「北海道に移住したい！」「北海道移住におすすめの地域が知りたい！」
北海道は多くの魅力があり、移住先としての人気も高い地域です。
そこで本記事では、北海道移住におすすめのエリアや、移住に活用できる支援制度や取り組みを中心に紹介します。
ぜひ、北海道移住を検討する際の参考としてみてください。
目次
移住前に知っておきたい北海道の基本情報
日本の最北端に位置し、自然豊かな環境や新鮮な海の幸、山の幸に恵まれ、移住先として選ばれることが多い北海道。
はじめに、北海道の基本情報について確認していきましょう。
人口
北海道の人口は、日本全国の都道府県のなかで8番目の多さを誇ります。しかし、広大な面積を持つため人口密度は全国でもっとも低くなっており、これがまた北海道の特徴の一つともされています。
- 人口：5,228,732人（令和3年1月時点）
- 人口密度：234.7人/1km2あたり（令和3年時点）
地形
北海道は日本で最大級の総面積を持ち、日本海、オホーツク海、太平洋に囲まれた場所に位置します。
15市・129町・15村の全179市町村で構成されており、地域によって「道央」「道南」「道北」「オホーツク」「十勝」「釧路・根室」といったエリアに分かれています。
- 総面積：83,424,39km2（令和元年時点）
- 市町村数：179（15市・129町・15村）（令和3年時点）
気候
日本最北端に位置する北海道は、道南の一部地域を除くほぼ全域が亜寒帯気候となり、年間を通じて気温が低くなる傾向にあります。とくに道北、道東地域の冬は寒さが厳しくなり、日中でも氷点下20℃前後を記録することも。
気候に関して、とにかく広い土地面積を持つ北海道では、エリアごとの地形や位置によっても気候が大きく変化する特徴があり、移住先を選ぶ際には意識しておきたいポイントでもあります。
北海道移住におすすめのエリア7選
広大な広さを持つ北海道では、どこに移住するか悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、北海道で移住におすすめなエリアを7つ紹介していきます。
札幌市
北海道で最大の大都市である札幌市。札幌市の特徴は、都市機能と自然の調和した住みやすい空間です。
190万人を超える住民が生活する札幌は、都市機能が発展しており、飲食店や娯楽店が多く立ち並びます。そのため、利便性が高く生活に困ることは少ないでしょう。
また、自然に触れられる点も魅力で、「円山公園」や「平和の滝」といった自然に囲まれたスポットへも気軽に出かけられます。
都会として利便性のある暮らしを保ちつつ、自然を感じられる環境にも身を置きたいという方に、札幌は適している街といえるでしょう。
また、都会都市でありながら、他の主要都市に比べて家賃が安い点も魅力で、生活コストを抑えたいという方にもおすすめです。
函館市
全国でも屈指の観光都市として知られる函館市。
「赤レンガ倉庫」や「函館朝市」といった数多くの観光スポットへ手軽に出かけられる点は、移住のメリットとなるでしょう。過去「世界三大夜景」にも選ばれたことのある函館山からの夜景も、一度は見ておきたい絶景スポットです。
また、函館湾があるため、新鮮な海鮮食材をリーズナブルな価格で堪能できるのも、函館移住の嬉しい魅力といえます。
国内有数の観光スポットを備え、美味しいグルメを堪能できる函館も、移住先として人気のある地域です。
旭川市
北海道で、札幌についで2位の人口を誇るのが旭川市です。
旭川市にある「旭山動物園」は、世界でも有数の人気を誇る動物園であるため、認知している方も多いのではないでしょうか。
ほかにもガーデニングの聖地「上野ファーム」や、旭山市街を一望できる「嵐山展望台」などのレジャースポットにも恵まれており、大自然を満喫できます。
自然災害の少ない地形や、北海道内でもトップクラスの医療施設が備わっているのも魅力で、安心して日々の暮らしを送れるのも旭川移住の嬉しいポイント。
旭川市は、札幌市ほど人が多くないため、利便性の良さと静かで落ち着いた暮らしを求めたいという方におすすめです。
小樽市
小樽市は、北海道の後志地方北部に位置する街です。
「小樽運河」や「小樽オルゴール堂」など、ロマンチックでノスタルジックな雰囲気を感じられるスポットが各所に存在しており、レトロ好きにはたまらない街です。
歴史を感じたい、現代世界とは違った雰囲気に囲まれたいといった方に、小樽はおすすめの移住先といえます。
都心部である札幌駅までも電車で約30分で移動できるため、ショッピングや観光でほか地域へアクセスしやすい点も魅力です。
帯広市
帯広市は、北海道の道東エリアに位置します。
自然豊かな街で、農業や酪農が盛んに行われているため、美味しい乳製品や新鮮な野菜を安く購入できます。
どちらかといえば田舎のイメージを持たれやすい帯広ですが、東洋経済新報社が全国の自治体を対象に行った「住みよさランキング 2022」では、道内で1位にランクインするほどの人気があります。
