居抜き物件の5つのメリットを徹底解説!居抜きに向いているのはこんな人

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居抜き物件の5つのメリットを徹底解説!居抜きに向いているのはこんな人

店舗の新規オープンを考える際、コスト面や集客のしやすさなど、多くのメリットがある居抜き物件は魅力的な選択肢です。

居抜き物件とは、店舗などの賃貸借契約で、前テナントの内外装や設備が残っている状態です。反対に、設備がすべて取り払われ、建物の骨組みだけの状態になった物件をスケルトン物件といいます。

本記事では、居抜き物件の具体的なメリットや、事前に知っておきたい注意点について詳しく解説します。さらに、具体的な事例を通じて、居抜き物件が向いている人や向いていない人の特徴についてもまとめました。

居抜き物件にするかスケルトン物件にするか、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

関連記事:居抜き物件とは?スケルトンとの違いや契約の流れを解説

居抜き物件の5つのメリット

居抜き物件の5つのメリット

居抜き物件には、コスト削減や工事期間の短縮、さらに集客のしやすさなどさまざまなメリットがあります。このようなメリットを押さえ、自分に合ったテナント物件を探しましょう。

  • 初期投資額を安く抑えられる
  • オープンまでの工期が短くて済む
  • 初期投資を早い段階で回収できる
  • 動線や配置をイメージしやすい
  • 前の店舗の知名度があれば集客しやすい

初期投資額を安く抑えられる

居抜き物件の最大のメリットは、オープンまでにかかる初期投資額を安く抑えられることです。

新規オープンの場合は、物件の敷金・礼金や家賃に加え、設備の購入や内装工事などに多額の費用がかかります。

居抜き物件であれば、前テナントの内装や設備がそのままの状態で残っています。最低限の設備購入費や工事費で済むことから、初期投資額を大幅に抑えられます。

できるだけコストをかけずにオープンしたい場合には、居抜き物件は魅力的な選択肢といえるでしょう。

オープンまでの工期が短くて済む

コストを抑えられるのと同様に、大がかりな内装工事が必要ないため、契約から営業開始までの時間を短縮できるのも、居抜き物件の大きなメリットです。

内装工事は契約が成立してから始めることになります。工事に時間がかかると、売上発生までの期間が伸びてしまうため、店舗の利益を圧迫してしまいます。

居抜き物件には開業に必要な設備がそろっていることも少なくありません。契約後すぐに店舗をオープンできるため、空家賃の発生を最小限に抑えられます。

初期投資を早い段階で回収できる

居抜き物件は内装や設備などの初期費用を抑えられるうえ、オープンまでの準備期間も短縮できます。そのため、スケルトン物件に比べ、早い段階で営業を開始できるのがメリットです。

営業開始が早ければ、売上が発生して初期費用を回収できるまでの期間もそれだけ短くなります。

結果として、店舗のサービス向上や設備投資などに資金を回せるため、安定した店舗運営につながります。

動線や配置をイメージしやすい

居抜き物件は、前テナントの設備や内装がそのまま残っている状態なので、最初から店舗の間取りがある程度完成しています。

そのため、来店客・スタッフがスムーズに動ける動線や客席の配置など、実際にオープンしてからの状況をイメージしやすいのが特徴です。

スケルトン物件でも、間取り図などで事前に配置を確認することはできますが、実際に出店してみると、イメージと違うようなことも起こり得ます。

その点、居抜き物件であれば、実物を見ながら客席数や席の間隔、厨房の広さなどを把握できるので、スムーズに開店準備を進められます。

前の店舗の知名度があれば集客しやすい

居抜き物件はオープン前の準備段階だけではなく、実際に営業を始めてからの集客面でもメリットがあります。

例えば、前テナントが飲食店で、新しくオープンする店も飲食店だった場合、近隣住民や前店舗に訪れたことのある人が店舗の存在を認知しているケースも珍しくありません。何もなかった場所に新規オープンするのに比べ、集客に有利だといえるでしょう。

ただし、前テナントが退去したということは、何らかのネガティブな理由があることも考えられます。仮に、立地の影響で集客効果が低く、閉店に至ったとすると、その物件は避けるのが無難です。

また、前テナントが騒音などの問題で近隣からクレームを受けていた場合、新しい店舗もそのイメージが残ってしまう可能性があります。なるべく事前に、前テナントの評判や退去理由を調べておくと良いでしょう。

居抜き物件にはデメリットもある

居抜き物件にはデメリットもある

さまざまなメリットを持つ居抜き物件ですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

居抜き物件は、店舗の内装がある程度できあがっているため、スケルトン物件でゼロから作るのに比べて、どうしてもレイアウトの自由度が下がることは否めません。

とはいえ、前テナントの内装が新しい店舗の雰囲気に合わないからといって大がかりな工事をするとなると、想定以上のコストがかかってしまうこともあるため、契約前に物件の状態をしっかりと確認しておきましょう。

