北海道への移住を考える子育て世帯にとって、住みたいエリアに充実した子育て支援があるかどうかは重要なポイントです。
この記事では、北海道で特に子育て支援が手厚いおすすめのエリアを9つ紹介します。
北海道全域で利用できる子育て支援の制度やサービス、子育て支援を重視して移住先を選ぶ際のポイントについてもお伝えします。
北海道で充実した子育て環境を手に入れ、理想の移住生活を実現するために、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
北海道で子育て支援が充実しているエリア9選

北海道では、それぞれの自治体が独自の子育て支援を行っています。
ここでは、特に子育て支援が充実しているエリアを9つご紹介します。北海道に移住を考えていて、エリア選びに迷っている子育て世帯の方は、ぜひ参考にしてみてください。
千歳市
道央に位置する千歳市は、北海道の空の玄関口となる新千歳空港があることで有名です。
「子育てするなら、千歳市」のコンセプトを掲げ、充実した子育て支援制度を提供しています。
千歳市の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 乳幼児紙おむつ用ごみ袋支給事業:
3歳未満の乳幼児を育てている世帯に対し、最大300枚の紙おむつ用ごみ袋を支給 - ちとせ子育て特典カード:
子どもと一緒に買い物をする際や施設を利用する際に、協賛店からさまざまな特典を受けられる - ちとせ子育てコンシェルジュ:
「ちとせっこセンター」と「げんきっこセンター」に常駐するコンシェルジュに、保育施設の情報や子育ての悩みについて相談できる
※2025年1月時点の情報です。最新情報は千歳市ホームページ|子育て支援事業をご確認ください。
関連記事:千歳市に移住した際の住みやすさは?補助金や支援制度を紹介
北斗市
北海道の南西部に位置する北斗市は、きじひき高原と津軽海峡に面した自然豊かな街です。
また、北海道新幹線が発着するなど交通の利便性が高く、雪も比較的少ないため、道外からの移住先として魅力ある街といえるでしょう。
北斗市の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 子どもの医療費助成:
高校卒業までの子どもを対象に、保険診療にかかる医療費を全額助成 - 学校給食費の軽減:
第2子以降の子どもの給食費が無料 - 放課後児童クラブ:
1人あたり月額1,000円で、月曜日から土曜日の午後6時まで子どもを預けられる
※2025年1月時点の情報です。最新情報は北斗市ホームページ|北斗の子育て・移住に関する支援制度をご確認ください。
東川町
東川町は人口約8,000人の小さな町ながら、20年以上にわたって移住者が増え続ける人気エリアです。
美しい自然の風景が身近にあるほか、水が綺麗なことでも知られています。そのため、豊かな環境で子どもを育てたい方にはぴったりの町といえます。
東川町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 地域子育て支援センター:
遊びの広場や体験教室を提供しているほか、子育て相談にも対応可能 - 子ども医療費助成:
18歳までの子どもの入通院代を全額助成(※保険適用の診療行為に限る) - 養育医療費助成:
一定の条件を満たす乳児に対して、入院医療にかかる費用の一部を助成
※2025年1月時点の情報です。最新情報は東川町ホームページ|くらしのガイドをご確認ください。
関連記事:北海道・東川町の魅力とは?移住のメリットや支援制度を紹介
ニセコ町
ニセコ町は、スキー場や温泉などの観光地で有名です。また、環境に配慮した政策や地方創生への取り組みが盛んに行われており、移住先としても注目を集めています。
外国人移住者が多く住んでいて、インターナショナルスクールもあることから、子どもに語学や国際感覚を身に付けさせたい家庭におすすめです。
