田舎暮らしを始めたい人必見!田舎ならではの仕事と仕事の探し方を解説

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近年リモートワークが普及し、働く場所にとらわれずに仕事ができるようになりました。この働き方の変化をきっかけに、地方移住を検討される方も多くいます。

また、せっかく田舎暮らしを始めるなら、農業や酪農といった一次産業や製造業など田舎ならではの仕事に就きたい人もいるでしょう。移住は、新しい仕事を始めるために、ピッタリなチャンスともいえます。

しかし、田舎ぐらいではどんな仕事ができるのか、どのように仕事を探せばいいのかと悩んでいる方も多いはずです。

そこでこの記事では、田舎暮らしだからこそできる仕事を厳選して9つご紹介します。仕事の探し方や移住前にすべきことも合わせて確認しておきましょう。

田舎暮らしだからこそできる仕事9選

田舎暮らしだからこそできる仕事9選

U・Iターンや移住を検討する人の中で、都会ではできない仕事、田舎だからこそできる仕事を探す人が近年増加しています。田舎暮らしだからこそできる仕事には、地域活性や自治体のPR、農業や酪農などの一次産業など多種多様な仕事があります。

はじめに、田舎暮らしでできる仕事について詳しく見ていきましょう。

地域おこし協力隊

「地域おこし協力隊」とは、地域活性や自治体の魅力のPRを目的とした活動団体で、おもに観光資源のPRや地域のブランディングに取り組んでいます。地域おこし協力隊になると、活動地域に実際に移り住んでおおよそ1年から3年以下の任期で活動を行うことになります。

給与や福利厚生は地域によって異なりますが、おおよそ月給20万円前後が目安です。

地域おこし協力隊の仕事は、移住先の活性化につながる活動で、地域に貢献している実感が得られます。とくに観光業やマーケティングに興味がある方におすすめな仕事です。

参考:地域おこし協力隊|ニッポン移住・交流ナビ JOIN

農業や酪農などの一次産業

一次産業には、農業・林業・漁業・畜産業があります。自然を感じられる仕事ができることも、田舎暮らしの魅力です。

農業

農業への就農を支援する自治体は比較的多く、これまで農業の経験がない人でも挑戦しやすいともいえます。農業に興味を持っている方は、まず移住先の自治体のサイトや就農支援窓口を確認しておきましょう。

農業の仕事は作物を育て管理していくだけでなく、収穫した野菜や果物を販売する必要があり、近年ではWebを使った新しい販売手法が生まれているのも特徴です。近年の農業ではロボット技術や情報通信技術を使ったスマート農業も始まっています。

担い手不足や、国内の食料自給率の問題、国内生産品への興味の高まりなど、ニーズの高い産業でもあります。

林業

林業とは、山林の整備・保全を行う仕事です。

災害大国の日本においては、山林を保全する取り組みが必須ともいえ、林業は非常に重要な役割を担っています。また、林業の担い手が高齢化し、若手が不足しているというのが現状です。

必要となる資格としては、木の育成や伐採、材木を運んだり作業場所までの移動手段として車を運転する必要があるため、普通自動車運転免許はマストです。また、業務内容によってはチェーンソーやクレーンを扱う資格が必要となる場合もあります。

現在資格を保有していない方でも、就職後に資格取得の支援を行っていることもありますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

漁業

漁業の仕事は、魚や貝、海藻などの捕獲や養殖などを行います。大海原で、自然を感じながら働けるのは田舎でしかできない働き方といえるでしょう。

島国の日本では、漁業は欠かせない産業といえます。魚介類は多くの家庭で親しまれており、非常に高い需要が見込まれます。

漁師になるには、「小型船舶操縦士免許」を取得しなくてはなりません。そのため、未経験で漁業を始めたいという場合には、まず漁業体験やインターンシップなどに参加しましょう。

