北海道の家賃相場はいくら?9つのエリアを徹底比較

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北海道の家賃相場はいくら?9つのエリアを徹底比較

北海道は美しい自然やグルメなど多くの魅力を持つことから、移住先の候補として考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、新しい住まいを探す際には家賃相場が気になるところです。

この記事では、北海道の9つのエリアに焦点を当て、家賃相場を徹底比較します。

札幌市をはじめとする主要エリアから、江別市や北見市などの地方都市まで、各エリアの特徴や家賃相場の動向について解説します。

予算や条件に合わせて理想の住まいを見つけるために、ぜひ参考にしてみてください。

北海道のエリア別家賃相場

北海道のエリア別家賃相場

さっそく各エリアの家賃相場を見ていきましょう。

北海道不動産連合隊」によると、北海道の主要エリアの家賃相場は次の通りです。

地域名家賃相場
札幌市5万6,700円
旭川市4万3,968円
函館市4万7,141円
苫小牧市4万5,097円
帯広市4万5,230円
釧路市4万9,030円
江別市3万4,979円
小樽市4万6,397円
岩見沢市4万3,748円
※2023年7月時点

札幌市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円25件
2~3万円566件
3~4万円939件
4~5万円1,679件
5~6万円1,681件
6~7万円930件
7~8万円423件
8~9万円243件
9~10万円113件
10万円以上439件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

札幌市の家賃相場は、2023年7月時点で5万6,700円です。

市内の物件で最も多いのは5~6万円の価格帯となります。札幌市は北海道の最大都市だけあり、土地価格が高く、家賃相場も高水準です。

ただし、北海道の数ある街のなかでも特に利便性が高く、日常的な不便さを感じるケースはほとんどありません。街のなかには商業施設や医療機関など生活に必要な施設がそろっており、電車やバスなどの公共交通機関も整備されています。

また、産業集積地だからこそ、市内で希望の仕事を見つけやすいのもメリットです。

ほかの地域に比べて家賃相場の高い札幌市ですが、車が不要なことから自家用車の維持コストや交通費を抑えやすいといえるでしょう。

関連記事:札幌市への移住を叶えたい!6つの魅力や活用できる支援制度を紹介!

旭川市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円34件
2~3万円386件
3~4万円540件
4~5万円516件
5~6万円459件
6~7万円183件
7~8万円74件
8~9万円26件
9~10万円6件
10万円以上21件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

道北に位置する旭川市は北海道第二の都市で、家賃相場は2023年7月時点で4万4,000円です。旭川市に登録されている物件は、3~4万円と4~5万円が中心となっています。

大都市である札幌市に比べると家賃も安いため、程良く便利な暮らしをしつつ、生活コストを抑えたい人におすすめです。

旭川市には複数のJR路線が通っています。また、旭川空港には羽田空港直通の便があるため、道外への移動もスムーズにできるのが特徴です。

上野ファームや旭山動物園など有名な観光スポットも多く、スキー場やスケート場といったアクティビティ施設も充実しているため、お出かけ好きな方にはうってつけです。

農業も盛んで、地元で取れた新鮮な野菜や果物を手軽に味わえるのも魅力の一つだといえます。

関連記事:旭川に移住したい!街の魅力や支援制度、生活費の目安など詳しく解説

函館市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円82件
2~3万円1,564件
3~4万円5,350件
4~5万円6,412件
5~6万円6,122件
6~7万円3,026件
7~8万円722件
8~9万円276件
9~10万円65件
10万円以上83件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

北海道南部に位置する函館市の家賃相場は、2023年7月時点で4万7,124円です。

函館市は、函館山展望台や五稜郭タワーなど有名な観光地が多い街です。港町であることから、海産物をはじめとするグルメも充実しています。

また北海道のなかでは降雪量が少なく、年間を通して穏やかな気候のため、寒さや雪が心配という方にもおすすめです。

青森と北海道を結ぶ北海道新幹線やフェリー、国内外への移動に便利な函館空港など、陸海空の交通手段がそろっており、本州への玄関口として栄えてきた函館市。出張などで本州に移動する機会が多い方にはぴったりの街です。

