「定年退職をしたら、地方に移住して悠々自適な暮らしをしたい」
「都会を離れて静かな老後を過ごしたい」
このように、地方に移住して老後生活を送りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
なかでも北海道は、美しい自然や涼しい気候、海鮮や農産物をはじめとする魅力的な食べ物など、移住者にとって魅力的な場所です。
そこで今回は、老後に北海道へ移住する魅力やおすすめの地域を紹介します。老後の移住を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
北海道は老後に住みたい移住先として人気

Alba Link 不動産総研が実施した「老後に住みたい移住先ランキング」によると、北海道は老後の移住先として、沖縄県や東京都に次いで3番目に人気が高い地域であることがわかっています。
人気の理由としては、夏でも涼しく過ごせる冷涼な気候や、自然のなかでのんびりと過ごせるといった要素が挙げられています。
また、県庁所在地の札幌市を中心に、充実した都市機能を備えている地域もあり、自然環境と都市機能がバランス良く保たれている点も北海道の魅力です。
特に老後は、人が密集している都会を離れて、ゆっくりと過ごしたいと考えている方も多いでしょう。そのような方にとって、程良く田舎の雰囲気を味わえる北海道はぴったりの場所だといえます。
北海道の基本情報

北海道は、広大な土地と亜寒帯特有の冷涼な気候が特徴的な地域です。
北海道の気候は、冬は非常に寒い一方で、夏は比較的涼しく過ごしやすいという特徴があります。また、日本では珍しく梅雨がないことでも知られ、じめじめとした湿気が気になりにくいのは大きな利点です。
また、人口密度の低さも特徴で、1平方キロメートルあたりの人口は69人。これは全国比における5分の1程度の水準です。
広大な大地には美しい自然環境が広がり、自然保護区に指定されている場所もあります。豊かな自然環境の利点を活かした農業や漁業も盛んで、乳製品や野菜、果物、魚介類など、新鮮な食材が手に入りやすいことも魅力の一つです。
一方で北海道の各地域には、札幌市をはじめとするいくつかの主要な都市が存在します。一部の地域では都市機能が完備しており、利便性の高い街への移住という選択肢も用意されています。
老後の移住先に北海道が選ばれる5つの理由

北海道が老後の移住先に選ばれる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 理由1:夏も涼しく過ごせる冷涼な気候
- 理由2:充実した都市部
- 理由3:雄大な自然
- 理由4:活発に動けるアクティビティ
- 理由5:広大な海や大地が生み出す食べ物
それぞれの理由について、詳しく解説します。
理由1:夏も涼しく過ごせる冷涼な気候
北海道の気候は、寒冷な冬と涼しい夏が特徴で、他の地域と比べて四季の変化がはっきりしています。夏は快適な気温で過ごしやすく、美しい自然や野外活動を楽しめます。
北海道の年間平均気温は5~10度と涼しく、夏でも平均気温は20度前後と冷涼な気候が特徴です(札幌市の気象データを参考)。
また、1年間の平均降水量は700~1,700mmと落ち着いていて、本州以南に比べて雨が少ない地域でもあります。梅雨がない地域としても知られていて、じめじめとした日本特有の湿気を感じずに過ごせるでしょう。
ただし、北海道は面積が大きいだけあり、地域によって気候や降水量、降雪量が大きく異なります。移住先を検討する際は、その地域特有の気候を確認することが大切です。
理由2:充実した都市部
北海道には札幌市をはじめ、旭川市や函館市などの都市が点在しています。これらの地域は、自然環境とのバランスが取れた都市計画が進められていて、豊かな自然と便利な都市生活を同時に楽しめる点が魅力です。
特に札幌市は、地下鉄などの公共交通機関が充実していて、不便の少ない暮らしが実現します。また、市内から少し移動するだけで豊かな自然が満喫できるスポットがあり、地方移住の魅力を満喫できるでしょう。
さらに北海道には、大都市以外にも小樽市や帯広市、釧路市といった人口10万人以上の中都市があります。都市ごとに独自の歴史や文化があり、地域ごとの個性を楽しめる点も、北海道ならではの魅力といえます。
理由3:雄大な自然
北海道が持つ雄大な自然も移住者をひきつける魅力の一つです。
本格的な登山に挑戦できる山岳や、釧路湿原国立公園をはじめとする湖沼地帯といった豊かな自然が広がっており、そのなかには多くの野生生物が生息しています。また、四季がはっきりとしている北海道では、訪れる時期によって風景が変わるのも特徴的です。
さらに北海道は、都市部であっても自然環境に恵まれているため、利便性と落ち着いた雰囲気が両立した環境で暮らしたい方におすすめです。
理由4:活発に動けるアクティビティ
北海道は、定年後の余暇時間をアクティブに過ごしたいと考えている方にもおすすめの地域です。
自然豊かな地域では、ハイキングや登山、釣りなどの充実したアクティビティが楽しめます。そのほかにも、ゴルフやランニングなど、遠出をしなくても楽しめるアクティビティがそろっています。
また、カーリングをはじめとした北海道ならではのスポーツも人気があり、地域によってはシニア大会が開催されています。
さらに、北海道は観光名所が多く、地域ごとのスポットを訪問することも楽しみの一つです。温泉などのゆっくりと過ごせる場所も多いので、アクティブに過ごしたいときも、のんびりと過ごしたいときも、充実した時間を過ごせます。
理由5:広大な海や大地が生み出す食べ物
北海道の雄大な自然が生み出す食べ物も、移住後の楽しみとなります。
ブランド総合研究所が例年公表している「地域ブランド調査」によると、北海道は全国で最も食事が美味しい地域として1位に輝いています(2022年調査時点)。
なかでも全国で有数の漁獲高を誇る海産物は、北海道らしい味覚の一つです。各地にある市場では、一般向けに海産物を販売している場所もあり、採れたての食材が味わえます。
そのほかにも、農業や畜産、酪農も盛んに行われており、新鮮な食材が手に入りやすいのもポイントです。さまざまな味覚が楽しめる北海道は、食材の宝庫といえます。
老後の北海道移住を成功させるポイント

