田舎は人間関係が濃い?田舎で楽しく暮らす3つの秘訣

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田舎は人間関係が濃い?田舎で楽しく暮らす3つの秘訣

「静かな郊外に暮らしたいけど、煩わしい人間関係に悩みたくない」

「田舎で自分らしく過ごしたい」

「あまり人と関わらずに楽しく暮らしたい」

そんな悩みを抱えていませんか。

近年では、テレワークが普及したことなどにより、移住を計画する人が増えています。一方で、移住した先の人間関係が肌に合わずに、都会に出戻る人も少なくありません。

田舎暮らしは、ちょっとしたコツさえつかめば楽しく生活できます。

この記事では、田舎の人間関係や、楽しく暮らすための3つの秘訣について紹介します。移住を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

田舎の近所付き合いとイベントとは?

田舎暮らしの人間関係は濃い?田舎の近所付き合いとイベント

地域によって差はあるものの、田舎の人間関係は都会よりも濃くなる傾向があります。

草刈りや清掃活動など近所付き合いが多いため、顔を合わせる機会が増えることが理由の一つです。狭いコミュニティ内で何度も地域の人たちと接する機会があり、自ずと濃い人間関係が構築されます。

ここでは、近所付き合いや地域のイベントについて詳しく紹介します。

近所付き合い

どこに住んでいても近所付き合いは生じるものですが、田舎ではとくに濃い関係になることもあります。例えば、家族構成はもちろんのこと、それぞれの職業や子どもが通う学校名などは把握していることが多いです。

相手に悪気はなくても、プライベートな部分に干渉してくる場合もあるかもしれません。

初めて田舎に住む方は戸惑うかもしれませんが、隣にどんな人が住んでいるのかわからない都会で暮らすよりも、どんな人がいるのかわかる安心感があります。

ほかにも農家なら野菜、漁師なら魚といったような物々交換は、現在でも田舎の醍醐味です。作りすぎた野菜は近所におすそ分けをし、お礼に別の種類の野菜や魚と交換します。

こういった都会では失われてしまった文化を通して、人間関係の輪を広げられることが田舎暮らしの魅力ともいえます。

地域イベント

地域イベントは各地さまざまですが、以下のイベントが開催されていることがよくあります。

  • 草刈り
  • 清掃活動
  • 消防団の活動
  • 自治会の集まり
  • 運動会や祭り

地域イベントは、毎月自治会や清掃活動があったり、地域特有の祭りがあったりとさまざまです。都会の生活に慣れていると、定期的な地域イベントは負担になるかもしれません。

しかし、地域イベントは住む地域によって大きく差があります。

自治会はあっても清掃活動がなかったり、清掃活動はあっても運動会はなかったりと、地域によって活動には幅があります。また自治会への参加は必須でないケースもあり、参加しないという選択も可能です。

地域イベントの有無は、田舎へ引っ越す前に確認しておき、新しい環境の人間関係に備えておくことをおすすめします。

田舎で楽しく暮らす3つの秘訣

田舎で楽しく暮らす3つの秘訣

都会とは異なり、田舎は地域全体が狭いコミュニティという特徴から、濃い人間関係を作りやすい環境です。一方で、深い付き合いだからこそ息苦しいこともあるでしょう。

ここでは、自分らしく田舎で生活するための秘訣を紹介します。

1.移住前に人間関係を構築しておく

移住する前に人間関係を構築しておくと、移住後も安心して暮らせます。

知り合いがいない状態で移住すると、何もかもが真っ白な状態で移住生活がスタートします。とくに、初めて田舎に住む場合は、特有の文化や生活に戸惑うこともあるでしょう。

しかし、何でも相談できる頼れる存在が1人でもいれば、移住したばかりの右も左もわからない状況でも、安心して生活が送れます。

そこで、気になる移住先を見つけたらすぐに引越しをするのではなく、体験移住などに参加してみることがおすすめです。

例えば北海道であれば、移住体験が簡単に探せるポータルサイト「北海道で暮らそう!」が開設されています。気になる地域と詳細条件を設定するだけで対象の地域が表示され、移住体験ができる地域を絞り込める便利なサイトです。

移住体験で知り合いを作り、心地よい人間関係ができれば移住後に頼れる存在になるでしょう。知人を通して友だちやコミュニティなど新たな輪が広がったり、困ったことがあればすぐに相談できたりと心強いはずです。

