古民家をリフォームする魅力!費用や失敗しないためのポイントを解説 一般的な住宅よりも購入費用が安く、昔ながらの雰囲気に特徴がある古民家。古民家をリフォームすると、自分好みの間取りや室内デザインにアレンジできます。 古民家のリフォームを検討している方のなかには、「改修に失敗したくない」「どの程度の費用がかかるのか」といった思いに駆られ、なかなか一歩を踏み出せないケースもあるでしょう。 細かい計画を立てずにリフォームを進めてしまうと、失敗につながる恐れがあるため、あらかじめリフォーム時の費用相場や注意点を把握しておくことが大切です。 本記事では、古民家リフォームの魅力や費用相場について解説します。失敗しないためのポイントや、補助金・減税制度についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 古民家をリフォームする3つの魅力 伝統構法と呼ばれる独特な手法で構築された古民家には、日本古来の温かみを感じさせるさまざまな魅力があります。 その古民家にリフォームを加えることで、次のようなメリットが生まれます。 趣のある空間と暮らしやすさを両立 古民家は、伝統的な建築手法や貴重な資材を活用した、独特の質感や雰囲気に特徴があります。土間や縁側など、古民家特有の空間も魅力の一つです。 これらの特徴を残しつつリフォームを行うことで、趣ある空間と暮らしやすさを両立できます。 劣化した壁の補強や、水回り設備の取り替え、床の張り替えなど、生活するうえで不便に感じる箇所をリフォームすれば、快適な生活が送れるでしょう。 また、耐震性の補強やバリアフリーの工事を行うことで、安全性と住み心地の両面を改善できます。 固定資産税を軽減できる 固定資産税は、「固定資産税評価額×1.4%(標準税率)」で算出します。その際に「経年減価補正率」と呼ばれる、築年数が経つに連れて評価額が下がる仕組みが適用されます。 例えば、木造建築の経年減価補正率は、築年数が27年以上になると0.2%が適用され、固定資産税の軽減が可能です。 そのため、築年数50年以上の建物が一般的な古民家は、固定資産税の軽減対象になり得ます。状況にもよりますが、新築住居を建てたり築浅物件を購入したりするよりも、築年数が経過した古民家を購入したほうが税金を安く抑えられるでしょう。 ただし、地域によって固定資産税率の条例が異なるため、各自治体の窓口で詳細を確認するのがおすすめです。 建物の寿命延長が期待できる 古民家には、ヒノキやケヤキなど、強度の高い木材がよく使用されています。 強度の高い木材と、建物に対する補強工事を組み合わせることで、より耐久性が向上し、寿命を延ばせる可能性があります。 (以下引用)民家に使用されている材料は、基本的に全て持続可能です。(中略)木材も腐朽菌により地面に近い部分などから腐っていきますが、根継ぎなどの補修技術を用いることで一部の劣化で全体の寿命には影響を及ぼさない持続性を持っています。 引用元:株式会社大室建築|古民家など木造住宅が持続可能な理由 例えば耐震補強工事では、接合箇所の補強や、柱・梁などの構造部の増設によって建物の耐久性を高められます。結露・カビの発生を防ぐ断熱リフォームや、住宅を長持ちさせる劣化対策工事を検討するのも一案です。 古民家リフォームの種類 古民家のリフォームは、大きく4つの種類に分けられます。古民家の状態や予算に合わせた適切なリフォームを行うためにも、それぞれの特徴を把握しておきましょう。 一般的なリフォーム リフォームでよくあるケースは、外壁・屋根・床などの補修や、劣化した水回り設備の入れ換えです。劣化が目立つ部分に補修を加えて、快適性を取り戻します。 これらの一般的なリフォームでは、基本的に柱や梁などの構造部分には手を加えません。そのため、古民家ならではの雰囲気を残しつつ、住み心地を改善できるのが利点です。 補修する箇所や劣化具合によって費用が大きく異なるため、施工会社に相談しながら計画を立てると良いでしょう。 特に水回りの設備で給排水管の劣化を見落とすと、住み始めてから水漏れが起きる可能性もあるため、細かく確認してもらうことをおすすめします。 半解体再生リフォーム 半解体再生リフォームは、スケルトン解体再生リフォームとも呼ばれ、柱や梁などの構造部分の補修や補強を行います。屋根や壁、床は撤去して、構造部分をリフォームすることで、建物の歪みや傾き、床の凹凸などの改善が可能です。 