福岡市中央区で店舗開業したい方は必見!テナント物件探しのポイントを解説

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福岡市中央区は福岡市の中枢と言っても過言ではないエリアです。

九州最大の繁華街であり商業施設の集まる天神や、ビジネスの拠点に適した赤坂・大名・渡辺通があります。また、空港から近く、地下鉄・私鉄・高速道路などが整備されていることから、観光客の来訪も多い地域です。

住宅街も多く、さまざまな業種で高い需要が期待できます。

チャンスと魅力に満ちた福岡市中央区で店舗開業したいという方は多いでしょう。

本記事では福岡市中央区の特徴・オススメの業種・テナント物件の探し方について解説します。出店を検討している方は、参考にしてみてください。

    関連記事:福岡でスタートアップ・中小企業が資金調達を成功させる方法
         福岡で起業・開業する人向けの支援制度や相談窓口|飲食店ならではのポイント

    福岡市中央区の賃貸相場

    福岡市中央区の賃貸相場

    福岡市中央区で出店を予定しているなら、大まかな賃料相場を把握しておきましょう。

    ラルズネットの家賃相場表によると、福岡市中央区の賃料相場は下記のとおりでした。

    エリア平均家賃もっとも物件の登録数が多い価格帯
    福岡市中央区623,091円70万円以上
    参考:家賃相場表(2024年6月)

    また、乗者数が10,000人以上の地下鉄駅の賃料相場は下記のとおりでした。

    エリア乗者数平均家賃もっとも物件の登録数が多い価格帯
    天神駅102,572人766,421円90万円以上
    天神南駅33,170人838,009円100万円以上
    唐人町駅15,738人449,211円35万~40万円以上
    大濠公園駅16,110人399,955円40万円以上
    赤坂駅24,506人635,942円80万円以上
    六本松駅10,786人295,884円30万円以上
    薬院駅13,436人374,076円40万円以上
    参考:福岡市地下鉄|駅ごとの立地特性
    参考:家賃相場表(2024年6月)

    福岡市中央区の賃料相場には大きな幅があります。

    天神は「天神ビッグバン」によって開発が進んでおり、物件によっては非常に高額な賃料です。

    ラルズネットの福岡テナント連合隊で調べたところ、福岡市中央区のテナント物件でもっとも高い賃料は天神の7,920,000円でした。一方で、もっとも低い賃料も天神の42,000円で、二極化が進んでいるのがわかります(2024年6月の情報)。

    賃料の今後の推移については、福岡市の地価公示を確認すると推測しやすいでしょう。地価が上がれば賃料も上がる可能性が高くなります。

    2023年1月1日の情報では、福岡市中央区のいずれの町も地価が上昇しています。公示価格でもっとも高いのは「天神1丁目96番1外」の11,300,000(円/㎡)でした。また、変動率が高いのは次のようなエリアです。

    • 清川2丁目4号13番1(18.3%)
    • 長浜1丁目36番 (16.1%)
    • 港2丁目10番8 (15.5%)

    いずれも天神から少し離れているものの、最寄りの駅まで10~15分程度の距離で、利便性は悪くありません。今後はこのような条件のエリアが再評価され、地価が上昇する可能性もあるでしょう。
    参考:みんなの行政地図 福岡市中央区

    テナント物件・店舗を探す際は、賃料相場を抑え、経営に無理の出ない物件を選ぶのが重要です。

    福岡市中央区でオススメの業種

    福岡市中央区でオススメの業種

    福岡市中央区は、天神を中核に集客やビジネスに有利なエリアです。ここでは、福岡市中央区で需要のある業種をご紹介します。

    • 飲食全般(重飲食含む)
    • 喫茶・カフェ(軽飲食)
    • 小売・物販
    • 美容・健康
    • 教育・スクール
    • 事務所

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    関連記事:福岡でテナントを構えるのにおすすめのエリアは?街の特徴や物件の選び方を解説

    飲食全般(重飲食含む)

    福岡市中央区は飲食店の経営に適しています。

    自治体オープンデータの福岡市内飲食店営業等営業許可施設一覧で確認したところ、福岡市中央区には4,035の飲食店がありました。需要の多さがうかがえます。

    天神はビジネスパーソン・観光客・福岡市内各地の住民と、さまざまな客層が集まる地域です。ランチはもちろん、ディナーでも各種料理が求められるでしょう。ターゲット層が観光客なら、もつ鍋や水炊きなどの「福岡定番」のグルメがオススメです。

