札幌市や新千歳空港が近い好立地でありながら、豊かな自然に恵まれレジャー施設も多い長沼町は、移住先としておすすめのエリアです。
この記事では、長沼町の魅力や移住するまでにやるべきこと、自治体が提供する移住支援制度について解説します。
「北海道に移住を考えているがどこに住んだらいいか迷っている」「移住するにはまず何をしたらいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
北海道長沼町の基本情報

長沼町は石狩平野の南端に位置し、町の約70%を田畑や牧場が占めています。
道内有数の米どころとしても知られていて、他にも大豆など多くの農産物が生産されています。
2020年10月時点で人口は10,289人です。
広大な田畑や牧場、温泉やキャンプ場など、北海道らしいのどかな風景が広がっています。
札幌市や新千歳空港にも近接する好立地のため、道内外への移動にも便利です。
長沼町の4つの魅力

ここでは、長沼町の魅力を4つのポイントにまとめてお伝えします。
- 札幌市や新千歳空港へのアクセスがいい
- 食べ物が新鮮で美食家におすすめ
- 家族連れで楽しめるスポットが多い
- 安心して子育てできる環境が整っている
札幌市や新千歳空港へのアクセスがいい
長沼町の魅力といえば、まずは交通アクセスの良さです。
札幌市まで車で約50分、新千歳空港まで約35分で行けるため、利便性は高いといえます。
公共交通機関の場合、札幌市までは電車とバスを乗り継いで約50分、新千歳空港までは約1時間です。
都心で働きながらのどかな田舎暮らしを楽しみたい方、出張や帰省などで頻繁に飛行機を利用する方にはぴったりの移住先といえるでしょう。
食べ物が新鮮で美食家におすすめ
農業や水産業が盛んで、新鮮な食材が身近に手に入る北海道は、食の宝庫としても知られています。
「北海道に移住したら、食べ物が何でもおいしくて感動した!」という声もよく聞きます。
特に長沼町では、昔からジンギスカンが有名です。大正時代、国が軍服を作るため、農家に綿羊の飼育を奨励したことから、長沼町に羊肉を扱う精肉店が増えたといわれています。
市街地にはジンギスカン専門店が立ち並び、本場の味が気軽に楽しめます。また、「ながぬま温泉のジンギスカンコーナー」では、有名店のジンギスカンの食べ比べが堪能できます。
ジンギスカン以外では、農家が育てた野菜や果物を自分たちで調理して提供するファームレストランも人気です。
おしゃれなカフェやベーカリーも多く、食にこだわりたい方にとって長沼町はうってつけの移住先です。
家族連れで楽しめるスポットが多い
のどかな田園風景が広がる長沼町には、公園やキャンプ場など、家族連れで楽しめるレジャースポットが充実しています。
また、アートやものづくりも盛んで、芸術家の作品を販売するショップや工芸の体験施設が多いのも魅力です。
長沼町の主なお出かけスポットをご紹介します。
- ハイジ牧場:
約100ヘクタールの広大な牧草地に羊や馬、ヤギが放牧されている。動物とふれあえるコーナーや、昆虫の標本館も併設。 - 道の駅マオイの丘公園:
国道274号線と国道337号線が交わるところに位置する。農産物の直売所や地元食材を使ったレストランがあり、平日も休日も多くの人でにぎわう。 - マオイオートランド:
全国有数のオートキャンプ場として道内外から人気を集める。炊事棟やシャワー室など設備が充実しているため、キャンプ初心者も安心。 - トンコリ工房inonno(イノンノ):
アイヌの伝統的な弦楽器「トンコリ」を制作している工房。オーダー制作のほか、演奏体験もできる。 - Art Space 慧:
地元のアーティストが開いたギャラリー。陶器やアクセサリーといった作品の展示販売を行う。
安心して子育てできる環境が整っている
子ども連れで地方移住を検討する場合、移住先の子育て環境は重要なポイントです。
長沼町の子育て支援制度や、親子で楽しめるお出かけスポットをご紹介します。
長沼町の主な子育て支援制度
- 乳幼児等医療費助成:
高校生までの医療費が無料。 - チャイルドシート購入費助成:
6歳未満の子ども1人に対し、チャイルドシート購入費の3分の1を助成(上限1万円)。 - 長沼町健康ポイントカード:
プールや温泉など、健康づくりに関わる施設の利用でポイントが付与される。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は長沼町ホームページ|出産・子育てでご確認ください。
親子で楽しめるイベント
- 夕やけ市:
毎年5~9月の第4土曜日に露店や大道芸などのイベントが開催される。 - ながぬまマオイ夢祭り:
長沼町最大のイベントで、水上に浮かぶコースを一輪車で進みながら野菜を運ぶ競技「やませ」などで盛り上がる。
主な外遊びスポット
- ながぬまコミュニティ公園:
テニスコートやパークゴルフ場、オートキャンプ場などがそろった公園。 - 北長沼水郷公園:
緑豊かな公園の中に農産物の直売所やサイクリングコースが整備されている。 - 長沼町総合公園:
市街地の近くにあり、野球場やテニスコートなどのスポーツに特化している。
長沼町に移住するまでの5ステップ