さまざまな魅力がある北海道ですが、移住にあたって注意しておくべきポイントもあります。特に、以下のポイントに注意しましょう。
- ポイント1:地域や暮らしにあった住宅を選ぶ
- ポイント2:公共交通機関の充実した場所を選ぶ
- ポイント3:移住用や老後の資金をしっかりと貯めておく
- ポイント4:雪への備えを万全にする
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
ポイント1:地域や暮らしにあった住宅を選ぶ
移住を検討する際は、特に住宅選びには注意が必要です。
特に北海道は広大な面積を持つ地域であるため、居住先選びの段階から慎重に検討すると良いでしょう。
例えば、免許を返納して車を運転しないという選択をする場合は、公共交通機関が充実している地域が向いています。また、急な体調不良に備えるためにも、近くに総合病院がある地域なら安心して暮らせます。
このように、長年暮らすことを考えて移住先を決めることが重要です。
「不動産連合隊」では、北海道の売買・賃貸物件も数多く掲載しています。路線や部屋の広さなどの細かい条件を指定して検索できますので、物件探しにご活用ください。
ポイント2:公共交通機関の充実した場所を選ぶ
北海道では、都市に限っては公共交通機関が充実している一方で、それ以外の地域はインフラが整っていないケースも珍しくありません。
特に山間部や田園地帯が広がる一帯では、近くに駅やバス停がない地域もあります。また、近くに高速道路や空港がない場合、道外への移動の際に不便を感じる可能性も考えられるでしょう。
移住を検討する際は、ショッピング・娯楽・医療施設などにアクセスするために、どの交通手段でどの程度の時間がかかるかを把握することが大切です。
ポイント3:移住用や老後の資金をしっかりと貯めておく
老後に移住する場合は、移住資金や生活費の確保も重要なポイントです。
老後は労働収入が減少することも多く、生活費の維持が重要となります。移住先での生活に必要な費用を見積もり、毎月の生活費や住宅費などを考慮して資金を確保しましょう。
また、老後は医療費が高額になりやすいため、安心して暮らせるよう、資金に余裕を持たせておくことが大切です。
年金受給だけでは老後資金が不足するようなら、退職金の運用方法や活用方法を考えたり、早い段階で資産運用を行ったりといった工夫が必要です。
ポイント4:雪への備えを万全にする
降雪量が多い北海道では、冬場に自宅から出られなくなるケースもあります。そこで、あらかじめ雪への備えは万全にしておきましょう。
例えば、雪が降っていても買い物に行けるように、交通手段を確保しておく必要があります。また、管理人が住宅の雪かきを行ってくれるマンションを選んだり、雪かきの支援が充実している自治体を選択したりと、住宅・地域選びから備えることが重要です。
雪に慣れていない地域から移住する場合は、事前に体験移住制度を活用し、実際の住みやすさを体感してみるのもおすすめです。
老後の移住におすすめな北海道の街5選