    天神の近隣エリアである大名・春吉なども人通りは多く、飲食全般で需要が見込めます。

    渡辺通や赤坂はビジネスパーソンが多いため、ランチに適した定食・食堂のほか、退勤後にアルコールが楽しめるお店も利用されるでしょう。赤坂は大手企業が拠点を置いていることもあり、高価格帯の飲食店もオススメです。

    薬院・赤坂・大濠には高級住宅街があり、和食や洋食などの高級路線で検討の価値があります。

    福岡市中央区では天神に近いほど人が流入する可能性が高く、集客で有利です。また、各エリアごとに特徴があり、ファミリー層・単身者層・観光客と客層がガラリと変化します。飲食店の需要は多いですが、ターゲット層がぶれないように気を付けましょう。

    喫茶・カフェ(軽飲食)

    喫茶店やカフェを出店したい方にとって、福岡市中央区は天神から流入する人が多く、集客のしやすさからオススメのエリアです。

    ただし、競合店の多い激戦区でもあります。福岡市中央区の駅近ではチェーン店が出店していることが多く、賃料との兼ね合いを考えると個人店は厳しい面があります。

    駅付近で開業したい方は、面積の少ない店舗や築年数の古い店舗、前店舗の設備が残っている居抜き物件などを選ぶことで賃料は抑えられるでしょう。

    また、福岡はコーヒーカルチャーが盛んです。大名・天神・薬院などではこだわりのコーヒーを出す店が好まれます。出店を考えている方は、同業種の店舗が近くにないか事前に調査が必要です。

    一方で、ビジネスパーソンが打ち合わせや商談で使うため、渡辺通や赤坂などのオフィス街でも喫茶店やカフェの需要があります。スイーツや軽食で特色を出すのもオススメです。

    関連記事:居抜き物件の5つのメリットを徹底解説!居抜きに向いているのはこんな人

    小売・物販

    福岡市中央区は、小売業において福岡市内でも最大の販売額を誇ります。小売業を検討している方にとって非常に魅力的なエリアと言えるでしょう。

    とくに、天神は九州でも指折りの商業集積地です。九州だけでなく国内外からの観光客も集まるため、小売・物販は非常にビジネスチャンスのある業種です。

    また、大名は若者文化が根付いていることから有名ブランドが有利だったり、薬院は個性的なアイテムが人気だったりと、求められるものに違いがあります。

    町ごとに特徴が異なるため、得意分野を活かせるでしょう。

    参考:区のまちづくりの目標 中央区 – 福岡市

    美容・健康

    福岡市中央区は人の流入数が多い分、美容や健康に関するジャンルで需要があります。

    自治体オープンデータの福岡市内美容所検査確認済施設一覧で調べたところ、福岡市中央区の美容室の数は1,389で、全7区中で断トツの多さでした(2024年5月の情報)。とくに天神は流行やトレンドを生み出す中心地であり美容室が集中しています。

    競合が多いとも言えますが、近隣に美容室がないか、ターゲット層を見誤っていないかなどのマーケティングによって対策は可能です。集客面のメリットを考えると福岡市中央区は美容室で開業するのに適しているエリアです。

    また、オフィス街の多さから、エステ・マッサージ・整体・リラクゼーションなどの美容・健康を求めるビジネスパーソンも多いでしょう。

    個人で出店したい場合、完全予約制であれば開業しても余裕を持った来客応対が可能です。店舗の面積が小さいほど賃料は低くなる傾向なので、マンションの1室などを利用して開業するのも良いでしょう。

    教育・スクール

    福岡市中央区は、教育関連・スクールの開業に適しています。

    福岡市 推計人口・登録人口によると、2024年5月1日の福岡市中央区の世帯数は136,240でした。人口・世帯数ともに前年より増えており、ファミリー層も増えています。

    また、少子高齢化が進む日本ですが、子どもに関するデータ集 – 福岡市によれば、2022年の福岡市の1,000人あたりの出生数は7.5人です。20ある政令指定都市の中で、第2位の高さです。

    世帯数の増えている福岡市中央区は、英会話教室・塾・幼児教室・スポーツクラブなど、子どもに関するビジネスに需要があると言えるでしょう。

    ただし、福岡市中央区の中でも天神・渡辺通・赤坂などのオフィス街を擁するエリアは、単身者層が多いと推察されます。教育・スクールに関する開業を希望している方は、住宅街の多いエリアを選ぶと良いでしょう。