関連記事:サポート・サービスを活用して函館に移住しよう

苫小牧市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円55件
2~3万円1,051件
3~4万円1,490件
4~5万円1,431件
5~6万円1,644件
6~7万円714件
7~8万円207件
8~9万円43件
9~10万円2件
10万円以上24件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

北海道の中央部、太平洋沿岸に位置する苫小牧市は、北海道最大の港町として古くから栄えてきました。平均家賃は、2023年7月時点で4万5,003円と、北海道の都市のなかでも水準が低めです。

JR千歳線やJR日高本線、高速道路と交通インフラが充実しており、他地域にアクセスしやすいメリットがあります。利便性の高い地域にもかかわらず、家賃を安く抑えられるのは苫小牧市の大きな利点だといえるでしょう。

夏の平均気温は20度前後と涼しく、冬場も降雪量が少なくて晴れの日が多いため、1年を通して過ごしやすい気候です。

また、苫小牧市は市民のスポーツ推進に力を入れており、体育館・プール・サッカー場といった運動施設が充実しています。日常的にスポーツを楽しみたい方、体を動かして健康的な生活を送りたい方には最適な環境です。

関連記事:苫小牧が移住先に選ばれる6つの秘密

帯広市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円7件
2~3万円143件
3~4万円289件
4~5万円272件
5~6万円195件
6~7万円117件
7~8万円42件
8~9万円14件
9~10万円2件
10万円以上9件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

北海道の東側、十勝地方のほぼ中央に位置する帯広市は、東洋経済新報社の「住みよさランキング2022」で道内1位を記録するほどの人気エリアです。家賃相場は、2023年7月時点で4万5,435円と、札幌市よりも1万円ほど安くなっています。

帯広市は「十勝晴れ」といわれるほど晴れの日が多く、降雪量も比較的少ないのが特徴です。

また、就職支援が手厚い点も帯広市の魅力だといえます。就職マッチングサイト「ビズロケとかち」、55歳以上のシニア層に特化した「ジョブジョブとかちシニア」など、市をあげて数多くの就職支援に取り組んでいます。

移住前に仕事を見つけて生活基盤を確保しておきたいという方は、ぜひ利用してみましょう。

関連記事:帯広は移住先に最適!おすすめする6つの理由

釧路市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円3件
2~3万円196件
3~4万円738件
4~5万円938件
5~6万円843件
6~7万円533件
7~8万円168件
8~9万円41件
9~10万円13件
10万円以上44件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

北海道東部に位置する釧路市は、移住体験制度「ちょっと暮らし」の利用者数が11年連続1位を記録するなど、移住を考えている方に人気のエリアです。

釧路市の家賃相場は、2023年7月時点で4万8,934円で、夏の平均気温は約18度と全国的にもかなり涼しく、雪の量も比較的少ないため、年間を通して過ごしやすい気候といえます。

また、釧路市内にはスギやヒノキの木が自生していないため、花粉症の心配がないことも大きなメリットです。

子どもがいる家庭が市内の協賛店舗で優待を受けられる、「どさんこ・子育て特典制度」をはじめとする独自の子育て支援が充実しています。公園など子どもの遊び場も豊富にあるため、子どものいる家族が移住するのにぴったりの街です。

関連記事:釧路は住みやすい?移住のメリットと注意点を徹底解説

江別市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円126件
2~3万円316件
3~4万円394件
4~5万円179件
5~6万円108件
6~7万円42件
7~8万円5件
8~9万円1件
9~10万円2件
10万円以上5件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

石狩平野の中央に位置する江別市は、家賃相場が2023年7月時点で3万4,788円と、道内都市のなかでも比較的低コストで住居を見つけやすい特徴があります。登録されている物件の数を見ても、2~3万円台のものが中心です。

