転勤で引っ越しが決まった人へ!2週間で準備が完了するスケジュールを紹介

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転勤で引っ越しが決まった人へ!2週間で準備が完了するスケジュールを紹介

辞令から転勤までの期間は、通常1〜2か月です。しかし、なかには2週間前に内示が出る会社もあります。

急な転勤で探す時間が短くても、なるべく住みやすい物件を選びたいですよね。

本記事では、引っ越しのスケジュール例と、短期間で理想の物件を探すためのポイントについて解説しています。

引っ越し先で快適な新生活を送るために、ぜひ参考にしてみてください。

転勤が決定したらスケジュールを決めよう

転勤が決定したらスケジュールを決めよう

「2週間後に転勤が決まった」という状況だと、焦ってしまい、何から始めたらよいか、わからないかもしれません。しかし、準備期間が2週間であっても、間に合わせる方法はあるのでご安心ください。

もっとも重要なのは、スケジュールを決めることです。

以下は、転勤まで2週間のスケジュール例です。「転勤でやることリスト」としてご活用ください。

転勤でやることリスト

引っ越し準備のタイムライン

引っ越し準備のタイムライン

2週間で引っ越す場合のタイムラインは以下のとおりです。

2週間前
家族で話し合い 退去手続き エリア・予算を決めて家探しを開始 内見 引っ越し業者の選定・見積もり比較
12日前
転校の手続き 不用品の処分開始 会社で引継ぎの用意を始める 荷造りの開始
1週間前
各種の契約変更 転居先に必要な家具・家電購入 冷蔵庫の食品整理開始
5日前
あいさつ回りの品物を購入
前日
冷蔵庫・洗濯機の水抜き 暖房機器の灯油のチェック 荷造りの最終チェック 引っ越し前日の持ち物用意
当日
退去前の掃除 管理人の立ち合いチェック 荷造りの最終チェック 転居先へ移動
引っ越し後

詳細は、次から詳しく解説していきます。

2週間前

家族で話し合い

内示が出たら、すぐに家族と話し合いましょう。決めるのは次のような内容です。

決定する事項内容
単身赴任か家族で引っ越すか状況に合わせて、単身赴任か、家族で引っ越すか決めます。
住みたいエリア通勤・通学時間や利便性、治安などを調べて住みたいエリアを絞ります。
間取り・広さ・設備条件家族構成・ライフスタイルに合わせて間取りや設備を決めます。ペットがいる場合はペット可の物件で絞り込みます。
転校のタイミング子どもがいる場合は、新しい学校を選択し、転校するタイミングを決めます。
配偶者の仕事単身赴任を選択して継続する・リモート・支店への転勤打診など、配偶者の仕事を決めます。

「単身赴任」または「家族で引っ越す」の決定ポイントについては、「間取りの決め方」で解説しています。参考にしてみてください。

退去手続き

現在入居中の物件の管理会社または、大家さんに退去日を伝えます。

通常、退去の1か月から2か月前までに連絡することが求められます。しかし、急な転勤の場合は早急に解約の手続きを進めなければなりません。

管理会社または大家さんに相談し、原状回復・敷金精算・退去立会日などについて決めましょう。

エリア・予算を決めて家探しを開始

住居は内示が出たらすぐに探し始めてください。転居先が決まらないと、引っ越し業者に予約ができません。また、家が決まらないと、ホテルなどの宿泊施設を利用することになり、余分な費用がかかります。

物件探しでは、希望するエリアを大まかに決めることが重要です。

最寄り駅や利便性など、優先事項を決めて住みたいエリアを絞りましょう。現地に行くことが難しい場合は、インターネットを利用してエリアの情報を収集してください。Googleマップのストリートビューは、画像で環境を確認できるのでオススメです。

エリアを決めた後は、家賃相場を確認し、予算を決めていきましょう。

家賃相場は、地域によって異なります。地域別の家賃相場を知りたい場合は、ラルズネットが運営する不動産ポータルサイト「不動産連合隊」で確認できますので、参考にしてみてください。

