大学進学を機に一人暮らしがしたいものの、「どうやって部屋を探せばいいかわからない」と悩んでいませんか?
部屋を探す際は、インターネットで検索するだけでなく、自身の希望する条件を洗い出したり、実際に内見に行ったりする必要があります。
この記事では、一人暮らしをしたい大学生に向けて、部屋探しのポイントを6つお伝えします。
あらかじめ準備しておくべきことや、実際に物件を探すときに使えるポータルサイトも解説しました。快適に生活できる部屋を見つけたい方の参考になれば幸いです。
目次
大学生の一人暮らし|部屋探しのポイント6選

大学生が一人暮らしするための部屋を探すときは、次の6つのポイントが重要です。
- 合格したらすぐ探し始める
- 希望条件・優先順位を整理する
- 学校や最寄り駅への距離を確認する
- 生活のしやすさを確認する
- 治安や防犯も重視する
- 内見する
受験勉強が終わってから間もなく部屋探し・引っ越し準備をおこなうため、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。
できる限りスムーズに準備を進められるように、それぞれのポイントを解説します。
合格したらすぐ探し始める
大学生が一人暮らしをするなら、合格後すぐに部屋を探し始めましょう。
進学を機に一人暮らしを始める場合は、2~3月頃に部屋探しをおこなう人が多いため、良い物件はすぐに契約されてしまいます。
焦らずゆとりを持って行動したい人は、入居希望日の3か月前から探し始めるのがオススメです。部屋探しにかかる時間は、1か月以上を見込んでおきましょう。
ただし、あまりにも早く契約してしまうと、住んでいない時期から家賃が発生してしまうデメリットもあります。
ラルズネットが運営する不動産ポータルサイト「不動産連合隊」では、家賃の支払い時期を4月からにできる「春から家賃発生」物件を掲載していますので、ぜひご活用ください。
希望条件・優先順位を整理する
部屋探しをおこなう際は、希望条件や優先順位をあらかじめ整理しておくとスムーズです。
希望条件を実際に紙に書き出してみて、項目に抜け漏れがないか確認しましょう。条件の例は下記のとおりです。
- 家賃
- 専有面積
- 築年数
- 利便性(交通・買い物など)
- バス・トイレの形式 など
希望条件がそろったら、優先順位を決めます。
賃貸物件を探す際には、家賃を重視するのがオススメです。家賃は一カ月の生活費の中でも大きな割合を占めます。家賃の上限を決めておかないと、生活費が不足しかねません。
ほかの項目の優先順位に迷ったら、あえて「重視しない項目」を考えてみると、消去法で決めやすくなります。
初めての一人暮らしであれば、なおさら希望条件が多くなってしまいがちですが、完璧に理想通りの部屋を見つけるのは困難です。妥協できるポイントを絞っておくと、悩む時間が短くできます。
学校や最寄り駅への距離を確認する
大学や最寄り駅までどれくらいの時間がかかるか確認しましょう。大学生の一人暮らしは自己管理能力が求められるため、学校に行くのが億劫に感じる距離の物件は避けた方が良いです。
株式会社ガロアが500名の学生におこなった「大学生の住居・住まいに関する実態調査」によると、一人暮らしをしている学生の41%が通学時間10分以内の物件に住んでいるとの結果が出ています。徒歩圏内の物件だと通学しやすいでしょう。
なお、不動産広告の「徒歩1分」は道路距離80mなので、坂道や混雑は考慮されていない点に注意が必要です。Googleマップで表示される所要時間は、実際にかかる時間を考慮して計算されているため、一度検索してみてください。
生活のしやすさを確認する
大学生の一人暮らしは家事も自分でおこなうため、日用品や食料品を買える商業施設が近くにあると生活しやすいです。
スーパーやドラッグストアが近くにあるか調べておきましょう。体調不良時や緊急時など、夜遅くに必要なものができたときのために、24時間営業のコンビニエンスストアもあると便利です。
また一人暮らしだと体調を崩したときに看病してくれる人がいないため、近くに病院があると安心できます。
治安や防犯も重視する
安心して生活を送るには、治安や防犯のチェックも欠かせません。大学生は移動範囲やできることが増え、トラブルに巻き込まれる確率も上がります。
部屋探しをおこなう際は、以下の点をチェックしましょう。
- 夜でも街灯やコンビニがあり明るいか
- 近くに居酒屋など飲み屋街がないか
- 緑が多い公園など死角になる場所がないか
このような立地環境だけでなく、物件に備わっている防犯設備もみておきたいところです。オートロックや防犯カメラがついている物件だと安心できます。
とはいえ、すべての条件を兼ね備えた物件だと家賃が高いので、バランスをみて検討してください。
賃貸物件用の補助鍵や窓用の防犯フィルムなど、自分でできる対策もあります。全体にかかるコストも計算したうえで判断するのがオススメです。
内見する
一度部屋を決めると、「住んでみたら思っていたのと違う…」という場合でも気軽に引っ越しできないため、できる限り内見しましょう。
内見する際は、以下の点をチェックしておくと、ミスマッチが防げます。
- いやな匂いがしないか
- 近隣の音がどれくらい聞こえるか
- カビや結露がないか
- 共用スペースが整っているか
掲示板などに注意事項を伝える貼り紙が多い場合は、住民のマナー違反に管理人が苦慮している可能性もあります。
内見のポイントが詳しく知りたい方に向けて、下記の記事では準備するものや細かいチェックポイントも解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:お部屋探し中の方へ!内見するときに押さえておきたいポイントとは?
