福岡で起業・開業する人向けの支援制度や相談窓口|飲食店ならではのポイント

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福岡で起業・開業する人向けの支援制度や相談窓口|飲食店ならではのポイント

福岡市は創業・起業をサポートする制度が整っているため、さまざまな悩みに対して支援が受けられます。とはいえ、数多くの制度や窓口があるため、どこを利用すれば良いか判断できない方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では福岡の起業支援制度や相談窓口を解説しました。

窓口で相談できる内容や、利用できるサービスについても紹介していきます。

ほかにも、福岡で飲食店を起業・開業するメリットや、地域別の特色などについてもお伝えしていきます。福岡市で飲食店を起業・開業したい方の参考になれば幸いです。

関連記事:福岡でスタートアップ・中小企業が資金調達を成功させる方法

※本記事の情報は2024年2月時点のものです。最新情報はそれぞれの公式サイトでご確認ください。

福岡の起業・開業支援制度

福岡の起業・開業支援制度

福岡市には、さまざまな起業・開業に関する支援制度が用意されています。

本記事では、以下の支援制度について紹介していきます。

  • 特定創業支援等事業
  • FUKUOKA STARTUP ELITE
  • 人材マッチングサポート
  • 福岡市雇用労働相談センター(FECC)
  • グローバルスタートアップセンター
  • スタートアップ法人減税

費用や過去の実績などについて、詳しく見ていきましょう。

特定創業支援等事業

特定創業支援等事業では、福岡市が事業者と連携して、創業支援セミナーや個別創業相談を実施しています。

受講の証明書を発行すると、以下のメリットが受けられます。

  • 会社設立時の登録免許税が半額に軽減される
    (※福岡法務局への手続きが必要)
  • 創業関連保証の利用開始月が事業開始の6ヶ月前に前倒しされる
    (※別途審査が必要)
  • 日本政策金融公庫での融資・貸付の条件緩和
    (※別途審査が必要)

※対象者はそれぞれ異なりますので、詳しくは福岡市のホームページをご覧ください。

特定創業支援事業では、対象者や内容が異なるさまざまな講義や起業塾が実施されています。

たとえば2023年に開催された「女性のための起業ゼミ」では、ビジネスアイデアの発想やSNSの活用方法などについて講座が行われました。(公式サイト

起業のスタート地点から法人設立まで幅広くサポートを行っているため、福岡で開業する際の強い味方となるはずです。

主催福岡市
費用事業者ごとに異なる
※無料の事業もあり
公式サイトhttps://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/r-support/business/tokutei-sougyou-sientoujigyou.html

FUKUOKA STARTUP ELITE

FUKUOKA STARTUP ELITEとは、福岡市が開催する起業家養成プログラムです。

2023年のプログラムでは以下のステージに分かれており、どこからでも応募可能でした。

  • アイデア創出
  • 課題・顧客検証
  • 独自価値検証
  • MVP検証
  • 起業・資金調達

たとえばアイデア創出ステージでは、「アイデア創出の考え方」や「独自の価値を生み出す方法」などについて学びます。(公式サイト

メンターによる個別メンタリングや実践サポートも受けられるため、起業準備の歩みを確実に進めていけるでしょう。

起業家のなかでも、短期間で事業を成長させたいという意欲が強い方に向いています。

運営株式会社ガイアックス(福岡市が委託)
費用記載なし
公式サイトhttps://fukuoka-startup-assist.jp/

人材マッチングサポート

人材マッチングサポートでは、スタートアップ企業と人材のマッチングを支援しています。

対象者は設立5年以内のスタートアップ企業であり、無料で利用可能です。

2024年1月時点では「営業スタッフ」「エンジニア」「デザイナー」などさまざまな職種が登録されており、マッチング数は毎年100件を超えるとのことです。

人材マッチングサポートの利用者からは、レスポンスの速さや親身な対応が好評を得ています(参考PDF)。

起業してみたものの、採用や人材確保に悩んでいる方にオススメです。

運営株式会社WorksNaut(福岡市が委託)
費用無料
公式サイトhttps://startupcafe.jp/support/matching/

福岡市雇用労働相談センター(FECC)