家賃の予算も決めておきましょう。物件を絞りやすくなります。

内見

内見の際には、物件の状態や周辺環境をチェックします。日常生活に直結しているので、日用品の買える施設や、駅までの徒歩時間なども確認しておきましょう。

入居審査があるため、内示の翌日、翌々日くらいに内見を済ませておくことが重要です。

とはいえ、転勤まで2週間しかない状況だと「内見の時間がない」という人もいるでしょう。

そのような場合は、オンライン内見や不動産ポータルサイトの利用がオススメです。

オンライン内見とは、不動産会社の社員が物件に直接赴き、オンラインのツールを使って物件を紹介するサービスです。ただし、サービスを提供していない不動産会社も多いので、必ず利用できるとはかぎりません。

不動産ポータルサイトとは、複数の不動産会社が物件を掲載しているサイトです。家や職場で、さまざまな物件情報をチェックできるので、現地に行く時間がない人にとって便利です。

ラルズネットが運営する不動産ポータルサイト不動産連合隊では間取りや駅までの距離など、さまざまな条件に合わせて賃貸物件を探せます。物件の内観・外観写真も掲載されているので、ぜひ、ご利用ください。

引っ越しシーズンは、狙っていた物件があっという間になくなることも懸念されます。優先順位に当てはまる物件であれば、多少気になる点があっても決めてしまった方がよいかもしれません。

物件を決めたら、仲介の不動産会社に必要書類を確認し、契約の日までにそろえておきましょう。

関連記事:お部屋探し中の方へ!内見するときに押さえておきたいポイントとは?
     賃貸契約に必要なものって?提出する書類や初期費用について解説

引っ越し業者の選定・見積もり比較

複数の引っ越し業者から見積もりを取り、比較検討します。引っ越し業者を決定する際に重要なポイントは、次のとおりです。

項目内容
料金予算額に収まる会社を選ぶ。費用の安さよりも、サービス・保険・追加料金の有無が重要
サービス荷造り・荷解き・オプションサービス(家具の配置など)・アフターサービスなどのサービスの充実度
スケジュール対応2週間前に予約可能か
口コミと評判インターネットの口コミサイトや比較サイトを活用し、実際に利用した人の声を確認
保険の有無引っ越し業者が「運送業者貨物賠償責任保険」に加入しているか、運搬中に破損・紛失した際、どのような補償があるか確認する
スタッフ対応電話・メール・対面の際のスタッフの印象
国土交通大臣認可の事業者引っ越し業者は基本的に国土交通大臣から許可を受けて緑ナンバーが交付されている。許可を得ていない個人事業主などが運ぶのは基本的に違法。引っ越し依頼は国土交通大臣認可の事業者を選ぶ
※引っ越しの繁忙期(3月15日~4月15日)の15日以内であれば、白ナンバーの運送が例外的に許可されています

引っ越し業者を選ぶ際は、費用よりもサービスと保険を重視することをオススメします

安さを重視したはずなのに、「家具に傷をつけられた」「荷物を紛失された」などのトラブルが起こると、費用がかさむだけでなく、気持ちよく新生活を始められません。

また、荷造りの時間がない人は、荷造り・荷解きのサービスがある引っ越し業者を選ぶとよいでしょう。

参考:国土交通省 かしこい引越

12日前

転校の手続き

子どもがいる場合は、転校の手続きを行います。小・中学生と、高校では手続きが異なるので注意が必要です。 

対象の学校転居前の学校からもらうもの転居後の学校に提出するもの
小・中学生・在学証明書
・教科書給与証明書
・在学証明書
・教科書給与証明書
・転入学通知書
高校生・在籍証明書
・成績証明書
・転学照会書など
・入学願書
・在籍証明書
・成績証明書
・転学照会書 など
※転入試験合格後
※同一市町村外へ転校する場合

新しい居住地で学校を探す際には、教育委員会や学校のウェブサイトで情報を集めましょう。同一市町村外へ転校する場合は、次のような手順です。

  1. 現在通っている学校に転校することを伝える
  2. 現住所の市町村役場で転出届を提出し、転出学通知書を発行してもらう
  3. 現在通っている学校に転出学通知書を提出し、在学証明書・教科書給与証明書などの必要書類を取得する
  4. 転居後、14日以内に市町村役所で転入届を提出後、新たな住民票と転入学通知書を発行してもらう
  5. 転居先の学校に在学証明書・転入学通知書・教科書給与証明書を提出する

