北海道に住むうえで、避けて通れないのが「雪対策」です。
とくに北海道外から移住を検討している方にとって、雪の多さや生活への影響は気になるポイントですよね。
「夏は過ごしやすいけれど、冬は寒さと雪が厳しいイメージ」
「北海道に移住したいけれど、雪かきはしたくない」
と悩んでいる方は、本記事をご覧ください!北海道の一般的な雪対策について、住まい選びのコツを交えながら解説します。
具体的には、除雪設備の種類・一軒家とマンションの除雪範囲・エリアごとの積雪などについて、詳しくお伝えします。
快適な北海道ライフを叶えてください!
関連記事:北海道移住って実際どう?食べ物や住環境などメリット14選
目次
北海道の市区町村が行う雪対策

北海道の市区町村による雪対策として、次のようなものがあります。
- 除雪車
- 融雪槽
- 流雪溝
- ロードヒーティング
エリアによって降雪量や冬の平均気温が異なり、対策の種類もさまざまです。あらかじめ希望する移住地の雪対策がどのようなものか調べておくとよいでしょう。
除雪車
降雪量の多い北海道の市区町村では、大型のロータリーやタイヤショベルといった除雪車が欠かせません。
豪雪地帯の札幌では、観光対象になるほど除雪車が有名です。
一定以上の積雪があると国道や生活道路に除雪車が出動します。夜間に除雪が入るため、大雪が降った翌日でも、主要道路は比較的影響がありません。
また、歩道の除雪や路面凍結防止など、除雪に関するさまざまな車両があります。
車両種類 | 役割 |
---|---|
除雪トラック | 新雪除雪、路面整正、拡幅除雪に使用される機動性の高い車両 |
除雪グレーダ | 圧雪除去能力が高く、路面整正に適している ※圧雪:新雪が車両などで踏み固められて氷のように滑りやすくなった状態 |
除雪ドーザ | 小回りが利き、交差点処理や新雪除雪に使用される |
ロータリー除雪車 | 積雪をかき込み投雪できるため、拡幅除雪や運搬排雪に使用 |
小形除雪車 | 主に歩道の除雪に使用される |
凍結防止剤散布車 | 路面凍結を防ぐために使用される |
除雪後の道路脇には雪の塊が残っていることも多く、それらの除雪も必要です。
流雪溝・融雪槽
流雪溝は、道路の下に設置された水路に河川水や下水処理水を流し、投雪口から雪を投げ入れて効率的に処理するシステムです。
北海道では札幌や旭川など、21市町村で採用されています。
参考:北海道開発局 過疎・高齢化時代における流雪溝の課題克服への取組事例 ~ 除雪ボランティアの活用への期待 ~
融雪槽は、巨大な槽に温水・熱や流水を溜めて雪を融かす施設です。たとえば、札幌市の発寒清掃工場では、ゴミ焼却による余熱を利用した融雪槽があります。
参考:札幌市 さっぽろの雪処理施設
このような施設を利用する場合は、各地域の運用ルールに従わなければなりません。自由に投雪することはできませんが、効率的な雪の処理が可能です。
参考:札幌市 流雪溝
国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部 流雪溝・融雪溝
ロードヒーティング
ロードヒーティングは、歩道・道路・駐車場などの下に電熱線や温水管を埋め込み、雪を溶かしたり凍結を防止したりする設備です。
交通量の多い場所や坂道などでスリップ事故を防ぐために採用されてきました。
札幌市では札幌駅から大通公園までの歩道にロードヒーティングが使われています。函館でも知名度の高いエリアの坂道で採用されており、観光客の多い場所では使われていることが多いです。
近年はタイヤや凍結防止剤の性能が向上したため、ロードヒーティングを停止したり、節電したりしている路面もあります。
参考:札幌市 ロードヒーティング
釧路市 ロードヒーティング節電詳細図
北海道の一軒家は雪かき必須

