テナント物件に強い不動産会社の見分け方|地域密着の会社がオススメ

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テナント物件に強い不動産会社の見分け方|地元密着の会社がオススメ

テナントに出店したい方は、テナントに強い不動産会社で探しましょう。

不動産会社には、得手・不得手があります。

不動産会社にはテナントを専門に扱うところや、地元と結びつきが強くテナント情報がいち早く入ってくるところなどがあります。そのようなテナントに強い不動産会社を探すために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

本記事ではテナントに強い不動産会社の見分け方や探し方のコツについて、詳しく解説しています。これからテナントを探す方は、ぜひ参考にしてみてください。

テナントに強い不動産会社の見分け方

テナントに強い不動産会社の見分け方

引っ越しやライフスタイルの変化で住居を探す時に、不動産会社を利用した経験のある人は多いでしょう。しかし、居住用の物件を扱う不動産会社を利用しても、良質なテナントは見つかりません

「不動産会社のサイトで探してみたが、扱っているテナントの物件数が少ない」と不満に感じる人も多いようです。

テナントに強い不動産会社を探すには、次の3つのポイントを押さえておく必要があります。

  • ホームページに店舗物件の取引実績を掲載している
  • 営業年数が長い
  • 地元の情報に強い

ホームページに店舗物件の取引実績を掲載している

不動産会社のホームページは、得意分野や強みが強調された作りになっています。

テナントの取引実績を掲載している不動産会社は、テナントに強い不動産会社と言えるでしょう。また、テナントの「売買」「賃貸」「管理」など、どの分野に強いのか、取引実績から判断することも可能です。

不動産会社の大多数は、テナント物件にはあまり力を入れていません。テナントやオフィスは「事業用」の物件で、「居住用」と違って需要もターゲット層も限られます。

テナントは法人や企業が利用することが多く、建築基準法・消防法・経済情勢など、多くの専門的な知識が必要です。内装のないスケルトンの物件を求められたり、経費を抑えるために居抜き物件を求められたりと、個別の対応を求められることもあります。

居住系の物件に比べると、不動産会社にとってテナントは扱いづらい物件と言えるでしょう。

このような理由から、ホームページにテナントの取引実績が多数あれば、テナントの扱いに強いと判断する基準になります。

参考:居抜き物件とは?スケルトンとの違いや契約の流れを解説

営業年数が長い

テナントの取引実績があり、営業年数が長い不動産会社も、テナントに強い不動産会社です。

不動産会社にとって、テナントは「居住用」に比べて契約数が少ない仕事です。それでも営業年数が長いということは、オーナーと店子のニーズに応え続け、良質なテナントを扱ってきたと判断できます。

そのような不動産会社は依頼を検討する価値があると言えるでしょう。

「営業年数はどうやって調べたらいい?」と疑問に思った方は、ホームページや会社のパンフレットを確認してみてください。創業年や営業年数が記載されているはずです。

免許を調べるのも良いでしょう。不動産賃貸業や不動産投資のみなら不要ですが、不動産仲介業を開業する場合は、宅地建物取引士(宅建士)の設置が必須です。

宅建士は国土交通省大臣免許か都道府県知事の免許を取得します。免許には番号が記載されており、大体の営業年数を調べることが可能です。

ただし、中には休業状態なのに免許の更新だけ行い、営業年数だけが長い不動産会社もあります。そういった不動産会社を見分けるために、取引実績と合わせて確認しておくとよいでしょう。

参考:国土交通省 宅地建物取引の免許について

地元の情報に強い

地元と結びつきが強く、空きテナントの情報を得るのが早い不動産会社も、テナント探しにおすすめです。理由として次の3つがあります

  • 地元のニーズを理解している
  • 非公開の良質な物件を把握している
  • 地元の法的な規制などを把握している

地元の情報に強い不動産会社は、どんな客層がどんな店を求めているか、ニーズを把握しています。顧客になれば、最適な物件を紹介してくれたり、アドバイスをくれたりする可能性が高いでしょう。

また、多くの優良なテナントは、水面下で取引されています。

テナントを貸し出すオーナーが、付き合いが長く、信頼している地元の不動産会社にのみ情報を流し、良質な客を得ようとするパターンがあるからです。不動産情報誌やネット上に掲載されていない物件にこそ、マッチングするテナントが隠れている可能性は高いでしょう。

地元の不動産会社なら、土地ごとに制定されている独自の条例も把握しています。例えば、景観を保護するために外装に規制が入るなどの条例があります。土地ごとの条例は、テナント契約をする前に得ておきたい情報です。