また、前テナントから引き継いだ設備が経年劣化で使えないこともあります。

前テナントの設備はあくまで中古品であることを踏まえ、場合によっては修繕や買い替えといった費用が必要になることも想定しておきましょう。

居抜き物件のよくあるトラブルや、契約前に注意すべきポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:居抜き物件を探す際の注意点|よくある7つのトラブルをもとに解説

居抜き物件が向いている人・向いていない人

居抜き物件が向いている人・向いていない人

ここまでに紹介したメリットとデメリットをもとに、居抜き物件の向き・不向きを解説します。

居抜き物件に向いていないと感じた場合は、スケルトン物件での契約も検討してみてください。

居抜き物件が向いていないのはこんな人

前テナントの設備や内装を活かし、より少ないコストでオープンできるのが居抜き物件の魅力ですが、人によってはそれらがデメリットに感じることもあるでしょう。

次の特徴に当てはまる人は、居抜き物件には不向きだといえます。

  • 内装に関する明確なイメージを持っており、自身のこだわりを表現したい人
  • 設備の経年劣化によって管理工数やメンテナンスコストがかさむリスクを避けたい人
  • 前テナントの印象が悪かったため、店舗イメージを一新したい人

このような人には、いちから店舗を設計できるスケルトン物件が向いています。

スケルトン物件では、店の雰囲気に合った照明器具を取り入れたり、レイアウトに合わせて仕切りを設置したりと、内装に自分のこだわりを反映できます。新たに設備を導入する場合は、交換のタイミングやメンテナンスコストを予測しやすいのも特徴です。

居抜き物件が向いているのはこんな人

できるだけ費用を抑えてオープンしたい人

初期費用を抑え、限られた予算で出店を進めたい方にとって、居抜き物件は魅力的な選択肢です。

前テナントが使っていた設備や備品がある程度そろっているため、必要最低限の修繕や設備の買い替えだけで済みます。

開店費用を抑えることで、原材料の仕入れやサービス品質の向上に資金を振り分けることが可能です。

新規出店で集客力に不安がある人

新規出店で知名度がなく、集客に苦戦しそうな場合にも、居抜き物件がおすすめです。

以前のテナントが繁盛していたエリアや、交通の便が良い場所は、集客力に優れます。すでに集客実績があるエリアに出店することで、売上向上の可能性が高まるでしょう。

また、近隣住民が店舗の場所や存在を知っているケースも多いため、前テナントのイメージが良ければ、自然と人が集まってくることも期待できます。

そのため新規出店で店舗の認知度が低い場合でも、ある程度の集客が見込めるでしょう。

早めにオープンする必要がある人

急な出店計画で時間に余裕がない場合や、季節的な需要を捉えたい場合には、居抜き物件が理想的です。

内装工事や設備の購入に時間をかけずに済むため、余裕のないスケジュールでもスピーディーに店舗をオープンできます。

開店までの期間が短くなれば、需要のピークを逃さずに済みます。また、契約から出店準備までに至る、営業の空白期間が発生しにくいのも利点です。

出店までのスピードを重視する方には、居抜き物件が向いているでしょう。

内装やデザインにこだわりがない人

居抜き物件では、良くも悪くも前テナントのイメージを引き継ぐことになります。

したがって、「内装にあまりこだわりがない」「前テナントのイメージを引きずっても問題ない」という場合は、居抜き物件が適しています。

特に、同一の業態で出店する場合、残っている設備を活用しやすく、大がかりな工事やレイアウト変更の必要がありません。

内装やデザインに重点を置かず、効率的なスタートを切りたい方にとって、居抜き物件は最適な解決策といえるでしょう。

店舗運営の経験が少ない人

店舗運営の経験が少ない、もしくは初めて店舗を持つ人には、居抜き物件が向いています。居抜き物件では、集客や店舗設計のノウハウが少なくても運営しやすいためです。

例えば、新規オープンで店の知名度が低い場合、前テナントが繁盛していた居抜き物件なら、その知名度を集客に利用できます。また、前テナントの店舗レイアウトをそのまま活用すれば、店舗設計のノウハウがなくてもスムーズに準備を進められるでしょう。

特に開業経験のない方は、十分な予算を用意できないことも多いため、早い段階で営業開始でき、黒字化を目指せる居抜き物件がおすすめです。

「テナント連合隊」は居抜き物件を多数掲載!理想的な物件を探そう

「テナント連合隊」は居抜き物件を多数掲載!理想的な物件を探そう

前テナントの設備やレイアウトを活かし、コストを抑えつつ効率的な営業が実現できる居抜き物件は、出店の成功を後押しする有力な選択肢です。ただし、物件の状態によっては想定外のコストがかかることもあるため、メリット・デメリットをもとに居抜き物件との相性を検討しましょう。

テナント物件をお探しの方へ

貸店舗・貸事務所をお探しの際は、地域特化型テナント物件探し専門ポータルサイト『テナント連合隊』を活用してみてはいかがでしょうか。

路面店、居抜き物件コーナーなど、事業者目線で詳細な検索ができるようになっています。
『テナント連合隊』が、これから出店を考えている事業者様のお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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