気になる街が自分に合っているか、実際に暮らすことで確認もできます。また、移住体験を利用すれば、田舎ではどのような人付き合いをしているのかが理解できるでしょう。

少しでも田舎暮らしを考えているのであれば、ぜひ移住体験を利用してみましょう。

2.田舎あるあるを心得る

田舎の当たり前を心得ておけば、都会とのギャップで想像以上の苦労を感じることはなくなります。

ここでは、田舎暮らしで知っておきたいあるあるを3つ紹介します。

  • 人との距離感が近い
  • 世話好きが多い
  • インターホンを使わない人もいる

田舎では、都会では考えられないこともありますが、対策さえしておけば必要以上に困ることなく生活できるはずです。

人との距離感が近い

田舎あるあるの1つは、人との距離感が近い点です。

例えば、だれとだれが結婚したか、どこに勤めているのかなど、プライベートな情報がすぐに広がります。だれか一人に話したことが、次の日には地域の全員知っている状態になる、拡散力があるネットワークは田舎特有です。

とはいえ、これらは悪気があってしているわけではありません。

田舎のコミュニティは狭いため、新しい人が引越してきたとなるとどんな人なのか興味があるだけです。地域のコミュニティに新しい人が入ってくることは、環境が大きく変わる可能性もあるため、少し身構えてしまうこともあるのでしょう。

しかし、本当に知られたくないことであれば、誰にも話さなければ済むことです。また、距離感は近いといっても、極端にプライバシーを侵害されて困ることはありません。

逆に田舎の噂好きを利用して、困っていることや仕事を探していることなどを話してみると、その話を聞いた人が手を差し伸べてくれることもあります。

田舎の人間関係は自分の捉え方次第で良くも悪くも作用するため、田舎名物くらいに考えておくとよいでしょう。

世話好きが多い

田舎には、田舎独特のコミュニケーションがあります。

都会では近所の人がどんな生活をしていても関係ないといったスタイルですが、田舎では助け合いの精神が深く根付いている地域もあり、世話好きな人が多くいることが特徴です。

例えば、畑仕事に関するアドバイスをもらえたり、道具の貸し借りをしたりと、さまざまな面で助け合いが感じられます。場合によっては、雨が降ると近所の人が洗濯物を取り込んでくれるなんてこともあるようです。

良かれと思って声を掛けてくれることが多いですが、場合によっては触れてほしくないパーソナルな部分にも干渉されることもあるでしょう。

田舎のおせっかいは悪いことばかりではありません。地域の人の意見を取り入れることで、生活のアイディアを学んだり、早く地域に馴染めたりとプラス面も多くあります。

インターホンを使わない人もいる

一部の田舎では、インターホンを押さずに玄関を開ける、もしくはインターホンを押しながら玄関を開ける人がいます。都会に住んでいる人にとって、インターホンを使わずに玄関を開けられたらびっくりしてしまうでしょう。

しかし、一部の地域では意外にもよく起こることで、これも田舎あるあるの1つです。

当然ながら、極端にプライバシーを侵害することや、窃盗を目的に勝手に侵入しているわけではありません。悪意のある行為ではなく、町内のお知らせや郵便物が雨に濡れないように運んでくれたり、おすそ分けを人知れず運んでくれていたりと、良かれと思っての行動なのです。

田舎では当然の行動とはいえ、家の中に他人が入ることが気になる方もいるでしょう。外出するときだけでなく、家にいるときも戸締りをしっかりしておくのがおすすめです。

3.人との繋がりを大切にする

地域の人たちとのつながりを大切にすることで、信頼関係を構築できれば、わからないことや困ったことがあれば助けてくれる心強い味方となってくれるはずです。

田舎の狭いコミュニティでは、「困ったときはお互い様」という考え方があります。何かもらったら返すといった物々交換も、この考えからきているものといえます。

野菜をおすそ分けしてもらったとしたら、お礼として何かお返しするとよいでしょう。お礼は物に限らず、草引きや掃除などの作業を手伝うこともおすすめです。

困っている様子を見かけたら進んで手伝い、協力する姿勢を見せるのもいいかもしれません。そのほか、最初に自己紹介や日々のあいさつはしっかりするなど、当たり前のことをしていくとよい関係を築けるはずです。

必ずしも田舎で人間関係が必要とは限らない

必ずしも田舎で人間関係が必要とは限らない

田舎で人間関係を構築するコツについて紹介しましたが、じつは、田舎生活に人間関係は必ずしも必要ではありません。

無理に関わらなくても、山奥での暮らしやトカイナカ(都会と田舎の中間)の暮らしを選択すれば、人間関係なしでも順風満帆な田舎生活を送れます。生活拠点をしっかりと選ぶことで、煩わしい思いをせずにのびのびと暮らせるのです。