「長沼町の魅力はわかったけれど、実際に移住するにはまず何をしたらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、移住を実現するまでにやるべきことを、5つのステップに分けて解説します。
- どんな暮らしがしたいか具体的に考える
- 移住先のエリアについて情報収集する
- 現地を訪れて生の声を聞く
- 住まいを探す
- 仕事を探す
【STEP1】どんな暮らしがしたいか具体的に考える
最初にやるべきことは、何のために移住するのか、どんな暮らしがしたいのかといった目的を考えることです。地方移住の目的としては、例えば次のような内容が考えられます。
- 起業にチャレンジしたい
- 自然に囲まれてのんびりと暮らしたい
- 今よりも広い家に住みたい
理想の暮らしをできるだけ具体的にすることで、住まいや仕事の選択基準が明確になります。
また、家族で移住についての考えを擦り合わせておくことも大切です。
住み慣れた土地を離れることは、家族の仕事や進学にも影響を与える大きな決断なので、しっかりと話し合いをしておきましょう。
【STEP2】移住先のエリアについて情報収集する
移住の目的が固まってきたら、次は情報収集です。
移住したいエリアの子育て環境はどうか、希望の仕事は見つかりそうか、移住に関する支援制度はあるかなど、気になることは積極的に調べてみましょう。
長沼町の場合、ホームページで公開している「長沼移住ナビ」のほか、「長沼町公式YouTubeチャンネル」でも情報発信を行っています。
【STEP3】現地を訪れて生の声を聞く
情報収集をして住みたいエリアが決まったら、なるべく現地に足を運ぶことをおすすめします。
移住先に関する基本的な情報はインターネットや自治体の相談窓口で得られても、実際の雰囲気や暮らしぶりは現地を訪れてみないとわからないものです。
特に北海道は時期によって気候の変化も大きいため、可能であれば夏と冬など時期を分けて複数回訪問してみるのが良いでしょう。
また、現地を訪れて知り合いを作っておくことで、住まいや仕事などの情報を収集しやすくなるメリットもあります。
後の項目で紹介している「お試し暮らし」の制度も活用しつつ、現地での暮らしを体感することで、移住後の後悔やミスマッチを防げます。
【STEP4】住まいを探す
何度か現地を訪れて移住の意志が固まったら、次はいよいよ住まい探しです。
長沼町の中心部にあたる市街地は、小規模の飲食店やコンビニなどが数軒あるだけで、大規模なショッピング施設や娯楽施設がありません。そのため、家族連れでの買い物には、近隣の札幌市や千歳市に出向く必要がある点には注意が必要です。
一方で、長沼町の中心部は市街地といっても閑静な雰囲気があるため、落ち着いた環境で生活をしたい方に向いているでしょう。
また、馬追丘陵エリアや平地の農村エリアは、広々とした自然に囲まれてのんびりと田舎暮らしができます。ただし、近くにバス停がない、あるいはバスの本数が少ないエリアも存在します。
このように、長沼町は市街地とその他のエリアで特性が異なるため、どんな暮らしがしたいかによって住むべきエリアを選びましょう。
長沼町の賃貸物件や売買物件は、「江別不動産連合隊」でも探せます。エリアやこだわり条件を絞って検索もできるので、ぜひご活用ください。
【STEP5】仕事を探す
移住を機に転職する場合、生活の基盤を確保するためにも早めに仕事を探したいところです。
長沼町は企業と求職者を仲介する無料職業紹介事業を行っており、長沼町企業誘致特設サイトでは、募集中の求人が随時更新されています。
どうしても求人数は限られるため、アクセスのしやすい札幌市といった近隣の都市への通勤も視野に入れると良いでしょう。
また、移住前の仕事をテレワークで続けられる場合は、コワーキングスペース「ながぬまホワイトベース」が便利です。町の中心部にあり、Wi-Fiや電源などテレワークに必要なものが一通り揃っています。
長沼町への移住で活用したい支援制度

移住を成功させるためには、自治体が用意している移住支援制度も積極的に活用したいところです。
長沼町の主な移住支援制度は以下の3つです。
- おためし暮らし
- オンライン移住相談
- UIJターン新規就業支援事業(移住支援金交付制度)
お試し暮らし
長沼町に一定の期間滞在しながら、現地での生活をお試し体験できる制度です。
2023年7月現在、長沼町のお試し暮らし用の滞在施設は3件あり、いずれも平屋の戸建て住宅です。
ホームページではお試し暮らし体験談として、「美しい自然やおいしい食べ物など、魅力的な要素がたくさんある町だと思った」「もう少し長く滞在してみたい」などの声が紹介されています。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は長沼町ホームページ|長沼を満喫!お試し暮らしをご確認ください。
オンライン移住相談
長沼町では、Zoomを使った無料オンライン相談を受け付けています。
町での暮らしぶりや支援制度など、移住に関してわからないことがあれば気軽に相談してみましょう。
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は長沼町ホームページ|オンライン移住相談窓口をご確認ください。
UIJターン新規就業支援事業(移住支援金交付制度)
東京圏から長沼町に移住し、新たに起業や就業をする場合に支援金が支給される制度です。
支給額は単身での移住で60万円、世帯での移住で100万円です。
主な支給要件は次の通りです。
- 東京圏の所定の地域に一定の期間住み、東京23区内に通勤していたこと
- 2020年4月1日以降の転入であること
- (就業の場合)北海道が運営する就職マッチングサイトに掲載されている、支援金対象となる求人への就業であること
- (起業の場合)北海道が実施している地域課題解決型起業支援事業の補助金交付を受けていること
※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は長沼町ホームページ|UIJターン新規就業支援事業(移住支援金交付制度)をご確認ください。
自然と交通環境のバランスが良い長沼町は移住先におすすめ

本記事では、長沼町の魅力や移住を実現するまでのステップ、自治体が提供する移住支援制度についてお伝えしました。札幌市や新千歳空港が近い利便性と、農村ならではの緑豊かな自然環境をあわせ持つ長沼町は、移住先としておすすめの地域です。
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参考:千歳不動産連合隊 長沼町賃貸物件一覧
参考:千歳不動産連合隊 長沼町売買物件一覧