半解体再生リフォームのメリットは、建物の強度を大幅に向上できることです。より丈夫な建材に取り替えるほか、コンクリートで補強すると、建物の耐久性を高められます。 リフォームする箇所はもちろん、使用する材質によっても費用が変動するため、慎重に建材を選択しましょう。 全解体再生リフォーム 全解体再生リフォームは、古民家を一度すべて解体し、柱や梁などを洗浄してから再利用する方法です。劣化が激しい箇所を補強、あるいは部材を取り替えて建物の強度を高めます。 古民家特有の柱や梁を再利用することで、一般的な住宅にはない味わい深さや質感を保てます。 ただし、再利用する箇所が多いと、耐震性の部分に不安が残ります。一部の部材のみ耐震性に優れたものを利用するなど、施工会社とよく相談するのがおすすめです。 移築再生リフォーム 移築再生リフォームは、古民家を建てる場所を移動したうえでリフォームを行う方法です。 移築再生リフォームには次の3種類があります。 移築再生リフォームは、好みの場所に気に入った古民家を建て直せる魅力があります。 ただし、建材の運搬や土地の購入が必要なため、ほかのリフォームに比べて費用が高くなる点に注意が必要です。 古民家リフォームの費用相場 古民家リフォームの費用相場は物件の状態によって異なるため、一概に明言はできませんが、最低でも150~300万円程度の予算を用意しておくべきでしょう。 柱や梁などの構造部分の劣化が激しいと、1,000万円や2,000万円の費用がかかることもあります。 リフォーム箇所ごとの大まかな目安は次の通りです。 施行内容・箇所 費用相場 耐震リフォーム 120~150万円 断熱リフォーム 0.4~3万円/平方メートル 屋根 15~200万円 […] 地方移住・田舎暮らし 2023/12/13
地方移住で古民家暮らしをしよう!メリットやデメリット、支援制度を解説 地方移住による古民家での生活は、都会の喧騒や日常の忙しさから離れて暮らしたい方にとって、魅力的な選択肢です。 ただし、いざ古民家暮らしを始めようにも、「古民家の維持って大変なのでは」「具体的にどうやって物件を見つければ良いのか」といった悩みを持つ方もいるでしょう。 理想的な古民家生活を送るには、物件の探し方や必要な費用、長短所などの知識を習得することが大切です。 本記事では、地方移住で古民家生活をするメリットやデメリット、古民家の見つけ方などを詳しく解説します。移住の際に役立つ自治体の支援制度も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 移住先で古民家暮らしをするメリット・デメリット 古民家は一般的な住宅と構造そのものが異なるため、特有のメリットやデメリットが存在します。 移住後の古民家生活の向き・不向きを冷静に見極めるためにも、以下の長短所をしっかりと把握しておきましょう。 デメリット 移住先で古民家暮らしをするデメリットは次の通りです。 建築から長い年月が経過している古民家は、随所に経年劣化が発生している可能性があります。そのため、耐震工事や断熱リフォームなどの改修費が高額になりやすい点に注意が必要です。 また、古民家には断熱材が使用されていないケースも珍しくありません。さらに建物自体の通気性が高いことから、冬場になると寒さを感じやすいといえます。 メリット 移住先で古民家暮らしをするメリットは次の通りです。 固定資産税は一般的に、固定資産税評価額の1.4%で算出しますが、築年数が経過した建物ほど納税額を抑えやすい傾向があります。これは、経年劣化によって建物の価値が下がるためです。 また、古民家の多くは間取りにゆとりがあり、広々としたスペースを有効活用できます。例えば、ランドリールームやファミリークローゼットなどは、ゆとりのある古民家の間取りと好相性です。 移住先で古民家を手に入れる方法 古民家を取得するには、さまざまな手段が活用できます。ここでは代表的な4つの手段を詳しく解説します。 空き家バンクで検索する 空き家バンクとは、空き家の賃貸・購入をサポートするマッチングサービスです。主に地方公共団体が、貸し手(売り手)と借り手(買い手)の仲介を行っています。 誰にも認知されていない田舎の奥地にある古民家でも、よりスムーズな活用が可能です。 借り手(買い手)にとっては、数多くの選択肢のなかから理想的な物件を探せるメリットがあります。 