創業時の注意点や雇用手続きに不安がある方には、福岡市雇用労働相談センター(FECC)の活用をオススメします。

福岡市雇用労働相談センター(FECC)では、弁護士や社労士などの専門家が、法務・労務に関する相談を受け付けています。相談方法は下記のとおりです。

  • 窓口相談
  • オンライン相談
  • LINEフォーム相談
  • カンタン労務診断
  • 個別・訪問相談

「カンタン労務相談」では、LINEを活用して設問に回答するだけで、自社の課題を診断してくれます。

公式サイトの「よくある質問」は福岡弁で書かれており、親しみやすい解説が魅力的です。利用者からは、相談員もフレンドリーで話しかけやすいと好評なので、気軽に相談できるでしょう。

相談方法がオンラインから訪問まで幅広いため、センターに行く時間を短縮したい方に便利です。

運営福岡市雇用労働相談センター(FECC)
費用無料
公式サイトhttps://fukuoka-ecc.jp/

グローバルスタートアップセンター

起業後の海外展開も視野に入れている方には、グローバルスタートアップセンターが支援してくれます。

グローバルスタートアップセンターにおけるサポート内容は、以下のとおりです。

  • 海外情報の入手
  • 海外での創業
  • 海外企業とのマッチング
  • 海外のスタートアップ支援事業への参加※条件あり

これまでに、輸入先企業の紹介や翻訳コミュニケーションの支援などの実績があります。

11か国・地域の15拠点と連携しているため、海外の企業と協業したい方にとって心強いサポートが期待できます。

運営カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(福岡市が委託)
費用無料
公式サイトhttps://startupcafe.jp/support/global-startup-center/

スタートアップ法人減税

経費をできるだけ節約したいなら、スタートアップ法人減税制度の活用がオススメです。福岡市で受けられるスタートアップ法人減税は、以下の2種類があります。

  • 国税:最大5年間・所得の20%を控除
  • 法人市民税:5年間全額免除

対象となる条件は複数ありますが、「革新的な事業を実施していること」という要件は共通しています。個別の審査を受ける必要があるため、詳しくは福岡市の総務企画局企画調整部へお問い合わせください。

経費が節約できた分は、設備投資や人材育成に使えるため、多くの起業家にとって魅力的な制度といえます。

お問い合わせ先福岡市総務企画局企画調整部
公式サイト国税https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/business/startuphoujingenzei.html
法人市民税https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/shisei/f-tokku/Startuphoujingennzei.html

福岡の起業・開業の相談窓口

福岡の起業・開業の相談窓口

福岡で起業・開業に関して相談できる窓口について、以下の表にまとめました。

相談窓口相談できる主な内容形式相談員の資格
福岡商工会議所経営全般
経営戦略
販路拡大
Web集客
海外展開
対面
オンライン
中小企業診断士
経営コンサルタント
税理士
社会保険労務士
キャリアコンサルタント ほか
福岡市中小企業サポートセンター融資
経営
人材確保
事業展開
対面
オンライン
中小企業診断士
税理士
宅地建物取引主任者
ITコーディネータ
FP1級 ほか
中小企業基盤整備機構SDGs
カーボンニュートラル
ビジネスプラン作成
資金調達
SNS活用・ホームページ作成
対面
オンライン
電話
LINE
中小企業診断士
税理士
弁理士
弁護士
ITコーディネータ
スタートアップカフェ起業の流れ
アイデアの整理
事業計画の作り方
開業の手続き
資金調達
対面
オンライン
税理士
弁護士
行政書士
司法書士
弁理士
福岡市総合図書館ビジネスプラン
経営管理
販路開拓
資金に関すること
対面中小企業診断士
2024年2月時点の情報です