北海道の一軒家は、生活の自由度が魅力です。畑やガーデニングを楽しんだり、ペットを開放的な場所で飼ったりしたい人に適しています。本州に比べると夏は涼しく過ごしやすい点に惹かれる人もいるでしょう。
しかし、一軒家に住んだ場合、冬は除雪が必須です。ここでは、雪かきに必要な道具について解説します。
代表的な除雪道具
北海道の一軒家に住む場合、下記のような道具が必需品です。
- スノースコップ:
プラスチックやアルミで作られた軽いスコップ。雪かきの必需品。
少量の軽い雪には樹脂製の「雪ハネ」が、重く固まった雪には金属製の「剣先スコップ」がオススメ。 - スノープッシャー(スノーラッセル):
積もった雪を押して除去する道具。駐車場や道路などの平坦な場所に適している。 - スノーダンプ:
大型のシャベルのような形をした道具。パイプの持ち手があり、積もった雪に突き刺す形で雪を運び出す。大量の雪を運べる。 - 雪庇(せっぴ)落とし:
屋根からはみ出した雪(雪庇)を落とす道具。先端に雪を落とす道具がついた棒状のもの。伸縮可能なので、地上から雪庇が落とせる。
これらは、11月から翌年3月の間に頻繁に使用します。雪が固まって凍ってしまった場合は、「つるはし」もあると便利です。
雪かきが必要な範囲は?
雪かきが必要な場所は、下記のとおりです。
- 玄関周り
- 駐車場
- 家の前の生活道路
玄関から生活道路までや、車の出し入れが可能な範囲で除雪を行えば問題ありません。ただし、自宅の敷地から道路に雪を捨てる行為は、道路交通法上禁止されているので注意が必要です。
「北海道は雪が多いし、屋根の雪を落とす作業も必要では?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、北海道の住宅は、基本的に雪下ろしが不要な構造です。
たとえば、札幌では140cm、岩見沢市では160cmの積雪まで雪下ろしをしなくてもよいことになっています。この基準は「50年に1度の大雪」を想定したものです。
また、北海道の住宅は「無落雪屋根」で、屋根の積雪を自然に溶かし、排水する作りになっています。雪下ろしは危険が多いので、無理をしてやる必要はありません。
ただし、屋根からせり出した雪(雪庇)は落とす必要があります。雪庇を放置して落下してしまった場合、次のような事態が考えられます。
- 窓が割れる
- 通行人がけがをする
- カーポートが壊れる
- エアコンの室外機が故障する
雪庇対策については「雪庇止め」で解説しているので、ご覧ください。
雪捨て場の位置
一軒家に住む場合、雪捨て場の位置が近いと除雪作業がスムーズになります。
エリアによっては冬季間に大量の雪が積もるため、雪を捨てられる十分な広さが必要です。
公園や空き地などは市区町村によって雪捨て場に指定されることが多いので、移住前に確認すると良いでしょう。
北海道の一軒家で導入すると便利な雪対策

北海道の戸建てに住む場合は次のような積雪対策があります。
- 風除室
- 雪庇止め
- カーポート
- 除雪設備
- 除雪業者と契約
それぞれ詳しく見ていきましょう。
風除室
玄関に設置される風除室(玄関フード)は、雪や風を防ぐ役割があります。
風除室はガラス張りの小部屋状のものが多く、冬季間に「代表的な除雪道具」で紹介した雪かき道具を置くことも可能です。
設置すると、玄関周りの除雪作業を軽減できます。また、暴風雪の際に、玄関前に雪が吹き溜まってドアが開けられないといった事態を防ぎます。
設置費用の目安は15~30万円程度です。
雪庇止め

