この不景気な世の中、毎月新規の家賃滞納者が出てくるわけ で、そうなると、私の担当する悪質滞納者も当然増えてきます。 しかし、1人で管理できる人数にも限界があるわけで、限界を超えると当然、家賃の回収率も悪くなってきます。
そこで、私の場合、管理する人数が増えすぎた時には、「家賃滞納者追い出し強化月間」なるものを、かってに自分で設定して、家賃の回収よりも入居者を追い出す事に力を入れる月を設ける事にしてます。
どの入居者を追い出すかという基準は
- 回収期間が長期になっている(長ーいお付き合い)
- はっきり言って、2年も3年も同じ入居者から家賃を回収していると飽きてくる、お 互いに手の内も判ってくるので、回収率が悪くなる
- 世帯人数が少ない
- 家族4〜5人よりは、単身者・夫婦2人の方が、移り先の物件も見つけ易いので、当然追い出しやすい
- 大家さんの理解が得やすい物件
- 滞納している家賃を全額回収して、出ていって貰うのが理想だが、引越しするのにも費用がかかるわけで、現実的には、滞納している家賃は免除するから出て行ってくれということになる。その辺の事情を理解してくれる大家さんの物件でないと難しい
と言うわけで、今月その「家賃滞納者追い出し強化月間」にしたところ、2世帯ほど退去していただきました
1人は、50歳独身男性、建築会社に勤務していたが1年半前にリストラされ、その後定職無し。2ヶ月程前からは、電気・ガス・水道・電話も全て止められていた。この男性、家賃の督促状を出すと、必ず言い訳を丁寧に手紙に書き会社に送ってくる、滞納者の中では真面目な人。
個人的には、もう少し様子を見ても良かったのだが、真面目な人ほど重圧に耐え切れず突然居なくなる(夜逃げ)ことが多いので、早めに手を打ちました。こちらも、丁寧に退去してくれるように手紙を書き出したところ、あっさり退去してくれました。
2人目は、家族5人、ご主人は会社を経営していたが、業績悪く倒産真近。こちらも、倒産すると夜逃げの可能性があるので、早目に手を打ちました。奥さんも、倒産すると債権者が来ることが予想できるのか、離婚して(たぶん擬装離婚)生活保護費をうけ、引越ししました。
「家賃滞納者追い出し強化月間」も今までなら、年1回程度で良かったがこのペースだともう1回やらなくては、成らないだろう。早く、景気が回復してくれる良いのだが・・・。
|