度と海水の温度の差が15°C以上になると、水面に呼ばれる湯気のような白い霧が発生します。

この霧は「けあらし」と呼ばれ、雪国ならではの珍しい自然現象です。また、冬場は雪で道路が凍結することもあるため運転には十分注意が必要です。

シカやキツネなどの野生動物に注意

自然豊かな北海道ならではの注意点として、シカやキツネといった野生動物に遭遇することがあります。

特に車を運転する際は注意が必要です。釧路市は北海道内でもシカとの衝突事故の件数が多く、深刻な問題となっています。

スピードを抑え安全運転を心がける、シカが活発になる朝と夕方は特に周囲の様子に気を配るなど、十分な対策が必要です。

また、市街地では野生のキツネを見かけることもあります。感染症などのおそれがあるので、見つけても近寄らないようにしましょう。

釧路移住の支援制度や相談窓口

釧路移住の支援制度や相談窓口

釧路市への移住を実現するには、自治体や民間の団体が提供しているさまざまな移住支援制度もチェックしておきたいところです。

移住生活を体験できるサービスや就職支援制度などをご紹介します。

おためし移住「ちょっと暮らし」

家具家電付きの住宅や長期滞在向け施設に滞在して移住生活をお試しで体験できる制度です。

前述のとおり、釧路市はこの「ちょっと暮らし」で利用者数・延べ滞在日数ともに道内1位を誇っています。利用するには市町村の相談窓口を通じて問い合わせ、条件が合えば自分で交通手段を手配して現地に向かいます。

利用条件は施設や市町村ごとに異なるので、詳細は窓口でご確認ください。

参考:体験移住「ちょっと暮らし」|北海道への移住・定住を応援|北海道で暮らそう!

釧路市UIJターン就職マッチング

釧路市役所商業労政課が取り組んでいる、UIJターン就職を希望する人と人材を求める企業とのマッチングをワンストップで行う制度です。

登録すると、釧路市に求人登録している約200件の求人情報がメールや郵送で随時届きます。

気になる企業があれば、釧路市役所を通じて見学や面接の申し込みが可能です。企業側からアプローチがあった場合も、市から連絡があります。

求職者と企業、双方の希望がマッチングした場合、企業紹介や選考が行われます。

釧路市UIJターン就職マッチング
引用元:就職を検討中の方へ≫釧路市UIJターン就職マッチング

※2023年3月に執筆した記事です。最新情報はこちらのページからご確認ください。

くしろ長期滞在ビジネス研究会

くしろ長期滞在ビジネス研究会は、釧路市役所の市民協働推進課に事務局を置く団体です。

不動産業や宿泊業などの民間企業や団体が参画し、釧路市への長期滞在や移住を希望する人向けに情報提供を行っています。

研究会では、マンスリーマンションやホテルなどの滞在施設に関する情報発信や、滞在中に参加できるイベントの企画運営を通して、移住者や長期滞在者をサポートしています。

コワーキングスペース等利用促進モデル事業

リモートワークなど、場所を選ばす働ける方を対象に、市内のコワーキングスペースなどの利用料を一部助成する仕組みです。

移住前の仕事をリモートワークで続けながら釧路市で暮らしたい方や、オンラインでの打ち合わせの機会が多い方はぜひ利用してみてください。

メリットを活かして釧路への移住を実現しよう

まとめ:メリットを活かして、釧路への移住を実現しよう

自然豊かで気候にも恵まれた釧路市は、移住先として大いに魅力ある街です。子育て支援制度や子どもの遊び場となる施設も充実しているため、地方で伸び伸びと子育てをしたい方にもおすすめです。

とはいえ、移住先を検討するうえで、具体的にどのような物件があるのか気になる方も多いでしょう。このような場合は、「釧路不動産連合隊」で好みの物件を検索してみてください。

2023年11月時点の掲載数は、賃貸物件が4,000件以上、売買物件が1,300件以上と豊富です。さらに、詳細な条件を指定して物件情報を検索できるため、効率良く住居を探せます。

釧路市の周辺で物件を探している方は、ぜひ釧路不動産連合隊をご活用ください。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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