札幌市は老後の移住にどう?注意点や事前準備を詳しく解説

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札幌市は老後の移住にどう?注意点や事前準備を詳しく解説

札幌市は、美しい自然環境や利便性の高さから、老後の移住先として魅力的な選択肢となっています。

しかし、老後の移住を考える際にはいくつかの注意点があり、事前準備も必要です。

この記事では、札幌市への老後移住のメリットや注意点、移住を実現するための具体的なステップについて詳しく解説します。

また、札幌市が提供する高齢者向けの支援制度やサービスについてもお伝えします。

札幌市で充実した老後生活を送るために、ぜひ参考にしてみてください。

札幌市への老後移住の現実は?

札幌市への老後移住の現実は?

札幌市に老後移住する場合、最初は寒さや雪の多さに戸惑うかもしれません。

札幌市は、大都市ならではの利便性や豊かな自然環境が魅力ですが、移住するとどのような生活が待っているのか、先に確認しておくことが大切です。

ここでは、札幌市に老後移住した際の現実的な住み心地をお伝えします。

冬の寒さや雪に慣れるまでが大変

札幌市への移住を考えるうえで、「寒さや雪が特に心配」という方は多いのではないでしょうか。

実際に札幌市は、真冬になると最高気温が氷点下を大幅に下回るなど、かなり厳しい寒さに特性があります。特に雪があまり降らない地域からの移住であれば、雪国での生活に慣れるまでは少し大変かもしれません。

とはいえ札幌市の場合は地下道が発達しているため、街の中心地であれば雪の影響を受けずに移動できます。

さらに住宅の暖房設備も整っているところが多いので、室内で過ごす分にはあまり心配はいらないでしょう。

交通アクセスや医療機関などの利便性は高い

年齢を重ねると車の運転が困難になってくるため、車移動が基本となる地方での生活は不便さを感じることもあります。

その点、札幌市は電車やバスなどの公共交通機関が発達しているため、マイカーがなくても十分に生活できる点が魅力です。

また、北海道の空の玄関口である新千歳空港から札幌市までは、電車だと約40分で行けるので、移住先に子どもや孫など家族が訪ねてくるのにも便利です。

さらに、200万人近くの人口を持つ大都市だけあって、医療機関やスーパーなど生活に欠かせない施設の数も充実しています。

そのため高齢になっても買い物や通院に不便を感じることなく、安心して暮らせるでしょう。

札幌市への老後移住で注意したい4つのポイント

札幌市への老後移住で注意したい4つのポイント

さまざまな魅力を持つ札幌市ですが、老後移住を考える際にはいくつか注意したいポイントがあります。

ここでは以下の4つの注意点をご紹介します。

  • 住まいは地下鉄沿線で選ぶ
  • 雪かきが不要なマンションがおすすめ
  • 移住前に現地を訪れてみる
  • 新しい人間関係を積極的に構築する

住まいは地下鉄沿線で選ぶ

札幌市に老後移住する際は、地下鉄沿線で住まいを探すのがおすすめです。

札幌市の冬は雪で道路が凍結することも多く、車の運転には危険が伴います。さらに、高齢になると車の運転そのものが難しくなるため、できれば老後移住の場合はマイカー利用を避けたいところです。

そこで、交通手段の選択肢の一つとして挙がってくるのが地下鉄です。

地下鉄は外の気候に影響を受けにくく、JRやバスに比べて遅延や運休のリスクが少ないので、市内の数ある交通手段のなかでも特に利便性が高いといえます。

札幌市の地下鉄は、南北線・東西線・東豊線の3本の路線が運行しています。そのうち東西線はJR新札幌駅とつながっており、市外にもアクセスしやすいのが利点です。

このような理由から、老後移住の場合は地下鉄沿線エリアで住まいを探すと良いでしょう。

雪かきが不要なマンションがおすすめ

札幌市への移住を考えるうえで避けて通れないのが、雪かきや雪下ろしの問題です。

高齢者にとって雪かきは大変な重労働となります。また、屋根の雪下ろしの際に落下するなど、事故のリスクも伴います。

しかし、一戸建てではなくマンションであれば、基本的に雪かきは必要ありません。

そのため特にこだわりがなければ、マンションを選ぶことをおすすめします。入口に監視カメラが付いている物件や、オートロック付きの物件であれば、防犯対策にもなるでしょう。

ただし、災害などでエレベーターが使えなくなり、階段での移動を余儀なくされるケースもあるため、居住階は慎重に選択することが大切です。

移住前に現地を訪れてみる

移住を決意するにあたり、本やインターネットの情報だけで判断するのは避けたいところです。できれば移住する前に現地を訪れ、気候や暮らしぶりを見てみましょう。

例えば夏と冬など、季節を変えて複数回訪れておくと、移住後にギャップを感じることが少なくて済みます。

札幌市内でウィークリーマンションやマンスリーマンションを借り、短期間だけ実際に住んでみるのも一案です。

一定期間を現地で暮らすことで、旅行や観光ではわからない札幌市のリアルな住み心地を体感できます。

関連記事:北海道で短期移住をしよう!体験すべき理由や探し方を紹介

新しい人間関係を積極的に構築する

移住先での人間関係の構築も大切なポイントです。

新しい土地ではこれまでの肩書きや社会的地位が通用せず、地域によって慣習や考え方も異なるため、移住したての頃は戸惑うこともあるでしょう。

移住先の価値観を柔軟に受け入れ、地域に溶け込もうとする姿勢を見せることで、人間関係のトラブルを避けられます。

近所の人に会ったらにこやかにあいさつする、お祭りや自治会の集まりといった地域の行事に参加してみるなど、円滑な人間関係を築くためには自分から積極的に動くことも必要です。