    事務所

    起業・移転を考えている方にとって、福岡市中央区はオススメのエリアです。

    天神・赤坂・渡辺通などにビジネス街があるほか、大名や薬院など福岡市中央区の各地にオフィスビルが点在しています。業務内容や経営規模に合わせた拠点決めが可能です。

    福岡市中央区は15〜64歳の生産年齢人口の割合が高く、従業員を探す際にも有利です。

    三鬼商事株式会社 オフィスマーケットによると、2024年4月の福岡市のオフィス空室率と平均賃料は次のとおりでした。

    エリア空室率平均賃料(単位:円/坪)
    赤坂・大名地区10.05%11,303
    天神地区3.22%12,800
    薬院・渡辺通地区2.53%11,684
    呉服町地区8.72%11,005
    ※福岡市中央区のエリアのみ抜粋

    空室率が低く賃料が高いのは天神・薬院・渡辺通エリアで、高い需要があることがわかります。

    一方で、天神から離れると空室率が上がり、家賃も抑えられます。天神は「天神ビッグバン」による開発で、今後オフィスの供給が増える見込みですが、築浅のオフィスビルの賃料は高額です。

    天神の利便性を優先するか、賃料を抑えることを優先して近隣の町に拠点を持つか、慎重な判断が必要です。

    福岡市中央区でテナント物件を探す方法

    福岡市中央区でテナント物件を探す方法

    福岡市中央区で出店を検討する際、「どうやってエリアを絞り、物件を探すか」で困っている方もいるでしょう。

    テナント物件の探し方としては、次のような方法があります。

    • 不動産会社に依頼する
    • 気になるエリアを歩く
    • ポータルサイトで検索する

    それぞれの特徴を詳しく説明します。

    関連記事:テナント物件探しのコツ!失敗しないための事前準備も解説

    不動産会社に依頼する

    テナント物件や店舗を探す際に一般的なのは、不動産会社に依頼する方法です。

    出店を検討している場所がある程度絞れているなら、エリア内の不動産会社に連絡・訪問し、テナント物件を探していることを伝えましょう。

    できるだけ条件の良い物件を求めるなら、チェーン店よりも、昔から営業している地域密着型の不動産会社がオススメです。地域の情報に詳しく、オーナーと個人的につながっていることもあり、掘り出し物の物件を紹介してもらえる可能性が高くなります。

    ただし、地域密着型の不動産会社は、エリア外の物件情報に詳しくない場合もあります。出店するエリアを絞れていない場合は、まず福岡市中央区の駅や町ごとの情報収集から始めるのがオススメです。

    関連記事:テナント物件に強い不動産会社の見分け方|地域密着の会社がオススメ

    気になるエリアを歩く

    「出店の候補地がいくつかあって絞り込めない」という悩みがある場合は、複数の候補地を散策してみましょう。

    車やバスから見るだけではわからない雰囲気や情報が得られます。

    たとえば、福岡市中央区の天神エリアは賃料の高額なテナント物件が多い一方で、築30~40年以上の賃料の安い物件もあります。駅から少し歩いた路地に、穴場のような店舗が見つかるかもしれません。

    また、歩いていると「入居者募集中」の張り紙が貼られた空きテナントが目に入ってくることもあります。気になったら張り紙の連絡先に問い合わせてみましょう。

    散策はテナント物件の効率的な探し方ではありませんが、思いがけない優良物件が見つかることもあります。

    店舗やテナント物件を探すだけでなく、歩いてエリアの雰囲気を把握するのも重要です。どのような客層か、自店舗のコンセプトと合う街並みなのか、しっかり確認しましょう。

    ポータルサイトで検索する

    福岡市中央区で出店エリアが絞れている・絞れていない場合のどちらもオススメなのが、不動産ポータルサイトの利用です。

    不動産ポータルサイトには複数の不動産会社がテナント物件や店舗の情報を掲載しています。

    ラルズネットの福岡テナント連合隊は地域情報に特化した物件を掲載しています。賃料・築年数・駅などの条件のほか、フリーワードでも検索が可能です。福岡市中央区のテナント物件・店舗の情報を収集する際にも役立ちます。

    希望の条件を入れて探しているうちに、徐々に出店のイメージが固まってくるでしょう。

    また、ラルズネットには「テナント物件リクエスト」もあります。希望の条件を入力すると不動産会社から物件紹介が得られるサービスです。

    ポータルサイトはPCやスマホがあれば、いつでもどこでも気軽にテナント物件・店舗を探せるのがメリットです。

    テナント物件・店舗をお探しの際は、ぜひご活用ください。

    福岡市中央区のエリアの特徴

    福岡市中央区のエリアの特徴

    福岡市中央区はエリアごとに大きく特徴が異なります。ここでは、以下のような町の特徴をご紹介します。

    • 天神は福岡市の中心部!
    • 渡辺通・大名・赤坂はビジネス街
    • 薬院・平尾は住宅が多い
    • 春吉・大名は下町・飲食街

    天神は福岡市の中心部!