畜産業

畜産業は、鶏や牛などの家畜を飼育し、乳製品や卵、肉、皮革などの畜産物を生産する仕事です。

動物を育てる仕事であるため、時間帯や休日に関係なく働く必要があり、ほかの一次産業と比べるとやや自由度が低くなります。しかし、比較的収入が高い点がメリットです。

動物を育てたり、出産に立ち会えたりと、動物に関わる仕事をしていきたいと考えている方には、畜産業もぜひ検討してみてください。

田舎暮らしで畜産業を始めたいなら、まず全国新規就農相談センターや自治体の就農相談窓口に相談してみましょう。

製造業

田舎は都心に比べ土地が安いため、規模の大きな工場がある地域も多いです。地方に移住すれば、大手メーカーの生産拠点へ就業できます。

製造業の仕事は、特別な資格がない方でも就職できる仕事です。キャリアや学歴に自信がない人であっても、田舎へ移住して新しい仕事に就職できます。

また、地域によっては生産されているものが特産品になっている場合もあり、地域貢献性の高い職業でもあります。

インフラ業界

インフラ事業とは、鉄道や航空、電気・ガス・水道といった生活に必要不可欠なものを取り扱う事業です。

人が住む以上インフラ関連事業は必須であり、整備が不十分であると地域からは人が離れてしまうため、田舎であっても国や自治体は注力する業界ともいえます。

都心より人口の少ない田舎であっても、インフラ関連事業は需要のある仕事なのです。

古民家を活用した飲食店の仕事

田舎には、使われていない古民家や空き家が多くあり、古民家を活用して地域活性化につなげようとする取り組みを行っています。古民家をカフェやレストランに改装することで、老若男女問わず、憩いの場を地域に作るというやりがいのある仕事です。

自治体によっては、空き家物件とのマッチングや、古民家の改修費用の補助といった支援制度を用意している場合も多いので、古民家を活用したいと考えた際にはまず相談してみましょう。

民泊やゲストハウスの仕事

都心と比べて田舎は土地や家賃が安いです。田舎で物件を所有し空室や空き家を宿泊施設として観光客に貸し出すのも仕事のひとつです。

民泊やゲストハウスの場合は、旅館や民宿のように運営者が宿に常駐する必要がないので、副業としても人気があります。留学中の学生や長期旅行者など多くの人と交流したり、地域の魅力を発信できるのは魅力的なポイントです。

民泊を運営するには、自治体の許可が必要な場合もあります。営業する前に必要な手続きや資格、条件などは入念に調べておきましょう。

医療・介護業界

田舎は、都心よりも高齢化が進んでいる地域も少なくありません。そのため、医師や看護師、介護士の人材不足に悩まされている田舎も多いのが現状です。収入は地域によって異なりますが、都心よりも収入が増えるケースもあります

資格やこれまでのキャリアを活かしながら田舎暮らしを始めたい方は、医療や介護業界も選択肢に入れておくと良いです。未経験の場合には、まず資格を取得する必要があるので、移住前に資格を取得するまでについても見通しを立てておく必要があるので注意しましょう。

パソコンで完結する仕事

田舎暮らしをしながら、今の仕事を続けていくことも可能です。パソコンやインターネット環境が整えば、いつでも好きな場所に住んで働けます。

近年、企業のテレワーク導入によって、出社回数が減った方も少なくないかと思います。フルリモートで働ける場合には、今の会社を辞めずに田舎暮らしを始められる場合もあるので、企業に相談してみるのもおすすめです。

田舎には仕事付きの物件もある

田舎には仕事付きの物件もある

田舎暮らしを始めるときの準備は仕事探しだけでなく、住居や居住地域を選ぶことなど、さまざまなことがあります。仕事探しをしながら新しい土地での暮らしの準備をするのは時間も労力もかかるため、移住を決断できない人も多いです。

また、移住には初期費用がかかるため、田舎暮らしを始めたばかりの頃は生活費を抑えて生活がしたいと考える方もいるかと思います。

そんな方は、仕事付きの物件がおすすめです。

例えば、農業に就職する場合に、物件に農地が付帯していることもあります。物件に農地がついていることで、生活をしながら副業のような感覚で気軽に農業にチャレンジできる点が魅力です。

物件の仕事としては、住み込みで生活しながら働く仕事や、社員寮がついている仕事もあります。

ご自身や家族のライフスタイルに合わせながら、仕事付きの物件を選択肢としてみても良いでしょう。

田舎暮らしをするときの仕事の探し方

田舎暮らしをするときの仕事の探し方

田舎暮らしで仕事を探す際のポイントは下記の2つです。

  • 地方移住向けの求人サイトをチェックする
  • 移住者向け説明会や相談会に参加する

それぞれ詳しく解説していきます。

地方移住向けの求人サイトをチェックする

求人サイトは大手転職サイトの他に、「地方移住者向け」に特化した求人サイト・転職サイトがあります。田舎暮らしをしたい方は大手求人サイトだけでなく、地方移住向けサイトもチェックしておきましょう。

