夜逃げにも、良い夜逃げと悪い夜逃げがある。良い夜逃げとは、家財道具等を全て持って逃げることである。これは、逃げたことが明白にわかるし、残ってる家財道具も無いので、すぐに空いた物件を貸すことができるなど処理が簡単である。
悪い夜逃げとは、自分の体一つで失踪する、又は必要な家財道具だけを持って失踪するなどである、これは夜逃げしたのか判断できるまで時間がかかるし、残された物の処理がたいへんである。原則的に残置物の所有権は逃げた本人にあるので、かってに処分できない。
処理方法としては、まず保証人に引き取ってもらう、保証人が行方不明の場合は親・兄弟・身内を探し出し、引き取ってもらうなどあるが、引取りを拒否されることが多い。拒否された場合、最終的に大家か不動産業者が処理する事になるが、できれば保証人等から「家財道具等を本人に代わり処分することに同意する」などの同意書(誓約書)をとっておきたい。(法律的効果は疑問)
なお、残置物は本人が現れる場合に備えて直ぐに処分(廃棄)しない、6ヶ月〜1年は様子をみる。突然 現れて「家財道具をかってに処分した」、「処分した荷物の中にダイヤの指輪があった」などインネンをつける者もいるので注意したい。保管場所は大家が倉庫などを持っていれば良いが 無い場合は自社倉庫、又は自社管理物件で決まりそうに無い空部屋などに一時的に全て移す。このように、夜逃げされるとその後の処理が非常にたいへんなので悪い夜逃げだけは絶対にさせてはならない。
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(倉庫にある夜逃げの残置物) |
※注意 未熟な経験を元に「家賃取り立てマニュアル」など書かせて頂きましたが、現実的な対処法であり、法律上問題となる行為がありますので、参考にする時には充分注意してください。尚、このホームページを参考にして生じた訴訟や損害については当方では、一切責任を負いかねますのでご了承ください
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