    「天神」は九州・福岡の中心部です。

    九州最大の繁華街と呼ばれるだけあって、オフィス街・商店街・飲食街として発展しており、観光地も多いエリアです。

    常に人が行き来しているため、小売業・飲食店など集客が必要な業種に適しています。

    また、「天神ビッグバン」プロジェクトによって再開発が進んでおり、新たな商業施設やインテリジェントビルが建設されています。金融機関や行政機関が天神にそろっていることもあり、ビジネスパーソンにとって有利なエリアと言えるでしょう。

    関連記事:天神で飲食店を開業したい!エリアごとの魅力とテナント物件の探し方

    渡辺通・大名・赤坂はビジネス街

    「渡辺通」は天神の南側に隣接しているビジネス街です。オフィスビルが建ち並び、メインストリートには常に車や人が行き来しています。出張や観光に使われるため、飲食店・商業施設・ホテルも数多くあります。

    2023年3月27日に福岡市地下鉄七隈線が延伸し、渡辺通駅から博多駅まで約6分で到着が可能になりました。ビジネス街としての重要性が増し、今後も成長が見込まれるエリアです。

    「大名」は天神の西側に隣接しており、大きな通り沿いに金融機関や企業の支店が入居するオフィスビルが多数あります。天神より賃料が安いことから、大名のオフィスビルを選択する企業も多いようです。

    大名については「春吉・大名は下町・飲食街」でも触れているので、ご覧ください。

    「赤坂」には大手広告会社や通信販売会社が多く、オフィス街として機能しています。かつて地方裁判所があった関係で弁護士・司法書士などの事務所も多い傾向です。

    関連記事:大名のテナント・店舗物件で飲食店を開きたい人へ|家賃相場や人口を解説

    薬院・平尾は住宅が多い

    「平尾」は住宅エリアと商業エリアが大まかに分かれており、需要に合わせた出店が可能です。人口14,259人(2024年3月末の情報)で世帯数も多く、地元客の利用が期待できるでしょう。

    「薬院」は人口16,212人(2024年3月末)です。商業地・オフィス街・住宅街としての面があり、飲食・美容・物販・起業と幅広い業種で成功が期待できます。

    薬院の浄水通りはハイクラスな住宅街なので、回転率より質と単価の高い飲食店・物販などを検討するのもオススメです。

    関連記事:薬院エリアで需要の多い業種4選!店舗・テナント物件の探し方も解説
         平尾で出店したい人必見!オススメ業種とテナント物件の探し方をご紹介

    春吉・大名は下町・飲食街

    「春吉」には昭和の街並みと新しく建てられたマンションなどが混在しており、レトロな雰囲気や個性を求める人にオススメのエリアです。

    また、「大名」には紺屋町という古い商店が残っている場所があり、路地に昭和時代の建物が残っています。

    春吉・大名のいずれも天神から近く、飲食店の需要が高い場所です。居酒屋・食事処・カフェ・外国料理などさまざまなジャンルの飲食店が出店しており、飲食街としての面もあります。

    参考:春吉で理想のテナント物件を見つけるコツ|飲食店の開業方法も紹介
       大名のテナント・店舗物件で飲食店を開きたい人へ|家賃相場や人口を解説

    福岡市中央区で出店するメリット

    福岡市中央区で出店するメリット

    福岡市中央区で出店するメリットとして、次のようなものがあります。

    • 集客しやすい
    • 物件の選択肢が広い
    • 支援制度が使える

    集客しやすい

    福岡市中央区でもっとも集客しやすいのは天神です。ビジネスパーソンや観光客が一日を通して集まるエリアなので、飲食店・物販・美容室などさまざまな業種で有利です。

    天神は2024年3月末時点で人口1,788人なので、住民の利用数は期待できません。しかし、駅で数分の町や徒歩圏内のエリアに住んでいる人がショッピング・飲食などで天神に訪れるため、周辺地域からの来訪客に期待ができます。