高校生の場合は公立・私立のいずれも、高等学校の転入試験に合格しなければなりません。合格後は転校前の高校で交付してもらった在籍証明書・成績証明書・転学照会書を提出します。

高等学校は義務教育ではないので、学校ごとに条件が異なります。事前に必要書類などを確認しておきましょう。

不用品の処分開始

不用品の処分には、次のような方法があります。

  • 自治体の粗大ゴミ収集サービスを利用
  • 知人に譲渡する
  • リサイクルショップに売却する

家具などの大型ゴミを捨てる場合は、各自治体ごとに料金・収集方法が異なります。必ず確認してから廃棄しましょう。

知人に引き取ってもらうのもオススメです。ただし、トラブルを避けるために使用年数や汚れ具合について、事前に説明しておきましょう。

まだ使えそうな家具・家電なら、リサイクルショップで売却する方法もあります。

「リサイクルショップを利用したいけれど、時間がない」という方は、オンラインの買取サービスがオススメです。段ボール箱に荷物を詰めて集荷してもらうだけなので、荷造りのついでに対応が可能です。

パソコンやタブレットなどの個人情報が含まれる製品は、廃棄・譲渡・売却のいずれの場合もデータ消去を行い、情報漏洩を防いでください。

会社で引継ぎの用意を始める

転勤に伴い、仕事の引継ぎを行います。後任者への引継ぎ資料を作成し、時間があれば一通り説明するとスムーズです。

荷造りの開始

荷造りを始めます。効率的な荷造りについては、関連記事「ストレスフリーな引っ越し準備のコツは?各種手続きについても解説」で解説しています。

1週間前

各種の契約変更

ライフラインとなる電気・ガスは、新居が決まったらすぐに手続きを開始してください。

電気は「スマートメーター」への置き換えが進んでいます。スマートメーターとは、電気使用量を30分ごとにデータ化し自動で電力会社へ送信する検針メーターです。

従来型の検針メーターと違い、事前に電力開通の申し込みをしておかないと、転居後すぐに使えません。電気が使えないと、エアコン・暖房機器が使えず新居で過ごせないといった事態も考えられます。転居前に必ず手続きをしておきましょう。

ガスは、旧居の使用停止と新居での開栓予約が必要です。検針票や請求書などのお客様番号が書かれたものを用意し、電話やインターネットで申し込みましょう。新居で別のガス会社の契約が必要な場合は、利用の申し込みと開栓の予約を行ってください。

ほかの手続きについては、関連記事「ストレスフリーな引っ越し準備のコツは?各種手続きについても解説」で詳細を解説しておりますので、ご覧ください。

転居先に必要な家具・家電購入

新しい住居に合わせて家電や家具を購入し、引っ越し当日または翌日に受け取れるように配送手配を行います。

とくに、洗濯機や冷蔵庫などの生活必需品は早めにそろえておきましょう。

すぐに決められない場合は、家電・家具のレンタルやサブスクサービスを利用するのもオススメです。

冷蔵庫の食品整理開始

冷凍食品・消費期限が近いもの・生鮮食品などを早めに消費し、冷蔵庫の整理を開始します。

常温保存が可能な調味料などは、転居先へ持ち運びます。ただし、真夏は常温保存でも傷む食品があるので、食中毒に注意が必要です。

どうしても消費しきれない場合は、自治体の分別に合わせてゴミとして処分しましょう。

5日前

あいさつ回りの品物を購入

転勤の内示は基本的に社内外への口外が禁止されています。勤め先から告知の許可が出たら、取引先やお客様にあいさつを開始します。

また、転勤先でご近所の方々へあいさつする際に配る品物も用意しておきましょう。近年は引っ越しても近隣へあいさつをしない人が増えています。たとえば、次のようなパターンであれば、あいさつをしなくてもよいかもしれません。

  • 単身赴任:単身用のアパート・マンションだと、そもそもご近所づきあいがない、または希薄になりがち
  • 短期間の転勤:赴任の期間が1~2年程度ならあいさつを行わない人も多い
  • 女性の1人暮らし:防犯のためにあいさつしない人も多い