関連記事:田舎は人間関係が濃い?田舎で楽しく暮らす3つの秘訣

老後移住を実現させるまでの5ステップ

老後移住を実現させるまでの5ステップ

ここからは、札幌市への老後移住を実現できるよう、具体的にやるべきことをご紹介します。

失敗のない老後移住を行うためには、以下の5つのステップに沿って準備を進めると効果的です。

  1. 家族でよく話し合う
  2. エリアを絞り込む
  3. 資金計画を立てる
  4. よりリアルな情報を集める
  5. 住まいを探す

ステップ1:家族でよく話し合う

地方移住は、これまでの暮らしや生き方を大きく変えることとなる重大な決断です。

家族の同意を得ずに話を進めてしまうと、実際に移住してからお互いに不満を抱えることになってしまいます。

そもそも本当に移住するべきなのか、移住の目的は何なのか、どのような暮らしがしたいのかなど、最初に家族でよく話し合い、納得したうえで移住の準備を進めていきましょう。

ステップ2:エリアを絞り込む

家族間で十分な話し合いができたら、具体的な移住の準備に取りかかります。

まずは、住みたいエリアの絞り込みから始めましょう。

自然環境や交通アクセス、買い物・通院の利便性など、何を基準にしてエリアを選ぶのか、優先順位をはっきりさせておくとスムーズです。

理想をすべて満たす完璧なエリアはないと考え、妥協できる点とできない点を明確にすることも大切です。

関連記事:シニア世代の北海道移住 | 移住先の選び方やおすすめの地域を紹介

ステップ3:資金計画を立てる

住みたいエリアが絞り込めてきたら、移住にかかる資金計画も立てていきましょう。

札幌市への移住の場合、引っ越しや住居費用のほかに、冬場の暖房費など雪国ならではの出費も考慮する必要があります。

また、自治体によっては、移住者に対して住宅費用の補助などの支援制度を設けているところもあります。
移住費用を抑えるために、こうした制度も積極的に活用したいところです。

関連記事:北海道の生活費をエリア別に紹介 | 家賃や光熱費を数値で解説!

ステップ4:よりリアルな情報を集める

移住を成功させるには、情報収集も大切です。

できれば本やインターネットだけでなく、実際に現地で生活している人から生の声を聞いてみることをおすすめします。自治体によっては、移住に関する質問に担当者がオンラインで答えてくれる仕組みがあります。

さらに、可能であれば現地を訪れて、地元の人や先輩移住者に話を聞いてみましょう。

「ここは意外に不便かもしれない」「都会とはここが違う」など、良い面だけでなくデメリットや注意点を事前に知っておくことで、移住後の後悔や失敗を避けられます。

ステップ5:住まいを探す

最後はいよいよ、移住先での住まい探しです。

具体的な物件を探す際は、「札幌不動産連合隊」をはじめとする不動産ポータルサイトを利用すると良いでしょう。豊富な選択肢のなかから自分に合った物件を絞り込めるため、効率的な情報収集のためにもぜひご活用ください。

物件選びでは、間取りや立地など、こだわりたいポイントをあらかじめ絞り込むことが大切です。希望条件が明確になるほど、より理想的な住まいを迷わずに見つけられるでしょう。

札幌市であれば一戸建てよりも、雪かきの手間を避けられるマンションがおすすめです。なおかつ、特に居住エリアにこだわりがなければ、地下鉄沿線で物件を探すと移住後の利便性が高まります。

札幌市の高齢者向け支援制度

札幌市の高齢者向け支援制度

老後の移住を考えるにあたっては、自治体の高齢者向け支援制度が充実しているかどうかも重要なポイントです。

札幌市が行っている高齢者向けの主な支援制度は次の通りです。

  • 福祉除雪:
    一戸建て住宅に住み、自力での除雪が困難と認められる世帯に対し、地域協力員が除雪作業を行う。市民税非課税世帯は5,000円、市民税課税世帯は10,000円の負担金(いずれも一冬あたり)が必要。
  • 高齢者あんしんコール:
    ボタンを押すと専用の受信センターに連絡できる機器を自宅に設置し、24時間体制で健康相談ができる。受信センターからも1か月に1回程度の声掛け(お元気コール)を行う。
  • 配食サービス:
    一人暮らしで日常的な調理が難しい高齢者に向けて、夕食の配達と安否確認の声掛けを行う。利用料は1食につき500円。
  • 理美容サービス:
    在宅で寝たきりの高齢者に対し、理容師・美容師が訪問して理美容サービスを提供する。利用料は1回につき2,000円(生活保護受給者は無料)。
  • さわやか収集:
    自身でごみを排出できない世帯を訪問し、ごみを収集する。

※2023年9月に執筆した記事です。最新情報は札幌市ホームページ|生活の支援をご確認ください。

老後の移住先を探すなら「札幌不動産連合隊」

老後の移住先を探すなら「札幌不動産連合隊」

札幌市に老後移住する際の注意点や移住準備の具体的な進め方、札幌市が行っている高齢者向け支援制度についてお伝えしました。札幌市は都市機能と自然環境のバランスに優れており、移住先としておすすめの街です。

札幌不動産連合隊」では、札幌市で住まいをお探しの方のために売買物件・賃貸物件を多数ご紹介しています。お気に入りの物件を登録して比較検討できるマイリストなど、便利な機能も充実しています。

札幌市での老後の移住生活を充実させるために、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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