「とかち帯広空港」を利用すれば、東京方面へアクセスしやすい点も嬉しいポイントです。
また帯広地方は、ほかの道内地域に比べて積雪量が比較的少ない地域とされています。「十勝晴れ」という言葉がある通り、帯広では年間を通じて晴天になることが多く、四季を通して住みやすい気候に恵まれているといった声もあります。
苫小牧市
苫小牧市は、北海道の中南部に位置しています。
海の玄関「苫小牧港」や、隣の千歳市に位置する空の玄関「新千歳空港」も利用できるため、鉄道、バスに高速道路、飛行機、フェリーといった多様な交通アクセスが利用できる点が魅力です。そのため、本州地方への帰省や観光のときでも移動手段に困ることは少ないでしょう。
人口も約18万人ほどと、北海道のなかで4番目に多い市であり、商業施設や医療施設も栄えているため、住みやすい環境が整っています。
渡り鳥の聖地とされる「ウトナイ湖」や、市民の憩いの場となっている「緑ケ丘公園」など、自然を感じられるお出かけスポットが満喫できるのも苫小牧の特色です。
釧路市
釧路市は、北海道東部の太平洋沿岸に位置し、「釧路湿原」「阿寒摩周国立公園」といった雄大で神秘的な自然を楽しめるスポットに恵まれた街です。国内最大の湿原とされる釧路湿原では、国の特別天然記念物に指定されている「タンチョウ」を見かけることも。
また、一年を通して涼しく、快適な気候なことも住民にとって嬉しいポイントです。釧路では、夏場でも平均最高気温が20度前後と本州や九州地方と比べても暮らしやすい気候となっています。
人口も街の面積に対して比較的落ち着いた数となっているため、車の交通量や混雑に悩むことも少ないといった声もあります。
神秘的な自然を近くに感じたい方や、人混みの少ない地域で穏やかに暮らしたいという方に釧路市はおすすめです。
北海道への移住で利用できる支援制度
北海道では、移住検討者に向けてさまざまな移住支援制度が用意されています。
制度を活用することで、移住時にかかる費用を一部援助してくれたり、移住検討に役立つ情報を受け取れたりできるため、ぜひ活用してみてください。
また、「北海道の生活費をエリア別に紹介 | 家賃や光熱費を数値で解説！」では、エリア別に家賃や光熱費の目安を解説しています。ぜひ、本記事とあわせて確認してみてください。
移住支援金
「移住支援金」は、東京圏内から北海道への移住者を対象に、最大で100万円の支援金が給付される支援制度です。
なお、北海道の地域によっては、移住支援金を受け付けていないエリアもあります。移住支援金の活用を検討している方は、事前に各市町村のホームページなどで受付されているかを確認しておきましょう。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
また、移住支援金の詳細な条件や支援金の内容については、「移住支援金はあるの？北海道の住宅や仕事などお金に関わる制度を解説」でも詳しく紹介しています。移住支援金の活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
起業支援金
北海道の移住先で、起業を考えている方におすすめな支援制度が「起業支援金」です。
起業支援金は、北海道で移住後に社会的事業の起業などをした方を対象に、最大で200万円の支援金が給付されます。移住した後に、仕事をどうするかといった問題に悩む方も多いのではないでしょうか。
条件が合う環境であれば、上述した移住支援金と組み合わせて活用することも可能です。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
また、「起業するなら北海道移住がおすすめ！支援制度と補助金を徹底解説」では、北海道の企業に関する情報を紹介しています。起業を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
北海道移住応援カード
「北海道移住応援カード」は、北海道への移住を検討している方に向けて発行しているカードです。
北海道移住応援カードに登録することで、北海道移住に役立つ情報が定期的に受け取れるようになるため、北海道への移住を考える際にはぜひとも登録しておきたいカードです。
また、北海道移住応援企業に登録されている事業者から、移住に関連する一定の取り組みや商品に対しての割引特典のサービスを受けられることもあります。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
各自治体による移住支援
各自治体でも移住者を積極的に増やすために、さまざまな移住支援が用意されています。
移住体験ツアーや、住宅購入補助制度が用意されている自治体もあるため、移住の目的や生活スタイルに応じて、活用できる自治体がないか探してみるのも良いでしょう。
北海道で移住支援が行われている自治体は、北海道で暮らそう！ | 移住情報を検索から探せます。