ただし、地方公共団体は交渉や契約には関与していないため、相手側と直接やり取りをしなければなりません。そのため、不動産契約についてある程度の知識が必要です。 知人や地域のネットワークを利用する 地方移住を検討している場合、地元の人々の情報はとても参考になります。 地域の情報に詳しい知人や友人、あるいは移住支援団体などのコミュニティを通じて、古民家情報やおすすめの物件を紹介してもらえます。また、移住をサポートするイベントやセミナーに参加することで、地域の情報や新しいつながりを得られるでしょう。 口コミ情報は信頼性が高く、隠れた魅力的な物件を見つけるための一助となります。 地元の不動産会社に相談する 地元の不動産会社は、特定のエリアに関する専門的な知識を持っています。 そのため、専門知識や経験を活かして、物件の選定や契約に関するサポートを受けられるのが利点です。 また、不動産会社ごとに保有している物件情報や特色が異なるため、複数社に相談することで、より自分に合った物件を見つけやすくなります。 不動産ポータルサイトを活用する 不動産ポータルサイトを活用するのも手段の一つです。 膨大な量の物件情報をインターネットで手軽に検索できるため、素早く好みの物件を抽出できます。 また、ラルズネットが運営する「不動産連合隊」のように、特定の地域に密着した不動産ポータルサイトも存在します。特に古民家は、都会よりも田舎に立地しているケースが多いため、地域密着型だと選択肢が広がりやすいでしょう。 不動産連合隊にも数多くの古民家が掲載されているため、ぜひ詳細を検索してみてください。 古民家暮らしに役立つ自治体の支援制度 移住先で古民家暮らしを始める際は、自治体が提供している支援制度を活用するのも一案です。例えば、リフォームを活用する機会が多い古民家の場合、自治体の住宅支援制度が役立つでしょう。 ここでは複数の自治体をピックアップし、おすすめの支援制度を詳しく紹介します。 北海道札幌市 札幌市は北海道最大の都市で、自然と都市機能が調和した快適な住み心地に特徴があります。 札幌市では、生活の利便性向上を目指してさまざまな支援制度を設けています。 特に住まいに関する支援制度が豊富です。以下のような制度を活用すると、お得に古民家の取得やリフォームが可能です。 制度名 概要 札幌版次世代住宅補助制度 断熱等性能等級がシルバー以上の場合、その等級に応じて受け取れる補助金。補助金額は60~220万円。 札幌市住宅エコリフォーム補助制度 札幌市内で営業している認可済みの建設業者が手がける、省エネ改修やバリアフリー化の工費の一部を補助。 札幌市木造住宅耐震改修工事等補助事業 木造住宅の耐震設計や、耐震工事にかかる費用を補助。(2023年度の受付は終了) ※2023年11月に執筆した記事です。最新情報は札幌市ホームページ|住まいに関する主な支援制度をご確認ください。 関連記事:札幌市への移住を叶えたい!6つの魅力や活用できる支援制度を紹介! 北海道函館市 函館市は、北海道の南部に位置する港町です。西洋と東洋の文化が融合した街並みや、歴史的な建築物など、観光客や移住者を引き付ける独特な魅力があります。 函館市は住宅に関する支援制度が充実しているため、古民家の購入費や改修費を最小限に抑えられる可能性があります。 […] 地方移住・田舎暮らし 2023/12/06
古民家をリノベーションするメリットは?費用や注意点も詳しく解説 長い築年数が経過していることが多い古民家は、リノベーションを実施して建物の性能を向上させるケースも珍しくありません。 その際に気になるのがリノベーションの費用や、注意すべきポイントではないでしょうか。 リノベーションには高額な費用がかかることもあるため、施工後の後悔や失敗を避けるためにも、古民家をリノベーションするメリットや注意点、必要な費用などを把握しておくことが大切です。 本記事で古民家リノベーションに関する基礎知識を解説していますので、ぜひ参考にしてください。リテラシーを身に付けることで、状況に応じた適切なリノベーションを実施して、理想的な暮らしを実現できるでしょう。 古民家をリノベーションするメリット リノベーションは、大規模な工事を伴うことが多く、場合によっては新築の物件以上に快適性を向上できます。古民家をリノベーションすると、次のようなメリットが生まれます。 味わい深い日本家屋の雰囲気が楽しめる 古民家には、剥き出しになった太い柱や梁、ふすま、土間など、伝統的な木造建築特有の雰囲気を味わえます。 