次の項目からは、それぞれの窓口で相談できる内容や、サポートなどについて、詳しく解説していきます。

福岡商工会議所

事業拡大や人材育成など、さまざまな内容のサポートを受けたい方には、福岡商工会議所の活用がオススメです。

福岡商工会議所では無料の経営相談を受け付けており、以下のような項目を相談できます。

  • 経営全般
  • 経営戦略
  • 販路拡大
  • Web集客
  • 海外展開 ほか

弁護士やコンサルタントなどの専門家が相談に乗ってくれるため、課題解決のヒントを得られるでしょう。

また、福岡商工会議所に入会すると、より多くの限定サービスを受けられます。物産展や商談会なども開催しているため、販路拡大や情報収集に役立ちます。

YouTube配信も積極的に行っており、講演会やイベント・インタビュー動画などを発信しているため、視聴してみるとイメージがつかめるかもしれません。

毎月発行している会報誌では、中小企業や福岡の動向を特集しており、思わぬ発想を得られるきっかけとしても活用できそうです。

経営相談だけでなく、情報収集やイベント参加を積極的に行いたい方に向いています。

運営福岡商工会議所
費用年会費:9,000円~
福岡起業塾:11,000円/回(2023年度)
※創業・起業の相談は無料
公式サイトhttps://www.fukunet.or.jp/keieisodan/sodan_calendar/

福岡市中小企業サポートセンター

経営に関して無料でサポートを受けてみたい方には、福岡市中小企業サポートセンターの活用がオススメです。

福岡市中小企業サポートセンターでは、以下の相談を受け付けています。

  • 融資
  • 経営
  • 人材確保
  • 事業展開

受発注に関する相談も受け付けているため、取引先の開拓で悩んでいるときに、解決の糸口を見つけられるかもしれません。

中小企業診断士や税理士などの資格を持つ専門相談員が対応してくれます。相談員のプロフィールは公式サイトに掲載されているため、事前にチェックしておくと、聞きたい内容を整理しやすいでしょう。

相談のほかに、事務所や店舗に専門家が来てくれる派遣制度も行っており、経営課題のアドバイスを受けられます。最大で5回までアドバイスを受けられるため、中期的な移り変わりを反映させた診断が行われます。3か月に渡ってアドバイスを受け、実際に効果を上げた事例もありました。

幅広いサポートが無料で受けられるので、起業初期で資金を節約したい方にも向いています。

運営福岡市
費用無料
公式サイトhttps://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/keieishien/

中小企業基盤整備機構 九州本部

中長期にわたってじっくりと相談したい方には、回数無制限かつ無料で受け付けてくれる中小企業基盤整備機構の活用がオススメです。

事前に予約すれば何度でも利用でき、オンライン相談も受け付けています。

経営アドバイスを受けられる内容は、以下のとおりです。

  • SDGs
  • カーボンニュートラル
  • ビジネスプラン作成
  • 資金調達
  • SNS活用・ホームページ作成 ほか

また、福岡限定のサービスではありませんが、「スタートアップ挑戦支援事業」や、「起業ライダーマモル」の利用もオススメです。

スタートアップ挑戦支援事業では、戦略立案や事業計画などについて、専門家が相談に乗ってくれます。設立前の段階から、収益が安定した状態でも相談できるため、あらゆるニーズに対応してくれます。

もう一つの起業ライダーマモルとは、LINEを活用した起業相談チャットボットです。アイデアのまとめ方を提示してくれたり、自身のアイデアを添削してくれたりします。AIなので24時間365日対応してくれるのも魅力です。

オンライン相談やチャットボットの活用で、移動時間を短縮したい方に向いています。

運営独立行政法人 中小企業基盤整備機構
費用スタートアップ挑戦支援事業:相談無料
経営アドバイス:無料
公式サイトhttps://www.smrj.go.jp/regional_hq/kyushu/sme/consulting/index.html

スタートアップカフェ

起業のアイデア作りから資金調達まで、幅広いサポートを無料で受けたい方には、スタートアップカフェの活用がオススメです。

スタートアップカフェでは、以下の内容を無料で相談できます。

  • 起業の流れ
  • アイデアの整理
  • 事業計画の作り方
  • 開業の手続き
  • 資金調達 ほか

相談に乗ってくれるコンシェルジュは、実際に会社を運営している方が多いので、起業家視点でのアドバイスを受けられるでしょう。

スタートアップカフェでは無料相談のほか、セミナーやイベントも開催しています。過去にはブランディング術のセミナーや、女性起業家の交流会も開催されていました。スタートアップカフェの公式Facebookがイベント情報を発信しているため、興味のある方は覗いてみてください。