    天神に近接している春吉・大名・今泉なども集客しやすいエリアです。

    渡辺通や赤坂はビジネス街なので、ビジネスパーソンの利用が見込めます。昼・夜の食事に加えて接待や飲み会の需要など、飲食店の需要は高いでしょう。

    また、薬院・平尾・桜坂・六本松などはファミリー層が多く、小売業に加えて教育・スクールの利用も見込めます。地元住民の利用を想定するのであれば、リピーターの獲得が成功のカギです。

    「福岡市の観光・MICE」2024年版(福岡市観光統計)によると、福岡市中央区は2019年(コロナ前)と比較して外国人観光客が29%増えました。今後は飲食店・小売・物販などの業種でインバウンドによる需要が増えるでしょう。

    参考:福岡市 登録人口(公称町別)

    物件の選択肢が広い

    福岡市中央区は、天神エリアで開発が進む一方、昔ながらの建物や古いテナントビルが混在しています。

    画一的な街並みではないからこその魅力に満ちており、出店する人にとってはテナント・店舗物件の選択肢が広いのがメリットです。

    築浅物件

    天神ビッグバン」で開発が進む天神では、天神1~2丁目を中心にインテリジェントビルや最新の商業ビルなど、新規の物件が次々と建設されています。

    また、天神ビッグバンの一環として、「福岡大名ガーデンシティ」が開発されたほか、赤坂でもマンションやオフィスビルの開発が進んでいます。

    「利便性が高くて築浅の物件を探している」という方には、天神と周辺のエリアがオススメです。

    参考:日経BP 天神ビッグバン・旧大名小跡地「福岡大名ガーデンシティ」が全面開業

    レトロな物件

    福岡市中央区には昭和の街並みが残っているエリアがあります。

    たとえば、春吉・大名・六本松・唐人町などのエリアには古き良き商店街が残されています。路地に築年数の古い物件が多かったりと、古民家やレトロな雰囲気を求めている人にオススメです。

    いずれのエリアにも地下鉄の駅があり、下記のとおり最寄り駅から天神エリアまで10分以内の移動が可能で利便性にも優れています。

    エリア最寄り駅から行ける天神エリアの駅到着時間
    春吉地下鉄七隈線 渡辺通駅→天神南駅1分
    大名地下鉄空港線 赤坂駅→天神駅2分
    六本松地下鉄七隈線 六本松駅→天神南駅8分
    唐人町地下鉄空港線 唐人町駅→天神駅5分

    福岡市中央区は「築年数の古いテナント物件で出店したいものの、駅から遠くて出勤も集客も厳しい」といった事態を避けたい方にオススメの地域と言えるでしょう。

    テナントビル

    出店の際に、オフィスビルや商業ビルに入居したいという方も多いでしょう。福岡市中央区は天神を中心にテナントビルが非常に充実しています。

    また、大名・渡辺通・赤坂などのオフィス街にはオフィスビル・商業ビルのいずれもあり、業種に合わせた選択が可能です。

    オフィスに関しては、「事務所」で解説したとおり、天神・薬院・渡辺通は空室率が低く賃料が高い傾向ですが、周辺エリアでは空室率が10%前後で家賃も抑えられます。

    天神から少し離れた薬院・平尾でも、大きな通り沿いにテナントビルが建ち並んでいます。賃料・収益・利便性のバランスを取りながらテナント物件を選ぶことが可能です。

    支援制度が使える

    福岡市中央区で出店するのであれば、福岡市が提供する支援制度について把握しておきましょう。

    福岡市では起業・開業したい人に対して、さまざまな支援・助成を提供しています。詳しくは関連記事「福岡で起業・開業する人向けの支援制度や相談窓口|飲食店ならではのポイント」で解説しているので、ぜひご覧ください。

    また、福岡市は資金調達についても相談窓口を用意しており、起業・開業を考えるときにもっともハードルの高い開業資金についても有益な情報が得られます。

    資金調達については「福岡でスタートアップ・中小企業が資金調達を成功させる方法」で詳細をご覧いただけます。

    このような支援制度が使えるのも、福岡市中央区で開業する際の大きなメリットです。

    福岡市中央区の基本情報

    福岡市中央区の基本情報

    ここでは福岡市中央区についての基本的な情報を解説しています。

    • 歴史・地名の由来
    • 最寄り駅
    • 人口・代表的な施設など

    詳しく見ていきましょう。

    歴史・地名の由来

    福岡市中央区は福岡市の中心部として機能しています。その歴史は長く、7世紀後半から始まった大陸との交流の際に、「鴻臚館(こうろかん)」という迎賓館が現在の中央区に配置されていたことがわかっています。