そのため、近年の住宅とは異なる味わい深い住まいを探している方には、古民家が向いているでしょう。 古民家にリノベーションを実施することで、このような雰囲気を残しつつ、住みやすさを改善できるのが利点です。 ただし、リノベーションで使用する建材によっては、古民家の雰囲気と合致しない可能性も考えられます。リノベーションを行う際は、事前に施工会社とよく相談することをおすすめします。 工事方法によって固定資産税が安くなる 固定資産税は、「固定資産税評価額 × 1.4%(標準税率)」の計算式で算出されます。 その際、経過年数に応じた価値減少が評価額に反映されるのが特徴です。つまり、築年数が経過して価値が低下した古民家は、固定資産税の減額につながります。 また、耐震改修や省エネ改修など、特定の工事を行うことで固定資産税の優遇措置を受けられます。 一方、リノベーションによって固定資産税が上がるケースも考えられます。 例えば、機能性や耐久性が向上する大規模な増築を行うと、建物の価値が大幅に高まり、納税額が増える可能性があります。 参考:総務省|固定資産税、国土交通省|住宅:各税制の概要 建物の寿命を延ばせる リノベーションでは、建物の価値を高めるために耐震改修や断熱工事、バリアフリー化などを実施することがあります。 このような施工を行うことで、建物そのものの耐久性や安全性が増し、寿命が延びる可能性も考えられるでしょう。 古民家に多い木造住宅の法定耐用年数は22年(1998年改正)。本来、高寿命のSRC造に比べて耐久性に難がある木造住宅ですが、リノベーションによって寿命延長を図れるのは大きな利点です。 貴重な資源の保護に貢献できる 古民家の柱や梁には、ヒノキやケヤキなどの貴重な資材が使用されていることもあります。 現在では、これらの資材の入手が困難なことから、古民家をリノベーションして維持することは、貴重な資源の保護につながります。 貴重な資源を守るということは、日本家屋の歴史や温もり、懐かしさを保護することにも寄与するでしょう。 参考:板蔵(ITAKURA)|一番高額な木(樹種)は何の木? 古民家リノベーションの費用相場 古民家のリノベーション費用は、内容によって大きく異なるため、一概に価格を明言することはできません。 ただし、フルリノベーションを検討する際は、最低でも1,000万円以上の予算を用意しておくと良いでしょう。また、リノベーションには、特定の箇所のみを施工する部分リノベーションもあり、施工箇所によって費用が異なる点に注意が必要です。 ここでは、フルリノベーションと部分リノベーションの費用の目安を紹介します。 フルリノベーション費用 古民家のフルリノベーションは、住宅を骨組みの状態まで解体し、工事を行う方法です。構造部分を残して住宅を建て直せるため、カスタマイズ性に優れています。 フルリノベーションの費用は、1,000~2,500万円が大まかな目安です。 また、構造部分の腐食具合や延べ面積によっても費用が異なります。延べ面積が50~60坪と広大になれば、3,000万円以上の費用がかかることもあるので注意が必要です。 築浅物件に比べて古民家は、耐震性や断熱性に欠けるケースも珍しくありません。リノベーションにかかる費用が高くなってしまう場合もあるため、十分に余裕のある予算を確保することが重要です。 部分リノベーション費用 フルリノベーションとは異なり、1部屋のみの改修や、設備交換といった部分的な施工を行うことも可能です。工事の範囲を狭めることで、工費を最小限に抑えられます。 部分リノベーションは施工範囲や建物の劣化具合によって金額が異なるため、あらかじめ施工会社に確認が必要です。 各部分のリノベーション費用の大まかな目安は次の通りです。 施行箇所・内容 費用の目安 耐震工事 120~150万円 断熱・気密工事 床下:20~30万円天井:15~25万円壁:50~100万円内窓:5~15万円/箇所玄関ドア:50~110万円 屋根 塗装:20~40万円重ね葺き・葺き替え:50~250万円 外壁 補修:50~80万円塗装:60~100万円重ね張り・張り替え:130~400万円 キッチン 50~150万円 トイレ […] 地方移住・田舎暮らし 2023/12/06