ここからは、老後の移住におすすめな北海道の地域について紹介します。
それぞれの地域の魅力についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
砂川市
砂川市は山や川、温泉地などがあり、四季折々の美しい景色が特徴的な地域です。自然のなかで散策やハイキング、釣り、キャンプなどのアクティビティを楽しめます。
砂川市では、高齢者に対する福祉制度や介護サービスが充実しています。老後に必要な医療や介護に関するサポートを受けることができ、安心して暮らせる点が魅力です。
そのなかでも認知症に関するサポートが整っています。認知症相談医や砂川市地域包括支援センターなどを利用し、気軽に自身の悩みを相談できるほか、自治体が認定する認知症サポーターからの支援を受けることも可能です。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は砂川市ホームページをご確認ください。
岩見沢市
岩見沢市は、水稲を中心とした農業が盛んに行われている街です。広大な農地を有する地域であり、ゆったりと暮らせる点がポイントです。
札幌市への交通の便が良く、岩見沢市の中心地から車で50~60分ほどの距離にあります。また、新千歳空港へも車で約70~80分と、比較的アクセスしやすいのがメリットです。
岩見沢市は、生活に関する支援や相談窓口などが充実しています。
例えば、屋根の雪下ろしや間口除雪、定期排雪にかかる費用の一部を助成してもらえるため、雪対策コストを最小限に抑えられます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は岩見沢市ホームページをご確認ください。
関連記事:移住先に岩見沢市が選ばれる理由とは?街の魅力と支援制度を紹介
参考:岩見沢不動産連合隊 売買物件一覧
札幌市
北海道の道庁所在地でもある札幌市は、充実した都市機能に特徴がある地域です。地下鉄をはじめとする公共交通機関が整っており、市内であれば車を所有せずに生活ができます。
また、ショッピングや娯楽、医療などの各種施設が街中に数多く点在しています。生活に必要な環境が整っているため、都市部での移住生活を希望している方におすすめです。
札幌市に移住すると、配食サービスや高齢者向けの理美容サービスなど、独自性の高い自治体の支援制度を活用できます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は札幌市ホームページをご確認ください。
関連記事:札幌市への移住を叶えたい!6つの魅力や活用できる支援制度を紹介!
参考:札幌不動産連合隊 売買物件一覧
釧路市
釧路市は、北海道の東部に位置する地域で、日本最大の湿原である釧路湿原国立公園があります。人口10万人を超える中都市でありながら、豊かな自然環境を備えているのが特徴です。
釧路市では、「寝たきり高齢者等移送サービス」や「緊急通報システム設置事業」といった高齢者向けの支援制度が数多く提供されています。自治体の支援によって、手厚い生活サポートを受けられるのがメリットです。
市街地には大小さまざまな医療機関が立ち並んでいるため、万一の病気やケガの際でも安心できます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は釧路市ホームページをご確認ください。
関連記事:釧路は住みやすい?移住のメリットと注意点を徹底解説
参考:釧路不動産連合隊 売買物件一覧
小樽市
小樽市は、札幌市の北西に位置する中都市です。札幌市から距離が近く、車なら50分前後でアクセスできます。
小樽市の特徴は、小樽運河をはじめとする歴史的な街並みが広がる点で、古き良き時代の面影を残すノスタルジックな景色が人気です。美しい景色のなかで老後の移住生活を送りたい方に向いているでしょう。
小樽市では、「老壮大学」や「杜のつどい」といった、高齢者に生きがいを与える幅広い支援活動が行われています。趣味やアクティビティを通じて、地域の人々との関係を構築できるのは大きなメリットです。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は小樽市ホームページをご確認ください。
関連記事:小樽に移住したい!街の魅力や支援制度は?必要な費用等も詳しく解説
参考:小樽不動産連合隊 売買物件一覧
北海道で老後の住まいを探すなら「北海道不動産連合隊」

今回は、老後に北海道へ移住するメリットや、おすすめの地域についてお伝えしました。北海道には豊かな自然が広がっており、のんびりとした老後の暮らしを実現したい方におすすめの地域です。
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北海道への移住を検討している方は、ぜひご活用ください。