ニセコ町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 子育て短期支援事業:
病気や事故など保護者の都合で子どもの養育が困難になった場合、児童養護施設で一時的に子どもを預かってもらえる - 就学援助制度:
小中学生の子どもがいる家庭を対象に、経済的に困っているときの学用品や給食費を支給
※2025年1月時点の情報です。最新情報はニセコ町ホームページ|子育て・教育をご確認ください。
関連記事:ニセコ移住で押さえるべき基礎情報!仕事や教育、支援制度を徹底解説
函館市
北海道南部に位置する函館市は、鉄道や空港など交通機関が充実しています。また、港町ならではの豊かな食文化も魅力の一つです。
観光地としてのイメージが強いものの、移住者向けの就業支援・住宅支援にも力を入れており、移住先としても注目を集めています。
函館市の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業:
中学生以下の子どもがいる家庭を対象に、最大15,000円の家賃を補助 - 函館市子育てアドバイザー:
定期的に行われる子育て家庭への訪問や研修会を通じて支援活動を実施 - 函館市ファミリー・サポート・センター:
小学生以下の子どもを対象に、施設での預かりサービスや子育て相談を行っている
※2025年1月時点の情報です。最新情報は函館市ホームページ|子育てをご確認ください。
上士幌町
十勝エリア北部に位置する上士幌町は、農業や林業などの第1次産業を中心に発展してきました。
冬は積雪が少なく、夏も平均気温が20度前後と涼しいため、年間を通して過ごしやすい気候です。
上士幌町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 子育てサポート事業:
子どもの送迎や預かりなど、忙しい親をサポートする支援制度 - こどもと子育ての相談センター「うみそら」:
妊娠期の母親、または乳幼児期以降の子どもを持つ親が、気軽に子育てに関する相談を行える - 子育て住宅建設助成事業:
中学生以下の子ども一人あたり100万円の住宅助成金を支給
※2025年1月時点の情報です。最新情報は上士幌町ホームページ|子育て・教育をご確認ください。
関連記事:上士幌町に移住しよう!町の魅力や支援制度を詳しく紹介
東神楽町
東神楽町は人口約1万人の小さな町で、豊かな自然が広がる「花のまち」として知られています。
生活に必要なものがコンパクトにまとまっているほか、北海道の中核都市である旭川市に隣接しているため、利便性は高いといえます。
東神楽町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 医療費の助成:
子どもが高校を卒業まで医療費が無料 - 遠距離通学費の助成:
2km以上の通学距離がある小中学校に通う生徒のバス運賃を助成 - こども緊急さぽねっと利用料助成事業:
緊急時に子どもを預けられる「こども緊急さぽねっと」の利用料の一部を助成
※2025年1月時点の情報です。最新情報は東神楽町ホームページ|教育・子育ておよび健康・福祉をご確認ください。
南幌町
自然豊かな南幌町は、札幌市や北広島市に近いことからベッドタウンとして注目されています。
農業が盛んなので、地元産のお米や旬の野菜が身近に手に入るのも魅力の一つです。
南幌町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 新生児聴覚検査費の助成:
新生児聴覚検査にかかる費用を全額支給 - 母子及び父子並びに寡婦福祉資金:
一般金融機関から融資を受けるのが難しい母子・父子・寡婦家庭に対する貸付制度 - 児童手当:
中学生以下の子どもを持つ家庭に対し、子どもの年齢に応じた手当金を支給
※2025年1月時点の情報です。最新情報は南幌町ホームページ|支援制度・手当をご確認ください。
関連記事:南幌町へ移住したい!町の3つの魅力や補助金制度を詳しく紹介!