屋根に積もった雪が徐々にせり出してできる雪庇は、降雪時の風向きや雪質といった条件がそろうと発生します。
北海道の住宅で主流の「無落雪屋根」は、風下側で雪庇ができやすい特徴があります。北海道では、旭川・富良野・岩見沢・札幌など、雪の多いエリアは雪庇ができやすい傾向です。
放置すると危険なので、雪庇ができてしまったら落とさなければなりません。
しかし、雪庇落としで屋根や壁が傷ついたり、作業中に危険がともなったりするため、できれば避けたい作業と言えるでしょう。
そのような場合は、屋根に「雪庇止め」を設置するという対策があります。形状や太陽の熱を利用して雪がたまらないようにする構造です。
費用は屋根の形状によって異なります。1mあたり約3.5万~10万円と差があります。
市区町村によっては助成金が出るので、移住前に検討しましょう。
カーポートやガレージ
駐車場があると、冬場に除雪作業が必要です。また、車に積もった雪も落とさなければなりません。
しかし、カーポートやガレージを設置すると、車を出す前の雪かき作業が格段に楽になります。また、雪や寒さによる車の劣化を防ぐことも期待できます。
カーポートは開放型の建物、ガレージは出入口以外の3方向が壁でおおわれている建物です。住宅の1階に駐車場を組み込んだインナーガレージも選択肢に入るでしょう。
車を使う頻度が高い人は、検討する価値があります。
北海道でカーポートを設置する場合の費用目安は、35〜90万円程度です。ガレージは100万円以上見ておきましょう。いずれもサイズや材質のグレードなどで費用が変わります。
カーポートとガレージは建築物として扱われるため、建ぺい率に含まれます。ただし、条件によっては緩和対象になるため、購入予定の店舗などに問い合わせてみましょう。
ビルトインガレージは坪単価約50~80万円と言われています。ビルトインガレージは新築や中古住宅のリフォーム時でないと設置できないので、後付けの場合はカーポートやガレージがオススメです。
除雪設備
雪の多いエリアでは、除雪機や融雪槽などの設備があると効率的です。
地域によっては住宅の雪を処理するための機械を買う際に、融資や補助金が受けられる場合があるので、確認しておくとよいでしょう。
たとえば、札幌市では、融雪槽やロードヒーティングなどの設置に限度額300万円まで無利子の融資を受けることが可能です。旭川市でも融雪施設の設置などに補助金を設けています。(2024年の情報)
参考:札幌市 融雪施設設置資金融資あっせん制度
旭川市住宅雪対策補助金
除雪機

