北海道への移住を検討する際、冬の寒さや移住後の仕事についてなど、さまざまな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、その心配事は移住先に帯広を選択するだけで、解消されるかもしれません。
帯広は暮らしやすい気候で冬の降雪量が少なく、晴れの日が多い街です。さらに、北海道内の移住先ランキングと住みよさランキングで1位を獲得しているほどで、移住者が続々と増えている地域でもあります。
この記事では、帯広を移住先におすすめする6つの理由を解説していきます。
目次
帯広はこんなとこ

帯広は北海道の東側にあり、十勝地方のほぼ中央に位置しています。
AERA2020年8月コロナ時代の移住先ランキングで北海道内1位、2022年版住みよさランキングでは、2年連続で北海道内1位を獲得するほど人気の街です。
東京23区と同じくらい面積がある帯広は、豊かな自然と働きやすくて住みやすい都市が、バランスよく融合しています。市内には、商業施設や医療機関が充実しており、日常生活での不便を感じることなく暮らせるでしょう。
また、過ごしやすい気候と降水量の少なさも、人気の理由です。夏はカラッとして心地よく、冬は降雪量が少ないため、生活しやすい地域になっています。
帯広がある十勝地方は、日本が誇る一大農業エリアです。日頃から牛肉や羊肉、地元で採れる新鮮な野菜など美味しい食材とグルメを楽しめます。
帯広が移住先に選ばれる理由5つ