とくに都心部は、引っ越しのあいさつの習慣自体が薄れており、管理会社から「あいさつは不要です」と言われることもあります。

ただし、家族で引っ越す場合や、転勤が長期間になりそうなときは、あいさつしておいた方がよいでしょう。緊急時や子育てで助け合ったり、ご近所トラブルを避けたりするためにもあいさつは無難な対応です。

あいさつする範囲の例をご紹介します。

  • 旧居の隣近所や付き合いのある人。とくに、転勤先から旧居に戻ってくる予定があるなら、あいさつしておいた方が無難
  • 引っ越し先の隣近所
  • 大家さん(新居・旧居)
  • 自治会の代表者(新居・旧居) など

新居へ引っ越したら、マンションの場合は上下階・両隣の部屋、一軒家の場合は自宅を中心に両隣や斜めの住宅にあいさつしましょう。

あいさつの品物はお菓子や・お茶、タオルなどの日用品がオススメです。金額は500~1,000円程度だと相手に気を使わせません。引っ越し先でどれくらい配るかわからないので、数は余裕をもって用意します。

品物を購入したら、まず旧居の近隣であいさつを済ませましょう。

前日

冷蔵庫・洗濯機の水抜き

冷蔵庫と洗濯機の水抜きを行います。一般的には次のような流れです。

〇冷蔵庫

  1. 電源を抜く
  2. 製氷機内の水や蒸発皿の水を捨てる
  3. 冷蔵庫内を清掃する

〇洗濯機(縦型洗濯機の場合)

  1. 洗濯槽を空にする
  2. 水道栓を閉める
  3. 蓋を閉めて洗濯スタート
  4. 1~2分経ったら電源を切り、蛇口から給水ホースを外す(水があふれることもあるので洗面器やバケツを用意)
  5. 電源を入れ、短時間脱水し、再度電源を切る
  6. 排水溝から排水ホースを抜く(水があふれることもあるので洗面器やバケツを用意)

メーカーによっては手順が異なることもあります。必ず説明書を確認しましょう。

無料で水抜きのサービスを提供している引っ越し業者もいるので、利用するのもオススメです。ただし、冷蔵庫の電源はサービス利用の前日に抜いておく必要があります。

暖房機器の灯油のチェック

暖房機器を使用していた場合は、灯油の残量を確認し、少量であれば使い切りましょう。灯油の量が多い場合は、ガソリンスタンドや灯油の購入元で引き取ってもらえます。

下水管に流したり、土に埋めたりするのは危険です。必ず上記の手続きで空にしてください。

荷造りの最終チェック

荷造りの最終チェックを行います。

よく使う日用品も段ボールに詰めて、転居先ですぐ取り出せるように「すぐ使う」「日用品(優先)」のように、わかりやすく記載しましょう。

清掃道具は、荷物を運び出してからも使うので残しておきます。トイレ・キッチン・窓ガラスなどの、荷物の搬出前に可能な清掃はあらかじめ行っておくと、当日にスムーズな退去が可能です。使う道具の詳細は「退去前の掃除」でご紹介しています。

各部屋をまわり、詰め忘れやコンセントの抜き忘れがないか、確認も必要です。

トラブルを避けるためにも、次のような貴重品は、自分で持ち運んでください。

  • 現金・印鑑・通帳
  • クレジットカード
  • 保険証
  • 運転免許証
  • パスポート
  • マイナンバーカード
  • 契約書類
  • ジュエリー
  • 高額な腕時計 など

引っ越し前日の持ち物用意

引っ越し前日の持ち物として、次のようなものを用意します。旅行やアウトドアの際に必要なものを用意しておけば問題ありません。

  • 着替え
  • 洗面用具
  • 入浴道具
  • スマホの充電器 など

食事はできるだけ汚れを出さないために、外食やコンビニなどの利用がオススメです。

当日

退去前の掃除

退去前に各部屋の掃除を行いましょう。賃借物件には原状回復義務があります。掃除を行うことで、敷金の返金がスムーズになります。

次のような清掃道具を用意しておきましょう。

  • 掃除機
  • ハンディモップ
  • フローリング用ワイパー
  • 雑巾
  • ティッシュ
  • ゴミ袋
  • ゴム手袋・ビニール手袋

ハンディモップやフローリング用のワイパーで床や天井のホコリを集め、汚れが目立つところは固く絞った濡れ雑巾で拭きます。とくに、洗濯機や冷蔵庫のあった場所は汚れが多いので、念入りにチェックしてください。