札幌市に隣接しているため利便性も高く、電車で約25分とアクセス良好。都心に近い便利さと緑豊かな自然環境を兼ね備えているため、移住先として注目が集まっています。

市内には保育園や認定こども園などの保育施設が40以上あり、託児所や病児保育施設も各地にあるため、共働き家庭でも安心して暮らせます。

また、図書館が複数あるのも江別市の大きな特徴です。市立の江別市情報図書館と5つの分館、さらに北海道立図書館もあります。読書や調べもので図書館をよく利用する方にはありがたい環境です。

小樽市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円4件
2~3万円31件
3~4万円83件
4~5万円76件
5~6万円64件
6~7万円32件
7~8万円15件
8~9万円7件
9~10万円1件
10万円以上3件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

小樽運河やレンガ造りの建築物など、レトロな雰囲気が魅力の小樽市は、観光地としても全国的に有名です。家賃相場は、2023年7月時点で4万6,086円と、道内都市のなかでは平均的な水準となっています。

小樽市の魅力は、札幌市までは電車で約50分という好立地な点です。都市部から離れて落ち着いた環境で暮らしつつ、気軽に札幌市の繁華街にアクセスできるメリットがあります。

3つの漁港を有することから海産グルメが豊富で、各地の市場も地元住民や観光客で連日にぎわっています。

関連記事:小樽に移住したい!街の魅力や支援制度は?必要な費用等も詳しく解説

岩見沢市

家賃の価格帯登録物件数
1~2万円3件
2~3万円20件
3~4万円68件
4~5万円55件
5~6万円70件
6~7万円17件
7~8万円2件
8~9万円1件
9~10万円0件
10万円以上0件
参考:北海道不動産連合隊|家賃相場表(2023年7月時点)

岩見沢市は、札幌市の北東に位置する街です。札幌市と距離が近く、特急電車を使えば25分前後で札幌駅にアクセスできます。

岩見沢市の家賃相場は、2023年7月時点で4万3,940円です。北海道最大の都市へと気軽に移動できるにもかかわらず、札幌市よりも家賃相場が1万円以上も下回っています。

そのため、生活の利便性を得ながら、家賃の安い地域へと移住したい方におすすめです。

岩見沢市の市街地には、電車やバスが走っているほか、公園や学校が集積しており、子育てに向いています。街の中心であるJR岩見沢駅周辺は、スーパーやコンビニ、飲食店が多いため、日常的な買い物で困るケースは少ないでしょう。

北海道の住宅事情

北海道の住宅事情

各エリアの家賃相場がわかったところで、北海道の住宅事情についても押さえておきましょう。

  • 他の都市に比べて家賃が安い
  • 暖かく過ごせる工夫が多い

2つの特徴を詳しく解説します。

他の都市に比べて家賃が安い

生活コストを下げるために地方に移住したいという方も多いのではないでしょうか。

北海道は札幌市などの都市部であっても、東京や大阪といった大都市に比べて家賃が安い傾向にあります。

北海道不動産連合隊」によれば、北海道全域の平均家賃は5万613円です。

これに対し、東京都全域の平均家賃は9万8,693円、大阪府全域の平均家賃は6万5,116円であることから、北海道の家賃の安さがよくわかります。

また、北海道の賃貸物件を探してみると、敷金や礼金がかからない物件もある程度存在します。

このように家賃や初期費用を安く抑えられるのは、北海道ならではのメリットです。

※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は東京不動産連合隊大阪不動産連合隊をご確認ください。

暖かく過ごせる工夫が多い

「北海道への移住を考えているけれど、冬場の寒さが心配」という方も多いかもしれません。

しかし実際、北海道の室内の温度は他の地域よりも暖かいといわれています。その理由は、雪国ならではの住宅構造にあります。

例えば最近の北海道の住宅では、複数枚のガラスを重ねた複層ガラスと言われる窓が主流になってきました。これにより断熱性能が上がり、室内の熱気を外に逃がしにくくなっています。

