久々に高額物件の売買が契約になりました。中古住宅ですが、大庭園付きの高級住宅街に建つ 豪邸です。地元では、有名な企業の社長さんが住んで居ましたが、亡くなられて売りに出されていた物件です。
買われた方は、従業員が事務の女の人1人しかいない、地元では全く無名の会社の社長さんです、職業は発明家。
この社長、今 流行りの環境問題に関する研究を10年以上しており、特許も持っています。今やっと、研究の成果が世の中に認められるようになり、大企業が続々契約を申し込みに来るように成りました。
今まで住んで居た家は、自宅 兼 事務所で、事務所の広さは4畳半ほどしかなく、当然 応接間などありません。大企業の担当社員が商談に来るならそこでも良いが、一部上場企業の社長が自ら商談や契約に来るとなると、事務所という訳にもにもいかず、ホテルの一室を取っていたようです。そのような事情も有り、大企業の社長を迎えても、恥ずかしくない家ということで、この度 豪邸を買うことに成ったみたいです。
社長が言うには、豪邸に住んで何が変わったかというと、周りの人間の自分に対する接し方が全然 前とは違うということです。今までは、「怪しい研究」 「くだらない研究」とマユツバもので、話も聞いて貰えなかった人達が、真剣に話を聞くように成ったし、自分に対する言葉遣いまで変わったということです。
正直な所、私も最初は「このオッサンにあの豪邸、買えるのだろうか ?」と思いました。4畳半の事務所では、説得力に欠けます。やはり人間、中身が大事とはいうけれど、器(家)も大事ですね。
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