
経済企画長官が「景気は、上向き傾向にある」など発言されておりますが、この仕事をしていると景気はどん底、という感じですね。毎月、必ず新規の家賃滞納者は増えてきてるし、悪質家賃滞納常習者(通称ブラックリスト)なども以前は、キツイ取りたてや、部屋にカギブロック(参照 家賃取りたてマニュアル)をすると、たいてい少しでも家賃を回収できたのだが、このごろは、カギブロックをしても、1週間も10日も連絡してこない。叩かれても、ホコリもでない状況である。
そんな中で家庭を持っている家賃滞納常習者の最後に取る手段が、擬装離婚。
離婚届を出して母子家庭になり、生活保護費を受給するという方法。
各市町村で異なるとは思うが、母1人子供2人では、結構良い金額が毎月入って来るわけで、リストラされ、いまだに定職も無く、アルバイトで食いつないでいる夫の収入よりは、はるかに確実に入金になる。
今、この方法が密かに広まりつつある。今年に入り、擬装離婚と思われるケースが3件ほどあった。生活保護を受けると、家賃の上限も定められるから、たいていは、今住んでいるアパートから出て行くことに成るので、こちらとしても助かるのだが、何か釈然としない。
自分の戸籍を傷つけてまで、生活しなければならない時代になって来たと思うと、悲しくなるね。
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