魅力溢れる帯広が、移住先に選ばれる理由は以下の6つです。
- 晴天が多い
- 都市機能の充実で利便性が高い
- 就職支援が手厚い
- 創業支援制度の充実
- 子育て支援制度が豊富
気候が良くて都市機能が発達しているだけでなく、移住をしやすいさまざまな制度が整っています。それぞれの特徴について、順番に紹介していきます。
ポイント1:晴天が多い
帯広の冬は雪があまり降らず、晴れの日が多いという特徴があります。晴天が続く気候は「十勝晴れ」と呼ばれ、年間を通して日差しに恵まれています。
北海道とはいえ、十勝晴れのおかげで暖かく、冬はほかの地域よりも過ごしやすいことが帯広の魅力の1つです。
以下の表で、帯広と札幌の2022年度の日照時間を比較しました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
帯広 | 188.7 | 210.2 | 211.0 | 257.9 | 226.8 | 129.5 | 107.1 | 104.5 | 153.5 | 152.2 | 153.8 | 193.5 |
札幌 | 85.0 | 120.7 | 131.9 | 243.0 | 224.1 | 173.2 | 179.4 | 152.6 | 196.1 | 164.0 | 96.7 | 81.1 |
比べてみると、肌寒くなる11月から、帯広と札幌で日照時間の差が大きくなっており、12月は2倍以上の差があります。
そのほか、帯広には降雪量が少ないメリットもあります。以下の表で、帯広と札幌の2022年度の雪日数を比較しました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
帯広 | 16 | 15 | 17 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 11 |
札幌 | 29 | 26 | 19 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 |
帯広は1月や2月の寒い月であっても、月の4分の1しか雪が降りません。そのため、雪かきの手間が省けたり、交通障害のリスクを回避できたりと、雪に関するトラブルを避けられます。
1月〜3月は、ほぼ毎日雪が降っている札幌と比べれば、降雪の少なさは一目瞭然です。
雪に慣れていない地方からの移住を検討される方は、帯広への移住を検討してみると良いでしょう。
ポイント2:都市機能の充実で利便性が高い
帯広は都市機能が充実しており、どこに行くにもアクセスが良くて住みやすい街です。
札幌へは車で約3時間、電車で約2時間30分です。高速バスも運行しており、札幌まで約3時間30分で着きます。高速道路や電車が整備されているため、交通機関を選択できるメリットがあります。
もしも、電車が運行停止になってしまったとしても、車や高速バスといった代替案があるため安心です。
また、市内から車で30分の距離には『とかち帯広空港』があり、羽田空港へは1日7往復も運行しています。国際線がある新千歳空港までは、電車で約2時間、車なら約2時間30分です。
高速道路や電車、飛行機と交通機関が整っているため、都会に遊びに行くときも、遠方に遊びに行くときも、アクセスが良くて便利です。
ポイント3:就職支援が手厚い
帯広は、就職支援サービスが整っている街です。帯広移住者が安心して、就職できる手助けをしています。
ここでは、以下3つの就職支援サービスを紹介します。
- ビズロケとかち
- ジョブジョブとかちシニア
- 移住支援金対象求人就業マッチングサイト
それぞれ簡単に説明していきます。
ビズロケとかち
ビズロケとかちは、十勝内の就職支援に特化した、就職のマッチングサイトです。
十勝内で就職を希望する中途求職者や、高校生以上の卒業年度の学生、既卒者を対象にしており、約300社の求人を掲載しています。
ビスロケとかちに登録すると、採用を検討する企業と直接やり取りができます。オンライン上で企業へ質問が可能で、求職者と企業が納得するとマッチングの成立です。
定期的に、ビスロケとかちの登録説明会が開催されており、UIJターン希望者を対象に東京でも開催されています。
帯広移住を考えている方は、就活トピックス配信サービス「ジョブ君の手紙」に登録がおすすめです。ジョブ君の手紙では、合同企業説明会や、企業情報など就活に関する情報がメールで届きます。ほかにも、十勝の移住イベントや、移住体験ツアーの情報も届くため、効率的に移住の準備ができます。
また、移住相談会を検討しているけど、忙しくてなかなか参加できない方は、オンライン移住相談会がおすすめです。ZoomやSkype、LINEなどで相談が手軽にでき、帯広市公式LINEまたはメールで予約できます。
参考:ビズロケとかち公式サイト
ジョブジョブとかちシニア
ジョブジョブとかちシニアは、十勝内に住んでいる55歳以上の方向けの再就職や、ボランティア活動をサポートするマッチングサイトです。
ジョブジョブとかちシニアに登録し、経歴や保有資格などを匿名で公開すると、興味を持った企業からスカウトされる可能性があります。
求人情報を公開していない企業から声がかかる可能性もあるため、登録をするだけで就職活動の幅が広がる、とても魅力的なサービスです。
登録後のサポートも手厚く、履歴書や職務経歴書作成のサポート、キャリアカウンセラーからアドバイスを受けられるなど、多くのメリットがあります。
なお、ジョブジョブとかちシニアの登録には、登録会への参加が必要です。
移住支援金対象求人就業マッチングサイト
移住支援金対象求人就業マッチングサイトは、北海道が公式に支援しているサービスです。介護福祉やエンジニア、事務職など幅広い職種の求人情報があります。
掲載されている企業の中には、就職して条件を満たしていると、移住支援金を得られます。もし、帯広に移住して就職先が他市であっても、移住支援金対象企業であれば支給対象です。
2023年3月時点では、移住支援金申請は停止しているため、再開などの最新情報はこちらのページをご確認ください。
掲載企業の中に、条件に見合う募集がない場合は、企業担当者からスカウトが受けられるスカウト機能のサービスを利用できます。
ポイント4:創業支援制度の充実
帯広で起業を考えている方には、創業支援制度の利用がおすすめです。
帯広には、産業競争力強化法に基づく創業支援制度と日本金融政策公庫の創業支援制度があります。
また、帯広では創業支援制度だけでなく、帯広市の産業経済が発展するように、中小企業振興融資制度も設けられています。創業後、事業が活性化していくために充実した支援が整っている点もメリットです。
ここでは、帯広で起業する方が受けられる創業支援制度について、紹介していきます。
産業競争力強化法に基づく創業支援制度
帯広市では、産業競争力強化法に基づく創業支援制度を実施しています。市内で創業支援をしている民間支援機関と連携しているため、継続的な支援が可能です。
さらに、経営や財務、人材育成などの知識が身に付く、特定創業支援等事業の支援を受けられます。具体的には、個別相談やさまざまなセミナーに参加可能です。
このような特定創業支援等事業で継続的な支援を受けると、会社設立時の登録免許税の軽減や信用保証の特例などが受けられます。
※2023年3月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
日本金融政策公庫の創業支援制度
日本公庫は全国に152支店があり、移住前から最寄りの支店で移住創業について相談ができます。創業についての悩みだけでなく、移住に関する不安も気軽にでき、一括したサポートが受けられます。
また、移住創業者向けの融資制度もあり、条件を満たしていれば特別利率の適用も可能です。
さらに、過去に開催されたセミナーのアーカイブ動画の視聴もできます。実際に、移住して創業した先輩の暮らしや、お金など気になるリアルな体験談が聞けます。
※2023年3月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
ポイント5:子育て支援制度が豊富
帯広は子育て支援制度も充実しており、子育て世帯も安心して暮らせる街です。
ここでは、以下3つの子育て支援制度について紹介します。
- 子育て手当
- 帯広市すこやかネット
- 地域子育て支援センター
上記以外にもさまざまな支援制度があり、教育機関や医療機関も充実しています。例えば、公園緑地がおよそ200か所ある点も魅力の1つで、子育てしやすい環境といえるでしょう。
それでは、子育て支援制度の3つを順番に解説していきます。
※2023年3月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
子育て手当
帯広の子育て手当は、以下の3つです。
- 児童手当
- 乳幼児等医療費助成制度
- 特別児童扶養手当
児童手当は、中学3年生修了前の児童がいる世帯に支給されます。認定請求をすると、申請月の翌月から支給されるため、忘れずに申請しましょう。毎年6月・10月・2月に、それぞれの前月分までの支給があります。
乳幼児等医療費助成制度は、健康保険に加入していると、子どもの医療費助成が受けられる制度です。小学校卒業前までの子どもが対象ですが、所得によって制限があります。
特別児童扶養手当は、20歳未満の心身に障害がある児童の父母どちらかが支給の対象になりますが、所得によって手当には制限があります。
帯広市すこやかネット
帯広市すこやかネットは、帯広市から子育てや生活に役立つ動画や、イベント情報が配信されている情報サイトです。
マイナンバーを登録すると、家族構成に合った最適なお知らせが届きます。さらに、電子母子手帳や電子お薬手帳、受診履歴などの便利な健康管理機能が使用できます。予防接種や健康診断の情報も届き、とても便利です。
地域子育て支援センター
地域子育て支援センターは、乳幼児のいる家庭が親子で楽しみながら、お母さん同士の交流ができる場です。市内に6か所あり、子育て相談や子育て講座など、さまざまなサポートを受けられます。
「帯広不動産連合隊」で自身に合った移住先を見つけよう

帯広は、住みよさランキングで2年連続1位を受賞するほど、魅力がたくさんあります。
北海道のなかでも気候が安定しており、夏は涼しく、冬は降雪量が少ないため、過ごしやすさを実感できるでしょう。また、移住者向けや子育て世帯向けなど、支援制度が整っているのも魅力の一つです。
ラルズネットが運営している「帯広不動産連合隊」には、帯広を中心とした多数の物件情報が掲載されています。エリアや家賃以外に、築年数や階数、建物構造などの細かい条件でも検索できるため、同機能を活用してお気に入りの物件を探してみてください。
参考:帯広不動産連合隊 賃貸物件一覧
参考:帯広不動産連合隊 売買物件一覧