なお、どうしても現地に行けないときは、オンライン内見をするのも選択肢です。「不動産連合隊」では、自宅で面談や内見ができる物件を検索できますので、ぜひ活用してみてください。
大学生が物件探しをする方法

大学生が物件探しをする方法は、大きく分けて3つあります。
- 大学生協
- 地元の不動産会社
- 不動産ポータルサイト
それぞれ詳しくみていきましょう。
大学生協
大学生協では、学生向けの物件を紹介してもらえる場合があります。
大学生協とは「大学生活協同組合」の略で、学生や教職員が出資金を出して運営する協同組合です。物件紹介のほかにも、購買や食堂・教習所などを利用できます。
利用者のほとんどが大学生のため、大学生の生活に合った物件を紹介してもらいやすいのがメリットです。大学生協が紹介してくれる学生会館の中には、大学直通の無料送迎バスがある物件もあります。
現役の学生が部屋探しにアドバイスをしたり、内見に同行してくれたりする生協もあります。
先輩ならではの意見を聞けるかもしれないので、興味がある方は加入してみてはいかがでしょうか。
地元の不動産会社
大学生が部屋を探す際には、地元の不動産会社を利用するのもオススメです。
不動産会社は大きく分けて「大手の会社」「地域密着型の会社」があります。テレビCMや広告などで大手の会社のイメージが強い方も多いですが、地域密着型の会社にも多くのメリットがあります。
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめました。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
大手の不動産会社 | ・扱っている物件数が多い ・お店の立地が良く、行きやすいことが多い | ・他社物件が多く、管理やサポートは担当者が変わる場合もある ・契約時に有料オプションを勧められやすい |
地元の不動産会社 | ・自社で管理している物件を持っていることがある ・自社物件の情報を細かく教えてくれる ・大家さんに家賃の値引きを交渉してくれることがある | ・大手より取り扱い物件数は少なめ ・地元以外の情報は少ない ・新築物件の情報が少ない傾向にある |
地域密着型の不動産会社は、地域の情報に精通しているのが強みです。
とくに自社物件を扱っている不動産会社は、近隣住民の細かい情報を持っていることがあります。
「この物件は学生が多いから生活時間が合いやすい」などの情報を教えてもらえる不動産会社なら、入居したときのイメージがしやすいです。
大手に比べて取り扱い物件数が少ない傾向にはあるものの、快適な生活環境を重視したい方には適しています。
とはいえ、地元の不動産会社は大手に比べてわかりにくい立地にあるうえに、数が多くないため、土地勘のない方だと積極的に利用しようと思わないかもしれません。
そのような方には、次の項目で解説する「不動産ポータルサイト」の利用がオススメです。
不動産ポータルサイト
「不動産ポータルサイト」とは、複数の物件情報をWeb上で検索できるサイトです。
「駐輪場付き」「ロフト付き」などの細かい条件付きで検索できるため、部屋探しが効率的におこなえます。
ラルズネットが運営する「不動産連合隊」では、地元の不動産会社が扱っている物件情報も多数掲載しています。札幌や仙台・千葉など、サイトごとに地域に特化しているので、希望する立地のページを見つけやすいのも特徴です。
「地域密着型の不動産会社を探したい」「地方の物件を探したい」という方は、ぜひ活用してみてください。
大学生の一人暮らしでよくある失敗

ここでは、大学生の一人暮らしでよくある4つの失敗を紹介します。
- 家が友達のたまり場になってしまう
- 生活費の負担が大きい
- 家事に時間が取られる
- インターネット無料の物件にしたが不便・割高だった