田舎暮らしを始めるケースとしては、地元へ戻って就職する「Uターン」のほかに、都心で働いていた人が故郷以外の地方へ移住する「Iターン」などがあります。

U・Iターンの場合、現地に何度も足を運んで仕事を探したり転職活動したりするのは、時間や金銭的に難しいです。地方移住向けの求人サイトであれば、オンラインでの面接対応や地域の情報を提供してもらえたりするので、安心して仕事を探せます。

移住者向け説明会や相談会に参加する

田舎暮らしをしたいと思っても、どこに移住するのかで迷う方も少なくないです。移住先のイメージは、自分で調べるだけではなかなかわからないことも多いでしょう。

移住先をこれから探していきたいと考えている場合には、まず説明会や相談会へ参加して情報収集していくことが大切です。

移住者向けの説明会や相談会は、全国各地で常に開催されています。直接現地まで足を運ばなくとも、オンラインで開催されていることも多いため、気になる移住先がいくつかあれば参加してみましょう。

ふるさと回帰支援センターや、オンライン移住相談センターなどを活用してみてください。

参考:ふるさと回帰支援センター

参考:オンライン移住相談センター

田舎暮らしで仕事を探す前に準備すべきこと

田舎暮らしで仕事を探す前に準備すべきこと

ここまで、田舎暮らしでの仕事の探し方について解説してきましたが、仕事を探す前に準備しておくこともあります。

移住すると、生活スタイルは大きく変化するので後悔のないように入念に準備しておくことが大切です。ここからは、仕事探しの前に準備すべき4つのポイントを紹介します。

田舎暮らしをイメージしておく

都会や都心近郊で育ってきたIターン希望者は、とくに田舎暮らしがどのような生活なのか具体的にイメージしておくことをおすすめします。

ライフスタイルや住まい、移動手段などの他にも、地域の人との付き合い方などこれまでの生活とは異なることも多いので注意が必要です。

より具体的にイメージをするためには、入念な下調べが重要になります。しっかりと情報収集をして、自身の生活をシミュレーションしてみましょう。

イメージが難しい際には、自治体の説明会や体験ツアーに参加するなどして、現地の声を聞くのもおすすめです。お試し移住などで、実際に生活を体験してみても良いでしょう。

収支のバランスを考える

田舎暮らしを始める前に、生活にかかる費用をしっかり把握しておくことも重要です。田舎暮らしと都会での暮らしでは、かかる生活費や内容に差があるため注意が必要です。

基本的に田舎暮らしのほうが、生活費が抑えられる傾向にあります。その一方で、地方では主な移動手段が車になるため、車の購入費や維持費がかかることも予測しておきましょう。ほかにも、北海道や東北などの冬の寒さが厳しい地域では、冬の電気代・ガス代が高くなる傾向もあります。

移住体験ツアーに参加

移住先のことを調べようと思っても、なかなかネットの情報だけで田舎暮らしをイメージするのは難しいものです。その場合は、移住体験ツアーに参加し、田舎暮らしの雰囲気や地域の人と交流してみるのがおすすめです。

移住体験ツアーは、日帰りや短期間の宿泊で参加できるものが多く、週末や長期休暇を活用して旅行感覚で体験できます。

一般社団法人 移住・交流推進機構では、移住体験ツアーや田舎暮らしにまつわる情報が発信されているので、参考にしてみてください。

参考:ニッポン移住・交流ナビ|JOIN

田舎暮らしでしかできない仕事もたくさんある

田舎暮らしでしかできない仕事もたくさんある

今回の記事では、田舎暮らしだからこそできる仕事をご紹介してきました。都会では、酪農や農業、林業といった経験できない業種の仕事に就けるのも、田舎暮らしを始めるメリットのひとつです。

他にもリモートワークの普及に伴い、田舎で生活しながら今の仕事を続けていくこともできます。また、地方では医療・介護・保育・教育業界の人手不足に悩まされています。

これまでのキャリアを活かした仕事も選択肢のひとつとして、検討してみるのも良いでしょう。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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