北海道の移住先エリアを選ぶ際のポイント
つづけて、移住先エリアを選ぶポイントについて紹介します。
移住先を決める際には、移住のタイミングだけでなく将来の生活をイメージして、快適な生活を送り続けるためにはどのような環境が必要なのかを把握しておくことが大切です。
移住支援制度が充実しているか
移住を効率的に行うためには、移住制度が充実しているエリアを選ぶことは重要なポイントです。
先ほども解説した通り、自治体ごとにもさまざまな移住支援に関する取り組みが行われています。自治体により、住居購入費用に関する補助や、仕事に関する補助、子育てに関する補助といったように支援内容も変わります。
移住先の地域にこだわりがない場合は、移住支援の内容を見てから場所を検討する方法も良いでしょう。
北海道で移住支援が行われている自治体に関しては、北海道で暮らそう！ | 移住情報を検索から確認ができます。
働ける環境があるか
移住した後も安定した生活を送るためには、収入源を確保しておくことも大事なポイントです。そのため、移住後に働ける環境があるかについても事前に考えておきましょう。
地域によっては、求人情報が少なかったり、希望の職種がなかったりといった事態に陥ることも珍しくありません。
昨今、多くの企業で普及されているテレワークも、地方移住者にとっては選択肢の一つとして検討しておきたい働き方です。移住先地域で仕事を見つけたいという方は、リサーチや計画立てなど移住前から入念に準備しておきましょう。
地方移住でテレワークを検討している方は、ぜひ「テレワークで地方暮らしを始めよう！北海道移住で使える補助金を解説」も参考にしてみてください。テレワークのポイントや準備についてを紹介しています。
子育てに適した環境が整っているか
移住先エリアを選ぶ際には、子育てに適している環境が備わっているかといった点も重要なポイントとなります。
幼稚園や保育園が近くにあるか、通える距離に学校があるか、塾や習い事の施設が充実しているかといった点が検討すべき事項となってくるでしょう。
子どもの年齢によっても必要な環境は変わってくるため、子どもや家庭の将来のことも含めて入念に考えておきましょう。
子育てに適しているかについては、すでに子どもがいる家庭だけではなく、将来的に子育てを考えている家庭にとってもチェックしておきたいポイントです。
移住者が多いか
移住先として検討している地域に、移住している方が多いかについてもチェックしておきたいポイントです。
移住者が多い地域であれば、それだけ地域の住みやすさや快適さが充実している可能性が高いといえるでしょう。また、そういった地域の場合、移住者同士の交流会や相談会が開催されていることもあるため、移住に関する不安や疑問を解消する場として活用できることもあります。
移住で失敗しないためにも、過去の移住者情報から地域の住みやすさを見極めるのもおすすめです。
後悔しないために！北海道移住前に知っておきたい注意点
北海道移住を成功させるためには、事前に気を付けておくべきポイントを把握しておくことが大切です。
ここからは、以下の注意点について紹介します。
- 雪・寒さ対策は念入りに
- 収支計画を立てておく
- 目的を明確にしておく
- 移住前に必ず現地へ通う
- 移住後の移動手段を確認しておく
「要注意？！北海道移住で後悔しないための対策6選」でも、移住前に気を付けておきたいポイントや対策方法について解説しているため、あわせて確認してみてください。
雪・寒さ対策は念入りに
北海道への移住で、一番気を付けておきたいのが「寒さ」です。寒冷地である北海道では、冬になるとほとんどの地域で厳しい寒さとなります。
北海道の冬は本州地域とは比べものにならず、肌が露出している部分は「痛い！」といった感覚を覚えるほど。
衣服であれば、帽子や手袋、マフラーといった一般的な防寒着に加えて、耳当てやスノーブーツなどもあわせて購入を検討しておきましょう。また、積雪が多い地域であれば雪かき道具も備えておく必要性があります。
北海道の地域によっても積雪量や寒さは変わるため、移住を検討している地域にどのくらい雪が積もるか、どのくらい寒くなるかを移住前に確かめておき、何が必要になるのかを検討しておきましょう。
収支計画を立てておく
移住のタイミングで必要になる費用や、移住後の生活費、収入の目安などをまとめた収支計画を立てておくことも大切です。
事前に収支計画を立てておくことで、移住時の無駄な支出や移住後にかかる費用のイメージがしやすくなります。
また、北海道は冬場の光熱費や暖房代が本州地域に比べて、高くなりやすいといった点も考慮しなくてはいけません。
生活していた拠点が変われば、毎日の生活コストや出費項目なども変わってきます。そのため、移住後に「いつの間にか貯金がなくなっていた！」とならないように、計画的に収支プランを練っておきましょう。
目的を明確にしておく