雪が多いエリアでは、個人宅用の小型除雪機を導入すると作業がスムーズになります。ただし、燃料代や除雪機を置くためのスペースが必要です。
使用燃料には、ガソリン・ディーゼル(軽油)・電気などの種類があり、パワーや稼働時間に違いがあります。降雪量の多いエリアや広範囲の除雪が必要な場合は、よりパワーのあるガソリンを動力源とする除雪機がオススメです。
除雪機の購入費用の相場は下記のとおりです。
動力種類 | 特徴 | 価格相場 |
---|---|---|
エンジンタイプ (ガソリン・ディーゼル) | パワーがあり、硬い雪や大雪も除雪が可能。 広範囲に対応できる。 | 15~100万円 |
電動タイプ (バッテリー・コンセント) | エンジンタイプに比べるとパワーは劣るものの、静音性が高く扱いやすい。 コンパクトなものが多い。 | 2~30万円 |
ハイブリッドタイプ | エンジンタイプで、モーターによる走行が可能。 静音性が高く扱いやすい。 | 60~90万円 |
サイズによっても価格が変わり、大型の除雪機になると500万円以上するものもあります。
費用を抑えて購入したい方は、中古ショップを利用するのもオススメです。
適した除雪機はエリアの雪質によっても変わるので、移住を検討している方は市区町村役場や現地の人に相談するとよいでしょう。
融雪槽
一軒家で導入すると便利な除雪設備の一つに、家庭用の融雪槽もあります。融雪槽は、「流雪溝・融雪槽」で解説した温水によって雪を融かすシステムです。
敷地内の地中に埋設する形でタンクを設置するので、雪捨て場まで雪を運ぶ必要がありません。大量の雪にも対応が可能です。
熱源にはガス・電気・灯油・ヒートポンプ・地下水などの種類があります。
設置費用の相場は50~200万円です。熱源や使用頻度によって、燃料代は月々1,000円~10,000円と差が出ます。
地下水を利用する場合は非常にランニングコストが低く、設置後の費用を抑えることが可能ですが、エリアによっては地下水が使えません。
雪捨て場が遠い場合や、降雪量の多いエリアでは有効な装置です。
融雪機
融雪槽と混同されがちですが、融雪機はバーナーを利用して直接雪を溶かすため、仕組みが異なります。氷や固まった雪もどんどん投入できます。
熱源は灯油・電気・ガスを使用するタイプが多いです。地下に埋設するタイプと、地上で移動できるタイプがあります。
設置費用の相場は移動式で約40万円、埋め込み式で約120万円です。
大量の雪を短時間で処理できるため、除雪作業を効率化したい方にオススメです。ただし、バーナーで融かすため、周囲の安全に配慮しなければなりません。除雪中に目を離せない点がデメリットと言えるでしょう。
ロードヒーティング
住宅の主要な場所にロードヒーティングを設置すると、除雪の手間が格段に減らせます。
ロードヒーティングには電気・ヒートポンプ・温水(ボイラー)などの熱源があり、それぞれ、ランニングコストが異なります。
熱源 | 詳細 | 設置費用目安 | コスト目安 |
---|---|---|---|
電気 | 電気ヒーターを地中に埋設する | 約70万円 | 約10万円/月 |
ヒートポンプ | 不凍液を充填させたパイプを地中に埋設する。 熱源は空気中の熱エネルギー。 | 約90万円 | 2~3万円/月 |
温水(ボイラー)式 | 不凍液を充填させたパイプを地中に埋設する。 熱源は灯油・ガス式のボイラー。 | 約60万円 | 6~7万円/月 |
駐車場・玄関周り・家の前の歩道などに設置する人が多いです。
除雪業者と契約
除雪作業を法人や個人の業者に依頼することで、冬の負担を減らせます。契約費用はかかりますが、除雪にかかる時間や体力を節約できるメリットがあります。
契約の条件として多いのは、以下のような内容です。
- スポット契約:雪かきしてほしい日に単発で依頼する
- シーズン契約:冬季間に定期的に出動してもらう
※12月から3月まで
サービス内容は生活に必要な範囲の除雪から排雪まで多岐にわたり、サービス内容によって費用も異なります。
※排雪:除雪によってできてしまった雪山を、ダンプトラックなどで雪堆積場へ運搬する作業
スポット契約は一回当たり約7,000~15,000円(ダンプのトン数で異なる)、シーズン契約は40,000~80,000円程度です。
予算やニーズに合わせて利用しましょう。
マンションなら基本的に雪かき不要

戸建ては除雪が必須ですが、マンションは基本的に必要ありません。
「北海道に住みたいけれど、雪かきはしたくない」という人にオススメです。
ただし、屋外の駐車場と契約している場合や、マンションの構造・契約によっては除雪作業が発生するので、事前にチェックしておきましょう。
除雪は管理人がしてくれる
分譲も賃貸も、管理費に除雪費用が含まれている物件が多く、基本的にマンションの住人が除雪する必要はありません。
分譲の場合は、専門の除雪業者と契約していたり、ロードヒーティングが設置されていたりする物件がほとんどです。駐車場・エントランス・共用部分が「雪で通れない」といった事態は滅多に起こらないでしょう。
一方、賃貸は物件の規模やルールによって異なり、「除雪しなくてよい」とは言い切れません。しかし、管理人が常駐しているマンションであれば、除雪してくれることが多いです。
契約前に「住人の雪かきの有無」「管理会社がやってくれる除雪範囲」などを確認しておきましょう。
構造・タイミングによっては雪かきが発生する
マンションによっては、玄関の扉を開けるとすぐ外の構造になっているものがあります。そういった物件では雪かきをしないと外出できません。
また、玄関から道路に出るまでの歩道が長い場合は、除雪業者の出動が間に合わず、外出時に雪かきが必要になることがあります。
屋外駐車場は雪かきが必要
地下駐車場つきのマンションを選べば、除雪は必要ありません。しかし、マンションの駐車場が屋外にある場合、車を出すために駐車スペースの雪かきが必要になる場合があります。
屋外の駐車場の場合は、入居者が除雪する物件の割合が多い傾向です。
「駐車場の除雪はしたくない」という方は、次のような物件を選びましょう。
- 管理者・管理会社が駐車場の除雪をしてくれる
- 冬季間は除雪業者と契約しており、駐車場の除雪をしてくれる
- ロードヒーティング設置の駐車場
とはいえ、大雪が降ると管理会社などの除雪が間に合わず、自分でやらなければならない場合もあります。
地下鉄沿線上のマンションに住んでおり、移動に不便がないなら思い切って車を手放すという方法も検討しましょう。
北海道の積雪期間は?