また、床や壁などの傷を自分で修繕しておくと、敷金から修繕にかかる費用が差し引かれずに済みます。

管理人の立ち合いチェック

荷物が搬出されたら、大家さんまたは管理会社の立ち合いの下で、部屋の現状を確認します。賃貸借契約書や設備の説明書など、入居時に渡された書類を用意しておきましょう。

立ち合いとは、現状の確認のことです。室内の汚れ・傷・設備の破汚損などをチェックして、修繕の有無などを決めます。合意したら書類にサインしましょう。敷金の清算が終わったら、後日残金が振り込まれます。

ただし、経年劣化による汚れや、入居前からあった傷などには修繕義務がありません。身に覚えのない傷や汚れで修繕を求められた場合は、その場で主張してください。入居前に撮影した写真があれば、よりスムーズです。

最後に、ガス・水道の閉栓チェック、大家さんや管理会社への鍵の返却などを行います。

参考:独立行政法人 国民生活センター 賃貸アパート退去時の原状回復のトラブルに注意

忘れ物チェック

荷物の搬出後、忘れ物がないか最終確認を行います。クローゼットや戸棚の中は案外見落としがちなので、必ずチェックしましょう。

転居先へ移動

自家用車や公共交通機関で転居先へ移動します。

「引っ越し業者のトラックに載せてもらった方が効率的なのでは?」という方もいるかもしれません。しかし、引っ越し業者は「貨物自動車運送事業法」で定められた法律に従っており、「貨物」以外を運送することはできません。
参考:e-Gov 法令検索 貨物自動車運送事業法

引っ越しの際、人・ペット・観葉植物は自分で運ぶこととされています。ただし、観葉植物に関しては補償の対象外であることを受け入れるのであれば、運搬してくれる場合もあります。

移動のタイミングは、引っ越し業者と話し合いましょう。

荷物搬入の前に新居の清掃を行いたい方は、トラックの到着時間の1~2時間前に到着できるように調整します。清掃を予定していないのであれば、トラック到着の少し前に到着できれば問題ありません。

新幹線・バス・電車などの運行時間や、道路の込み具合を事前に調べて、スムーズに移動しましょう。

引っ越し後

引っ越し業者が到着したら、鍵を開けて荷物の搬入先を指示します。

あらかじめ段ボールに部屋や階数を記入しておくと、指示がしやすく、荷解きもスムーズです。たとえば、「子ども部屋」「寝室」「キッチン」「2F」のように書いておけば、自分も引っ越し業者もわかりやすいでしょう。

搬入が終了したら、必要な日用品を優先して整理を行います。

間取りの決め方

間取りの決め方

間取りは、住む人数で変化します。単身赴任であれば1R(ワンルーム)や1DKで充分ですが、家族で引っ越すのであれば2LDK以上は欲しいところです。

ここでは、「単身赴任」「家族で引っ越す」のどちらにするか判断するポイントと、オススメの間取りを解説していきます。

単身赴任の場合

引越の際に単身赴任を選ぶ理由として、次のようなものがあります。

  • 持ち家がある
  • 子どもの教育環境を優先した
  • 配偶者の仕事の関係
  • 介護や看病を家族がしている

単身赴任を選ぶ理由でもっとも多いのは、持ち家がある場合です。持ち家を処分せずに済む・家族の環境を変化させずに済むのはメリットと言えるでしょう。

また、子どもが受験予定だったり、高校・大学に通っていたりすると、家族全員での引っ越しは厳しい選択です。子どもの教育環境を優先して単身赴任を選ぶ人も多い傾向です。

配偶者の仕事によっては単身赴任を選ばざるを得ません。たとえば、専門職や地元に根付いた職業だと、転勤先で仕事を見つけるのが難しくなります。配偶者のキャリアを中断したくないという場合も、単身赴任が選択肢に入るでしょう。