起業に関する無料相談を行いつつ、起業家同士のコミュニティーへ参加したい方に向いています。

運営カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(福岡市が委託)
費用相談:無料
会員登録:無料
公式サイトhttps://startupcafe.jp/

福岡市総合図書館

起業や経営の相談をしつつ、資料も活用したい方は、福岡市総合図書館を利用してみてはいかがでしょうか。

福岡市総合図書館では、毎月第2・4日曜日に起業・経営相談会を行っています。相談できる内容は下記のとおりです。

  • ビジネスプラン
  • 経営管理
  • 販路開拓
  • 資金に関すること

事前予約制で各回1名までの対応ですが、中小企業診断士が1時間半かけて相談に乗ってくれます。

開催場所が図書館なので、レファレンスサービスも活用できるのが魅力です。レファレンスとは、資料の紹介をしてくれたり、探し方を教えてくれるサービスです。

蔵書から新しいビジネスのヒントを得たいときや、資料を事業に活用したいとき、心強い味方となってくれるでしょう。

起業・経営の相談をしつつ、アイデアを深めたいときに、福岡市総合図書館の活用がオススメです。

運営福岡市
費用無料
公式サイトhttps://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/events/detail/1032

福岡で飲食店を開業する際に必要なもの

福岡で飲食店を開業する際に必要なもの

福岡で飲食店を起業・開業するなら、押さえておきたいポイントがあります。

少なくとも以下の4つについては、情報を知っておくのがオススメです。

  • 福岡で経営知識を学ぶ機会
  • 事業計画の作成
  • 福岡での資金調達
  • 福岡の資格・届出の相談窓口

それぞれの情報を、福岡市で開業する方に向けて集めましたので、詳しく見ていきましょう。

福岡で経営知識を学ぶ機会

起業・開業を検討しているなら、飲食店に限らず経営の知識が必要です。経営においては、さまざまな課題を発見し、改善していく姿勢が求められます。

ライバルとの競争で生き残っていくためには、経営の知識を学び、事業に活用していくことが欠かせません。

経営の知識は本やYouTubeのほか、大学・起業塾・セミナーなどで学べます。

たとえば前述した福岡商工会議所では、「福岡起業塾」を開催しています。創業に関する基礎知識の講義を受けられ、作成したビジネスプランにフィードバックをしてもらうことも可能です。

また、福岡大学では「社会人コース履修生制度」を開設しており、1年間でビジネスマネジメントを学習できます。

ご自身のリソースや目的にあわせて、経営の知識について学ぶ場を選んでみてはいかがでしょうか。

事業計画の作成

経営の知識を身に付けたら、実際に事業計画を作成していくことをオススメします。

事業計画を作成すると、あいまいだったアイデアが具体化できたり、新しい発想が得られたりします。金融機関に融資を依頼する際にも必要です。

福岡市では、前述した「福岡の起業・開業の相談窓口」のほかに、「福岡県よろず支援拠点」でも事業計画の相談に乗ってもらえます。

福岡での資金調達

福岡で飲食店を開業する際は、以下の機関で資金調達の相談ができます。

  • 福岡商工会議所
  • 福岡銀行
  • 福岡県よろず支援拠点

詳しくは下記の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:福岡でスタートアップ・中小企業が資金調達を成功させる方法

福岡の資格・届出の相談窓口

飲食店を開業するなら、状況に応じていくつかの資格や届出が必要となります。

以下の表では、飲食店開業にあたって必須となる資格や届出と、福岡市内の相談窓口をまとめました。

内容関連窓口の問い合わせ先
※管轄は住居・建物の所在地によります
飲食店営業許可保健所
食品衛生責任者の設置福岡市食品衛生協会
保健所
防火管理者の選任消防署
開業届税務署