地元の情報に強い不動産会社は、テナント探しに非常に有利と言えるでしょう。

テナントに強い不動産会社を探すコツ

テナントに強い不動産会社を探すコツ

テナントに強い不動産会社を探す際には、次の2つのポイントを理解しておきましょう。

  • 時間をかけて情報収集する
  • 同業者に紹介してもらう

テナント探しに焦りは禁物です。テナントに強い不動産会社を探す時も同様です。情報収集には時間をかけましょう。

焦って短期間で不動産会社を決めてしまうと、結果的に損をする可能性があります。条件と合わないテナントや出店しても客数が増えないテナントでは意味がありません。

時間をかけ、時には同業者にテナントに強い不動産会社を紹介してもらうなどの方法が有効です。

時間をかけて情報収集する

テナントに強い不動産会社を探す際には、半年~1年はかかると覚悟し、時間をかけて情報収集しましょう。

時期によって出てくる物件は異なります。また、時間をかけて探すほど「良いテナントとは何か」という知識が身に付き、良質な物件かどうかを判断できるようになります。

手軽に情報を探せるのはネットです。しかし、情報を見つけてもすぐに良し悪しを判断せず、メールや電話で問い合わせをしましょう。

例えば、次のような項目について確認すると、テナントに強い不動産会社かどうか分かります。

  • どんなジャンルのテナントが得意か
  • どんな土地のテナントを取り扱っているか

テナントを扱う不動産会社には、店舗・オフィス・倉庫など、得意なジャンルがあります。扱っているジャンルを確認しておけば、目的に合わせて探しやすいでしょう。

また、出店予定の土地でテナントを扱っているか確認するのも重要です。

「この不動産会社は良さそうだな」と思ったら、実際に不動産会社に訪問し、話を聞いたりパンフレットをもらってきたりしましょう。

多くの不動産会社に「見込み客」として把握してもらえれば、条件の良いテナントの情報を教えてもらえる可能性が高くなります。

ネット・メール・訪問などの方法で調べるのは時間がかかります。しかし、テナントに強い不動産会社が見つかれば、後々「時間をかけた価値はあった」と思えるでしょう。

同業者に紹介してもらう

「なかなかテナントに強い不動産会社が見つけられない」という人は、同業者、または同業者となる予定の人に相談し、不動産会社を紹介してもらいましょう。

例えば、カフェを出店する予定だとしたら、カフェで成功している同業者に不動産会社を教えてもらう、という方法です。同業者の実績がある分、信頼性の高い不動産会社と判断できます。

また、飲食店で繁盛しているテナントを見つけたら、管理している不動産会社を調べるのもおすすめです。成功事例がある不動産会社なら、ニーズを正確に把握した上で物件を紹介してくれる可能性が高いでしょう。

地域密着型の不動産会社の探し方

地域密着型の不動産会社の探し方

出店する予定の地域で、地元の情報に強いの不動産会社を探す時には、次のような方法があります。

  • Googleマップで検索する
  • 実際に歩いて探す
  • ポータルサイトを使う

どれか1つの方法だけでなく、いくつか組み合わせたり、すべて実践してみたりと、色々試しながら探してみましょう。

Googleマップで検索する

地元密着型の不動産会社を探すなら、Googleマップで検索するのが有効です。

出店したい地域を表示し、サーチバーで「不動産会社 テナント」と入力します。または、サーチバーに「不動産会社 地域名」のように入力する方法もあります。

マップ上に、不動産会社が表示されるので、口コミや会社情報を確認してみてください。テナントに強い不動産会社かどうか判断するポイントになります。

ただし、口コミや評価は参考程度にしましょう。不動産会社は「クレーム産業」と言われるほどネガティブなことを書かれやすいためです。また、スタッフが都合の良い書き込みをしている場合もあります。

ストリートビューや3D航空写真を表示すれば、不動産会社の外観や周辺の環境を知ることも可能です。

まれに、閉店している不動産会社の情報も表示されているので、訪問する前に電話やメールで営業しているか確認しましょう。

実際に歩いて探す

出店予定の地域を歩いて不動産会社を探すのもおすすめです。昔ながらの不動産会社だと、ネット上に会社情報を載せておらず、歩いて探さないと見つからないようなところもあります。