北海道の積雪期間は11月から翌年3月まで長期間にわたります。
ただし、エリアによって降雪量や積雪期間が異なります。日本海側は積雪量が多い一方で、太平洋側は比較的降雪が少ない傾向です。
参考:国土交通省 冬の北海道で大雪となる3つのパターン
また、冬場の平均気温も異なります。たとえば2024年1月の平均気温は下記のとおりでした。
地域 | 1月の平均気温 |
---|---|
札幌 | -1.8 |
旭川 | -5.8 |
網走 | -4.3 |
稚内 | -3.5 |
函館 | -0.2 |
北海道は8万3,422K㎡という広大な面積で、地域によって気候が大幅に違います。移住をお考えの際は、エリアごとの特徴を把握することが重要です。
雪の少ないエリアを選ぶのもオススメ

基本的に北海道の東側(太平洋側)は降雪量が多くありません。寒さは厳しいものの積雪量が少ないため、除雪作業の負担が軽くなり、冬場でも快適に生活しやすいのが魅力です。
また、北海道の南側は比較的温暖な気候です。
以下に、雪が少ないエリアとその特徴を詳しくご紹介します。
苫小牧市
苫小牧は北海道南部の太平洋沿岸に位置する都市です。
道内でも雪が少ないエリアで、冬場の気温も比較的温暖です。積雪が少ないため、冬場の道路状況も悪くありません。

国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)苫小牧(胆振地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
工業都市として発展しており、商業施設や公共サービスが充実しているため、生活の利便性が高いです。
新千歳空港や札幌へのアクセスも良く、自動車・バス・電車で移動できます。移住先として人気の高いエリアです。
関連記事:苫小牧が移住先に選ばれる6つの秘密
釧路市
釧路は北海道東部の太平洋沿岸に位置し、年間を通して穏やかな気候の街です。
冬場は寒さが厳しいものの雪が少なく、晴天の日が多いことから、除雪の負担を軽減できるメリットがあります。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)釧路(釧路地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
漁業が盛んで、年間を通して新鮮な海産物を味わえるのも釧路市の魅力の一つです。また、湿原や自然豊かな環境が広がっているので、アウトドアや落ち着いた生活を好む人にオススメです。
関連記事:釧路は住みやすい?移住のメリットと注意点を徹底解説
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帯広市
帯広は北海道中央部に位置し、晴天率が高いことで知られています。とくに、秋から冬にかけての晴天を「十勝晴れ」と呼び親しまれています。
十勝平野の周辺を囲むように山脈が連なっており、湿った空気が山に遮られ、降雪量は少なめです。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)帯広(十勝地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
農業が盛んで、美しい田園風景や新鮮な食材が魅力の地域です。また、帯広市内には飲食店や商業施設も多く、生活に困ることがありません。
関連記事:帯広は移住先に最適!おすすめする6つの理由
音更町移住に役立つ情報を紹介!町の魅力や移住支援制度まとめ
函館市
函館は北海道の南端に位置し、雪が少なく比較的温暖な気候が特徴です。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)函館(渡島地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
道内の雪や寒さの厳しい地域に比べると、過ごしやすい冬を送れるでしょう。
函館山や元町エリアなど観光スポットが豊富で、日常的に異国情緒あふれる景色や史跡が見られるところも魅力です。また、交通インフラが発達しており、市電やバスが市内を網羅しています。
雪が多くても利便性の高いエリア