札幌市の古民家に住むメリット・デメリット|注意点や快適に過ごすコツを解説 札幌市は公共交通機関が整備されていて、商業施設も充実しています。また、緑が多く自然が豊かな点も特徴の一つです。 札幌市には魅力的な景観と調和するような、味わいのある古民家が点在しています。 そのため、札幌市の高い利便性を享受しつつ、風情ある古民家に住みたい方もいるのではないでしょうか。 本記事では、札幌市で古民家暮らしをするメリットとデメリットを解説します。移住時のポイントや快適に暮らすコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 古民家とは 一般社団法人全国古民家再生協会の定義によると、古民家は建築基準法制定時の1950年以前に建てられた伝統的建造物の住宅を指します。 時代を経た耐久性の高い木材を使い、独自工法によって建築されているのが特徴です。 古民家は広々とした間取りの物件が多く、ゆとりのあるスペースを有効活用できます。また、築年数が経過しているため、新築物件に比べて価格が安い傾向にあります。 物件をさまざまな用途に活用したり、物件購入価格を抑えたりしたい方には、古民家という選択肢が向いているでしょう。 札幌市の古民家に住むデメリット 古民家にはさまざまなメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。 以下に挙げるポイントは、古民家生活の計画を立てる際に知っておくべき重要な側面です。 冬の寒さが厳しく感じる可能性がある 独特な建築技術で建てられた古民家は通気性が高く、季節の気温変動に直接影響を受けやすい特性があります。 北海道は、真冬の1~2月頃は気温が氷点下を下回る地域も少なくありません。そのため、本州や九州などで古民家暮らしをする場合に比べ、北国の厳しい冬が体にこたえる可能性も考えられるでしょう。 寒風や寒気を抑えるには、断熱材や断熱シートなどを導入するのが効果的です。さらに、窓の二重サッシや床暖房の導入も、冬の寒さを緩和する効果的な解決策となります。 リフォームやリノベーションを行う場合、国や自治体から補助金を受け取れることがあります。 高額な修繕費が発生しやすい 家は時が経つに連れてさまざまなメンテナンスが必要となり、それが頻繁に発生する可能性もあります。経年劣化によって水漏れや配管の老朽化などが発生し、大規模な修繕や改修が必要になることも考えられます。 特に、築年数が経過し、メンテナンスが十分に行き届いていない古民家だと、高額な修繕費が発生しやすいので注意が必要です。 購入前には将来的な修繕費や改修費を計画に含め、適切な資金計画を立てることが重要です。少しでも不安があれば、専門家に相談しておくことで、未来のリスクを予測しやすくなるでしょう。 生活の利便性に欠ける場合がある 札幌市には広大な市街地があり、公共交通機関や商業施設が整っていることから、生活の利便性に優れます。一方、古民家が市街地から離れた場所に立地していることもあります。 そのため、日常の買い物や通勤が不便に感じられる場合もあるため、注意が必要です。物件選びの際は、交通アクセスや近隣施設をよく確認し、日常生活に支障が出ないよう配慮が必要です。 さらに、近くに公共交通機関がない場合、自家用車の購入も検討すると良いでしょう。また、インターネットの安定性やゴミの収集方法など、細かい要素を確認することも大切です。 札幌市の古民家に住むメリット ここまでに紹介したデメリットとともに、以下で紹介するメリットを理解することも重要です。 メリットとデメリットの両面を知ることで、札幌市での古民家暮らしが自分に向いているのか、冷静な判断が可能になります。 夏場に心地良い環境で暮らせる 古民家には長い軒や庇が設置されているケースが多く、夏場の強い日差しを防ぎやすいメリットがあります。 また、空気のスムーズな循環を可能にする土壁が採用されているのも特徴的です。 このような構造を持つことから、夏場でも涼しい風が室内に入り込みやすく、快適に過ごせます。 住むエリアによっては他地域へと移動しやすい 札幌市は交通インフラが整備されており、市内・市外を問わず各地へと容易にアクセスできます。 特に札幌駅周辺はJRや地下鉄の駅が密集しており、ある程度近くに住むことで市外にも移動しやすいでしょう。道内の各地に移動する機会が多い方には、札幌丘珠空港がある北部エリアもおすすめです。 ショッピングや出張、休暇中の小旅行など、自分のライフスタイルに合わせて手軽に移動できるのは、札幌市で古民家暮らしをする大きな利点です。 