上記のほか、深夜に酒類を提供する場合や、店員が接待をする場合などは、別の届出が必要です。

食品の種類によっても基準や申請の届出が異なるため、詳しくは保健所の衛生課食品係までお問い合わせください。

福岡で飲食店を起業・開業するメリット

福岡で飲食店を起業・開業するメリット

福岡市で飲食店を起業・開業するメリットは下記のとおりです。

  • 国が創業を後押ししている
  • 東京より人件費が安い
  • 働き手が確保しやすい
  • グルメ目当ての観光客が多い

詳しく解説していきます。

国が創業を後押ししている

飲食店を福岡で起業・開業するメリットとして、国が創業を後押ししている点が挙げられます。福岡市は国に「国家戦略特区」の「グローバル創業・雇用創出特区」に指定されているからです。

国家戦略特区とは、ビジネスや経済の活性化のために、規制緩和・税制優遇を行う地域です。そのなかでも福岡市は、創業や雇用の創出に力を入れており、さまざまな支援制度が充実しています。

福岡の起業・開業支援制度」で解説したとおり、専門家にサポートしてもらいやすい環境が整っています。

福岡市での起業・開業は、充実した支援を受けられるため、起業家にとってメリットが多いです。

東京より人件費が安い

福岡で起業・開業する場合、東京に比べて人件費が安く抑えられます。

以下の表では、福岡と東京の最低賃金と、1日8時間で週5日雇った場合の金額を比較しました。

項目福岡県東京都
最低賃金941円1,113円
8時間×週5日の賃金37,640円44,520円
2024年2月時点の情報です

8時間で週5日働いた場合、福岡県と東京都では6,880円の差額が生じています。この差額は、年間で計算すると約33万円以上に大きくなります。さらに従業員数をかけるとなれば、非常に大きな差額になるとおわかりいただけるのではないでしょうか。

以上の比較から、福岡県での起業・開業は、東京都に比べて人件費を節約できるといえます。

参考:福岡県「福岡県最低賃金改定のお知らせ

東京労働局「東京都最低賃金は10月1日から時間額1,113円になります

働き手が確保しやすい

福岡での起業・開業は、働き手を確保しやすい点がメリットです。その根拠は、以下の4つのデータが示しています。

  • 人口増加数が多い都市:1位
  • 若者(10代・20代)の割合が高い都市:1位
  • 21大都市の学生数割合:3位
  • 都道府県別留学生数:3位

若者が増加しており、学生の割合も多い福岡では、優秀な人材を採用しやすいといえるでしょう。

働き手を確保したい起業家にとって、福岡は魅力的な場所です。

参考:Fukuoka Facts「増えているのは,選ばれているから。- 人口増加数・増加率 –

福岡は人材の宝庫-学生数割合・留学生数-

グルメ目当ての観光客が多い

福岡で飲食店を起業・開業するメリットとして、グルメ目当ての観光客が多い点も見逃せません。

美味しい食事を目的とする観光客が多ければ、そのぶん集客できる母数が増えるでしょう。集客の母数が多いことは、売上向上のためには欠かせない要素です。

福岡に行く観光客は、グルメを目的としている人が多いと示すデータがあります。

福岡県商工部観光局観光政策課が実施した調査によると、観光客の79.0%が、福岡県のイメージとして「食べ物が美味しい」と答えていました。

また、SNS調査の結果では、旅行後のコメントとして「食事がよかった」という内容が30.5%であり、最も多い結果となっています。

以上のデータから、福岡県の観光客はグルメ目的の方が多く、飲食店の集客にも期待できるといえます。

参考:福岡県商工部観光局観光政策課「福岡県における観光の現状と課題

福岡で飲食店を起業・開業する注意点

福岡で飲食店を起業・開業する注意点

前の項目では、福岡市で飲食店を起業・開業するメリットについてお伝えしましたが、反対にいくつか注意点もあります。

福岡市で飲食店を起業・開業する際の注意点は、下記のとおりです。

  • 独自性が必要
  • 悪天候による対応がいる

起業を失敗させないために、注意点を押さえておきましょう。

独自性が必要

福岡で飲食店を起業・開業するなら、激しい競争を生き残る必要があります。「グルメ目当ての観光客が多い」で前述したとおり、美味しい食事のイメージが強い福岡には、それだけ魅力的な飲食店が数多くあるからです。