また、床暖房やセントラルヒーティング、ファンヒーターなど暖房設備の種類も豊富にあります。

このように北海道の住宅には長く厳しい冬を乗り切るためのさまざまな工夫が施されているため、冬でも室内の寒さに関しては心配が少ないといえるでしょう。

北海道移住で家賃を安く抑える5つのポイント

北海道移住で家賃を安く抑える5つのポイント

引っ越し費用や家具家電の購入費用、場合によってはマイカーの購入費用など、北海道移住には何かとお金がかかるものです。

そこで、できるだけ家賃を安く抑えるためのポイントをお伝えします。物件探しの際はぜひ参考にしてみてください。

エリア選びは慎重に行う

広大な面積を誇る北海道は、地域によって家賃相場が大きく異なります。

大都市圏や人気のエリアほど家賃が高くなる傾向があるため、郊外や地方都市を選ぶと家賃を比較的安く抑えられます。

通勤通学にかかる時間、買い物といった生活の利便性も考えて、住むエリアを慎重に判断しましょう。

閑散期を狙って家賃交渉を行う

北海道に限らず全国的にいえることですが、移住する時期を柔軟に選べるのであれば、引っ越しの需要が高まる3~4月に移住をするのはなるべく避けたいところです。

5〜9月頃の需要が少ない時期だと、オーナー側も空室を避けたいため、家賃交渉に応じてくれやすいでしょう。

ライフスタイルに合った物件を選ぶ

住むエリアだけではなく、物件の広さや間取りも家賃に影響を与えます。

できるだけ家賃を抑えるためには、引っ越しを機に不用品を処分するなどして生活スペースを見直し、必要最小限の広さで暮らせる物件を選ぶのも有効な手段です。

また、新築やリノベーションされた物件は家賃が高くなる傾向があるため、築年数がある程度経過している物件を選ぶのも方法の一つです。ただし、あまりに古い物件だと耐震性に問題があったり、修繕に費用がかかったりと、家賃の安さというメリットよりデメリットが上回ってしまうケースも考えられます。

引っ越し後に後悔することがないよう、物件の状態は必ず確認するようにしましょう。

移住者向けの制度を活用する

北海道の各自治体では、移住希望者向けに移住支援金や家賃補助といった支援制度を設けているところがあります。

例えば札幌市では、東京圏からの移住者に対して移住支援金を支給しています。

支援金を受け取るにはさまざまな条件があり、申請の手間はかかりますが、移住にかかる費用を抑えられるのであればぜひ利用したいところです。

※2023年7月に執筆した記事です。最新情報は札幌市ホームページ|UIJターン就職移住支援事業(移住支援金)をご確認ください。

不動産情報を活用する

家賃を安く抑えるためには、しっかりとした情報収集が欠かせません。

北海道不動産連合隊」などの不動産ポータルサイトの情報を積極的に活用し、物件の相場や適正な家賃をリサーチしましょう。

さまざまな角度から情報を集め、比較検討することで、家賃交渉の余地が生まれる可能性があります。

「北海道不動産連合隊」で理想的な移住先を探そう

「北海道不動産連合隊」で理想的な移住先を探そう

本記事では、北海道の各エリアの家賃相場や家賃を安く抑えるためのポイントについてお伝えしました。

北海道で賃貸物件や売買物件を探す際は、家賃やこだわりポイントを指定して物件情報を探せる「北海道不動産連合隊」が役立ちます。

不動産に詳しい連合隊スタッフが、「これ、いいね!」と自らおすすめする物件をピックアップしているため、掘り出し物に出会いやすいのが特徴です。一人暮らし向け物件からファミリー向け物件まで幅広く掲載しているので、ぜひお気軽にサイトをのぞいてみてください。

あなたにぴったりの物件が見つかるよう、連合隊スタッフが全力でサポートします。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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