「なぜ移住するのか？」「移住をして何をしたいのか？」といった移住の目的を明確にしておくことも大切です。
移住の目的が曖昧だと、せっかく移住してもダラダラと過ごしてしまったり、嫌なことがあった際に耐えきれなくなったりすることがあるでしょう。
地方で農業を始めたい、生活コストを減らしたい、自然に囲まれて暮らしたいといったように、目的を持っておくことは移住のモチベーションにもつながります。
後悔のない移住を実現するために、軸となる移住の目的を持っておきましょう。
移住前に必ず現地へ通う
移住候補の場所には、移住前に最低でも一度、可能であれば複数回は足を運んでおきましょう。インターネットや本などで見ただけでは、情報が古い場合もありますし、現地に足を運ぶことでしかわからないこともあります。
近くにどのような人が住んでいるのか、生活必需品を購入できる場所があるか、仕事先までのアクセスは通っているかなどの点を確認しておきましょう。
とくに冬の時期に、一週間ほど滞在する機会を持てると理想です。
冬の北海道は、本州地域に比べて積雪量が多くなり、気温もかなり下がります。北海道の生活を経験したことがない方にとっては、この積雪量や寒さに驚くことも少なくありません。
移住後に後悔しないためにも、リアルタイムで現地に足を運び、住んだ後のイメージを持っておきましょう。
移住後の移動手段を確認しておく
移住後の生活を送る際には、移動手段も重要なポイントになります。
とくにバスや電車の利用を考えている場合は、住む地域の交通網を把握しておきましょう。地域によっては、バスや電車の本数が少なかったり、路線が限られていたりすることもあります。
移住後の地域で新しく仕事を始める場合は、勤務先までの移動経路や手段についても事前に確認しておくと安心です。いざ電車で行こうとしたら、目的の駅まで通っていなかったという事態に陥ってしまう可能性も考えられるため注意しておきましょう。
もし電車やバスの公共機関が利用できない環境であれば、自家用車の購入をするなどの対策を検討しておく必要があります。
北海道への移住で活用したいサイト
北海道移住を検討する際は、移住支援サイトを活用するのがおすすめです。
北海道でも移住検討者に向けて、活用できる便利なサイトが用意されているため、ぜひ確認してみてください。
移住ポータルサイト「北海道で暮らそう！」
「北海道で暮らそう！」は、北海道移住に役立つ情報が発信されている移住ポータルサイトです。
北海道の魅力や、過去に移住した方からのインタビュー内容や、移住支援内容、オンライン移住相談など、移住をイメージしやすくなる情報の掲載や、サポートが行われています。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
北海道空き家情報バンク
「北海道空き家情報バンク」とは、北海道にある空き家を売りたい方や買いたい方に向けて、空き家情報を発信する取り組みです。
一般的な不動産屋では取り扱っていない物件が掲載されていることもあるため、移住後の住居探しに活用してみるのもおすすめです。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
地域おこし協力隊
「地方に移住して新しい仕事を始めたい！」といった方におすすめな取り組みが地域おこし協力隊です。
地域おこし協力隊とは、地域に貢献する活動をしつつ、活動費として報酬を得られる取り組みを指します。
地域の方と交流しつつ、さまざまな仕事が用意されているため、自分が希望する仕事や、技術やスキルを活かせる仕事を見つけられるかもしれません。
自治体によっては、地域おこし協力隊としてのメンバーを積極的に募集している地域もあるため、興味があればぜひ参加してみてください。
※2023年5月時点に執筆した記事です。最新情報はこちらのページをご確認ください。
各自治体のホームページ
移住時には各自治体のホームページも活用できます。各自治体でも、移住検討者に向けてさまざまな支援制度を設けている地域もあるため、ホームページをチェックしておきましょう。
移住に役立つ支援やサポート以外にも、各地域のリアルタイムな情報や、コミュニティの取り組みが掲載されることもあります。
ポイントを押さえて理想の北海道移住を叶えよう！
本記事では、北海道移住に関しておすすめのエリアや、移住に活用できる支援制度や押さえておきたいポイントを中心に紹介してきました。
北海道は、広々とした雄大な土地と自然に囲まれており、移住にも適した地域です。興味を持った際には、ぜひ一度北海道の地に足を運び、街の雰囲気を感じ取ってみるのもおすすめです。
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひ理想の北海道移住を叶えてください！
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