    飛鳥・奈良・平安と長い期間にわたって鴻臚館は使われており、遣唐使の宿泊施設としても使用されました。

    その後、徳川幕府が成立すると同時に黒田長政が福岡城を築城します。

    廃藩置県後の1889年(明治22年)に福岡市が発足し、1972年4月1日に福岡市が政令指定都市になると同時に区制が施行され、中央区ができました。

    参考:鴻臚館について
       福岡市中央区 中央区の概要

    最寄り駅

    地下鉄・西鉄の最寄り駅は次のとおりです。

    種類駅名
    福岡市地下鉄空港線天神駅
    赤坂駅
    大濠公園駅
    唐人町駅
    福岡市地下鉄七隈線天神南駅
    渡辺通駅
    薬院駅
    薬院大通駅
    桜坂駅
    六本松駅
    西鉄福岡(天神)駅
    薬院駅
    平尾駅

    地下鉄が10駅、西鉄が3駅あり、福岡市中央区の各地へ移動が可能です。

    人口・代表的な施設など

    ここでは福岡市中央区の人口や代表的な施設などをご紹介します。

    人口(区全体)
    参考:福岡市 登録人口(公称町別)
    中央区 193,790人
    (男性86,012人、女性107,778人)
    ※2024年6月の情報
    人口1万人以上の町
    参考:福岡市 登録人口(公称町別)
    中央区薬院 16,212人
    中央区平尾 14,259人
    中央区小笹 12,287人
    ※2024年6月の情報
    治安
    参考:福岡県 刑法犯 市区町村別 認知件数
    刑法犯 合計2,734件
    ※2023年の情報
    行政機関福岡法務局
    福岡地方裁判所
    福岡家庭裁判所
    福岡高等裁判所
    中央警察署 など
    金融機関みずほ銀行 福岡支店
    三菱UFJ銀行 福岡支店
    三井住友銀行 天神町支店
    りそな銀行 福岡支店
    みんなの銀行 本店
    百十四銀行 福岡支店
    福岡銀行 本店営業部 など
    代表的な商業施設ソラリアプラザ
    福岡パルコ
    アクロス福岡
    天神テルラ
    BiVi(ビビ)福岡
    VIORO(ビオロ)
    ミーナ天神
    ソラリアステージ
    大濠テラス福岡
    大名ガーデンシティ など
    観光地福岡PayPayドーム
    福岡市動植物園
    福岡県立美術館
    福岡城址
    大濠公園
    天神中央公園
    警固公園
    松風園 など

    福岡市中央区の人口は7つの行政区の中で第6位と多くはありません。

    しかし、地下鉄天神駅と西鉄福岡(天神)駅はどちらも乗車人数が第1位の駅で、流入・流動する人数は非常に多い傾向です。

    2020年の調査では福岡市中央区の人口密度は13,352(人/k㎡)で、全区の中でもっとも高い数でした。

    治安面では、刑法犯の合計が2,734件で、博多区3,034件に次ぐ件数です。犯罪認知件数は多いものの、一方で住みやすい街としても人気が高いため、開業する候補地としては有効な選択肢です。
    参考:フクリパ 福岡市は住みたい街(自治体)ランキングで四連覇となる第1位【2023年版】

    福岡市中央区には大規模な商業施設・金融機関・行政機関が集まっており、ビジネスや居住の際にメリットの多いエリアです。

    また、観光スポットにも恵まれており、国内外からの観光客を対象にした飲食・宿泊などの業種も需要があります。

    参考:福岡市地下鉄|駅ごとの立地特性
       西日本鉄道株式会社 鉄道事業

    福岡市中央区でテナント物件・店舗を探すなら福岡テナント連合隊!

    福岡市中央区でテナント物件・店舗を探すなら福岡テナント連合隊!

    本記事では福岡市中央区で開業したい方に向けて、家賃相場やオススメの業種などをご紹介しました。

    福岡市中央区はビジネスチャンスが多く、多様な業種で需要があります。テナント物件・店舗の賃料と収益のバランスが取れれば、安定した経営が望めるでしょう。

    福岡市中央区で開業をお考えの方は福岡テナント連合隊をご利用ください。路面店、居抜き物件コーナーなど、事業者目線で詳細な検索ができるようになっています。

    これから出店を考えている事業者様のお役に立てれば幸いです。

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      この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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