購入価格を抑えやすい 古民家は新築住宅と比べて購入価格を抑えやすい傾向があります。築年数が経過している物件ほど、建物の価値が下落するためです。 古民家は比較的、敷地面積の広い物件が少なくありません。このような広々とした住宅を、できるだけ安価に購入できるのは大きなメリットです。 室内スペースが広いと用途の幅も広がります。住宅だけでなく、カフェやコワーキングスペース、民宿など、ビジネス用途に活用できます。 住宅に関する幅広い支援制度を活用できる 札幌市では、自治体が数多くの住宅支援制度を提供しています。制度を活用することで、物件の購入費や改修費を抑えつつ、理想の住まいを実現可能です。 札幌市で活用できる住宅支援制度には、次のような種類があります。 ※2024年12月に執筆した記事です。最新情報は札幌市ホームページ|住まいに関する主な支援制度をご確認ください。 札幌市の古民家選びで確認しておきたいこと 快適かつ安心して古民家生活を始められるよう、以下のポイントを特に注意深くチェックしましょう。 古民家の寿命 古民家の寿命は、その構造や使用されている建築材に大きく影響を受けます。そのため、事前に十分な調査を行い、建物の安全性や必要な修繕の有無を確認することが重要です。 築年数だけでなく、リフォームやリノベーションの履歴も細かく確認しましょう。また、近隣の環境も調査することで、将来的なトラブルを避けられます。 ホームインスペクション(住宅診断)を活用するのも方法の一つです。 住居の耐震性 新しい建築基準にもとづいて建設された家屋よりも、古民家は耐震性が低い可能性も考えられます。この点を踏まえて、耐震性の強化や補強が必要かどうかを確認することが大切です。 耐震診断を受けて専門家の意見を得ることで、安心して生活できる住居を選べるでしょう。 さらに、耐震補強に必要な費用や時間も、事前に調査しておくことをおすすめします。 ライフラインの状態 […] 北海道移住 2023/11/15
古民家暮らしのメリットとは?向いている人の特徴や注意点を解説 地方へ移住する場合、なかには「その地域ならではの風情が感じられる古民家に住んでみたい」という考えを持つ方もいるのではないでしょうか。 古民家とは、建築基準法制定時の1950年以前に建てられた伝統的建造物の住宅です(一般社団法人全国古民家再生協会の定義)。 単に長い築年数が経過しているだけではなく、独自の工法と高耐久の木材が採用されている点(=伝統的建造物)に特徴があります。 そのため、古民家には一般的な住宅とは異なる独特なメリットがあります。イメージ通りの移住生活を送るためにも、このメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。 本記事では、古民家暮らしのメリットを5つのポイントに分けて解説します。また、複数のメリットをもとに、古民家暮らしに向いている方の特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 古民家に住むメリット 伝統的建造物の一種である古民家には特有のメリットが存在し、費用や住み心地など、さまざまな面で恩恵を感じられるでしょう。 複数の視点から古民家が持つ利点を把握すると、自身との向き・不向きが見えてきます。 広い間取りを有効に活用できる 古民家はもともと、複数世代の家族が一つの住居で寝食を共にする時代に生まれた住宅です。そのため、一部屋あたりの面積にゆとりがある古民家も少なくありません。 間取りが広いほど室内レイアウトには柔軟性が生まれます。 ファミリークローゼットやランドリールーム、パントリーなどを設置して、家事や子育ての効率性を高めるような回遊動線を設計しやすいのがメリットです。 さらに、間取りが広いからこそビジネスにも活用しやすくなります。宿泊施設や飲食店として運用したり、賃貸物件として貸し出したりと、幅広く活用できるでしょう。 夏場でも快適に過ごせる 古民家のような昔ながらの木造住宅は、在来工法と呼ばれる仕様により、通気性に優れるメリットがあります。 自然の風を屋内へと取り込みやすくなるため、夏場でも涼しく快適に過ごせるのが特徴です。 さらに古民家に採用されている土壁は、室内の調温・調湿の性質を備えています。土壁の表面にある細かな気泡が、外部と内部の空気を入れ替える換気扇のような役割を果たすのも強みです。 