強力なライバルとの競争を生き残るためには、差別化を図り、独自性を打ち出していく必要があります。

顧客のニーズを調査したうえで、具体的にコンセプトを設計していくことが重要です。

悪天候による対応がいる

福岡県は立地上、悪天候になりやすいため、集客の施策や設備対策を変更しなければなりません。

季節風による対流雲の影響を受けやすい福岡県は、冬季は曇りの日が多いです。また、梅雨の時期は降水量が多い地域であり、9月ごろは台風の影響も受けます。

このような悪天候は、飲食店にとって集客の低下や、設備の破損リスクにつながります。

雨の日ならではの割引サービスや、設備の安全管理を徹底するなどして、状況に応じた対応を準備しておくとスムーズです。

参考:気象庁「九州北部地方の天候の特徴

福岡の代表的な料理・食材

福岡の代表的な料理・食材

この項目では、福岡の代表的な料理・食材について解説します。飲食店を開業したい方の、メニュー開発のヒントになれば幸いです。

以下の表に、福岡の代表的な料理と食材をまとめました。

福岡の代表的な料理福岡の代表的な食材
もつ鍋
博多ラーメン
お寿司
おきゅうと
がめ煮
醤油
ゆずごしょう
福岡有明のり
鐘崎天然とらふく
はかた一番どり

最近では、郷土料理の魅力や文化を再発見し、次世代につなげていこうという動きも活発化しています。福岡市では、郷土料理「がめ煮」を広めるプロジェクト「#がめ煮つくろう」が開始されました。

中学生を対象に家庭科の授業にも盛り込まれたことから、伝統的な郷土料理は、若い人にとってより身近になっていくかもしれません。

また、福岡市では「健康・食育パートナーズ」と題して、野菜が豊富なメニューや郷土料理を提供している店舗について紹介しています。登録された店舗は、Instagramで紹介してもらえます。

全国区の有名な料理だけでなく、福岡独自の食文化や郷土料理に注目していくと、思わぬアイデアにつながるのではないでしょうか。

参考:福岡県「福岡県の農林水産ブランドを紹介

農林水産省「福岡県|うちの郷土料理

福岡の地域別の特色

福岡の地域別の特色

この項目では、福岡で飲食店を起業したい方に向けて、地域別の特色を解説していきます。テナント物件を選ぶ際の立地探しなどにご活用いただければ幸いです。

地域特色テナント物件の平均家賃テナント連合隊詳細記事
天神九州最大の繁華街80万7,444円天神のテナントを見る準備中
博多商業施設が多い
歴史的な神社仏閣も多い
44万8,304円博多区のテナントを見る準備中
中州グルメスポットとして有名
屋台が多い
50万5,861円中州のテナントを見る詳細はこちら
春吉住宅街
飲食店も多い
88万940円
※天神南駅で調査
春吉のテナントを見る詳細はこちら
大名ファッションの中心地67万4,807円
※赤坂駅で調査
大名のテナントを見る詳細はこちら
香椎学生が多い31万5,509円香椎のテナントを見る準備中
薬院個人店が多い
ビジネス街
41万1,400円薬院のテナントを見る準備中
平尾住みたい街ランキングの上位常連30万9,144円平尾のテナントを見る準備中
西新商店街が人気26万6,328円西新のテナントを見る準備中
2024年2月時点の情報です

福岡市のオススメエリアについては、下記の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事:福岡でテナントを構えるのにおすすめのエリアは?街の特徴や物件の選び方を解説

福岡でテナントを探すなら「福岡テナント連合隊」!

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福岡市は国家戦略特区に指定されており、起業を後押しする制度も充実しています。起業・開業を検討しているなら、相談窓口や支援制度もうまく活用してみてはいかがでしょうか。

ラルズネットが運営する「福岡テナント連合隊」では、地域別に物件を紹介しています。居抜き物件や駐車場付きの物件など、詳しい条件を付けて検索できますので、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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