白糠町
北海道東部に位置する白糠町は、農業や酪農など第1次産業が盛んな町です。
株式会社リクルートが実施した「SUUMO住民実感調査2022北海道版」では、子育てに関するサービスが充実している自治体のランキングで1位を獲得するなど、子育てしやすい街としても注目されています。
白糠町の主な子育て支援制度は以下の通りです。
- 白糠町出産・子育て応援給付金:
妊婦・児童1人あたり5万円を支給 - 子育て費用の負担軽減:
保育料の無償化、給食費の無償化、18歳までの医療費の無償化など - 新入学児童・生徒入学支援金:
町立の小中学校に入学する子どもがいる家庭に、小学校入学時は2万円分、中学校入学時は3万円分の商品券を支給
※2025年1月時点の情報です。最新情報は白糠町ホームページ|結婚・出産・子育てをご確認ください。
北海道全域で利用できる子育て支援

北海道内の各自治体が提供する子育て支援をご紹介しましたが、北海道の全域で利用できる制度や施設もいくつかあります。
上手に活用して、移住先での子育てライフを快適なものにしましょう。
どさんこ・子育て特典制度
親子で外出する際に特典カードを提示することで、協賛事業者の割引やプレゼントといったサービスを受けられる仕組みです。
ドラッグストアや飲食店、レジャー施設など、道内のさまざまな施設で利用できます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は北海道ホームページ|どさんこ・子育て特典制度をご確認ください。
せわずき・せわやき隊
地域ぐるみで子育て世帯を支えるため、地域で主体的に活動する子育てボランティア団体です。
「せわずき・せわやき隊」には、地域で活動する子育てサークルや子育て支援に関連する団体が登録しています。
登下校の見守りや子どもの一時預かり、子育てに関する悩み相談など、団体ごとにさまざまな活動を行っています。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は北海道ホームページ|せわずき・せわやき隊(地域の子育て・子育ちに関するボランティア団体)についてをご確認ください。
赤ちゃんのほっとステーション
乳幼児を持つ家庭が無料で利用できる、おむつ替えと授乳ができる場所です。
小さな子どもを連れて出かけると、おむつ替えができるトイレや授乳室が見つからず苦労することがあります。
北海道では、商業施設や公共機関などさまざまな施設に「赤ちゃんのほっとステーション」が設置されているため、子ども連れのお出かけでも安心です。設置場所は、北海道の公式子育て支援サイト「ハグクム」から検索できます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は北海道ホームページ|赤ちゃんのほっとステーションをご確認ください。
ハグクム
北海道保健福祉部子ども未来推進局が運営する、結婚・妊娠・出産・子育ての情報を発信するポータルサイトです。
どさんこ・子育て特典制度の協賛店舗や保育施設の検索、「赤ちゃんのほっとステーション」設置場所の検索など、子育ての段階に応じたさまざまな情報が得られます。
さらに、各自治体の子育て支援制度を検索できる機能もあるため、移住後だけでなく、移住前に住みたいエリアを探す際にも役立ちます。
※2025年1月時点の情報です。最新情報は北海道の結婚・妊娠・出産・育児の総合ポータルサイト「ハグクム」をご確認ください。
子育て支援をもとに移住先を選び分けるポイント

子育て支援を活用しながら移住先を選ぶには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
- 子どもの年齢に合わせて必要な支援に優先順位を付ける
- どの程度のトータルコストを削減できるかシミュレーションする
- 子育て支援施設の充実度にも着目する
子どもの年齢に合わせて必要な支援に優先順位を付ける
子どもの年齢によって、必要な子育て支援は異なってきます。
未就学児であれば保育料が無償の自治体、中高生であれば通学費用の補助がある自治体を選ぶといったように、年齢に応じて受ける支援の優先順位を付けることで、制度をムダなく活用できます。
育児休業給付金や児童手当など、住む地域にかかわらず全国的に利用できる子育て支援制度もあるため、それらも合わせて活用しましょう。
どの程度のトータルコストを削減できるかシミュレーションする
移住の準備においては、資金計画も重要なポイントです。
住みたいエリアが決まったら、そのエリアの子育て支援によって子育ての費用をどのくらい削れるのか、シミュレーションしてみましょう。
移住後のトータルコストを明確にしておくことで、客観的な判断ができます。
子育て支援施設の充実度にも着目する
子育て支援というと、医療費の助成や住宅費用の補助といった制度面が思い浮かびます。
しかし、子育て支援制度に加え、子育て中に利用できる施設の充実度にも着目したいところです。
公園や図書館、児童館など、子どもを連れて遊びに行ける施設の選択肢が多いほど、子育てがしやすい街といえるでしょう。
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北海道で子育て支援が充実しているエリアや、道内全域で利用できる子育て支援についてお伝えしました。自治体ごとに支援の内容は異なるため、事前にしっかりと情報収集をして移住先を選びたいところです。
子育てに適した移住先をある程度絞り込めた方は、具体的な物件を探すため、「北海道不動産連合隊」を活用してみてはいかがでしょうか。地域密着型ポータルサイトならではの情報力で、豊富な物件を多数ご紹介しています。
この記事でご紹介した子育て支援も活用しながら、北海道への移住を実現させて理想の子育てライフを送りましょう。