これにより、夏場の温度上昇を和らげ、室内に熱や湿気が蓄積しにくくなります。 比較的安価で購入できる 一般的に建物は築年数が経過するほど資産価値が低下するため、古民家は新築物件に比べ、おのずと販売価格が安くなります。 国土交通省が公表している「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」の資料によると、木造戸建住宅はマンションよりも資産価値が下がりやすく、築後10年で半分程度の価値になることがわかっています。 さらに築後20年で価値がほぼゼロに近くなることから、古民家はほかの物件よりも比較的安い価格で購入できるといえるでしょう。 また、地方にある古民家は、都会に比べて土地の価格が安い傾向にあります。 そのため、購入費用を抑えられるのが大きなメリットです。 参考:国土交通省|中古住宅流通、リフォーム市場の現状 固定資産税を軽減できる 固定資産税は建物の築年数が長くなるほど安くなります。 固定資産税の金額は、「課税標準(固定資産税評価額)×1.4%」の計算式で算出するのが一般的です。 この際、建物に関しては、対象家屋を建て直した際の建築費用である「再建築価格」から、経年劣化による損耗や築年数などの要素をもとに加算・減算が行われます。課税上に建物の資産価値を反映する際は、経年減価補正率という利率が適用されます。 一般的な木造家屋は、築年数27年以上になると最低水準の補正率0.2%が適用される仕組みです。そのため、古民家の多くは固定資産税を安く抑えられます。 参考:法務局ホームページ|経年減価補正率表 古民家再生の際に補助金を活用できる 古民家の状態によっては、全面リフォームを検討しなければならないケースもあります。その際に活用できるのが、自治体が用意している補助金です。 古民家再生に関して利用できる補助金には、次のような種類があります。 制度を活用することで古民家の改修費を大幅に削減できるでしょう。 補助金を最大限に活用するためにも、事前に移住先となる自治体のホームページを確認することが大切です。自治体によって活用できる補助金の種類に違いがあるためです。 メリットから見る古民家暮らしに向いている人の特徴 古民家には、一般的な住宅とは異なる特有のメリットやデメリットがあります。そのため、向き・不向きがはっきりと分かれる住宅だといえるでしょう。 ここでは、古民家に向いている人の特徴を2つ紹介します。 事前に自身との相性を冷静に判断し、自分にとって最も理想となる住宅を見つけてください。 快適性よりもコストパフォーマンスを重視する人 古民家は、現代の住宅に比べて快適性が劣りやすい傾向にあります。 さまざまな設備が整った現代の住宅に比べ、古民家は気密性や断熱性が低く、冬は寒く感じるかもしれません。 さらに古民家は、2世帯以上が住むことを想定して建てられている物件が多く、1世帯では広すぎて不便に感じることもあるでしょう。 その反面、安い購入費用で広い住宅を購入できることは、すなわちコストパフォーマンスに優れているともいえます。補助金を活用すれば改修費も安く抑えられます。 そのため、快適性よりもコストパフォーマンスを重視する方には、古民家が向いているでしょう。 自宅に伝統的な風情を求めている人 古民家には、ふすま・すだれ・囲炉裏・薪ストーブなど、伝統的な風情漂う空間を備えた物件も少なくありません。古民家特有の風情を何よりも重視する人は、古民家暮らしに向いています。 ただし、耐震補強工事を行う際に壁や柱を取り壊し、せっかくの雰囲気が大きく変わってしまうことも考えられるでしょう。 そのため、メンテナンス状態の良い物件や、免震構造に優れた物件を選ぶのも一つの手段です。建物の安全性を確保するのが最優先ではあるものの、適切な物件選びによって工事箇所をなるべく少なくすることで、雰囲気を壊さずに済みます。 古民家選びの際に注意すべきポイント 古民家を選ぶ際は、メリット以外にデメリットにも着目したり、予算設定の精度を高めたりといった工夫が必要です。 このような注意点を押さえると、購入後に失敗や後悔を感じるリスクが低くなります。 古民家のデメリットにも配慮する 今回は古民家のメリットを中心にお伝えしましたが、デメリットにも視点を移すことが大切です。良い点と悪い点の両方を理解しておくと、自身と古民家との相性を客観的に判断できるためです。 […] 地方移住・田舎暮らし 2023/11/01