よくあるパターンを知っておけば、同じ失敗をする前に対策が打てますので、それぞれ詳しくみていきましょう。
家が友達のたまり場になってしまう
一人暮らしの部屋が大学から近いと、友達のたまり場になってしまう場合があります。
講義の合間に入り浸られたり、終電後に友達がいきなり「泊めてほしい」とやってきたりするので、自宅が落ち着かない場所になってしまう恐れがあります。
友達が帰ったあとの片付けもしなければならないと考えると、自由な時間はますます削られてしまうでしょう。
とはいえ、大学の近くは利便性が高いため、「友達のたまり場になる恐れがあるから」とあきらめてしまうのは勿体ないです。
入学後は自宅の場所を明かさず、信頼できる友達にのみ教えればトラブル回避につながります。「壁が薄いから近隣住民とトラブルになる」などと伝え、宿泊を遠慮してもらうのもオススメです。
生活費の負担が大きい
大学生の一人暮らしは、生活費の負担が大きくなりがちです。
全国大学生活協同組合連合会がおこなった「第59回学生生活実態調査」によれば、2023年の下宿生の住居費平均は、54,130円でした。食費や光熱費・通信料などを加えると、月々の支出は12万円以上にもなります。
一方で下宿生の仕送りの平均は70,120円なので、約5万円を奨学金やアルバイトで捻出しなければなりません。
生活費の負担を少しでも軽くするには、支出に占める割合が大きい「住居費」を抑えると効果的です。
家賃は手取りの3割に収めるのが理想的といわれますので、参考にしてみてください。
また、大学へ自転車で通学することで、移動範囲を広げ、家賃が安い立地で部屋を借りる方法もあります。
「生活費のためにアルバイトに励んでいたら、必須の単位を落としてしまった」という事態を避けるためにも、無理のない家賃の物件を選びましょう。
家事に時間が取られる
実家では料理や洗濯を家族がしてくれていた人も多いですが、一人暮らしになればすべて自分でおこなう必要があります。
とはいえ、家事に慣れないうちはとくに時間がかかるため、「アルバイトや授業で疲れているのに家事もするのは大変」という口コミも見受けられました。
料理の負担を減らすには、買い出しのハードルを下げるために、近隣にスーパーがある物件がオススメです。
掃除の負担を減らしたい場合は、ワンルームの賃貸物件も有力な選択肢です。部屋が一つしかないため、掃除をする範囲や手間が最小限で済みます。
インターネット無料の物件にしたが不便・割高だった
「YouTubeや動画配信サイトを見る頻度が多い」「ゲームを楽しみたい」人のなかには、部屋探しの条件として「インターネット無料」を重視している方もいるのではないでしょうか。レポートを作成する際に、リサーチとしてインターネットを使うことも少なくありません。
ただし、インターネットが無料の賃貸物件は、通信速度が速くないケースが多いです。マンションやアパート全体で一つの回線を契約しているため、利用者が多い時間帯だと動画が満足に視聴できない場合もあります。
また家賃に通信料が含まれているため、費用が割高であり、「ポケットWi-Fiを契約したほうがかえって安く、速度も速い」ということもあります。
インターネット無料の物件を検討する際は、使用頻度や通信速度に満足できるかという視点でもチェックしましょう。
大学生の一人暮らしで部屋を探すなら「不動産連合隊」!

大学生が一人暮らしのために部屋を探すなら、合格後すぐに探し始めるのがオススメです。良い物件はすぐに契約されてしまうため、希望条件・優先順位を整理しておき、スムーズに行動できるようにしましょう。
物件探しの際は、地域密着型の不動産会社が多数掲載されている「不動産連合隊」を活用してみてください。「春から家賃発生」物件も載っているため、早めに契約しても無駄な家賃を支払わずに済みます。
快適な新生活をスタートさせる一助となれれば幸いです。