人間関係が苦手な方は、移住する前に自分がゆったりと過ごせる環境なのかチェックするとよいでしょう。

ここでは、田舎でもあまり人間関係を気にせずに暮らせるエリアについて紹介します。

山奥で暮らす

人間関係を気にせずに暮らしたい場合は、人のいない山奥で暮らす選択もおすすめです。

サラリーマンとして働くことや煩わしい人間関係、都会の喧噪など、これらの悩みは山奥で生活するだけですべて解消されます。

例えば、有機野菜を自給自足で育てる生活に切り替えると、自分のペースでのんびりと過ごせます。

実際に、北海道岩見沢市の山間にある美流渡は、人口約330人と少ないエリアながら、移住者が少しずつ増えている地域です。ハーブを販売したり、アトリエを開いたりと自分らしく生活できるさまざな方法で生計を立てています。

現代社会では、完全に人との関係を断って暮らすことは難しいですが、ある程度は人間関係が整理できるでしょう。ただし、山間部での暮らしは、自然の影響を受けやすいため、ハードに感じることもあります。

トカイナカで暮らす

都会と田舎の中間であるトカイナカなら、煩わしい人間関係で悩むことなく、田舎の雰囲気も十分に味わえるでしょう。

トカイナカは、都会と田舎のいいとこ取りをしたエリアです。田舎のなかでもアクセスが良く、地域の結束力は田舎よりもそこまで強くありません。そのほか田舎よりも仕事の幅が広く、働きやすいメリットもあります。

また、トカイナカのなかには移住者が多いエリアも存在します。移住者が多いエリアは、人の入れ替わりが多いことから、田舎ほど人間関係が濃くないケースがあるのです。

トカイナカなら田舎の雰囲気も楽しめて、人間関係が苦手な人も楽しく暮らせるでしょう。

自分にぴったりな街を探そう

自分にぴったりな街を探そう

ここまで田舎の人間関係について紹介してきましたが、田舎の人間関係で悩みたくないならば、自分のライフスタイルにあった場所を探すことが重要です。

移住先の情報を収集したり、お試し移住を体験してみたり、自分にあった地域を探せるようにしましょう。

ここからは、自分に適した街の探し方について、3つのポイントで紹介します。

移住情報を検索する

各地方自治体では、移住者に向けた情報発信サイトを開設しています。これらのサイトを活用することで、よりスムーズに移住先の情報を収集できるでしょう。

例えば北海道であれば、移住者向けのポータルサイト「北海道移住促進連合隊」を開設しています。自分にぴったりな場所を探しましょう。

気になる街に移住体験する

気になる街が移住体験を実施しているなら、積極的な参加がおすすめです。知り合いができるだけでなく、移住後のギャップもなくなります。

土地勘のない場所に移住するとなると、不安に感じることもたくさんあるでしょう。移住体験で実際に田舎暮らしを体験すれば、その地で自分がやっていけるのかテストできるよい機会になります。

移住体験は、各自治体によってさまざまなタイプが用意されています。なかには、地域の家具や家電付きの住宅を利用して、よりリアルな生活を体験できることも。

滞在期間も違いがあり、1~2週間程度のものや、数か月にわたって体験できる場合もあります。また、実際にその地域の生活環境や地域の人と交流できる体験メニュー、職業体験ができる場合もあり、移住後の生活をよりリアルに想像できるはずです。

実際の生活がイメージしやすくなるだけでなく、現地での知り合いが作れるという点でも便利です。役所などの移住窓口の人を知っているだけでも、十分に移住後の生活に役立ちます。

移住定住メールマガジンに登録する

各自治体では、移住を検討する方に向けたメールマガジンを配信していることもあります。メールマガジンに登録すれば、移住に関する情報や季節に応じたイベント、地域の様子などを簡単に知ることができるでしょう。

例えば、先ほども紹介した北海道では、「北の大地への移住情報メールマガジン」を配信しています。

北の大地への移住情報メールマガジンは、移住や定住などの事業の情報、移住受け入れ情報などを配信する、北海道庁のメールマガジンです。移住受け入れに積極的な市町村の情報が届くため、有益な情報を得られるでしょう。

1万人以上の登録者がいる人気のメールマガジンで、豊富な役立つ情報が届きます。入会金や年会費は無料のため、お得に情報収集したい人向けのサービスです。

田舎で人間関係に悩まず楽しく暮らそう

田舎で人間関係に悩まず楽しく暮らそう

田舎と都会では環境が異なるため、人間関係の関わり方も大きく異なります。田舎で友好な人間関係を築くには、田舎のあるあるを心得ておくこと、人との繋がりを大切にすることが大切です。

また、田舎のなかでも地域によって人間関係の濃さに差はあります。体験移住を通して、事前に地域柄やイベントなどの情報を収集しておくのも有効的です。

人間関係の不安や悩みを解消して、都会よりのびのびと暮らせる田舎暮らしを実現させましょう。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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