家族が親の介護や看病を担っている場合は、介護される人のためにも生活環境を大幅に変えるのは好ましくありません。

家族で話し合った結果、単身赴任が決まった場合は、次のような間取りで住居を探すとよいでしょう。

単身世帯にオススメの間取り

  • 1R(ワンルーム)
    間仕切りのない間取りで、居室とキッチンが一体となっています。
    他の間取りに比べて家賃が手ごろな傾向があり、予算を抑えたい人・シンプルな生活スタイルを望む人に適しています。
  • 1K
    居室1つと4.5畳未満のキッチンを、ドアや仕切りで区切った間取りです。
    キッチンが区切られているので、料理のにおいが居室に広がりにくく、カーテンや家具を清潔に保ちやすくなります。
  • 1DK
    居室1つと、4.5〜8畳未満のダイニングキッチン(DK)スペースがある間取りです。1Rや1Kよりも広いキッチンスペースがあるため、料理がしやすくなります。
    自炊をしたい人や、キッチン家具・キッチン家電を置きたい人にオススメです。
  • 1LDK
    リビング・ダイニング・キッチン(LDK)スペースが1つになっている空間(8畳以上)と、居室が1つある間取りです。部屋とリビングが仕切られているため、プライバシーが確保されます。
    広さや設備が充実しているため、家賃が高めです。

家族で引っ越す場合

家族で引っ越す理由として、次のようなものがあります。

  • 乳幼児がいる
  • 子どもの教育環境改善
  • 生活費を節約する
  • 配偶者のキャリアチェンジの機会

乳幼児の子どもがいる場合は、家族が離れて暮らすストレスを与えないためにも家族全員で引っ越すのがオススメです。ただし、初めての土地は精神的に不安定になりやすいので、引っ越しに伴う子どものメンタルケアも考慮しましょう。

また、転勤先で子どもに質のよい教育環境を提供できる場合は、家族全員で引っ越すことが選ばれやすいです。たとえば、教育施設が多い・教育レベルが高い・治安がよいなどの地域へ転勤が決定した場合です。

生活費を節約したい場合は、家族で引っ越した方がよいでしょう。単身赴任は2拠点の家賃や生活費が必要です。しかし、家族で引っ越せば1拠点の費用で済みます。

配偶者がキャリアチェンジを望んでいる場合も、家族で引っ越す理由になります。とくに、転勤先が都市部であれば、就職先の選択肢が増えたり、条件のよい求人があったりとメリットが多いです。

家族で引っ越す場合は、子どもの数やこだわりによって、次のように適した間取りが変化します。

関連記事:賃貸で子育てするメリット・デメリットは?物件探しのポイントも解説

ファミリー世帯にオススメの間取り

  • 2LDK
    2LDKは、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)に加えて、2つの独立した部屋がある間取りです。ファミリー世帯にとって非常に使い勝手が良く、さまざまなライフスタイルに対応できます。
    子どもが1人の場合や、共働きの夫婦に適した間取りです。
  • 3LDK
    3LDKは、リビング・ダイニング・キッチンに加えて3つの部屋がある間取りです。ファミリー世帯にとってもっとも人気のある間取りの一つで、広々とした空間を提供します。広さは70~75㎡が多いです。
    子どもが2人以上・プライバシーを確保したい・収納スペースを充実させたいといった人に適しています。
  • 4LDK
    4LDKは、リビング・ダイニング・キッチンに加えて居室が4つある間取りです。大家族や複数世帯での同居にも対応できます。面積は80~100㎡と広めです。
    3人以上の子どもがいる家族や、ゆとりのある空間で過ごしたい家族に適しています。

急いで物件を探すときは「不動産連合隊」がオススメ!

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転勤に伴う引っ越しは、準備から新生活スタートまで、やるべきことが盛りだくさんです。とくに「辞令が出てから2週間しか時間がない!」という状況だと焦ってしまうのも当然です。

しかし、入念な準備と計画を立てておけば、短期間でも引っ越しをスムーズに進められます。 

本記事では、2週間で引っ越す場合のスケジュール例・物件探しのポイントについて解説しました。

急いで新居をお探しの際は、不動産連合隊をご利用いただくと効率的です。賃料や間取りなど、求める条件を入力して賃貸物件を探せます。

本記事が引っ越しの不安を解消し、楽しい新生活の助けになれば幸いです。

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この記事を書いた人: ラルズネット編集部

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