公共交通機関や除雪体制が充実していれば、雪が降っても日常生活に大きな支障はありません。
また、人口が多いエリアほどマンションが多く、除雪にわずらわされない快適な生活が可能です。
以下に、降雪が多くても利便性の高いエリアを紹介します。
札幌市
北海道の中心都市である札幌は、豪雪地帯として有名です。降雪量が400cmを超えるエリアで100万人以上の都市は札幌だけです。
札幌市の人口は2024年で約195万人だったので、世界でも類を見ない都市と言えます。
参考:札幌市 世界の雪
1991年から2020年の年間降雪量の平均は479cmとなっており、非常に雪の多い土地です。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)札幌(石狩地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
しかし、都市機能が非常に整っています。地下鉄・バス・JR・市電といった公共交通機関が発達しており、移動が快適です。
また、除雪体制も万全で、主要な道路は常に除雪されています。
商業施設、医療機関、教育施設も充実しており、冬でも快適に暮らせる環境が整っています。
また、雪まつりやミュンヘン・クリスマス市など冬ならではのイベントも多く、北海道らしさを楽しみたい人にぴったりの都市です。
関連記事:札幌市への移住を叶えたい!6つの魅力や活用できる支援制度を紹介!
札幌市は老後の移住にどう?注意点や事前準備を詳しく解説
旭川市
旭川は、札幌に次ぐ北海道の主要都市であり、雪が多い地域です。
1991年から2020年にかけての年間降雪量の平均は557cmでした。北海道の豪雪地帯の一つです。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)旭川(上川地方)
※1991年~2020年までの統計データでグラフ作成
寒さが厳しいことで知られていますが、旭川のある大雪エリアは乾燥したパウダースノーが降るため、雪質が良いという特徴があります。冬の美しい景観や、スキー・スノーボードといったアクティビティも楽しみたい人に適しています。
旭川空港があり、道内外へのアクセスが良好です。また、旭川市内には、多くの商業施設や医療機関があり、冬場でも快適に生活できます。
関連記事:旭川に移住したい!街の魅力や支援制度、生活費の目安など詳しく解説
週末移住とは?メリット・デメリットやおすすめ地域を紹介
江別市
江別は札幌市の東に位置する、北海道の主要都市の一つです。2024年の人口は約11.8万人でした。
冬季間の累計降雪量は500cmを超え、北海道内でも豪雪地帯に分類されます。

参考:国土交通省 気象庁 平年値(年・月ごとの値)江別(石狩地方)
※2000年~2020年までの統計データでグラフ作成
※積雪量のデータがなかったため、降水量のデータを表示しています
江別市の統計によると、過去最大の最深積雪量の記録は2022年2月7日に観測された172cmでした。その他、2013年2月21日に167cm、1996年2月3日に163cmの記録があります。
最深積雪量が多いのは、1~3月で、2月はとくに積雪が多いことがわかります。
参考:江別市 年間総降雪量・最深積雪量年度別順位
大型ショッピングモールやスーパーのほか、病院・学校などの生活インフラが整っており、日常生活に不便を感じることはほとんどありません。
札幌市・北広島市・岩見沢市・当別町・南幌町・新篠津村に隣接しています。とくに、札幌へのアクセスが良好で、JR函館本線で約20分程度です。
通勤・通学に便利なことから、ファミリー層や札幌圏のベッドタウンとして人気があります。自然環境と利便性のバランスを取りたい人にオススメのエリアです。
関連記事:北海道江別市に移住するならどこがいい?おすすめエリアを解説
北海道に移住するなら不動産連合隊で住まいを探そう!

夏は過ごしやすい北海道ですが、移住となると雪対策が欠かせません。
本記事では、北海道の市区町村が行う雪対策や、一軒家とマンションの除雪対応の違いなどについて詳しく解説しました。
北海道への移住を考えつつ、雪がネックになって前向きになれないという方は、本文を読んで自分に合った生活をご検討ください。
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