また、歩いているとネット上には情報がないのに「テナント募集」の張り紙がしてある店舗を見つけることがあります。

そういった空きテナントは地元の不動産会社が管理しているパターンが多く、問い合わせで地域密着型の不動産会社を見つけることも可能です。

もし、歩いていて不動産会社を見つけたら、飛び込みで訪問し、どんなテナントを扱っているか聞いてみましょう。予約や事前連絡が必要と言われたら、また訪問する旨を伝えておきます。

探しているテナントの条件を伝え、訪問を繰り返せば、顧客として対応してくれる可能性が高くなるでしょう。

長年地域に密着して営業している不動産会社は、周辺のテナントオーナーとつながっており、空きテナントが出ると顧客に優先して連絡します。

出店したい地域の不動産会社はできる限り訪問し、顧客になりえると判断してもらうのが得策です。

ポータルサイトを使う

地域密着型の不動産はポータルサイトでも探せます。

ポータルサイトとは、複数の不動産会社の物件をまとめて掲載しているサイトです。物件情報が圧倒的に多く、不動産会社のサイトを一つ一つ調べるより効率的に探せるメリットがあります。

ただし、情報が重複していることがあり、すべての物件が掲載されているわけでないなどのデメリットも理解しておきましょう。

ポータルサイトの中には特定の地域の情報に特化しており、掲載されている不動産会社が地域密着型であるパターンもあります。複数のポータルサイトを見比べて、全国規模なのか特定の地域に特化したサイトなのか確認しましょう。

また、ポータルサイトは不動産会社が運営しているわけではありません。物件を見て詳細な情報を知りたければ、ポータルサイトの運営会社ではなく、掲載している不動産会社に問い合わせが必要です。

地域密着型の不動産会社のメリット・デメリット

地域密着型の不動産会社のメリット・デメリット

地域密着型の不動産には次のようなデメリットがあります。

  • 広域な地域には弱い
  • 入りづらい雰囲気がある
  • 規模の小さい店が多く、スタッフが少人数

一方で、次のようなメリットもあります。

  • 地域の詳細な情報を持っている
  • 大家とつながりが強く良質な物件情報を持っている
  • 大手不動産より融通が利き交渉がしやすい
  • 契約後も相談がしやすい

メリットとデメリットを理解した上で、地域密着型の不動産会社を利用しましょう。

デメリット

不動産会社は一般人には見ることのできない、REINS(レインズ)という不動産流通機構が運営しているデータベースを利用しています。

現在取引されている物件や、過去に取引した時の成約価格などが確認できるため、大手の不動産会社はレインズに加盟し、情報を取得している場合が多いのです。

しかし、地域密着型の不動産会社はレインズに加盟していないことが多く、広域での物件探しには向きません。

また、地元密着型の不動産会社は規模の小さい店舗が多く、スタッフは最小限です。大手のように素早い対応をしてもらえない可能性もあります。

昔ながらの不動産会社の雰囲気は大手の不動産会社に比べて心理的なハードルが高く、「入って物件を紹介されたら、断りづらい」と感じる人もいるようです。

メリット

地域密着型の不動産会社の大きなメリットは、「地元との結びつきの強さ」です。

同じ土地で長年営業しているため、地元の治安や相場などに詳しく、どこにどんな店を出せば有利か把握しています。

また、大手に比べて取り扱っている物件数が少ない分、個々の物件の現状や過去の使用例などを把握しており、詳細な情報が聞けるでしょう。

地域密着型の不動産会社は、テナントオーナーと付き合いが長く、大手の不動産会社では扱っていない掘り出し物の物件を持っている可能性があるのもメリットです。オーナーと太いパイプがある分、賃料などの条件の交渉で融通が利く可能性も高いでしょう。

契約後に相談しやすいのも、地域密着型の不動産会社ならではです。チェーン店などの大手の不動産会社だと担当者が移動してしまうことがありますが、地域密着型の不動産会社なら担当者が地元から動くことはほぼありません。

テナントを探すなら「テナント連合隊」!

テナントを探すなら「テナント連合隊」!

不動産会社の多くは住宅を扱っており、必ずしもテナントの物件を紹介してくれるとは限りません。

テナントを探す時は、テナントの扱いが得意な不動産会社に依頼するのが良いでしょう。

貸店舗・貸事務所をお探しの際は、地域特化型テナント物件探し専門ポータルサイト『テナント連合隊』を活用してみてはいかがでしょうか。

路面店、居抜き物件コーナーなど、事業者目線で詳細な検索ができるようになっています。
『テナント連合隊』が、これから出店を考えている事業者様のお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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